アンジュルムにすべてを注いだ上國料萌衣が、明日からは自分の道を歩む卒業公演『桜梅桃李』ファイナル ~お先はまっキラ!~

はじめに どんどんカジュアルになっていく卒業

平山遊季さん、ちょっと凄くないですか。
報告者はずっと、アンジュルムは “強い” と主張してきました。それは『大器晩成』とか『46億年LOVE』といった強力な楽曲を保有しているからってだけでなく、むしろ、それらをパフォーマンスするメンバーが、いかにも力強くステージ上で躍動していたからです。しかし、そうした “強いアンジュルム” を体現していたメンバーは、順次、グループを離れました。リーダーの竹内朱莉さんも、それから、これほど強いメンバーはハロプロ全体を通じてもなかなか居ないほどだった佐々木莉佳子さんも笠原桃奈さんも、そして自分の軸を揺るがせにしないという点で強すぎるくらい強かった勝田里奈さんも、卒業してしまって久しいです。… しかるに、やっぱりアンジュルムが強力なのは、そこに平山さんがいるから

いや、平山さん、凄くないですか。
先に挙げた先輩たちと比べれば、決して背が高いわけでもないのに、ステージに立てばものすごく目立つ。その姿が視界に飛び込んでくると、もう平山さんのカッコ良さにただただ驚かされます。美しいアイドルに、こう述べることが許されるとしたら、平山さん、雄々しくて男前です。

平山さん、あまりに雄々しいので、うっかり平山さんが登壇した千夜一夜イベントの過去記事を添付(↓)してしまいましたけども。

平山さんの雄々しさについて最初に述べてしまったのは、記念のライブだというのに、やっぱり個々のメンバーがしっかり躍動しているという点で、ハロプロの平常運転でもあったから。

アンジュルムは、他のハロプロのグループに比べて、卒業するメンバーに贈る言葉がどうしても長くなりがちなところがあって、それが “らしさ” の一部でもあったわけですが… 今回の卒業公演では、そのセレモニアルな部分が、実にうまくコンサートの構成の中に埋め込まれています。これは上國料萌衣さんの卒業公演だったわけですが、だからこそ、それでも、こんなふうに平山遊季さんの話から書き始めてしまうのは、むしろ今般の横アリライブの意に適うものではないかとすら思って。

だって上國料さん自身も、朗読されたお手紙の中で「私が卒業した後も、アンジュのみんなに顔を見せに行ってあげてください」って、ファンにお願いしていたくらいなんですから、こうして平山さんのことを語るのも、きっと上國料さんの願いと響き合っているはず… だと良いな…

そんなわけ(?)で、グループの黎明時の先輩たちから引き継いで、アンジュルムを守ってきた上國料萌衣さんの卒業コンサートとなった「アンジュルム 10th Anniversary tour 2025春 「桜梅桃李」上國料萌衣 FINAL ~お先はまっキラ!~」が、2025年6月18日の水曜日に横浜アリーナで開催されました。

後述するように、セレモニーのお手紙でも、ご挨拶のMCでも、上國料さんは、アンジュルムが大好きなことに終始します。この先のアンジュルムをファンの皆さんにお願いすることまでお手紙朗読で述べちゃった上國料さん、そんなリーダーだったからこそ、個々のメンバーの個性が際立ったのでしょう。なんか、MC での口上だけでなくパフォーマンスにあたっても自分よりは他のメンバーを前に出そうとしていたかのようです。そんな報告者が受けとった印象にも忠実に、だから、この日の主役であった上國料さんに先立って…

次期リーダーの伊勢鈴蘭さん、綺麗になりましたね。
綺麗になったって、その変化の部分に注目しているようですけど、まあるい雰囲気の愛らしい垂れ目な感じはそのまんまであることが驚きです。加入当初から、芸術的なダンスの冴えでも注目されていた伊勢さんですけど、いつしか、そんな個別の成分抽出的な注目ではなく、全般的存在感が増してます。時期リーダーですもんね。でも、ふにゃっとした笑顔が可愛いですね。
後述する松本さんとのペアで、これからのアンジュルムは、しばらく “ふにゃふにゃ期” になるかも(でも2人とも、見た目の “ふにゃふにゃ” に油断してると、けっこうキツめのリアクションが返ってくるのは秘密)。

