PINK CRES. Hallowen Petit Party! で、二瓶有加のキャラ大暴走が際立たせた夏焼雅の懐深さ

もしかしたら、ステージの上で自由に振舞う徳永千奈美さんを楽しんで見ていられたのは、暴走する嗣永桃子さんを安心して見ていられたのは、それらの全てを、夏焼雅さんが面白がって受け止めていたから、雅ちゃんが嬉しそうにケラケラと笑って見ていたから、Berryz工房のステージを雅ちゃんが大きく包んでいたからなのかもと、今になって思います。

今般の PINK CRES.イベントは、先だって10月20日に23歳の誕生日を迎えた二瓶有加さんのバースデーイベントも兼ねていたことから、後述するように、最初っから最後まで二瓶有加無双のまんま展開することになったんですけど(笑いすぎたせいで翌日もアゴが痛かったほど)、その強烈な二瓶有加さんの暴走具合こそ強い印象を残した一方で、そのように突っ走る二瓶さんも含めて、ステージ全体を(面白がって)包み込んでいる雅ちゃんは、やっぱり “裏番長” だったかなと。

その “裏” 具合は、いつもハロウィンの仮装に気合を入れている雅ちゃんが、今般のイベントでは、(過去の雅ちゃんの仮装からすれば)控えめな仮装(愛らしいピカチューの着ぐるみ風+絶対領域)であったことも含め、一歩引いてる感じもまた強めで。

PINK CRES. Hallowen Petit Party! ~with Nihe’s Birthday~

そんなわけで “Petit Party!” とのタイトルも恒例となった PINK CRES.のイベントが、お久しぶりのハロウィンの仮装パーティーに加え(お久しぶりってのは、去年は Cotton Club だったからね)、上述のとおり二瓶有加さんのバースデーも兼ねて、2018年10月28日の日曜日、赤羽橋はパシフィックヘブンにて開催されました。

この「PINK CRES. Hallowen Petit Party!」は、3回まわしで開催されましたけれども、申し訳ないことに投稿者は「開場16:00/開演16:30」の2回目公演と「開場19:00/開演19:30」の3回目公演にのみ参加。ですから、お知らせできるのも、この2回分のみとなります。すいません。

以下に文字列にて報告する次第ですが、文字列だけでは、当日の二瓶有加無双状態と、その二瓶さんを遠巻きにしている雅ちゃんと小林さんの様子をお伝えすることは困難で、とりわけ無双状態が最高潮となった企画コーナー “お悩み相談室” におけるギャルニヘちゃんやドクターニヘ先生の暴走っぷりについては、その弾けまくった無双テイストは文字情報に落とし込むことが不可能に近く、今般のイベントは DVD化されないまでも、せめて音声だけでも何らかの形で公開されないもんかと、どこかに祈りたくなるほど。
その意味でも十全なレポとならずに、重ねて申し訳ない。

そりゃもちろん仮装で登場する3人

整理番号順にパシフィックヘブン内に入場して周囲を見回したりするうち(BGMは PINK CRES.曲)、一瞬だけBGMが大きくなって、イベントの開催を告げるアナウンスが響きます。登場してきた PINK CRES.の3人は、もちろんハロウィンですから、がっつり仮装して登場です。3人の仮装の様子は、こんなところ(↓)です(メンバーのtweetより)。

小林ひかる 赤のチャイナ風仮装 なんでも『銀魂』の神楽のコスプレなんだとか
夏焼雅 雅ちゃんはポケモンのピカチュー
二瓶有加 二瓶さんは大人セクシーなバニー 可愛さも加味して

雅ちゃんは「ピカチューのギザギザしっぽを踏まえたアイラインにしたので、後で握手会のときに、ちゃんとチェックしてね」とかおっしゃいますけど、握手の距離で雅ちゃんに接近して、そんな観察ができるほど平静を保っていられないので確認できず、再三にわたって申し訳ない。ピカチューのギザギザしっぽのアイラインこそ確認できなかったけど、雅ちゃんは、絶対領域が眩しくも悩ましいピカチューとして登場しており、そちらは、しっかり確認してきましたよ。こちら、雅ちゃんのインスタをリンクしておきますね。ピカチュー仮装はこちらで、ピカチューのギザギザしっぽのアイラインがこちらになります。

