つばきファクトリー、2018年ラストのリリイベは後楽園を揺るがす谷本安美プロデュース!

本当なら、こう書きたいんですよ。”つばきファクトリーの今の勢いは、凄まじいと申し上げねばなりません” って。でも、自分がファンだってことを勘案しても、そんな風に手放しの、現場を共有していない人には伝わりにくい、しかも抽象的な字句を弄して、宙に浮かぶような賛辞を投げつけるのは辞めようと思います。そんな風に “褒める” のは、まさに凄まじい勢いの今の つばきファクトリーに失礼だとも思うから。

つばきファクトリーは、念願のファーストアルバムをリリースしています。もちろん個別握手会を初めとした様々な販促イベントもありますし、発売日の11月14日には、大きなセールスの数字も叩き出しました。しかし、かつて営業担当の前説のお兄さんが話してくれたとおり、ファンが楽しみにしているリリースイベントは極端に少なめです。
そんな貴重なリリイベが、発売日の大阪から翌日の池袋サンシャインと続けて、2018年11月16日の金曜日、後楽園はラクーアガーデンステージにて2回まわしで開催されました。

当日がメンバーの谷本安美ちゃんの19歳の誕生日だったこともあって、谷本安美プロデュースとも銘打って開催されたラクーアでのリリースイベントは、ファンがハロプロのステージに見る夢が具現化された、ファンがハロプロメンバーに幻視する理想が現実化された、それはそれは、すばらしいステージだったのでした。

ファンがハロプロに見る夢と理想とは、麗しく美しい涙と、幸せの風景と、そして強力な楽曲による圧巻のパフォーマンスの3つ。

当記事では、この3点について述べていきたいと思っている次第。
もちろん、ハロプロにもいろいろあって、ファン歴が長ければ長いほど、”麗しく美しい涙と、幸せの風景” だなんて、それこそ儚い理想でしかなくて、偶さか一瞬だけファンが勝手に幻視するだけのものでしかないとの韜晦にも納得してしまいそうになりますけど、しかし、強力な楽曲による圧巻のパフォーマンスだけは(メンバーの成長と共に、いずれ消え行く、時間的に儚い存在であることは間違いないにしても)現に物理的にそこに存在しているので、個人的には、その端的に存在しているパフォーマンスの圧巻度合いを手がかりに、”麗しく美しい涙と、幸せの風景” もまた存在していると思いたいところです。

閑話休題。
まずは、その “麗しく美しい涙” から。

これは、多数指摘できるところがあるんですけど、しかし、当日のプロデュース担当だった安美ちゃんの最後のご挨拶に曰く「涙は月曜日のバースデーイベントに残してある」とのことですから、ここでは2回目公演の終わりの浅倉樹々ちゃんの様子を。

2回目公演終わり ご挨拶で涙した浅倉樹々をめぐって

たぶん公演前の口上で前説のお兄さんが感傷的なことを口走ったのが、いけなかったんだと思うんです。
曰く “それ(=おそらく全員そろってステージに立つこと:投稿者補足)が当たり前のことではあるんですが、それでも年頃の女の子のグループですから、いろいろ難しいこともあります。浅倉のケガのこともありました。それでも、今年の春くらいから、浅倉も快復して、2018年は、ほぼほぼ、9人そろってのパフォーマンスをお届けできたかなって思います” とかって(趣旨)

2回目の公演終わりのご挨拶で、今回の会場となったラクーアでも、立てなくて悔しい思いをしたことがあったのだと、そう語って樹々ちゃんは涙を目に溜めています。今、こうして9人のメンバーの一人として、みなさんの前に立てていることが、本当に嬉しいと、そう語って樹々ちゃんは涙を流します。あれ?今日は谷やんのバースデーだから、ちゃんとそのことを言わなきゃいけないのに、って自分でも困りながら、そんなつもりじゃなかったのにと、自分でも戸惑いながら、樹々ちゃんは涙を止められません。