橋迫鈴さん、加入当初、”こんなに細くて小っちゃいのにアンジュルムで大丈夫なのか?” と思ってしまったことを謝りたい。ステージ上の強さという点で、いまや平山さんと双璧です。しかも、どうやらご自身も、そのことを自覚してるっぽい。自分が前に出る歌割やダンスパートなど、嬉しそうだな… って思って見てると、そうしたパートの〆に “ニヤリ” とした表情を見せたりします。

川名凜ちゃん、ますますケロケロしていて可愛いんですけど、むしろ楽曲のテイストに合わせて、あえて愛らしい表情を消して真顔になったときの美しさに腰を抜かします。川名ケロ凜ちゃん、美人ですよね。Dマガなどの企画モノでは、案外、素朴な受け答えをして、それが素朴であるが故に、企画上のトークの流れを望む方向に誘導しようとしていたメンバーが川名ケロちゃんの応答に困っちゃうって場面も散見されるんですけど、しかし川名さん、美人ですよね。

次期サブリーダーの為永幸音さん、いろんな楽曲での力強い歌割パートを任される率が(報告者の脳内調べで)高め。アンジュルムのステージの迫力に大貢献しています。いや、実際、各曲の各メンバーの歌割を並べて、しっかり調査したわけじゃないので、それは報告者の主観でしかないんですけど、そう思えてしまうくらい、気がついたら強めな歌割で前に出て来てる印象があります。

松本わかなちゃん、人生が何度目かの わかなちゃんは、しかし、他のメンバーが加入時から比べて(特に橋迫の鈴ちゃんね)どんどんアンジュルムらしいメンバーへと変貌を遂げているのに、わかなちゃんは、ず~~っと わかなちゃんです。この ふにゃっとした柔らかい笑顔がそのまんまであること自体、アンジュルムという環境の中ということを思えば驚異的です。
ええ、伊勢さんのところで述べた通り、それに油断しちゃならねぇことは、承知しております。

下井谷幸穂さん、絶対に将来、とんでもない美人さんになりますよね。
ある女優さんに似てるなって思う部分もあって、千夜一夜(→ こちら)で公開された研修生以前の写真のいくつかが、非常に整っていることもあって、下井谷さんの美形ポテンシャルには注目してきた次第ですが、ステージ上で汗を滴らせている様子もまた、将来の大美形を予感させます。楽しみな大器です。晩成ではなく、なるべく早成を願いたいところ。

早成というなら、メンバーとしての魅力が開花するスピードが驚異的なのが後藤花さん。いきなり “おはガール” に抜擢されたことから、むしろ “外のフィールドで活躍するタレント” というフィルターで見てしまっていましたが、しっかりメンバーとして、ハロプロらしいところで魅力をどんどん開花させていることに改めて驚きます。もちろん、いろんなところも成長しておりますが、それは当欄と報告者の品位に関わるので、具体的には避ける方向で。

そして、そんなメンバーを率いる上國料リーダー、これまでなら、先輩の卒業セレモニーはもちろんのこと、なんてことない普通のコンサートの一場面であっても、なんか感極まって涙を流しちゃって歌えなくなるって場面が何度もありましたけど、ご本人の卒業を迎えたこの6月18日は、むしろ淡々と、そして静かにニコやかにしています(また上國料さんってちっちゃいお顔に個々のパーツの主張が強いから、静かに微笑んでいるってだけの表情が、ほんまに映えるんだ、これ!)。そんな佇まいも含めて、この横アリの上國料萌衣さん、美しかったですよね。