なんでも、ハロウィンの仮装については、「最近はプライベートでも血を流すことが多かったので」可愛くピカチューにしたんだとか。って、音声だけ聴いてたら、オープニングから非常に穏当ならざるセリフがいきなり飛び出す「Hallowen Petit Party!」ですが、当の雅ちゃんは、あっけらかんとケラケラ笑っていて、たいへん魅力的であったことは、こりゃ言うまでもないかと。

“意識高い参加者” との2ショット & 二へちゃんハピバ

もちろん、パシフィックヘブンにも仮装して参加してるファンは多く、中にはガッツリ全身コーデから化粧にカラコンまでフル装備の “意識高い” 参加者(二瓶有加さん発言)も。「Hallowen Petit Party!」のスタートは、そんな “意識高い” 参加者の中からメンバーが気に入いった人を指名して壇上に上げて2ショット撮影という企画から。

って、そのまんま壇上に上げて(特にメンバーの周囲にスタッフさんがガードで付くわけでもなく)そのままメンバーがポラロイド撮影しちゃっていて、なんか “緩い” ってわけじゃなく、意図的に参加者との距離が近い演出をしているようで、もう、こんな開始早々のタイミングから、そんな演出意図も相俟って、すでに楽しくてしょうがない感じでイベントは始まってます。

2ショットを終えたくらいのタイミングで、二瓶有加さんお誕生日おめでとうを全体で合唱する “ニヘちゃんハピバ” タイム。2回目公演のときにはケーキが登場しましたけど、3公演目では、二瓶有加さんが個人的に大好きだという チャンミーのオリジナルの(実際にチャンミーの作家さんであるイラストレーターさんに描いてもらった)イラスト+似顔絵が、雅ちゃんと小林さんからプレゼントされて、飛び上がって喜ぶ二瓶有加さんは(それまでの2回目公演全体を通じての暴走ぶりも印象に残っていることもあって)ほんとに見ていて面白く愛らしかったですよ。文字通り、飛び上がらんばかりにして喜んでいて。

そんな23歳の抱負を聞かれて二瓶さん「ぶりを食べたい」と即答するも、「ぶり」は「ふぐ」の間違いだった模様。

楽しさが伝染する企画コーナー「チーム対抗戦」

正式な企画コーナーの一発目は、チーム対抗戦。PINK CRES.メンバーが、それぞれ自分のチームのメンバーを客席からピックアップして(基本抽選だけど、抽選で当たってしまっても拒否権ありって設定にしたため、居るはずなのに挙手しない人が続出したので、「じゃあ、むしろ、やりたいって人!」と志願制に切り替わったのが3回目公演の夏焼チーム ← このあたりも実に自由で雅ちゃんらしく、ひいてはイベントのテイストに直結していたかと)、チーム対抗で競います。

2公演目 チーム対抗ぐるぐるミイラ 3公演目 ハロウィン ダンスメッセージ
  • 参加者は各チーム1名
  • トイレットペーパーでミイラに
  • メンバーが参加者をトイレットペーパーでぐるぐるしてミイラにする
  • よりミイラっぽくした方が勝ち
  • 判定は客席の拍手
  • 参加者さんは各チーム2名
  • マイケル・ジャクソンの『スリラー』に、メンバーがそれぞれオリジナルのフリをつける
  • それを見て覚え、伝言ゲーム方式で伝えて正確さを競う
  • 判定は客席の拍手

2公演目の「チーム対抗ぐるぐるミイラ」では、会場の拍手では決着が付かなかったので、(あまりにミイラっぽくないということで)早々に脱落していた小林さんが判定するも、雅ちゃん有利とする小林さんに「違うじゃん!先輩だからじゃん!」と不満を漏らす二瓶さん。いや、そんなにも雅ちゃんが先輩として君臨してるのかと。
この点でも、チラリチラリと、小林さんや二瓶さんの細かい発言から、雅ちゃんの姐さんっぷりが垣間見える場面がいくつかあった次第。

他にも楽しい場面は満載で、トイレットペーパーでぐるぐるするために、参加者さんの周囲を回りながら「めっちゃ目ぇまわる!」「つらい!」とか叫んでいたり。

3公演目の「ハロウィン ダンスメッセージ」では、雅ちゃんチームにカンニングがあった(伝言された参加者とフリの考案者である雅ちゃんが、最後の答え合わせで一緒に踊る際に、参加者さんが雅ちゃんのダンスを盗み見ながら真似ていた)との指摘がスタッフさんより入って、有利だった雅ちゃんチームが協議に入ります。客席や、小林チーム、二瓶チームにも背を向けて、雅ちゃん曰く「怒らないから、カンニングしたんなら、したって言って」と(含み笑いコミで)。これを受けて参加者さんの「した!」という潔良い宣言もあって、勝利を辞退することになった夏焼チームでした。