樹々ちゃんが泣いちゃったこと、そのこと自体が可愛かったことは言うまでもありません。わたくしが指摘したいことは、そのこと自体ではないんですけども、これ、偶然も作用して、めっちゃくちゃ可愛かったので、そのこと自体が可愛かったことについて先に少し。

この日のリリイベは谷本安美プロデュースってことで、この2回目の公演では、メンバー全員が安美ちゃん指定の髪型で登場です。その具体的な模様は下記引用の公式Tweetにてご確認いただけるかと。わりとツインテールにノリノリだった小片リサさんにも注目なんですけども、ご覧下さい、樹々ちゃん、つるっとデコ出しです。

もうデコ出し樹々ちゃんってだけで十分破壊的な可愛さなんですけど、これ、どこか樹々ちゃんブログに頻出する愛犬琥珀にも似ていて(仔犬のような可愛さって修辞的な意味でも、実際に琥珀に似てるって写実的な意味でも)、樹々ちゃんの端正な顔立ちが強調されもして、異様に可愛いんですけど、それで目を真っ赤にしてるんですから、これは驚異的な可愛さでした。

たとえばデビュー早々の菅谷梨沙子さんが浴衣で柱によっかかりながら寝てしまったシーンであったりとか、この日のラクーアで言えば、握手会で寒いからヤッケを着込んで、そのフードを頭から被ってる新沼希空ちゃんであったりとか、自分の推しであるないに関わらず、みなさま、それぞれに(意識的な陳述をする水準での防壁を易々と突破されて)心に刻まれてしまった “超可愛いシーン” ってあると思うんですけど、この日の目を真っ赤にしていたデコ出し樹々ちゃんは、20年のハロプロ全般を見渡しても屈指の可愛さだったかと。

で、投稿者が指摘したいのは、ここから。
そんな風に泣いちゃって自分の挨拶を終えても目を真っ赤にしてる樹々ちゃんに対して、他のメンバーが平静であるところ。泣いちゃった樹々ちゃんをケアするでなく、樹々ちゃんが泣いちゃったことに動揺するでなく、あくまで平静で、何なら、涙を流しながら語る樹々ちゃんのご挨拶の内容に微笑んでいたところ。樹々ちゃんが涙ながらに語る内容を、ごく当たり前に、むしろ微笑ましい挿話として、メンバーが受け止めていたこと。

わたくし、個人的な所感ながら、このメンバーの様子を見ていて、思ったのでした。
ああ、樹々ちゃんの腰は、もう大丈夫なんだ” って。

2018年の春先から、すでにイベントにもライブにも樹々ちゃんはフル参戦しているから、もう大丈夫なんだろうとは思っていましたけど、その後、公式に “もう大丈夫ですよ” 的なアナウンスがあるわけでもなく、疾病の性質上、そう軽々と “もう大丈夫宣言” が出せる類のもんでもないとも理解しつつ、樹々ちゃんの腰については “爆弾を抱えてる状態” なのか “超順調に快復中” なのか、どこかハラハラしながら見守っていたところがありました。
けれど、このメンバーの態度を見ていて思ったんですね、”ああ、もう大丈夫なんだな” って。

そして、焦りや恐れや不安を感じながら、見事に快復して見せた浅倉樹々さん本人はもちろんのこと、グループの先行きに同じように不安を感じながら、浅倉樹々の快復を見守り、その復帰をサポートしたメンバーたちにとっても、この一連の経緯は大きな貴重な経験になったんだろうなと思ったのでした。
それは、次に述べる つばきファクトリーの幸せの風景にとっても、大事な背景となっているかと。

この点について、歴史って意味も込めて、参考記事などを少々。

バースデーだから 谷本安美プロデュース!

