活動停止10年後の楽しさという大いなる謎、Berryz工房スッペシャルライブ ~HAPPY! Stand Up~

Berryz工房スッペシャルライブ ~HAPPY! Stand Up~〔承前2〕

申し訳ないけれど、繰り返しますね。
雅ちゃんのステージにも、熊井ちゃんのディナーショーにも通っていたから(← 記事末関連記事リスト参照)、2015年3月3日の武道館での活動停止からも、実は、ぶっちゃけ、それなりに Berryz工房の楽曲に親しんできているわけですが… それでも、毎度、本当にイントロが流れてくるだけで、嬉しくなるだけでなく、おそらく血流や内分泌的なホルモンバランスといったところで客観的にも明らかに身体全体が反応しているのが如実なBerryz工房の楽曲たち(と、それを今尚パフォーマンスしてくれるメンバーたち)です。

加えて、今般のライブには、どうにも往年のベリヲタの参加比率が高かったのか、曲中のコールも、フリコピの完成度も、活動停止以来過去最高をマークしたかと思えるほど。とりわけ、『一丁目ロック!』の会場を揺るがす「♪うぉううぉうお~~~!」は、ランドマークを超えて、少なくとも桜木町の駅くらいまでは揺るがしたのではないかと。いや、一丁目のコール、自分もその一部になっていながら、ほんとに素晴らしいですよね。思い出すだけで泣けます。

さて、そんな Berryz工房のスッペシャルライブ、昼公演と夜公演でセトリは同じです。

01・『抱きしめて 抱きしめて

Berryz工房の19枚目のシングル、2009年のリリースです。

印象的なオープニングのフレーズにともなって、3人が、それぞれの立ち位置で足踏みするようなフリが、とても懐かしい。
いや、今ね、”懐かしい” って言っちゃったけれど、ぶっちゃけまして、15年以上の時間の経過を経て、美しい大人に成長したメンバーが、往時と同じ振り付けを披露してくれて、それがいかにも迫力もあり、かつ美しいことに驚きます。

つんく♂さん、こんなにも大人っぽい楽曲を、よくもあんな幼い子たちに歌わせたものだ… みたいな話はベリキューについて、よく話題になるところですが、これ楽曲の振り付けにおいてこそ如実です。大人になって、見事なパフォーマーとして成長したメンバーが縦横に披露して実に見応えのある振り付けを、よくもまあコレオグラファーさんたちは、あんな幼い子たちに仕込んだもんだと。

この、大人になってから当時の振り付けを忠実に再現することで、改めて往時の楽曲の完成度に驚く経緯は、この日のライブのすべての楽曲について、以下同文ってことで。

いや、ほんま、ファンで良かったな。

02・『胸さわぎスカーレット

Berryz工房の12枚目のシングル。リリースは2006年ですよ、奥さん!(すでに2006年産まれのメンバーがハロプロの現役にいるってのに!)

これはね、矢を射るポーズの熊井ちゃんの美しさ!
大きく、したがって手足も長い熊井ちゃんが、背筋を伸ばして客席に向かって矢を射る仕草、ああ、これこそ女神様だなと思わないではいられません。「おおげさな…」と思ったそこのあなた!是非、一度熊井ちゃんの矢に射られてみて!
すっげえ美しいから!

03・『付き合ってるのに片思い

Berryz工房の15枚目のシングル。2007年のリリースです。

かの「♪うおううおお~~」といった間投詞的な歌詞も、またガニ股と言っちゃうと失礼かもな振り付けも… ええ、ものすごく誤解を恐れず率直に言うと、意味ある歌詞と歌詞をつなぐために、リズム取りのために挿入したとしか思えぬフレーズも、コミカルでおちゃらけた押し出しの振り付けも、大人になったメンバーが真正面から再現して、実に見応えがあるってことを繰り返し。

いや、一介のファンの立場で “リズム取りのために挿入したとしか思えぬ” みたいに、雑な感想を持っていたことを恥じるレベル。

04・『ファイティングポーズはダテじゃない!

Berryz工房の2枚目のシングルで、リリースは2004年!
当時、なんか毎月続けざまにどんどんシングル出してましたよね、Berryz工房。

この辺りはメンバーもよく話題にしてくれるし、この日のライブでも往時のMVについて熊井ちゃんが語ってくれました(前ページ参照)。また、私たちファンも、幼く可愛らしかったメンバーたちのことを話題にしがちな時期の楽曲でもあります。… けれど!

けれど、やっぱり、大人になって、そのまんま再現して、しかしパフォーマンスとして見応えがあるという驚き!

これは、須藤さん、雅ちゃん、熊井ちゃんの3人が素晴らしいのか、楽曲それ自体が、リリース当時から完成度が高いと言うことなのか、現在の現役各グループについても、要検証ってことですな!

