梁川奈々美がヤングタウン土曜日 初出演で証明したポテンシャルの高さと岸本ゆめののバラエティ適性

明石家さんまが長年パーソナリティをつとめているMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』は、ハロー!プロジェクトのメンバーがレギュラーアシスタントやゲストとして出演する形が定着している。レギュラーの飯窪春菜(10期)・横山玲奈(13期)が演劇女子部「ファラオの墓〜蛇王・スネフェル〜」に出演するため欠席した2018年6月16日放送分には、6月の武道館で卒業が予定されている尾形春水(モーニング娘。’18)に加え、岸本ゆめの(つばきファクトリー)、梁川奈々美(カントリー・ガールズ/Juice=Juice)がキャスティングされていた。

この『ヤングタウン土曜日』2018年6月16日放送回は、お笑いモンスター明石家さんまの前で、慣れないゲストメンバーが無防備に自分のキャラを押し出した結果、比較的重い事故が起こりかねないと、一部のファンから心配されていた。

というのも、初出演となる梁川奈々美の怒濤のトークが、悪い方に転んだらどうなってしまうのかと懸念されたからである。
梁川は、その年齢や経歴に見合わぬ饒舌さが多くのファンを驚かせると同時に、いくつかの場面から、お口が滑らかによく回る一方、年相応に不器用な一面もあるとされる。その饒舌さも、時には適切にコントロールしきれずに暴走するようなところも見受けられた。だから、この日は、ある意味でメンバーと明石家さんまの間を橋渡ししたりしているレギュラー飯窪春菜がいないこともあって、梁川が初出演する『ヤングタウン土曜日』2018年6月16日放送分では、どんな展開になるかが心配されていたというわけだ。

実際の放送は、暴走気味に前に出る役割を つばきファクトリー岸本ゆめのが積極的に担ったこともあって(ギャグのネタ帳だったり自主製作のオリジナル写真集を持ち込んだり)、懸念とは真逆に、明石家さんまから「梁川の邪魔しないであげてくれる?」との発言が飛び出したりもして、結果として、心配されたような事故もなく、楽しい雰囲気のままに終わることになった。ちゃんと空気が読めるどころか、初出演のヤンタンで、変に暴走しかけることもなく、しっかり合いの手も入れて、自分なりの見せ場を作りながらも、心配されたような過剰な饒舌さを引っ込めていた梁川は見事だったとの声も聞える。

円滑な放送の進行にあたって、”暴走する自分のトークを自分で持て余す” どころか、適切に “空気を読んだ” 梁川奈々美の様子から、かえって、いくつものことが示唆されるとする声もある。そんなファンの声を拾ってみよう。

「やなみんが、こうまで適切に空気を読めるとするなら、これまで自分のトークを制御できずにいたように見えた場面でも、あれはあれなりに、その場の空気を読んだ結果だったのかも知れません。そうだとすると、やなみんが暴走しても大丈夫だという “空気” が読まれたということにもなるわけで、そんな空気が醸成されていたことに思い至ります。
そう、改めて、梁川奈々美を自由に遊ばせていた、嗣永桃子と、Juice=Juice の宮崎由加の偉大さに思い至ります。
そう思って見れば、Juice=Juice にあって “梁川を甘やかしている” と見られる宮崎さんも、改めて見直してみる必要がありそうですね。」

「きしもんが、すごかった。
最初に懸念されていた梁川さんどころじゃないくらい、無理矢理なギャグのぶっこみとか、暴走気味なのは岸本さんでしたね。で、大阪出身、ギャグ、自作の写真集、独特なファッション感覚と、『いやせません』のコーナーも、ぶっこめるものは全部ぶっこんで、その上で空気を悪くしないのが一番さすがでした。岸本ゆめのさんのバラエティ能力と、年長者から愛される力は、私たちが思っている以上かも知れません。」

「梁川さんが放送前から注目されて、岸本さんが自由に活躍する中、最後のヤンタン出演となる はーちん が、ちょっと可哀想だとする声もありますが、たとえば、梁川さんの胸のボリュームに師匠が言及して笑い声が響く場面で、横から小さく『いいなあ…』っていう尾形さんのリアクションが放送に拾われています。そのトーンから、梁川さんや岸本さんが前に出てる横で、楽しそうにちゃんと状況に参加している尾形さんの姿も目に浮かぶようです。
思えば、メンバーの中で自分だけジップスライダーに参加しなかったりミツバチを異様に怖がったり(ナルチカ日帰り里山旅2017)、バイクレースに参加しないでスタートフラッグ役だったり(MORNING MUSUME。’18 DVD MAGAZINE Vol.106)、前に前にという姿勢が求められるアイドルにあっても、はーちん は “気持ちのやさしさ” が目立っていました。

飯窪さんがレギュラーであって、それに対するゲストという立場であるよりも、同じゲストでも自分が一番経験がある立場として(カフの上げ下げも担当していたようですし)、梁川さんと岸本さんが前に出るに任せる、そんな “やさしい” 尾形さんのテイストが良く出ていたとも思います。ちゃんとヤンタンにおける飯窪さんとの闘争史も話題になっていましたし。」

そして、この2018年6月16日放送分、怒濤のトークを封印しながらもキャラをちゃんと出せた梁川奈々美にあっても、岸本ゆめのの独特なファッションセンスが話題になるにあっても、尾形春水のヤンタンにおける飯窪との闘争史が話題になるにあっても、そのきっかけは、すべて熟練のリスナーの投稿によるものだったことは付記しておくべきだろう。

当初心配されていたことが杞憂に終わったことで、その心配に注意がフォーカスされていた結果、いろんなことが示唆されたようだ。
梁川を自由に遊ばせていた先輩たちの(さもなければファンに見えなかった)配慮然り、岸本ゆめのの(さもなければ適切に評価される時期が遅れたであろう)能力の高さ然り、尾形春水の落ち着いたやさしさ然り。
そして、お笑いモンスターの暖かい接し方もさることながら、ハロプロのコンテンツにおける楽しい場面の多くが熟練のリスナーたちの投稿によってこそ引き出されていることも、改めてクローズアップされた。

梁川奈々美の初出演が心配された『ヤングタウン土曜日』は、事故なく楽しい放送を終えただけでなく、今後のハロプロのコンテンツを一層楽しませてくれる多くのことに気付かせてくれた示唆に富むものとなった。
あるいは、そこまでファンの注目を集めるほど梁川奈々美には将来のポテンシャルがあるということこそが、一番に示唆されたことだったのかも知れない。

(文=椿道茂高)

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