さて、フライング気味に結論だけ先走って言及しちゃったように、このラクーアのリリイベ、2018年最後のリリイベともアナウンスされた念願のファーストアルバムのリリイベは、幸せな風景に満ちあふれていました。それこそ、このリリイベをプロデュースしてくれた安美ちゃんのパーソナリティのまんまに。

11月16日のラクーアガーデンステージでのリリイベは2回まわし。繰り返しメンバーの谷本安美ちゃんの19歳の誕生日だったこともあって、谷本安美プロデュースとも銘打って開催されたのは、このうち2回目の夕方からのリリイベとなりますが、幸せな風景が溢れていたのは、その初っ端から。

というわけで、この日のリリースイベントの模様を時系列で。

ラクーア1公演目 幸せの風景とオリジナル曲の迫力

1回目公演は「14:45 集合/15:15 開演」です。恒例の公開リハーサルは、集合時間を過ぎて整理番号の呼び出しがあって、優先観覧エリアが埋まってから。リハーサルしてくれたのは『ハナモヨウ』と『低温火傷』の2曲です。

そんな1回目公演のミニライブは、こんな感じ。
そして文字列によるレポでは伝え難い次第ですが、『表面張力~Surface Tension~』と『雪のプラネタリウム』、これは、ほんとに つばきファクトリーのファンじゃなくても、どこかの機会を捉えて是非聴いてみて欲しいと切望します。すばらしいから。
現場で生のパフォーマンスに接するのが一番だけど、この辺りの つばき楽曲は、Web やCDでも十分にその迫力が伝わるかと思いますので、是非。

1回目公演 セットリスト
01.気高く咲き誇れ!
02.表面張力~Surface Tension~
MC 谷やんハピバ 小片さんがケーキを持ってくる(風でろうそくが消えそう)
山岸「このトークも好きにして良いよ」 → “私の良いところを「あいうえおきそらん」で”
03.デートの日は二度くらいシャワーして出かけたい
04.雪のプラネタリウム
05.ハナモヨウ
06.低温火傷

2曲目を終えたところでのMCで、この日が誕生日だった安美ちゃんへケーキが。楽屋からケーキを運んでくるのは小片さんです。屋外のステージだから風でろうそくの火が消えそうなところも含め、さっそくドタバタわちゃわちゃしてる つばきファクトリーでした。
ほんとに、”キャラが薄い” だとか “大人し過ぎる” と言われていたのが嘘のようならば、ファンの立場から “初々しくて透明” だと言われていたのも嘘のようです。ほんとに、いつの間に、こんな具合に成長したんでしょうか(← 喜んで、楽しんでる)。

リーダーの山岸理子ちゃんが「今日は誕生日だから、このMCは安美の好きにして良いよ」と言い出して、それで安美ちゃんがメンバーに課したお題が『谷本安美の良いところを「あいうえおきそらん」で』というもの。「あいうえおきそらん」とか言うもんだから、てっきり一文字だけでお題が出るかと思えば、安美ちゃんからは、しっかり “まとまった単語” での課題が出されたのでした。その詳細は下記のとおり。

谷本安美の良いところを「あいうえおきそらん」で
小片リサ 谷本「誰が1文字だけだと言いましたか?」
:あ~~あ
:い~~っつも笑ってる安美ちゃんが
:好きだよ
小野田紗栞 :さおりと一緒に いつも
:美味しいご飯を食べてくれて
:りーりーりー…り?、りぃ???(と、困って、2文字目からやり直し)
——
:美味しいご飯を食べてくれて あ
:りがとう!
岸本ゆめの :まー(★メモ読み取れず:申し訳ない)
:いっつも思ってたんだけどさ
:食いしん坊でも許せるくらい可愛いよね
小野瑞歩 :根は優しいんだけども
:ぎ?ぎぃ???(と、「ぎ」で困り果て、最初からやり直し)
——
:寝てるところも 眠そうで
:ギリギリで来るところも(メンバーから「そうそう!」と賛同の声が)
:まあまあ、可愛いよ
秋山眞緒 :まおぴんのこと好きやと思うんやけど
:お菓子をくれても
:ピーマン食べない安美ちゃんも
:んーーー大好き!
山岸理子 :帽子も似合うし
:浮かれてても
:しかめっつらも可愛いよ
浅倉樹々 :琥珀色の(琥珀色ってありますよね?と不安げな樹々ちゃん)
:歯でも
:ククッって笑えば良いと思うよ
「あーー見えないからね」と納得のメンバーたち
新沼希空 希空「最後に私から好きなところを言われたかったってことで、私のことが一番好きなんですよね」
:ぎらぎらしてるね
:ん~~、ぎらぎらしてるね
:だからいつも
:こーーんなに可愛いんだね

