つばきファクトリー、個別握手会の敷居を下げる “特典握手会” という新しい試み

2018年8月12日の日曜日、ベルサール渋谷ガーデンにて、ハロー!プロジェクトのアイドルグループ つばきファクトリーが個別握手会を開催した。
個別握手会といえば、従来なら、参加のためには forTUNE music サイトのイベント特設ページなどから対象商品を予約購入する必要があり、握手するメンバーも(開催日程やイベントによっては)自由に選べない上に抽選で落選するケースもあって、それなりに参加のためのハードルが高かった。だが、この2018年8月12日の つばきファクトリー個別握手会は、4th シングル『デートの日は二度くらいシャワーして出かけたい/純情cm(センチメートル)/今夜だけ浮かれたかったの初回限定SP盤を購入すれば握手会参加券が手に入るという新しい試みとあって、ファンの間でも話題を呼んだ。

初回限定SP盤を購入するのは、特定のサイトや決められた店舗限定といった縛りは一切なく、どこで購入したものであっても特典握手会に参加できたようだ。レコード店の店頭で購入した初回限定SP盤はもちろん、ネット通販サイト経由で購入したものであっても、ちゃんと握手会参加券は同封されていたようだ。当日(8/12)は、握手会会場であるベルサール渋谷ガーデンでも初回限定SP盤が販売されており、なんとその場で個別握手券が “買い増し” できるという点でも、これまでにない試みとなった(従来は、上述のように特定のサイト経由で予め申し込んでおく必要があったことから、ファン相互のトレードを除いて、その場で買い増すことは難しかった)。

さらには、これまでは予め申し込んだCDに同封される個別握手券にどのメンバーの名前が記載されているかは事前に知り得ず、せいぜい、お目当てのメンバーが含まれる数名の握手グループを指定できるだけだったものが、今般の特典握手会では、参加券さえ提示すれば自由に握手するメンバーを選ぶことができるようになっており、複数枚の特典握手券を抱えたまま、握手会会場内で誰のレーンに並ぼうか迷った挙句、係員に(「並んでください」と)注意される参加者もあったようだ。

従来は、通常のCD一枚(1,080円)で一回握手できたわけで、一枚の握手会参加券を入手するためには初回限定SP盤(1,800円)を購入しなければならないとなると、今回は握手の権利が “値上がり” したことにもなるわけだが、すでに述べたとおり握手会参加の敷居がずいぶんと下がっただけでなく、これまでは一回あたり約10秒前後だった握手の時間も、今回の特典握手会では若干ながら時間も長めで、これまでの個別握手会に参加慣れしているファンほど、かえって “何を話せば良いか話題に困る” と悩んですらいたようだ。

このように、① 参加のハードルが低い、② 参加や買い増しが臨機応変に決められる、③ どのメンバーと握手するかも自由に決められる、④ 若干長めの握手時間と、従来の個別握手会とは異なって、参加したいと思うファンにとって(値段以外は)フレンドリーな方向での新しいイベントとなった。なお、SP盤に封入されている握手会参加券が使えるのはこの日の特典握手会だけということもあって、握手会に参加しない(できない)場合は特別のグッズ(メンバー下敷き)と引換ることもできる。

一方、従来つばきファクトリーが楽曲リリースの度に開催していたミニライブ+寸劇で構成されるシリアル(シリアス)イベントがなくなったことを指摘する声もある。つばきファクトリーのシリアルイベントは初回限定盤に封入される応募券で申し込む方式だったので、このシリアルイベントが、今回は特典握手会に代替された形だ。シングルリリース毎に開催されていたシリアルイベントをこそ楽しみにしていた者もあり、特典握手会に代替されたのなら、東京だけで開催されるのは不公平だとする声もある(従来のシリアルイベントは東京と大阪で開催されていた)。

いずれにせよ、新しい形での販促イベントを打ち出してきた つばきファクトリーだが、上述のような形での(握手会を伴う)販促が、初回限定盤の売り上げ向上に貢献するのかどうか、現時点では未知数だ。この形での個別握手会が定着するのか、それとも次回の楽曲リリース時には、また新たなイベントを打ち出してくるのか、今後の販促イベントにも注目したい。

(文=椿道茂高)

もちろん 8/12 以降の現在、SP盤を購入しても握手会には参加できない

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