05・『Loving you Too much

2014年リリースってことで、ぐっと新しくなったようでいながら、それでも、もう11年前なんですなあ。

あの楽し気なパーティーMVの雰囲気は、当時も “Berrzy工房らしい” と受け入れられていたかと記憶しているところですが、11年を経て、その雰囲気に変化がないところも、11年分美しくなったメンバーによるパフォーマンスで、当時に倍する楽しさも、楽しい楽しいと喜んでステージを凝視する背後で、嬉しすぎて泣いてるもう一人の自分がいたりして。

06・『秘密のウ・タ・ヒ・メ

2005年のリリースです。
懐かしいけど、しかし、今に至るも全ハロプロの全歴史を通じて、イントロだけでいろんな感慨が脳裏を去来する、言語化できない情報量豊富な楽曲として、ベスト20にランクインするのではないかと。

往時は、幼いメンバーたちの “可愛らしさ” に、いかにもピッタリだという具合に評価していたところですが、今、大人になったメンバーたちがパフォーマンスして、しかして、やっぱり異様に可愛いのは、ハロプロ楽曲七不思議のひとつ。今般の横浜の Berryzライブが不思議なほどの楽しさであったことの大きな要因です。

07・『青春バスガイド

2009年のリリースで、メンバーがみんな学ランになったことが(テレ東の著名女性アナウンサーさんのゲスト出演も)話題の楽曲です。先の合同でのイベントにあって、実は学ランのバリエーションが(没になった撮影版では)もっと豊富だったと明かされた楽曲でもありました。

それで、繰り返しになって恐縮なんですが、その話題になったMVに明らかなように、どこか、コミカルで、ネタ路線というか、お笑い含みで、おちゃらけ路線である色合いが濃いような楽曲なのに(だったのに)、改めて成長したメンバーたちに、このように披露されると、楽曲それ自体として、実に見応え聴き応えがあることに、やっぱり驚きます。

茉麻、雅ちゃん、熊井ちゃんの3人でこうなら、何かが間違って7人そろったら、わたくし、生きてライブ会場から戻ってこれないかも。

08・『雄叫びボーイ WAO!

2010年のリリース。テレビ東京系アニメ『イナズマイレブン』4代目エンディングテーマってことで、イナイレ新規(イナズマイレブンで知ってBerryz工房のファンになった層)の呼び水となったBerryz工房のある意味での画期の一曲。

この曲も含めて、わたくし、個人的に、熊井ちゃんが「わ~おわ~お」と片足だけ内側に蹴り上げるような仕草を繰り返す振り付けが大好物だったりして。

09・『本気ボンバー!!』 

Berryz工房の23枚目のシングル。2010年のリリースです。
Berryz工房には、後から出てくる『一丁目』も含めて、会場全体が崩れんばかりの超大盛り上がりの楽曲が複数あることから、そんな鉄板曲が目立っていたことから、この『本気ボンバー』は、そんなに大盛り上がりの鉄板曲だとは認識されていなかったやに記憶するところですが、活動停止後に、個々の現場でパフォーマンスされる場面に接して、「ええ、マジボンって、こんな盛り上がる曲だっけ?!?!」となっております。

ほんまに、気持ち良いくらい盛り上がるよね、マジボン。

10・『HAPPY! Stand Up

この日のライブの副題にもなっていたので、絶対セトリに組み込まれているだろうと思われた一曲♪

上に、可愛い雰囲気が幼かったメンバーにマッチしていると思っていたのに、今尚、大人のメンバーがパフォーマンスしても可愛いことに驚いた… 的なことを述べていますが、その鏡像たる楽曲。

小学生だったメンバーが中学生を終え高校時代を迎えて、それなりに荒れた… というか、大人なメイクや髪染めに向かって、ファンに対しても厳しめの対応が目立ち、いわゆる “Berryz工房は怖い” というイメージが定着し始めた頃、楽曲的にも、強めの押し出しのものが増えて来た時期だったやに思いますが、そんな楽曲が、今現在、大人の美しさでパフォーマンスされて、楽曲としての力強さを再認識する次第です。

11・『MADAYADE

Berryz工房の18枚目のシングル。2008年のリリースです。

楽曲に応じてコミカルならコミカルに、強めなら強めに、それぞれの曲調に応じた振り付けも印象深いところですけど、そうした振り付けが、きれいに当時のまま再現されて、そのまんま、現在においても見応えがあるってことを、どのように表現したものか、どなたか日本語を私に教えて欲しいくらい。

12・『世界で一番大切な人

2014年のラストツアー Berryz工房デビュー10周年記念コンサートツアー2014秋 〜 プロフェッショナル 〜 での披露が、あまりに楽しく、あまりに明るく、だからこそあまりに切なくて、2014年は、中野でも渋谷でも五反田でも仙台でも泣いていた記憶がある曲なんですけど、2025年にあっても、あまりに楽しく、あまりに明るく、だからこそ非常に切なく、そして、それらを大きく超えて、あまりにもカラっと晴れ晴れとしていて、個人的に、とても Berryz工房らしいと思える楽曲です。素晴らしかった。

13・『ジリリ キテル

Berryz工房の10枚目のシングル。2006年のリリースですが、もちろんファンの印象として鮮烈なのは「♪夏ならジリリ、きてる」のところ、「なつやきみやび、きてる~~」と客席から被せてコールするところですよね。昼公演でも、夜公演でも、しっかりと、ランドマークを揺らす被せコールが響きましたよ。

14・『恋の呪縛

Berryz工房の5枚目のシングル。2004年です。改めて、そんな昔だっけ?と思うほど、何度も繰り返しパフォーマンスされた代表曲でもあります。

手で菱形みたいな形を作って左右に揺らすところ、アウトロで、腰を揺らすステップを続けながら、何拍かに一回、右足を大きく後ろに蹴り上げるところなど、大好物な振り付けの多い楽曲でもあります。もちろん、今回も、しっかり再現されています。

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あまりに楽しかったがために、その楽しさの理由が、楽しさを感じた本人でも判然としないため、それを探るべく楽曲ごとにコメントしてきましたが、なかなかに長くなったので、ここらでもう一回ページを切り替えて、怒涛の盛り上がりからアンコールへ向けて次のページへ。

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