って、伝わっていないことを微妙に自覚しながら記述を連ねてきましたけれども、上述のような一切を、まるっと近い位置から見ていられるこの楽しさを、どう表現したもんかと。

ケラケラと楽しそうにしている雅ちゃんは言うまでもなく、それに輪をかけて楽しそうな二瓶有加さんも、何よりも自分で考案したオリジナルのフリを今日のこの日までに覚えていられたことを嬉しげに強調する小林ひかるさんも、そして最初は微妙に緊張しながらも、そんな3人に促されるうちに、”自ら楽しむ力場” に巻き込まれて表情も和やかになってゆく参加者さんも、実に実に実に楽しそうで、きっと “楽しい” ってことは、具体的な要件が満たされた結果として楽しくなるんじゃなくて、誰かが楽しんでいることが伝染するから楽しくなるんじゃないかと思っちゃうくらい。
人間が “社会的な動物” であることを、思いっきり認識させられる “楽しさ” でしたよ。

無双の大活躍 二瓶有加のお悩み相談室

さて、すでに述べたように、今般のイベントでは二瓶有加さんが、ものすごい勢いで暴走します。単に暴走するだけじゃなく、雅ちゃんも小林さんも、まさしく遠巻きに見つめて放置するしかないほど、二瓶有加無双状態が展開します。

その暴走が最大に加速したのは、続いてのコーナー企画である『二瓶有加のお悩み相談室』にて。これは、ラジオなんかでもお馴染みの二瓶有加さんオリジナルのキャラクターが登場して、会場から事前に募集した “お悩み” の相談に乗っちゃうよ、というもの。
これが、まず二瓶さんのキャラが暴走するもんだから他の2人は遠巻きに見てる他なくて、他の2人が遠巻きに見てるだけだから、二瓶さんとしてもキャラを走らせるしかなくて…というフィードバックループが形成されちゃったもんだから、すごい勢いでコーナー全体が暴走します。

これを文字列でお伝えする自信なんか全然ない投稿者ですが、まずは情報としてコーナー内で処理されたお悩みの一覧などを。

2公演でお悩み相談に出張ってくれたのは “ギャルニヘちゃん“、3公演では女医さんの “ドクターニヘ” が登場します。なんでも1公演では “スナック二瓶のママ” が登場したのだとか。2公演目以降の大暴走を目の当たりにして、1公演目も参加したかったと、今ひっくり返って悶えていることをお伝えしてみます。

2公演目 お悩み相談室 ギャル二へ編
  • 【女子と話すのが苦手】 → いっしょにパラパラを踊りましょう
  • 【小林ひかるちゃんが可愛くて】 → 評価ポイントの違いを上げて強引に二瓶推しってことで
    相談者は1公演目では二瓶さんについて同じことを言っていたらしく、その意味でもギャルニヘの反応が面白くて、しかも、この参加者さん、なんと全部のコーナーで登壇することに
  • 【年上の人に可愛がってもらうには?】 → 自分から誘ってみる
    相談内容に触発されて「ワンチャンご飯いけんじゃね?」とか、先輩である雅ちゃんをご飯に誘いたくて、しかしカワされる切なさを訴える二瓶さん、
  • 【何をしても女性の先輩に嫌われる】 → それは可愛いから
    「私も可愛い後輩、嫌いだもん」とギャル二へちゃん。突っ込みどころを準備する意味で、抜けてるところをアピールする「3日間お風呂入ってない作戦」を提案
3公演目 お悩み相談室 ドクター二へ編
  • 【握手の時に緊張】 → 慣れましょうと実際に接触しまくるドクター
  • 【お肌のノリ、化粧のコツ】 → お酒もタバコもやらないという相談者(=雅ちゃんチームでカンニングをした男性)、ようやく睡眠が足りてないということに
  • 【ずっと学生でいたい 社会にでたくない】 → 私も一緒!と力説するドクターに、次第にギャルが混じる
  • 【今好きな人がギャルなんだけど】 → ギャルなのに好きなんて、内面を見てるあなたはすばらしい人です!

