先だって、つばきファクトリーの小野瑞歩が大学を卒業したことが報じられたが、Juice=Juice の井上玲音もまた、自身の SNS 上で大学を卒業したことを伝えている。
元来 “顔面国宝” として、そのビジュアルに注目されることも多いメンバーだが、公開された袴姿の美しさにファンの称賛が集まっているようだ。
1826 袴 井上玲音
私のおばあちゃんが
Juice=Juice Official Blog 1826 袴 井上玲音
自分の経験してきたことも含めて
色んな思いを込めて
大学に行って欲しいって
お話してくれたことがあったので
井上玲音は、ナイスガール・トレイニーとしての活動を経たのち、ハロプロ研修生としてさらなる研鑽を積み、その後、こぶしファクトリーのメンバーとして抜擢された。こぶしファクトリーは、アカペラや力強い低音を生かした楽曲表現に定評があり、その中でも、井上はひときわ存在感を放つ歌声の持ち主であり、グループ加入当初から注目を集めていた。目を引く美しいルックスはもちろんのこと、卓越した歌唱力も相まって、ファンや関係者の間で高く評価されていた。
こぶしファクトリーから Juice=Juice へ移籍してからも、歌やボイスパーカッションといった音楽的なスキルに加え、そのしなやかで均整の取れたスタイルを生かしたパフォーマンスが、次第にグループの特色を形作るようになった。特に、現リーダーである段原瑠々と並び、妖艶なステージングを体現するトップランナーとして、ハロー!プロジェクト全体のパフォーマンスを牽引している。
一方、ステージを降りたバックステージでは、若い後輩たちに囲まれながら、彼女の別の一面が垣間見えることがある。後輩たちがふざけたり、ステージ上のパフォーマンスを裏で真似たりするなか、その輪に “巻き込まれる” 形で関わることも少なくない。時には迷惑そうな表情を浮かべつつも、騒ぎが一段落すると、ふとした瞬間に苦笑いから本当の笑顔へと変わる。その姿はまるで、“後輩たちのおふざけに困っているが、結局は温かく見守るお姉さん” 的な役割を演じているかのようである。
ここで「若き後輩たち」と述べたが、たとえば最近話題に上がった小野瑞歩は24歳、井上自身も23歳である。これは、一般的な進学ルートと比較すると多少の年齢のズレが生じていることになる。このズレは、おそらくはアイドル活動と学業の両立を図る過程で調整が行われた結果だろう。アイドルとしてのグループ活動を優先しながらも、しっかりと学業を修了できるよう調整がなされていたことがうかがえる。特に近年、大学における単位取得は、一昔前の “レジャーランド” のような環境とは異なり、厳格化しているため、井上が多忙なスケジュールの中で卒業を成し遂げたことは本人にとっても大きな達成である。同時に、所属事務所やスタッフが彼女たちの将来を見据え、柔軟に調整を行った結果であるとも考えられる。当人としても立派ならば、所属事務所の関連スタッフもまた、彼女たちの “人生” を視野に入れて、さまざまな調整や働きかけをしていたことがうかがえる。
アイドルという職業においては、アップフロントグループに限った話でも、これまでにさまざまな事例があった。ファンの期待に応えるために進学を諦めたり、人生の節目となる式典への出席を断念せざるを得なかったメンバーも存在した。しかし、こうした歴史を経る中で、アイドルたちを取り巻く環境は少しずつではあるが、確実に改善の方向へと向かっている。現在の井上玲音の姿は、アイドルとしての活動と個人の人生のバランスをうまく取ることが可能になったことを示す、ひとつの象徴的な存在であると言えるのではないだろうか。

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