元℃-ute 矢島舞美、異例の長時間に及ぶ発売記念イベントで見せた変わらぬ誠実さと癒やしの笑顔

元℃-ute リーダーで現在は舞台を中心に活躍する矢島舞美の最新写真集が発売された。その発売日となる11月10日の土曜日には、”発売記念イベント東名阪ツアー” として、午前10時からは大阪の『蔦屋戎橋店』にて、お昼を挟んで午後13時30分からは名古屋の『星野書店近鉄パッセ店』にて、そして夜19時から東京は秋葉原の『書泉ブックタワー』にて発売記念の握手会が開催され、矢島は、朝から夜遅くにかけて東名阪3カ所での発売記念イベントに従事することになった。

それでなくとも、開催しているタレント側から見れば、次から次へとやってくるファンが、それぞれに思い思いの一言を投げかけていく矢継ぎ早の流れのなかで、反射神経も要求され、消耗も激しいであろう握手会だが、慌ただしいスケジュールで東名阪の3カ所を巡業しての(繰り返し朝早くから夜遅くまで)握手会行脚とあっては、その疲労も尋常ではなかっただろうに、矢島は終始、思い詰めたように訪れるファンへの笑顔を欠かさなかったようだ。

“思い詰めたように訪れる” というのも、先に開催されたファンクラブツアーを除いては、℃-ute 解散以降、いくつか開催されたアイドル時代のファン向けのイベントステージにおいても、お見送りの握手会といった類のことは実施されず、ファンによっては、℃-ute 以降の矢島と握手できるのは今回の写真集発売記念イベントが初めてのことになったからでもあり、あるいはまた、当の矢島自身が触れているように、℃-ute 解散後にファンになった者も多数この握手会に参加したという事情もあってのことだ。そうした、それぞれに切実な想いを抱えるファンに、矢島はアイドル時代と変わらぬ誠実な笑顔を絶やさなかった。

とりわけ、握手会行脚のラストとなる秋葉原の書泉ブックタワーでのイベントは、個々の呼び出しブロック(予約購入の際に購入者に割り振られる握手会参加の整理番号のようなもの)でのナンバリングが、ブロックによっては400番台を越えており、そもそもの参加者自体が非常に多かっただけでなく、一般にこうした発売記念の握手会としては “大盛況” となった場合でも開始から1時間前後から1時間30分程度で握手待機列も収束が見え始めるところ、書泉ブックタワー自体の閉店のアナウンスが響く頃になっても、握手会自体が継続するという異例の長時間に及ぶものとなった。

その理由も含め、秋葉原の書泉ブックタワーでの握手会参加者の声をいくつか拾ってみよう。

「ブックタワー6階から入場して、業務用階段スペースに待機の列を作るんですけど、それが、ずっと下まで延々続いていて。ようやく握手会場の9階にたどり着いても、なかなか列が前に進まないんです。
それもそのはずで、周囲のスタッフさんが早い流れを促そうとしても、舞美ちゃん本人が、参加者さんが言うことに最後までしっかり耳を傾けてくれて。そりゃ、ゆっくりな握手会にも、なるはずです。
きっと、先日のバスツアー以外では、実に久しぶりとなる握手だってことを、舞美ちゃんも理解してたんじゃないでしょうか」

「待機列のまま握手会場の9階まで登ってきて、握手のブースに入るまで、9階で蛇行した列にいる間も、参加者さんに対応している舞美ちゃんの声が聞こえてきます。って、階段から “順路” とされた流れにそって9階に入った瞬間に舞美ちゃんの声が聞こえてきます。
それも、握手会で想定されるような “ありがとー” とか、 “またきてねー” とかいったフレーズだけじゃなく、そういうフレーズも聞こえては来ますが、それぞれの参加者さんに、それぞれにユニークな対応をしてる舞美ちゃんの声が聞こえてくるんです。
握手会場の9階の蛇行した待機列にいる間も、ずっと、この声…っていうか舞美ちゃんの対応に癒されていました」

「握手のブースにさしかかったら、自分に先行する数人分の握手を見ていることができました。自分の前の参加者さんと握手しては短く談笑してる舞美ちゃんの横顔は、それはそれは美しかったんですけど、いざ自分が舞美ちゃんと握手しようと、その正面に位置すると、まっすぐこちらを見てくれる舞美ちゃんの美しさと、ゆっくりと微笑んでくれる笑顔の神々しさに打たれます。その微笑みの中に、ある程度、大人になった落ち着きも感じられて、美しさが増しています。…もう、何を話したのか覚えていません」

「舞美ちゃんの正面に位置した瞬間から、舞美ちゃんの側からしっかりと手を握ってくれるんですけど、舞美ちゃんに伝えようと話すフレーズに “℃-ute” って単語が混じると、その瞬間、握力が一瞬増したように思います。こっちの勘違いかな…」

「写真集そのものは、事前に公開された写真についても、かなり扇情的なものがあったりして、今回の販促にあっても “物語を意識できるような展開” といったフレーズを舞美ちゃんが口にしたりして、確かに水着以外でも比較的刺激的な部屋着のシーンなんかも多めで、いわゆる “アイドルとしての矢島舞美” から脱皮していくような印象を受けとって、それで身構えちゃってたファンも多かったかもしれません。けど、やっぱり舞美ちゃんらしいところ満載でしたよ。
黒のセパレーツの水着のシーンなんて、やっぱり目立つのは腹筋だったりして、事前に公開されていた画像ほどは、実際の写真集は扇情的ってわけでもなく、愛らしく、しかし落ち着いた大人の美しさが強調されていて、安心して見ていられます。
ただ、一部の水着が、あまりにその面積が小さくて…(録音機器の不具合で、ここで音声が途絶える)」

矢島の写真集に封じ込められるのは、その芸術的なまでの美しさなのか、それとも、ファンが魅了された矢島の愛らしい魅力なのか。それは過去の矢島の写真集についても提起されてきたことだったが、今般の、℃-ute 卒業後ソロとしての初写真集にあっては、矢島舞美本人の境遇の変化もあってか、落ち着いた大人の美しさの中に変わらぬ癒やしの笑顔が活写され、この問題も予想外に好ましい形で収束すると見てよさそうだ。そうした魅力に溢れた矢島本人がファンに示す、変わらぬ誠実さと共に。

(文=椿道茂高)

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