活動停止中のBerryz工房、須藤茉麻さんのお誕生日イベント(以下BDイベント)が、7月4日(土)、赤羽橋はパシフィックヘブンにて開催されました。
3回公演に加え、想定以上の参加希望があったものか、急遽追加公演が決まって、全部で4回まわしの誕生日イベントです。
いつも思うのですが、本来お祝いされるはずのメンバーの方が、がんばって私たちを楽しませてくれていますよね。ありがとう。
この茉麻のBDイベントに参加してきたので、さっそく報告と洒落込みたいところですが、ラストのお見送りの握手会で衝撃の一言をいただけたので(後述)その他の事柄は記憶が曖昧だったりすることを最初にお断りしつつ。
以下、投稿者が当選できた13:00スタートの1回目の公演の模様をお届けします。
須藤茉麻BDイベント第1回目公演
パシフィックヘブンにやってきたのは久しぶりです。
数年前、徳永千奈美さんのソロDVD発売記念イベントで、いそいそと握手しにやってきて以来になります。
パシフィックヘブンは、アップフロントグループ本社ビルの1階にある元ハワイアンレストラン。現在はレストランとしての営業はしておらず、こうしてファンクラブ会員限定イベントの会場として利用されています。また、Dマガだったり、FC限定の通販DVD(たとえば『℃-ute Days 3』など)だったり、ネット配信の特番だったりのロケーションとして、在宅時代から親しんだ場所でもあります。改めて、メンバーが登壇する壇上と距離が近くてビビリますね。
当選通知にあった整理番号に従って整列して、順番に会場へ入ります。会場内では、座席は自由だったみたいです(けど、もちろん先に入場してる方から前の席は埋まっています)。席について、落ち着いて、しばらくすると、会場のBGMが切り替わって、須藤茉麻さんが登場します。
ファンのみなさんとお話ししたい:QAコーナー
最初はQAコーナーです。
このBDイベントで何をやろうか、スタッフさんたちともいろいろ相談したけれど、「できるだけファンのみなさんとお話しがしたい」ということで、QAコーナーにしたと茉麻。「なんも考えてないわけじゃないからね。考えた結果、これにしたんだから!」と、初っ端から、参加者との対話がフルスロットル。あの私たちが愛した、自由でいて、でも上品で安心できる、コミカルな躍動感が、いきなりパシフィックヘブンをBerryz色に染め始めます。なんか、嬉しかった。
イベント当日に参加者が書いた質問や、その場で参加者を当てて質問してもらったものに、茉麻が答えていきます。その場で参加者を当てるというのは、入場時に手渡された番号によるもの。
参加者が書いた質問や、番号が書かれた紙が、BOXに入っていて、そこからランダムに茉麻が引いていきます。
モーニングのメンバーと舞台を経験して、10期メンバーである工藤遥さんと仲良くなったようです。楽屋が隣だったけど、よく遊びに来てくれていたようですよ。
一緒に舞台を演じる後輩たちに、「茉麻とか まあちゃん って呼んでね」と伝えていたみたいですが、後輩たち曰く、やっぱり13年からの芸歴がある大先輩を、そうは呼べないとのことで、須藤さんと呼ばれるのが寂しかったとのことです。それでも、舞台千秋楽で、後輩のみんながお手紙をくれたとのことで、そのお手紙には「まあちゃんへ」と書いてあったとか。
… なんか、ほっこりして、涙腺が弛みかねない、素敵な話題ですよね。
でも、ところどころボケをはさんで、それに対する参加者からのリアクションに攻撃的に目力で応戦するなど、ほっこり、しんみりという流れには1ミリも向かないイベントの空気。
さすがです。
この先、どんな役柄を演じてみたいですか?という質問にも、「優等生的な役柄が多かったから悪女を演じてみたい」と答えつつ「女子高生役なんかも、まだイケるっしょ!」とか、本人も楽しんでいる様子が見えて、楽しいコーナーでした。
3月3日以降も、お芝居の現場で、須藤茉麻さんには客席から逢いに行っていました。
お芝居はいずれも素晴らしいもので、十分満足できるものでしたが(参考)、やはりそこで逢える茉麻は、役柄の茉麻であって、今回のBDイベントで、あの私たちが愛したBerryzテイストの茉麻に再会できて、なんか、とても嬉しかったのでした。