最後に紹介した3公演めの「今好きな人がギャルなんだけど」というお悩みに、ドクターニヘ先生は「どこまでいったの!」と厳しめに問いかけます。この、恋愛の進捗についての「どこまでいった」との問いに、雅ちゃんも小林さんも若干の動揺を隠せません(もちろん会場も)。いや、いかにファンクラブ限定のイベントで、キャラが暴走気味で(後日の映像化も想定されていない)クローズドな状況であるとはいえ、そんな踏み込んだトークが展開されるのかと、静かなザワつきがパシフックヘブンを覆ったところで、ドクターニヘ先生、「ほら、連絡先を聴くとか、いろいろあるでしょ?」と続けます。

穏当なところで「どこまでいった」問題に自ら決着をつける二瓶先生に、雅ちゃんも安心しています。「あ、そっち?よかったあ~~!」とか言って。どっちだと思ってたんだ雅ちゃん、って問題は、また別途あるとしても。
一旦安心させておいて、ドクターニヘ先生は改めてニヘ先生なりの恋愛の進捗段階を例示します。「まずは連絡先を聴く、それから一緒にごはん行く」と続け、そして、おもむろに「それから個室に入る」と。この段階で、また後ろで「ええっ!」とか言ってる雅ちゃんに(でも表情は楽しそうに笑ってる)、さらに緊張する客席。
個室って言っても、居酒屋のね!」と、再度、問題に自ら決着をつけるニヘ先生でした。実にスリリングな一幕だったかと。

他にも、とりわけギャルニヘちゃんについては、後ろで遠巻きにしてる雅ちゃんと小林さんが、二瓶さんが何か言うたびに、「すげぇ」、「つぇえ」、「もうお腹いっぱいなんですけど」とボヤき続け、そのコントラストも極上のステージとなりました。

むしろ二瓶有加さんが知ってることが驚きだった「パラパラ」を始め(いやもう「パラパラ」って歴史の範疇かと思ってまして)、いわゆる “ギャル語” が頻出し、小林さんにおいても「そんなこと実際に言ってる人、身の回りで見たことない」と言う用語が次々と飛び出します。これ、逐一文字起こししたら、きっと何を言ってるかわからないものになると思いながらも、それでも現場では “おおよそ何を言ってるかわかる” って、言葉の面白さ、コミュニケーションの不思議さまでも堪能できたという次第。
わたくし、とりあえず「バイブス」って言葉を学びました。

Vibes
雰囲気、心の中、考え方といったことを意味する英語。 レゲエやヒップホップ音楽では「ノリ」「気合い」「フィーリング」などを表す。 実際に使用される際の意味合いは漠然としており、「いいバイブス」(いい雰囲気、ノリがいい)、「バイブス上がってきた」(気分が高揚してきた)といったように使われる。
コトバンクより

先輩関連の相談を受けているときに、同じく先輩である雅ちゃんに対して、レッスン終わりに「わんちゃんご飯いけんじゃね?」と思いつつ、自分からチャレンジってことで、思い切って声をかけるも、軽くカワされて、なかなか雅ちゃんとご飯に行けないでいる二瓶さん本人の状況がギャルニヘトークに混じったりして、この意味でも素直な愛らしさが際立ったりもした二瓶有加さんでした。

実際、ギャルニヘにしろ、ドクターニヘにしろ、暴走させまくって、時に自分でも戸惑って「ちょっと設定がわからなくなってきました」と言う二瓶有加さんですが、そんな二瓶さんを遠巻きに眺めていることしかできなかった2人は言います。
私たちも、わかりません」と。

…ええ、わかります。伝わってませんよね。
これ、おそらく音源が流出しても、いや、いっそ本格的にDVD化されようとも、ライブ映像ではコンサート現場の臨場感がどこかしら欠落するのと同じように、この暴走っぷりは正しく伝わらないのではないかと思います。

自ら暴走させたキャラの取り扱いに困ってる二瓶有加さんも(「ちょっと設定がわからなくなってきました」)、そんな二瓶さんの暴走に突っ込みきれないで(むしろ突っ込みを許さぬ暴走の勢いに)困ってる小林さんも雅ちゃんも、そしてステージの展開の行き着く先を読めないでいる客席も、あらゆるアクターが揃って困っている一方、創造された虚構であるはずのキャラクターだけが活き活きと暴走してるという次第で、ここでもまた人間が “社会的な動物” であることの不思議を体感することになりました。

ミニライブ ~二瓶さん無双の背景として~

二瓶有加さんが現場に召喚しながら微妙に持て余していたキャラクターが去っていった嵐の余韻も消えぬまま、イベントはミニライブへと続きます。
ここでも、二瓶さんバースデーを兼ねてのイベントってことで、最初の曲は二瓶さんがソロで歌います。そんなミニライブの選曲は、こんなところ。

ミニライブ
2公演目 01.原色GAL 派手に行くべ!(後藤真希)by 二瓶有加
02.香水(メロン記念日)
03.TOUGH GIRL(PINK CRES.)
3公演目 01.すっちゃかめっちゃか~(Berryz工房)by 二瓶有加
02.香水(メロン記念日)
03.Sing to the SKY(PINK CRES.)