具体的に誰がどんな「あいうえおきそらん」をやり切ったかは上記のとおりですけど、最初に安美ちゃんが小片さんを指名するまで、みんなで安美ちゃんから目をそらしていたのは、かなりの名場面かと。

とりわけ印象的だったのは、希空ちゃんが、自分が最後だったことについて “私からの言葉を最後にしたかったってことは、私が一番好きなんですね” 的なことを言っていたんですけど、それは安美ちゃんが希空ちゃんを最後に指名したからじゃなくて、途中で希空ちゃんを指名しそうになったんだけど、当の希空ちゃん本人が上述のことを言いたいがために最後に回してもらったような微妙なやり取りがあったようなところがあって、この希空ちゃんの自ら好んでネコ(猫に似てるってだけじゃなく、メンバーとのツンデレな女子同士の関係性における “ネコ”)的な位置に入りたがるところは今後も注目かな、と。

樹々ちゃんの “琥珀色の歯でも” 云々のところは、谷本さん本人が ハロプロ全体のDマガでも堂々と自ら言及していることでもあり、他のメンバーも特に気にしたりはしてない様子なので、そこも つばきファクトリーの裏側での仲の良さを示唆するところではありますけど、見てるこっちがハラハラしちゃったり。

そして繰り返し、そんなメンバーたちが奏でるオリジナル曲の迫力は、是非みなさん、何らかの機会を捉えて是非にと、しつこくお薦めしたいところ。ほんとに、ほんとに、すばらしいから。『表面張力~Surface Tension~』と『雪のプラネタリウム』って、これアルバム曲なのが、ほんとに、もったいないと思います。この20年を見渡して、ハロプロの楽曲で好きなものって、それこそ多数挙げられるけど、このところ、その “個人的ハロプロ楽曲ベスト10” に8曲くらい つばき曲がランクインしてるのは、自分でもちょっと困ってるくらいで。

ラクーア2公演目 楽しさを支える相互の信頼感

本格的に谷本安美プロデュースとなった2回目公演は「18:00 集合/18:30 開演」にて。
上掲のとおり、メンバーは髪型まで谷本プロデュースで登場です。デコ出し樹々ちゃんや、ツインテール小片さんについては上述のとおりですけど、ゆるふわツイン巻き巻きな上に前髪ふぁっさ~な希空ちゃんにも大注目です。

谷本プロデュースってことで、セトリも全部、安美ちゃんが決めたんだとか。
そんな(ちょっと、すばらしすぎる)セトリは、こんなところで。

2回目公演 セットリスト
01.I Need You ~夜空の観覧車~
02.付き合ってるのに片思い(Berryz工房)
MC 谷やんハピバ 谷本にセンターを譲る岸本
山岸「このトークも好きにして良いよ」 → “山手線ゲーム”
03.パン屋さんのアルバイト(スマイレージ)
04.スキちゃん(スマイレージ)
05.ハッピークラッカー
告知で「まちがいました」と樹々ちゃん
06.今夜だけ浮かれたかった

楽曲についての感想は後述するとして、今回も最初のMCでリーダーの理子ちゃんから「今日は誕生日だから、このMCも谷やんの好きにして良いよ」と言われて、今回は山手線ゲームを提案する谷本さんでした。

2回に別けて山手線ゲームで、それぞれ「谷本安美に直して欲しいところ」と「谷本安美の好きなところ」をお題とします。
「谷本安美に直して欲しいところ」について、提案しておきながら安美ちゃんは “まあ、ないと思いますが” と言い、メンバーたちは “いっぱいあるよね“、”もう何巡するか、わからんわ!” と。これは沢山あるんじゃないかと提案者本人が期待した「谷本安美の好きなところ」には、”精一杯絞り出すけど…“、”ないかも…” とメンバーたち。