そして、いつも思うのですが、その場で何のスクリーニングを受けてもいない中からランダムで選んだ質問に、想像されるような下品な質問がないという事実。こうした、参加者と演者の(長年培って獲得された)阿吽のお約束も、何度接しても良いものですね。
私も大人になったので:克服コーナー
QAコーナーを終え、ちょっとした企画コーナーに。
茉麻も23歳ということで、苦手なものを克服しようということで、嫌いな食べ物をご実食という企画。
ここで運び込まれたのは、① ピーマン、② もずく、③ ところてん、④ イナゴの4品。
ピーマンはカットされた一片が大きく、茉麻がスタッフに向って曰く「バカじゃないの?」と。イナゴにいたっては、スタッフとの打ち合わせの段階では話題にも出ていなかったらしく、茉麻がスタッフに向って曰く「バカじゃないの?」と。
ピーマンは、一片の先っぽだけを口にして、そこでギブアップ。もずく は食べたことがなかったとのことで、それは果たして「苦手を克服」という趣旨に叶ったものなのかとの疑問を会場中に抱かせながらも「うまいっ!」とのこと。ところてん も人生数回目だとのことで、こちらも(すすり込みすぎて若干むせたけれど)美味であった様子。
美味しいものを食べた時には「女の子なんだから「おいしいっ」って言いなさい」とお母さんに叱られるけど、どうしても「うまいっ!」と言ってしまうのだという、謎のぶっちゃけを交えながら、そして相変わらず参加者からのリアクションに攻撃的に目力で応戦しながらの、これまた楽しいコーナーでした。
最後のイナゴについては、延々とお箸でイジりながら、口に運ぶのを躊躇し、「うわっ!足があるよ!」とか大騒ぎする茉麻。
お箸でイジりながら「ほんとに千奈美はえらいよね。こんなひどい無茶ぶりされても、あの子は全部こなしてたもんね。あ、バカだから何も考えてないのか」と、ボヤきをメンバーに延焼させながら、「千奈美、来てくれないかな」とか言っていました。
ここも、ヲタとしては、Berryz工房のメンバーが培った絆を思わず想起して、ほっこり、しんみりすべき名場面となってもおかしくないところ、「千奈美、来てくれないかな」と言い出す茉麻に、場所がパシフィックヘブンでもあることから、上を指さす参加者が続出し(「上の階にいるでしょ?」ということ)、そうした参加者からのリアクションに攻撃的に目力で応戦する茉麻に、会場の空気は、どっしりとしたコミカルさから、微動だにしないのでした。
Berryz曲は力をもらえるね:ライブコーナー
そしてライブコーナーです。
Berryz工房は活動停止中で、須藤茉麻さんも M-Line クラブに移籍しているというのに、やっぱりみなさん青のペンライト(含む投稿者)。
このライブコーナーのセトリは、こんな感じ
- Shy boy
- 単純すぎなの私
- もう、子供じゃない私なのに
- なんだかんだで良い感じ!
セトリ中、『Shy boy』や『単純すぎなの私』は、昨年のBDイベント当日にノドを痛めていたことから、ほんとうは歌うはずだったのにセトリからハズされたので、今年でリベンジしたとのこと。
すべての曲について、実際には他のメンバーに割り振られている部分も含め、すべてを一人で歌うにも関わらず、やっぱり聴かせます。
これは、いつもこうしたソロのイベントでは思うことですが、ハロメンは、なんだかんだ歌がとても上手ですよね。℃-ute の鈴木愛理さんだったり菅谷梨沙子さんといった、いわゆる歌唱メンでなくとも、普段は圧倒的なグループ内の歌姫が前に出ることで、あまりちゃんと認識されないけれど、みんな、ほんとうに歌が上手い。
茉麻は、本人もあんまり歌が得意じゃないと述べていますが、ソロイベントでのライブが、やっぱり、ちゃんとしてます(あの道重さんも然り)。
楽器の場合、さほど技巧的に上手じゃなくとも、ある程度の音が出せれば、聴衆がよほど耳の肥えた者でない限り、それなりにゴマカせる部分もあると思うのですが、生歌のボーカルとなると、しかも、客席との距離が近いパシフィックヘブンのような場所だと、そうしたゴマカシは効かないと思うのですね。
いかにもファンとして洗脳されていて批判精神が乏しすぎるかのように思われるかもしれませんが、このことに強く思い至ったのは2013年晩秋の熊井友理奈さんのディナーショーでした。生バンドの音を背景に、ステージレストランという距離の近い会場で、それでも楽しそうにBerryzやガーディアンズの楽曲を歌う熊井ちゃんの歌声に、音程の安定とかではなく、生歌の声の響きと、それが届いてくることに、驚いたものです。
