【レポ】宮本佳林BDイベント in 山野ホール ~制御不能⁈魅惑のかりんゾーン~

宮本佳林のパフォーマンス論

天使のように透き通った存在感、それとは裏腹にいたずら好きな一面が垣間見える小悪魔的な微笑み、体にはヘルシーで見た目には色鮮やかな手作りのお料理、石川県金沢市を巡ったDVD magazine vol.6で水出しアイスコーヒーを回して味見するJuice=Juiceメンバーに対し、祈るように組んだ指をおなかの前にちょこんと置きながら「え〜のみたーい・・・・」と控えめに主張するあの奥ゆかしさ。宮本佳林が自己プロデュースの手段として用いうる“持ち球”はこれだけ多い。ましてやこの時代、わかりやすいもの、目に見えるものが、訴求力を持って私たちの認識に飛び込んでくる。・・・しかしながら。

宮本佳林は、常々こう言う。

「パフォーマンスは目に見えないもの」

「パフォーマンスで信頼関係を気づいていきたい」

「感謝の気持ちをパフォーマンスで伝えていきたい」

そう語る口調は驚くほど冷静で、宮本佳林の頭の中は相当に整理されていることがうかがえる。対照的なのは”頭がナナメ”寸前のファンの側だ。ステージ上で展開される”目に見えるもの”をパフォーマンスとして捉えるのが一般的だが、“目には見えない”ことまで言及して語られる宮本佳林のパフォーマンス論は、かなり難解かつ独特で、示唆的ではなかろうか。

バースデーイベントでは本人のカラーが濃くでるから、宮本佳林の指すパフォーマンスのなんたるか、その真髄に迫る絶好の機会である。そんな目論見を持つ者、そしてやはり「佳林ちゃんかわいい、大好き、お誕生日おめでとう!」という純粋な思いを胸にする者たちが、代々木の山野ホールに押し寄せた。本稿では、そんな宮本佳林のバースデーイベントの模様をレポートする。

(*敬称略。以下、宮本佳林さんを佳林ちゃん等と表記)

かりんワールドへのいざない

「それでは、まもなく魔法の時間へとご案内いたします。It’s show time ♡」

かわいい声の持ち主が会場にそう告げた瞬間、そこにいた誰1人として残らず魔法にかかり、”かりんワールド”へいざなわれた。魔法のステッキ片手に「シューティング スター/スマイレージ」を歌いながら登場した1人の魔法使いは、強い光に照らされると、焦点のズレた像のように、ぼわっと存在感を放つ。白を基調とした衣装に包まれてこそ映える、ごく薄く赤みがかった白は、頬のあたりに近づくにつれてその赤みを増す。我々はこの魔法使いを知っている!その黒くつぶらな瞳を知っている!魔法使いは佳林ちゃんだったのだ!

***

と、いうわけで会場後方から登場した魔法使いもとい、佳林ちゃんがステージに登場。そして司会のさわやか五郎さんも登場。「Juice=Juiceメンバーからお祝いのメッセージとかって・・・?」と聞くと、12時ぴったりに待ち構えていたら宮崎由加さん、次いで「意外や意外」の植村あかりさんから。プレゼントは、宮崎由加さんと金澤朋子さんから昨年の分をまだもらっていないことを暴露し、「(2年分のを)きたいしてまーす!」と声を弾ませた。さらに℃-uteの岡井千聖さんからのビデオメッセージもあり、岡井ちゃんの音頭で会場からバースデーソングが送られた。

ここで、「制服を着る機会も最後なので、」と前置きすると佳林ちゃんセレクトのライブコーナーへ。会場に学校のチャイムが響くと、かりんワールドは学校の世界へ。このイベントの名物カバーになりつつある松田聖子”さん”(佳林ちゃんの意向を尊重)の「制服」や、スマイレージ屈指の名曲「夕暮れ 恋の時間」を披露。目を閉じて歌の世界へ引き込まれたい一方で、学生カバンを肩にかける佳林ちゃんを目に焼き付けたいジレンマに悩む、贅沢な時間となった。

みんなでハロプロエッグ!