ほんとに、結成当初にファンの立場からも “控えめで大人しいところも清楚だ” とか言われていたことすらも嘘のようで、一体いつの間に(以下同文)。

谷本安美に直して欲しいところ 谷本安美の好きなところ
  • お尻を触ること
  • お菓子を取っていくところ
  • しつこい
  • 触り方がいやらしい
  • 変顔が恐い
  • 声がでかい
  • 寝起きで集合に来る
  • うるさい
  • 笑い方
  • 距離感が近い
  • なんかやだ by 新沼希空
  • かわいい
  • お菓子をくれる
  • アイシャドウ
  • 誰にでも親切
  • イジられても怒らない
  • やさしい
  • 鼻が高い
  • 楽観的
  • ない by 秋山眞緒
岸本ゆめの 安美は “楽” って書く人だと思う。ほんとに楽しくて明るい。でもたまに大人で、しっかりしたことを言う。
「これが、良いところ、最後やで」
秋山眞緒 この人、ひとの話を全然きかへんねん。返事も10秒後にくるくらい。
でも、大好きやで
山岸理子 居るだけで周りを明るくしてくれる

とはいえ、若干のツンデレに紛らせて、ちゃんと安美ちゃんへのメッセージを語るメンバーたちでした。とりわけ、最後の理子ちゃんのコメントは、他のメンバーがツンデレに紛らせている空気を読まないというよりは、ちゃんとストレートに良いところを最後にリーダーがコメントするってことを、しっかり意識してのものでもあるようで、この辺りは、理子ちゃんがメンバーにもファンにも信頼される理由なのかなと思います。

ラクーア2公演目 ハロプロを継承するユニットのカバー曲と鉄板曲

そして、そんなメンバーたちが奏でる楽曲について、これもコメントし始めたら終わらないので、全部について述べたいところを3曲だけ。

スマイレージをカバーしてくれる『スキちゃん』は、その直前の『パン屋さんのアルバイト』とも併せて、楽曲そのものの “幸せ感” が半端なかったんですけど、ラストの「すきちゃん、すきちゃん、〇〇がすきちゃん」のパート、もちろん つばきメンバー全員に当てはめて行って、そして最後に「つばき がすきちゃん!」って、もう率直に泣きました。
すばらしかった。

これ、何がすばらしいって、カバーしてくれる楽曲そのものが つばきファクトリーの無垢さによってロンダリングっていうかクレンジングされた結果、楽曲そのものが本来持っている疾走感だったり躍動感だったり、そして今般の場合であれば “幸せ感” が、十全たる形でファンに示されるってところ。
ぶっちゃけ、先輩たちの楽曲って、良くも悪くも、いろんな思い入れが纏わり付いています。それは、過去にあった不祥事で、あんまり良くない印象が染みついてるって意味だけじゃなくて、大好きな大好きなグループのお気に入りの楽曲であっても、大好きでお気に入りだからこその、ファンそれぞれの思い入れが付随して絡まっています。
もちろん、そうした思い入れ込みで楽曲を味わうことも醍醐味なんだけれど、今般の『スキちゃん』の場合のように、つばきファクトリーがカバーしてくれたことによる、本来のその楽曲が持っていた “幸せ感” がストレートに示されちゃったりすると、① その楽曲の本来持っていた魅力に改めて気づくことによって、そして ② それがハロプロを継承すると宣言して憚らぬ若いグループによって示されたということによって、改めて歴史の継承の構図が鮮明になることで、もう、なんだか、いろいろグッチャグッチャになって、気がついたら泣いてましたね。すばらしかった。

だから、つばきファクトリーが先輩の楽曲をカバーするってことは、思った以上に重大な意味を持ち始めているのかもしれないなって思ったのでした。そして、この曲を選んでくれたプロデューサー谷本安美ちゃんにも大感謝ってことで。