歌があまり得意ではないという茉麻の歌声は、それでも力強く、しっかり届いていましたよ。
さて、『もう、子供じゃない私なのに』を終えたところで、最後の曲に移ろうとするや、予定とは異なる音楽が流れてきて焦りを見せる茉麻。
ハッピーバースデーを参加者が歌うサプライズです。バースデーケーキも登場し、会場の参加者のみなさんと記念写真という流れで、壇上を降り、客席の最前列前で(参加者と同じ向きに)向き直ってしゃがむ茉麻ですが、衣装の背中がセクシーに割れており、それが客席に向って露わになる結果に。当然の如く客席からは歓声があがるわけですが、ここで「うるさいっ!バカじゃないの?」と茉麻。
どこまでもさすがで、あの私たちが愛したBerryzテイストの須藤茉麻に再会できて、茉麻が変わらぬあの茉麻であったことで、なんかもう、嬉しくて。
ラストは、「Berryzマンション9階」収録の、千奈美ちゃんとのペア曲である『なんだかんだで良い感じ! 』で締め。
個人的なことですが、私はこの曲が大好きでして。
あなたのことを尊重している、あなたと良好な関係をずっと続けたいといった趣旨のことを申し出るにあたり、<儀式めいた形式>なんかよりも<真心の正直さ>が大事だとされ、形よりも心、外見よりも中身といったメッセージがあふれる昨今です。そんななか、「やっぱり赤い薔薇をください」というフレーズには心打たれないではいられないです。大切だとされる<真心の正直さ>は、確かめられない。確かめられない<真心の正直さ>は、やっぱり何かで表現されないと、伝わらない。
あなたのことを尊重しているという、そんな申し出を、私は真剣に受け止めたいという気持ち。「やっぱり」という一句が、効いてますよね。
良い曲です。
良い曲で締めくくられたイベントは、やっぱり良いイベントでしたよ。
お見送りの握手会
最後は、お見送りで握手会です。
バスツアーのラストの握手よりも、個別握手会での握手よりも、リリイベでの握手よりも、ずいぶんと長く、しっかり茉麻の目力洗礼を受け取ることができました。
冒頭で書いたように、ここで衝撃のお言葉をいただくことができました(← 喜んでいる)
私「Week End Survivor も、トライアングルも、すばらしかったです」
茉麻「ほんとですか(ニッコリ)」
私「ほんとです(ニッコリ)」
茉麻「(急に低めの声色で)じゃあ、8月の舞台も見に来いよ!」
以上がお見送りの握手で、茉麻から賜ったお言葉の一部始終になります。
この「見に来いよ」という茉麻のセリフは、2014年の春ツアーでも秋ツアーでも飛び出した、イケメン茉麻のお約束の鉄板フレーズでもありますが、それ以上に、こうした、いわばBerryz工房におけるコミカル路線のお約束が、他ならぬ自分に向けて炸裂したこと、このことに投稿者は無上の喜びを感じております(ご理解頂けるものと思います)。
言葉にすると、ニヤニヤが止まりません、といった定型に落ち着く他なく、いまひとつ伝えきれないのがもどかしいですが、ほんとに嬉しくて。
昨年9月のトラベリーズ.com3にて、2日目の昼食会場で、投稿者たちのテーブルにまで夏焼雅さんが来てくれて、私たちがまさに焼いている肉に向けて、雅ちゃんはミヤビームを打ってくれたことがありました。ミヤビーム入りの肉を食ったからには向こう5年は病気知らずの私ですが、今般、Rockエロティックばりのイケメン茉麻から直接「見に来いよ!」とスゴまれた以上は、平均寿命の3倍長生きするのではないかと。
もうこうなっては、1回目の公演だけでパシフィックヘブンを後にすることが残念でならず、出口に控えていたスタッフさんに「当日券はありませんか」と取りすがってみたものの、「ごめんなさい、完売なんですよ」と微笑まれて帰ってきました。
「茉麻はどこまでも茉麻だった」を展開してみる
上記の通り、パシフィックヘブンにて開催された須藤茉麻さんのBDイベントは、とても楽しいイベントでした。
とりわけ、Berryz工房が活動停止しても、これまでも客席から逢いに行っていたとはいえ、そこには役柄に専心する女優須藤茉麻がいました。今般のイベントでは、そうした自分なりの芸能の道を着実に歩む女優須藤茉麻でありながら、あの私たちが愛したBerryz工房の空気感をまとった、コミカルでイケメンな茉麻と再会できた点で、ファンとしては、実に嬉しいイベントでありました。
