こぶしファクトリーとつばきファクトリーの合同コンサートのタイトルが語るものとは?

先日開催が告知された、こぶしファクトリーとつばきファクトリーの合同コンサートのタイトルが決定した。その名も『プレミアムライブ2018春 “KOBO”』。

こぶしファクトリーも、つばきファクトリーも、そのグループ名から Berryz工房のスピリットを継承することを宣言もし期待もされたことから、当然、この “KOBO” には Berryz工房の “工房” が象られていることは見やすいところだ。それぞれグループ立ち上げの最初期から Berryz工房メンバーがメンターとしてフォローするなど(アドバイザー清水佐紀、演劇女子部 須藤茉麻)深い関係も結んできた。

もちろん、このタイトルには、お互いに切磋琢磨するところから、自分たちだけでは望み得なかった高みにまでたどり着いてみせたベリキューの “攻防” が託されてもいるだろう。
たとえば、おなじハロプロキッズから結成されながら、ずっと その背中を見続けてきたはずの℃-ute が、2013年9月に Berryz工房よりも先に単独の武道館公演を決めるや、同じ年の11月には、負けじと Berryz工房が華々しい武道館公演を大成功させるなど、その例は枚挙に暇がない。

こうした相克劇は、先輩たちを継承するまでもなく、こぶし、つばき両ファクトリーによって、これまでも激しく演じられてきたと言っても良い。
結成早々にメジャーデビューを決めオリコンチャートの1位も獲得し、順風満帆であるかに見えた こぶしファクトリーの滑り出しを眩しく仰ぎ見ながら、ほぼ同時期に結成された つばきファクトリーは、インディーズとして、デビューまでの長い年月を重ねることとなった。結成した翌年にはメンバー追加も経験し、複数のメンバーから「私たちだけじゃダメだったんだ」との声も漏れ聞こえていた。
しかるに2017年には、こぶしファクトリーはメンバー脱退の激震に見舞われ、その前後の経緯から、ファンの間では一時、グループ存続すら危ぶむ声まで上がるほどの状況にあった一方で、つばきファクトリーはメジャーデビューを果たし大きな新人賞も複数獲得するだけでなく、実質セールスでも大きな数字を残し、コアなファンを越えて「つばき、キテるね!」と言わしめるほどの勢いを示した。
こうした経緯から、今や つばきファクトリーが圧倒的に優勢と見る者もあれば、強い逆風にも踏み止まった こぶしファクトリーをこそ刮目すべきとする向きもある。
事実、厳しい状況に追い込まれてからの こぶしファクトリーは、2017年ラストのカウントダウンライブから2018年の冬ハローまで、むしろ雄々しくステージに屹立して、決して下を向くことはなかった。その上、先日MVが公開された新曲についても、これまで応援団やカーニバルなど、さまざまな意匠に託して世の中にエールを送ってきた こぶしファクトリーが、ついに自分たちそのものをテーマとして、熱いエールを歌いあげていると解するファンもある。「こぶしは、まだまだ屈してなんかいない」と。

さらに、この「攻防」を、”こぶし VS つばき” の、お互いの切磋琢磨が託されただけものではないと見るファンもある。
「お互いの攻防だけではなく、モーニング娘。、アンジュルム、Juice=Juice、カントリー・ガールズ、その他にも、Bitter&Sweet、LoVendoЯ、Pink Cres. らや、もっと上の先輩たち、そうしたアップフロントの “上の” グループ、ユニット、アーティストら全般を向こうに廻しての、自分たちの存在感を高らかに主張する、そんな意味での攻撃的な意味合いを含んでいるのかもしれませんね。
こぶしも、つばきも、もういつまでも “研修生派生ユニット” だなどと言わせない、と。
もう、十分にハローの一翼を担う独立したユニットなのだ、と。
これからは、先輩たちと同じ資格で戦っていくのだと。
“KOBO” に、 Berryz工房の “工房” だけでなく “攻防” の意味合いが含まれているのだとしたら、この意味での堂々とした主張が込められているのかもしれません。

そして、こぶし と つばき という若いユニットが、ここで堂々と存在を主張することで、ハロー!プロジェクト全体の、さらなる20年につながる芽が育っているという意味も込められているのかも。まさに、ハローの “興亡” を担う新しい “光芒” として。」

継承を意味する “工房” に、自分たちの相克と自らの存在を高らかに主張する(攻防)ことから、ハローの明日(興亡)を担う希望(光芒)の芽吹きまで、様々な解釈を引き寄せ、多くのファンの注目が集まる中、こぶしファクトリーと つばきファクトリーが合同で開催するコンサートは、5月3日の中野サンプラザから開催される。

(文=椿道茂高)

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