それで、二瓶有加さんがソロで歌ってる間も、雅ちゃんも小林さんも、そのままステージに居残って(ここでも)後ろで見てるわけです。個人的には3公演目の『すっちゃかめっちゃか~』の披露にあたって、かなり高めの再現度で熱演する二瓶有加さんの後ろで、小さくダンスして(そして同じくニッコニコ楽しそうな表情を浮かべて)いた夏焼雅さんの姿に、なんだか打たれるものがありました。

それは、Berryz工房のオリジナルメンバーが懐かしい Berryz工房の楽曲に反応していることに打たれたのではなく、そうではなくて、言い方が非常に難しいのですが、自分たちのオリジナルの楽曲を、後輩でもあり、今は同じメンバーでもある二瓶有加さんに “任せている” というか。それも、過去は過去として今現在を大事にしてるとか、そういうことでもなくて、なんだか衒いなく、しかし、こだわりがないわけでもなく、客席の反応も大きく受け止めるでなく、だからといって客席が反応してることに無頓着なわけでもなく、あくまで自然体で、それを「自然体」というのも変なくらいで、どこか “鷹揚に” 事態を包み込むかのようにして。

そう思ってみれば、コーナー企画「お悩み相談室」での二瓶有加無双についても、上では、それを “遠巻きにして眺めてる他ない” と記述しましたけれど、これも、『すっちゃかめっちゃか~』を歌ってる二瓶さんの後ろでそっと自分も一緒に小さくダンスしてたのと同じように、無双する二瓶さんを面白がって、後ろで嬉しそうに笑って見てる雅ちゃんが同時に視野に入ってくるからこそ、二瓶さんの暴走を客席も安心して見ていられるってところがあったのかな、と。
冒頭でも述べたように、もしかしたら、ステージの上で自由に振舞う徳永千奈美さんを私たちが笑って見ていられたのは、意図的に暴走する嗣永桃子さんを安心して見ていられたのは、それらの全てを、夏焼雅さんが面白がって受け止めていたから、雅ちゃんが嬉しそうにケラケラと笑って見ていたからなのかも知れませんね。改めて。

*****

お見送りの握手会などについては、個々のやり取りがあまりにも個的なことに過ぎるので基本的にはレポに盛り込むことを避けてきましたが、あえて禁を破って。

3公演目に最前の席でイベントを楽しめた投稿者は、そのことを伝えたいと思って「最前だったから、この後は、もうどうなっても良いや」と雅ちゃんに述べたところ、雅ちゃんは「ダメダメ!ちゃんとして。そして、またイベントに来てね」と応じてくれます。よく学歴や華やかな職歴なんかと対比させる意味合いで “地頭が良い” という表現が使われますけど、雅ちゃんの場合、艶やかでゴージャスすぎるルックスや、その芸能活動歴なんかと対比させて、あえて “素の人柄がまっとう” と言いたくなるほど、ほんとに、ちゃんとしてますよね。

この雅ちゃんの応答は、雅ちゃんの “まっとうさ” というか、ちゃんと大人な具合というか、雅ちゃんを前にしたら良い歳をした大人(すなわち、おっさん)が子供に戻って叱られたい欲求に駆られるというか…まあ最後のものは個人的な性癖が微妙に滲みましたけど、本文で述べた二瓶さんの暴走も含めて、イベント自体を大きく包み込んでいるような雅ちゃんの不思議な “裏番長” っぷりというか “すべてを許容している鷹揚さ” が顕著に示されているかと思ったので、ご紹介した次第。
雅ちゃんに叱られたいって言うよりは、雅ちゃんには叱られたあとで許されたいというか。…しかし、いい加減、何言ってんだ俺。

そんなわけで、あまりにもイベントが楽しかったので、PINK CRES.のイベントには是非また参加したいと思った投稿者ですが、このイベント終わりに、PINK CRES.単独の年越しカウントダウンライブが告知されてしまって、すっかりハロプロ側のカウントダウンに申し込みを済ませてしまっていたことから、今、頭を抱えていることは秘密です。

(文=kogonil)

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