上國料萌衣 素のカミコに届かないと思わせるほどの…

「はじめに」について、「どんどんカジュアルになっていく卒業」というサブタイトルを付けました。実際、このところのハロプロの卒業は、涙で泣きぬれて… ってシーンはほとんどなく、どこかカラっと明るく、しかも、さらっと終わる印象です。そして多くの卒業メンバーも、卒業を経て、それでもやっぱりファンの前に顔を出してくれていたりしますしね。

上にもチラチラと、本人が前に出るよりもメンバーを前に出そうとしてるとか、これまで普通のライブであってすら感極まって泣くことが多かったのに、自分の番となったら落ち着いてるだとか、いろいろ触れてきましたけど、上國料萌衣さん、卒業を迎えて、しかし、むしろ淡々と平常運転です。自分でも意外そうに「円陣で泣くかと思ったけど泣かなかった!」と(なかば自分でもビックリしたように)MC で話していたり。

今般の上國料さん、お手紙朗読のときこそは、ちょっと泣きそうになっていたけれど、その後のソロ曲『帰りたくないな。』は、あまりに明るくて、逆に驚かされます。

それに上國料さん、歌うことは自分の天職だから、これからも続けていくとも伝えてくれます。

いや、それにしても、美しい…
このセレモニーのときのドレス姿の上國料さん、ほんとに美しいよね。… なんか、いつのまに…

同じことばかり言って恐縮ですが、加入前は、モーニングのオーディションに落選したことで、一時期はハロプロの曲が聴けなくなっていたことや、そんな時期にアンジュルムの曲が救いになったこと… お披露目のステージで、いきなり『大器晩成』をトチって、しかし堂々とパフォーマンスし切ったこと… そんなことが思い出される上國料さん、セレモニーのドレス姿が真面目に美しくて、やっぱり驚きます。

上に「同じことばかり言って恐縮」だと述べたように、バックステージの映像でも、あくまでアンジュルムを大切に、アンジュルムであることを大事にしていること以外の、”素のエピソード” が、あんまり拾えない上國料さんです。ですけど、それも納得で、セレモニーで朗読してくれたお手紙では、下記にその内容を列挙するように、どこまでもアンジュルムである上國料萌衣であることを、何よりも大切にしていたようですね。

約9年半、アンジュルムの上國料萌衣を支えていただき、ありがとうございます
多くのメンバーを見送ってきましたが、ついに自分の番です
いろんな時代のアンジュルム、アンジュルム大好きでした。どの時代も、ずっとずっと大好きでした
そうは言えないような苦しい時代もありましたけど、その時代も含めて大好きです
大好きで大好きで、大好き
ライブ後、リハ前、メンバーたちと一緒に過ごした時間、休みの日にみんなで集まったことも、全部、大切な思い出です
家族や友人とも、いつも、その時々のアンジュルムの話しかしてなくて…
嬉しいことも、悩み事も、全部アンジュルムだったように思います
先輩からも後輩からも、一緒に活動してきた全員から、たくさん学び成長させてもらいました
3代目リーダーとして、横アリを満員に出来て、「なんとかアンジュをつなげていかなきゃ」と思っていた頃の自分に教えてあげたいです
自分で決めた卒業と言う決断を後悔しないように
暖かいファンのみなさんに支えていただき、ありがとうございます
私が卒業しても、アンジュのみんなに顔を見せに行ってあげてくださいね

アンコール前の本編は『友よ』で終わっていたので、このまま明るい雰囲気のまま終わるのかと思ったよね。

上國料さんの卒業にあって、ハロプロでも数ある送り出しに相応しい楽曲のなかでも、とりわけ明るく前向きな楽曲で終わるのは、非常に相応しいのかな… とも思いましたけども、スクリーンに抜かれた上國料さん、やっぱり目元に…

ライブ本編が淡々と平常運転だっただけに、アップになったときに目元に涙が滲んでいるのを眼にすると… やっぱり刺さりますね。

上に「素のカミコに届かない」とも述べ、それも納得するほど、アンジュルムであることにのみ、ただただ懸命であったことも述べました。そんな上國料さんですが、やっぱり、いろいろとドキっとさせられるところはセトリに埋め込まれていたりします(個人の感想ですが)。