今や大きなフリでの全力ダンスといえば、バックダンサーとしてハロー!プロジェクトのライブを盛り上げてくれるハロプロ研修生の代名詞として定着しているが、現在のハロプロ研修生の前身であるハロプロエッグ時代に、ひときわフリの大きいダンスで目立った佳林ちゃんは、いうなればそのパイオニアである。

イベント中盤の企画「みんなでハロプロエッグ!」は、ハロプロエッグ時代のひたむきな気持ちを忘れないようにと、かりんちゃんと抽選で選ばれたファン10名が一緒に”全力で”踊るという本人肝いりのコーナーである。研修生時代の「150cm!(by紗友希さん)」のでかでかと苗字のプリントされた黄Tシャツを着て、スペシャルゲストの高木紗友希が座ったイスを押しながらかりんちゃんが登場した。そして、足を怪我してしまったため全力では踊れず(お大事に)、助っ人で紗友希さんが踊ること、自らは審査員として参加することを伝えた。・・・イスで登場するくだり、逆だよね?

そう、山野ホールはすでに”かりんゾーン”に突入していたのだ。

「(けっこう応募してるけど)自信あんだねみんな?」とハードルを容赦なく上げ抽選ボックスに手をつっこみ参加者を選ぶと、客席後方PAブースに移動しじっくりとステージを鑑賞した。そして「サイドステップが上手い」などと参加者を讃えたのだが、いいアイデアとばかりに切り出した次の一言に、会場は衝撃に包まれた。

「かりんエッグとして今後『青空がいつまでも続くような未来であれ』(企画の曲目)をおどってもらってもいいですかね?」

「?・・・・・Juice=Juiceのメンバーとしてそれは困るぅ!」と、”ボケ”として処理したのは紗友希さん。「サンプラザが大変なことになるよ!」とツッコむ方向で処理したさわやかさん。声のトーンを変えずに、しかも突然言うので”ボケ”なのか”マジ”なのか判別に困るのがかりんゾーンの恐ろしさ。その様子を見て、えへへっとPAブース脇で面白がるかりんちゃん。で、とりあえずステージに戻ってくるよう促される。

MVK(=最優秀かりん賞)の選定にあたっては、まさかの「(MVKは)紗友希!でも(賞品のサイン)あげないよ〜」と選定のレギュレーションを急遽変更。紗友希さんも「何なのこの子?笑」と呆れ気味。ますます楽しそうなかりんちゃん。それでも迷った挙句「うーんどうしよっかな・・・じゃあとりあえず一人一人に○○賞ってつけ」ることに決めると、さわやかさんが「21時を超えても良くなって急に余裕がすごいですね佳林ちゃん!」。これを受けて誇らしげに客席に向けたガッツポーズした(最近よくするからマイブーム?)。

参加者それぞれに「おなか賞」「靴ひもオレンジ賞」「ベストジーニスト賞」などなど独自の賞と、参加賞のオリジナルステッカーを渡してステージから見送り、結局残ったサインは紗友希さんにプレゼントされる運びとなり「紗友希ちゃんは何賞?」との問いかけに「紗友希はねぇ、、、大好き。」と告白。照れた紗友希さんの「待って笑 リアルによだれでた」という発言に「きったね」と手のひらを返したように毒づく佳林ちゃん。気の置けないエッグ時代からの2人の仲を象徴するやりとりであった。

かりんゾーンには台本も進行上の都合も、もはや関係ないのかもしれない。いや、むしろそれを進んでかき乱してみることで、困ったり驚いたりする人を見て喜んでいるとも言える。そんないたずらっぽい一面も、かりんちゃんの魅力なのだ。ちなみに、衣装チェンジを忘れ、危うくそのまま研修生Tシャツで次のライブコーナーに移りそうになるハプニングも。かりんゾーンの余波は、その凄まじさを物語っていた。

