14年目の記念日を迎え、走り続けるハロープロジェクト・キッズ 

2016年6月30日、ハロープロジェクト・キッズが誕生してから14年めの記念日を迎えた。

ハロープロジェクト・キッズは、ハロー!プロジェクト・キッズ オーディションで最終選考に残った15名全員がテレビ東京系列の番組「ハロー!モーニング。」にて合格を告げられて誕生した。それが2002年の6月30日。
ハロプロのライブで、バックダンサーなどとして登場したり当時のハロプロのメンバーを交えたユニットに個々に選ばれたりと少しずつ露出していく中で、 Berryz工房が結成され(2004年1月14日)、℃-ute が生まれていった(2005年6月11日)。ハロープロジェクト・キッズや、Berryz工房と℃-ute については、「ベリキュー」と総称されて言及されることも多い。

キッズ最年長であった清水佐紀はブログで、この記念日に言及している。Berryz工房と℃-ute から、それぞれ卒業していったメンバーも含めて。

ベリーズの7人。キュートの5人。えりか、めぐ、まいは。

SAKI SHIMIZU Official blog / 14年。 より

Berryz工房は、2015年3月3日の武道館公演をもって無期限の活動停止に入っているが、メンバーたちは個々に活躍を続けており、依然としてファンには身近に感じられる存在であるようだ。

キャプテン清水佐紀は、ハロプロ・アドバイザーとして後進の指導にあたり、その指導の模様が公式のWeb配信番組などでも頻繁にファンの元へ届けられている。
嗣永桃子はカントリー・ガールズのプレイング・マネージャーとして、メンバーである山木梨沙考案の舞台前気合入れにダメ出しをしたことが先日(ハロ!ステ#175 2016.6.29 配信)報じられたばかりだ。
徳永千奈美は、現在留学中であるが、ときに思い出したようにブログを更新して、留学中の様子を面白おかしく伝えてくれている(そう、ブログが生きているのだ!)。
須藤茉麻は舞台女優として、大きな舞台も経験し、ハロプロの後輩との共演・指導にも関わるだけではなく、ファンクラブイベントなどを定期的に開催してくれている。
夏焼雅は、公式のWeb配信番組のMCとして、変わらぬ愛らしさと高貴さを届けてくれるだけではなく、いよいよ本格的な音楽活動の再開へ向けて動き始めているようだ(新グループのお披露目イベントも告知され、Buono! の武道館も予定されている)。
熊井友理奈は、メジャーな地上波番組のレギュラーどころか世界的なブライダルショーのランウェイモデルも努め着実にタレント・モデルとしての地歩を固めつつある一方、ディナーショーなど、以前からのファンとの交流の機会も定期的に設けてくれている。
唯一沈黙していた最年少の菅谷梨沙子だが、先ごろブログを再開し、今後の活動に含みを持たせてもいる。

℃-ute も、台湾、香港公演を挟んで 2016年の春ツアーの千秋楽を武道館で飾り、リーダー矢島舞美と中島早貴が、予定を大幅に上回る参加者を得たファンクラブ イベントを終えたばかりで、9月には再度武道館公演が開催されることが告知されている。

芸能界入りしてから14年が経過しながら、依然として活発な活動を継続していることは驚きであるが、それ以上に、先の引用にもあるとおり、当人たちも、そのファンたちも、きちんと「記念日」としてお祝いしようとする姿勢があること、これが公式なブログで表明されていること、したがって「ファン側の需要がある」と事務所からも判断されてコンテンツとして供給されていること、そのこと自体が驚きでもある。

アイドルのファンは、一般には、次々とデビューしてくる若く目新しいアイドルやグループに目移りしていくものだと思われており、アイドル側も、「旬」として活躍できる期間が、そう長くないことは知られている。
それが、ベリキューについては、14年も継続しており、メンバーを入れ替えることで「箱」としての活動期間を延長する試みは(ハロプロを離れても)いくつか例はあるが、メンバーが固定されたユニットとして、この14年という達成は稀有の事例でもある。

この14年の継続は、実際のところは「誰も予測しなかった奇跡の偶然」という側面が強いのだろうが、途中からは、当のメンバーたちも、メンバーを支えるスタッフたちも、「意図して目指した達成」との色合いが濃くなっていくことが、”ファンにも周知” されている。

いわば、Berryz工房と ℃-ute は、その存在そのものが稀有の実験にして、貴重な先行例であったとも言える。

ハロー!プロジェクトには、Berryz工房と ℃-ute を「先輩」とする「後輩」ユニットも多いが、先行する「ベリキュー」の「継続する」ということ自体に加え、14年を経て衰えることを知らぬ人気もまた「意図して目指した達成」として、継承されてゆくことを願うファン・関係者も多い。
そして、その14年間の継続について具体的に踏み込めば、そこに必ず「ファンとの間に培われた信頼」が発見されることもまた、継承されていくことも。

2016年6月30日、Berryz工房と ℃-ute は、キッズ オーディションに合格してから14年目の記念日を迎えた。

(文=ニュース部 ハロプロ担当)

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