もちろん卒業ライブということで、『友よ』や、“あれ?今回はやらないのかな?” と一瞬思わせてからの『交差点』など、ファンの涙腺を直撃する定番の楽曲たちは、しっかりとセトリに組み込まれていました。けれど、個人的に今回特筆したいのは、序盤で披露された『Uraha=Lover』です。

卒業ライブってことで、この曲、歌詞がとにかく刺さる。
去ろうとする側が、どこかで“引き留めてほしい”と思っている … そんな構図は恋愛ソングとしてある種のお約束かもしれませんが、『Uraha=Lover』が鋭いのは、立ち去る側が “自分が去ることで、相手が少しほっとしている” ことをちゃんと見抜いているところ。

卒業って、やっぱり寂しいものだし、きっとみんなも私の卒業を寂しいと思ってくれてる。でも、その一方で、どこかで「そういうものだよね」として受け入れようとしている気持ちも、確かにある。納得しようとして、ほんの少し安堵している部分も、あるんじゃない?… そんな風に、上國料さんから静かに問いかけられているような、そんな一曲でした。

本編は、むしろ淡々と平常運転だと思えたことや、それでもセレモニーで、目元に涙を滲ませていたこと、いろんなことの併せ技で、実に見事な卒業コンサートとなっていたかと思います。

アンジュルム 10th Anniversary tour 2025春 「桜梅桃李」上國料萌衣 FINAL ~お先はまっキラ!~

そんなわけで、2025年6月18日の水曜に、横浜アリーナにてアンジュルムのツアーがファイナルを迎えます。繰り返し、それはリーダーであった上國料萌衣さんの卒業公演となりました。

と、そのセトリ概要を掲載。
個別のレポは、下までスクロールしてページを切り替えますね。

アンジュルム 10th Anniversary tour 2025春 「桜梅桃李」
上國料萌衣 FINAL ~お先はまっキラ!~
2025.6.18 (水) 横浜アリーナ  開場 17:00 開演 18:00
OA:『ウブとズル』 ロージークロニクル
オープニング VTR → タイトル VTR へ
01・『次々続々』 
02・『地球は今日も愛を育む』 
03・『Uraha=Lover』 卒業ソングとして非常に響く
04・『ハデにやっちゃいな!
05・『ミステリーナイト!』 千手観音!
タイトル VTR オープニングから連続 タイトルとメンバー紹介
06・『アンドロイドは夢を見るか?
07・『RED LINE
08・『涙は蝶に変わる』 
09・『愛・魔性
10・『うわさのナルシー
11 ダンストラック パフォーマンス
インターミッションVTR 高尾山ロケ BGMが好き&松本さんお手製お弁当♪
12・『大器晩成』 
13・『SHAKA SHAKA TO LOVE』 
14・『ええか!?』 うわっ!なつかしい!
15・『ライフ イズ ビューティフル!』 
16・『初恋、花冷え』 
17・『忘れてあげる』 
MC 客席煽りの競い合い♪
18・『人生、すなわちパンタ・レイ』 
19・『汗かいてカルナバル』 
20・『美々たる一撃』 
21・『アイノケダモノ』 
22・『ドンデンガエシ』 待ってました!
23・『友よ』 
▽▽▽▽▽アンコール▽▽▽▽▽
VTR メンバーから上國料萌衣へ
お手紙朗読 上國料萌衣
24・『帰りたくないな。』 
25・『交差点』 やらないかと思ったよね
MC 「私、今日、ビジュ良かったのに」
26・『光のうた』 良い曲!
サプライズ お先はまっキラ!の掲示
27・『愛すべきべき Human Life』 ← 個人的に最高のエンディング
▽▽▽▽▽ダブル・アンコール▽▽▽▽▽
エンドロールがすばらしい!

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