植村あかりBDイベント2017 in CLUB CITTA’〜漢字アイドルあかり〜

「できますよ、もうそろそろ。オトナうえむーが、出来上がりますよ!」

宮本佳林さん(以下かりんちゃん)による植村あかりさん(以下うえむー)のヘアアレンジ動画である。「オトナうえむー」と言いつつも、かりんちゃんのヘアアレンジの邪魔をするやんちゃっぷりは、むしろ「こどもうえむー」だろうか。

それにしても気になってしょうがないのが、早送りされた部分。たのしそうな2人。会話が気になる。なんとか聴き取れないものだろうか?自分のトライし得る最大限の低速で再生したところで、びよーんと、言葉として聴き取れない音が引き延ばされるだけ。情報が抜け落ちているのだ。自分は読唇術は使えない。読唇術ができる画像解析ソフトなんて、ないだろうか。本気出して探して見たけども無さそうだ。万事休す。

かりんちゃんもうえむーもケラケラ笑ってるけど、何を喋ってるんだろうか。いいなぁ、楽しそうだなぁ。うえむーとふざけていると楽しいんだろうなぁ。うえむーとよく遊びにいくむろたんがうらやましいなぁ。むろたんに生まれ変わるなんて無理だし・・・。

でも大丈夫!こんな時は植村あかりバースデーイベントに行こう!(『こんな時はAFTER MEAL DANCEをしよう!』風。ちょっと前のThe Girl’s Live のかりんちゃんです。The BanglesのBGMでピザを1枚まるごとたいらげるかりんちゃんです。)

毎年、うえむーが、ファンと一緒にふざけてくれるんです。一緒に遊んでくれるんです。そう、漢字のゲームで。

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ハロプロで漢字、といえば、モーニング娘。’17の森戸知沙希さんだろうか。彼女は漢検準二級ホルダーだという。他方うえむーも漢字に対するこだわりでは負けていない。本イベントの構成を説明すれば、納得いただけるだろうか。

昨年と同様、今年もイベントの構成は、前半のうえむーと遊ぶタイムと、後半のライブ部分から成っていた。去年のうえむーと遊ぶタイムは、”漢字”×”エアホッケー”。そして今年は”漢字”×”漢字”。徹底的に漢字。うえむー、どんだけ漢字好きなんだ笑。

ひとつめの”漢字”は、50音漢字書き取りゲーム。ランダムに引き当てたひらがな50音からはじまる漢字(『あ』なら、愛・雨など)を思いつく限りお習字して、その数が多かった方が勝ち。あかりチームと、さわやか五郎(イベント司会)チーム、それぞれ会場から参加者を募り、ゲーム開始。

このゲームコーナーから、印象的なシーンをいくつか。

「『ぺ』はねぇわっ!笑」

本気でゲームに勝ちにいこうと思ったら、お題がどのひらがなになるか、引きが重要だ。

そんな事情を理解して抽選ボックスに向かう、うえむーに、五郎さんが「『ぬ』とか『ぺ』とか出たらたいへんだね!あ、いや、『ぺ』は(入って)ねぇわ!」と声をかける。

これに対し、うえむーが「いや『ぺ』はねぇわっ!笑」とかぶせてツッコミ。急激に距離感が縮まったことに、さわやか五郎さんも流石に動揺して曰く「急に10年ぐらいの友達みたいになりましたけれども、・・・目を覚ませ五郎!」。

「進化がとまりませーん!」

2回目の公演では、漢字を書いた半紙を留めておくボードに、ペタッと紙がくっつくように改良が加えられたのだが、この説明を受け、うえむーは「進化してるんすよ、日本は。進化が止まりませーん!」と興奮気味。

これを五郎さんが、ヘンにデフォルメしたモノマネで「進化がトマリマセーン!」とイジる。うえむーはこれをしっかりフリと捉え、さらにデフォルメして、「進化がトマリマセーン!」。お笑いで言うところの「かぶせ」がバッチリなうえむーだった。「もう19なんですから!(そういうフリはやめてよね!)」とはいいつつも、ノってくれちゃううえむー、かわいいし、ほんとに”いいヤツ”ですよね。

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ふたつめの”漢字”は、”あかり危機一髪”。内容は、ひとつめのゲームのうえむーソロver.といったところ。19才のBDイベントにちなみ、膨らんでゆく緑の巨大バルーンのプレッシャーの中で、19個の漢字書き取りを目指す。制限時間内にクリアすれば某コーヒーショップの商品券、巨大バルーンが爆発してしまったら挑戦失敗である。