そして『ハッピークラッカー』と『今夜だけ浮かれたかった』です。
たった今、つばきファクトリーによる先輩曲のカバーの意義について語ったところで恐縮ですけど、オリジナル曲の凄まじさは、それこそ初期の頃に『キャベツ白書』などをカバーして初々しくて透明だと評されていたのが(私もそれがお気に入りポイントだったんですけど)嘘のように、『表面張力~Surface Tension~』も含め、いつのまに、こんなにも激しくアップテンポで明るい旋律の楽曲を歌うこなすようになったんでしょうね。

安美ちゃんは、自分のセリフが良い感じで前に出てるから選んだと言ってた『ハッピークラッカー』ですけど、かの『春恋歌』と合わせ鏡のような歌詞と、その歌詞が奏でる明日への一歩を踏み出すような若々しいメンバーたちに相応しい(そして、いつの日にかステージを去って行くことまで織り込み済みであるかのような、明るく前向きな中にそっと忍ばされる寂しさ含みの)旋律にと、ほんとに素晴らしい名曲です。
今般のアルバムにMVが収録されなかったことが、かえすがえすも惜しい。

そして『今夜だけ浮かれたかった』。
もう本サイトに投稿した記事でも何度も言及していますが、これは、本格的に、ハロプロ20年を見渡しても、屈指の名曲です。今般も、告知を終えて最後の曲名が宣言されるや、後楽園が水道橋から春日にかけて広範囲に揺れましたから。
そのダンスも、小野 → 小野田 という斉唱のリレーも、リズムも、何もかも素晴らしいけれど、ほんとに、こればっかりは、是非、何らかの機会を捉えて聴いてみて欲しいと切望します。

そして、先に先輩の楽曲をカバーするのが つばきファクトリーであるということの積極的な意味について述べたように、こうした優れた楽曲も、楽しげでワチャワチャする背景にもお互いの信頼感を滲ませるグループだからこそ、涙を見せるメンバーの事情をグループの歴史として受け止めてきたユニットだからこそ、それが “屈指の名曲へと昇華” されるのかな、と。

これだよ、これこそを見たかったんだよ!

冒頭で紹介した前説のお兄さんの口上は、こう続きます。
“営業担当の立場からは、いろいろ聞えてくることもあります。2019年は、ますます、つばきファクトリーがタレントとして充実した活動を展開していけるかと思います” って。
もちろん、”それには、みなさんのお力も必要です” と続くわけですが、つばきファクトリーのステージは、ファンがハロプロのステージに見る夢が具現化された、ファンがハロプロメンバーに幻視する理想が現実化された、それはそれは、すばらしいステージだったのでした。かくもファンの見たいものをストレートに現出せしめてくれるとは、ハロプロでのファン歴が、そんなに短いわけでもない投稿者にして、率直に、驚きです。

ファンの見たいものをストレートに現出せしめるとして上に述べた、ファンがハロプロに見る夢と理想とは、繰り返し、麗しい涙と、幸せの風景と、そして強力な楽曲の圧巻のパフォーマンスの3つ。そのいずれもが、非常に高い水準で、見ているこちらを圧倒するかのようなハイペースで、ステージ上に実現していた11月16日のラクーアでの つばきファクトリーのリリイベこそは、まさにファンの夢そのものであるかのようでした。

初々しく透明感のある若いグループが、いつしか末っ子でファンから愛されるばかりの幼い立場を脱して、ちゃんとファンに配慮できる、しっかりしたエンターテイナーへと成長していた…ということに驚いたのは、つい先日のこと(参考:つばきファクトリー、悪条件下でのリリースイベントが如実に物語る “メンバーの笑顔” の力)。それから、幾日も経たぬうちに、すっかり仰ぎ見るほどの見事なユニットへと、さらに大きく成長していました。

ええ、スピリットは継承されたのではないかと思います。

*****

うわっ!「スピリットは継承されたのではないか」って書いた瞬間にこみ上げるものが!

本文で言及できなかった個々のメンバーへの賛辞は、ネタバレの恐れがなくなった秋ツアー日程終了後に『微熱ツアー』レポとして、谷本安美さんの愛すべき美質については、週明けのバースデーイベントのレポとして、いずれも後日ってことで。

(文=kogonil)

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