茉麻は、やっぱり茉麻でしたよ。
上述のことの何が嬉しいのか。
茉麻はやっぱり茉麻でした、と言ってみたところで、須藤茉麻という一人の人間の「素」に接することができたというわけでは、もちろんありません。プライベートに接することができたとかいうわけでも、もちろんありません。
いかに批判精神を欠落させた洗脳済みのファンとはいえ、そういうあたりを勘違いしているわけではありません。
特にスクリーニングされたわけではないランダム抽出の質問に、下品な質問がないと書きました。
今回、茉麻がまとってくれたコミカルなBerryzの空気について、上記では何度か「お約束」と表現しています。
私はここに、客席との間で呼吸が出来上がっていること、言ってみれば、あたかも茉麻と同じ舞台で私たちも共演しているかのような空気が出来上がっていることを再三指摘しているつもりです。
そんな呼吸をメンバーが作り上げているというその技量に改めて関心すると同時に、私たちを、いわば共演者として認めてくれているかのような感覚があります。私たちを信頼してくれている、とでも言いますか。
舞台トライアングルの上演に先だって、その上演記念として秋葉原のハロショで開催されたトークショーにも、茉麻は参加しているのですが、そこでは、つばきファクトリーの小片リサさんや研修生や演劇女子部からの登壇者が、どこか自信なさげしているのに対して、茉麻の落ち着いた態度が印象的でした。
小片リサさんや研修生たちが自己紹介で「みなさん、こんばんは」という際には、横から茉麻が、マイクと台本を手にしながら、指でちょいちょいと客席を軽めに煽っていたものです(「ほら、この子たちが「こんばんわ」って言ってるんだから、みんなもちゃんと返してあげてよ!」とでも言うかのように)。その煽りにのって、参加者も、研修生や演劇女子部からの登壇者のあいさつに応答して「こーん、ばーん、わー」と返しており(含む投稿者)、ちゃんと場が成立するといった場面が何度も見られました。
この軽い煽り、さすが10年以上の経験だけはあるな…という以上のものがあると思うのです。
その10年以上におよぶ「経験」によって培われたものの内実には何が含まれているのでしょうか。
イベントだったりライブだったりの、場をきちんと成立させること。その場をちゃんと回すにあたって、自分が何かしらの芸を披露するという以前に、参加者をちゃんと信頼すること。そして、ちゃんと応じてくれると信頼して、任せること。さらに、ファンとしてステージを観に来ている客席すらも、その信じ任せる輪の中に巻き込むこと。
こうしたことの一切が、とんでもない技術だと思うのです。
こうした技術が身についているからこそ、「自分は何をすれば良いの(どんな芸を披露すればいいのか)」とオドオドすることなく、何をするにも、まず場をちゃんと成り立たせることに慣れている。だから、落ち着いていられる。
きちんと炸裂されるお約束なコミカルBerryzの空気は、こうした、一見そうとは思われない優れた技量に支えられていると思います。もしかしたらメンバーも無意識のうちに。
今般、それだけを切り出すなら(活動停止中ということも文脈として機能して)しんみり、ほっこりとした雰囲気に包まれかねない良い話はたくさんありました。でも、それを涙の方向には進ませない、あの、私たちが愛したBerryz工房の、コミカルな雰囲気が充溢するイベントでした。
そこには、上述の意味で、変わらぬ須藤茉麻が、その茉麻に客席から応答するファンがいました。
そう、茉麻は、やっぱり茉麻でしたよ。
パシフィックヘブンにて開催された須藤茉麻お誕生日イベントは、あの茉麻に再会できる、ファンであった喜びを確認できるイベントでした。
誰かのファンとして生きる幸せ。こんなことすら脳裏によぎる、素敵なイベントでした。
どうやら、一生解けないどころか、かえって魔法を重ねがけされたようで、投稿者のエンチャント状態はますます深まった模様です。
*****
最後に、3回目の公演のサプライズ企画で、なんと現場に熊井ちゃんからの電話があったと知り、なんだかわからないけれども、痛恨のダメージを受けていることをお知らせしてみます。
く、く、く、熊井ちゃんが電話していたのかっ!!!
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