「ねぇっ怒!プレゼントあげる気ないでしょっ!ヤッダァ!」

結果から言えば、あっけなく挑戦失敗。

ちょっと無理そうだなと悟るや、しれっとお習字用テーブルをバルーンから遠ざけようとするも、テーブルをスタッフに抑えられ断念。バルーンの方からもボンベごと距離を詰められたため、引けた腰で漢字を書き続けるも、バルーンが爆発。腰を抜かし、こわばった表情でコロンと尻もちをついて、客席からはテーブルの向こう側に消えていったように見えた(この一連の攻防、かわいかったですよ)。

さて、テーブルの向こう側から復帰したうえむーは、どうやら制限時間が短いのと、漢字の個数が多すぎるのが、不満だった模様。

「ねぇっ怒!プレゼントあげる気ないでしょっ!ヤッダァ!もうヤッダァ!ヤッッダァ!」と手首を返す仕草で不満を表現。まさに大阪のおばちゃんを意識した「♪どーだっていいの〜」の部分の振り付けそのままであった。

無邪気にふざけてくれる「こどもうえむー」に、会場はしきりに笑いに包まれたのであった。

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プレゼントコーナー(メキシコ、パリなどのお土産にサインを入れて、抽選で)をはさんで、次はライブコーナーだ。

Juice=Juiceはメンバーのみなさんが、歌もダンスも魅力あるキャラクターも、さも”当たり前”であるかのようにできちゃうので、それぞれがプラスαで強みを持っている。揺るぎない役割を確立している。そんな群雄割拠のJuice=Juiceの世界から、うえむー1人を切り出してわかりやすくしてくれる。すると、新しいことに気づく。

うえむー、こんなにキレッキレだったんだ!

ビート強めな「ガラスのパンプス/後藤真希」は、その強めなビートを強調するような振り付けが多い。あえて伸ばしているという髪が、止まる・動くのメリハリが効いたダンスに遅れて宙に遊んでいるのと対比的に映り、うえむーのダンスのキレを際立たせた。レザージャケットにスキニージーンズで、キメッキメにキレッキレで、「オトナうえむー」って感じで、カッコよかったですよ!

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ライブコーナーは、最後にラストの一曲を残し、MCコーナーに入る。そこで、こんな立派なことを言っておられましたので、これをお伝えして、レポートを締めくくりたい。細かい表現は違ってるかもしれないが、おおまかな趣旨を要約して。

「セットリストは毎回悩む。ブログでみなさんに、歌って欲しい曲を募ったりしたけど、どれも(求められる)クオリティが高いものばかりだった。今までのバースデーイベントでも、みなさん知ってらっしゃると思いますけど、苦戦しました。今回の後藤真希さんの『ガラスのパンプス』は、難しいと思ってたけど、マネージャーさんが、『がんばってやってみよっか!』と背中を押してくれた曲。ハードルが高いからこそ、挑戦する意味があると気付いた。前に歌った曲を改めて歌ってみて、できるようになったなと思うこともある。そして、できなかったことがあるからこそ、次はできるようになろうと思える。やっぱり、ハードルが高いからこそ挑戦する意味がある。」

迷うまでもなく、これは立派な、「オトナうえむー」!かりんちゃんの言った通り、「オトナうえむー」は完成していたのだった。っていうか、うえむー、・・・急に立派すぎてビックリしちゃったよ(泣)!

うえむー、 Happy birthday!19才の1年間も、健康で素敵な年になるように願っています!また来年も、たのしそうにふざける姿をみせてください!

 

セットリスト

1.ガラスのパンプス/後藤真希

2.バカにしないで/Berryz工房(※悲しき雨降り/℃-ute)

3.愛のダイビング/Juice=Juice

4.さよなら友達にはなりたくないの/後藤真希

MCコーナー

5.19歳のひとり言/後藤真希

※2回目回替わり曲

 

あとがき1

補足です。

※1. 1回目の公演では、4曲目を歌い終えたところで、ステージ上にへたり込んでしまいました(2年連続2回目)。やっぱり今年も緊張してたみたいで、「足が、・・・・・あしっガクッガクブルですよっ!」。

※2.レザージャケットはカッコよかったけど、本人は暑かったみたいです笑。「汗びしょびしょ!2公演目もあるのに、ヤッダァ!」(ヤッダァは、うえむーのマイブームっぽいぞ!)、だそうです。

※3.植村あかりさんの「ほぉーんとに(=本当に)」は、かわいいですよね。うえむーが強調したい分だけ、繰り返しの回数が変わりますわね。「ほぉーんとに」なのか、「ほぉーんつっっっとに、ほんとほんとに」なのか。発音、タメ、回数で微妙なニュアンスを表現するのが植村流。もちろんイベント中も、さまざまなバリエーションを見せてくれましたよ。

あとがき2

ときどき無性に見たくなってしまいます。筆者イチオシの「こどもうえむー」をどうぞ。

 

(文=puke)

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