佳林ちゃん、ハロプロを語る

魅惑のかりんゾーンに後ろ髪を引かれる思いを残しつつも、イベントは最後のライブコーナーへ。高橋愛さんを彷彿とさせるエッジの効いた「3,2,1BREAKING OUT!/モーニング娘。」に続く「大人の事情/NEXT YOU」は、佳林ちゃんの歌声で歌われるのを待っていたかのような説得力がある。「わがまま 気のまま 愛のジョーク/モーニング娘。」では、大人数で演じられる曲目という既成概念をぶっ壊す圧巻のパフォーマンスを見せた。

続けて4曲歌い終えると、かりんちゃんからセットリストを振り返りつつ、ご挨拶で魔法の時間を締めくくった(以下は大まかなニュアンスを汲んで)。

「今歌った3,2,1BREAKING OUT!なんですけど高橋愛さんがカッコよくて自然に『フーっ‼︎‼︎‼︎』て出ちゃいますよね。そうやってレジェンドというか、歴史を見てきた。私が入ってきた頃のメンバーはもうほとんどいなくなっちゃってて・・・。°C-uteさんも解散しちゃうし・・・。今度は私が背中を見せていかなきゃいけないし、ハロー!プロジェクトを盛り上げていきたい。」

18歳になった佳林ちゃんは、ハロプロの在籍期間で9年目を迎えている。本来”レポ”では忌避すべきことを承知の上で筆者個人の感想を述べると、過渡期入りつつあるように感じる今のハロプロに対する期待ないしは不安を、見透かされ、心をなぞられたようで、ハッとしてしまった。その上で、ファンに寄り添うような言葉で、ハロプロへの愛に溢れた言葉で、ファンと同じ文脈を共有してきた私がいるよ、と安心させてくれていようにも聞こえた。

***

魔法が解け、”かりんワールド”からの帰途、うれしい誤算が一つ。どうやら、またあの魔法にかかることが出来るらしい。なぜなら今も手元にある、かわいい魔法使いからの感謝状が、魔法のような時間が現実だったことを証明してくれているからだ。

img_20161204_0001

 

 

 

 

 

 

 

 

セットリスト(2回目)

1.シューティング スター/スマイレージ

~制服にまつわる4曲~

2.自転車チリリン/スマイレージ

3.夕暮れ 恋の時間/スマイレージ

4.制服/松田聖子

5.100回のKISS/松浦亜弥(学級委員長/スマイレージ)

~盛り上がる感じの曲もあるよby佳林ちゃん~

6.3,2,1BREAKING OUT!/モーニング娘。

7.大人の事情/NEXT YOU

8.冷たい風と片思い/モーニング娘。’15

9.わがまま 気のまま 愛のジョーク/モーニング娘。

10.涙ッチ/モーニング娘。

(*括弧内は1回目)

 

あとがき

佳林ちゃん用語でいうところのパフォーマンスの意味を、果たして自分は理解できているのか?突き詰めて考えれば、考えるほど不安で、BDイベで何か答えが見つかるんじゃないかと、そう思っている方が他にもいると踏んで、本レポの軸に据えてみました。で結局、本文のボリュームの問題でここにまわしてしまいました、すみません。正解のない答え合わせではありますが一応自分なりの答えとしてはこれ、「結局、宮本佳林に夢中でいること」を推したい。正確にいえば回りくどくなりますが、佳林ちゃん用語でいうところのパフォーマンスとは、「結局、宮本佳林に夢中でいること」という帰結に至る全て、といえそうです・・・どうでしょうか。かりんちゃんかわいかったです。

Happy birthday かりんちゃん!この1年も佳林ちゃんにとって、健康で充実した1年になることを、心から祈っています!

 

(文=puke)

エンタメアライブでは、皆様からの投稿を募集しています。
詳しくはこちらを御覧ください『寄稿について

コメント一覧

1 : avatarkogonil:2016/12/10(土)00:24:28

あんなに可愛いのに、一番にロックな性格なんじゃないかと

コメントをどうぞ

名前*必須