【短報】『ひなフェス2016』つばきファクトリー握手会レポ 朝7時から長蛇の列!

2016年の3月19日、20日の2日間にわたって、パシフィコ横浜にて、2016年の「ひなフェス」と「SATAYAMA&SATOUMIイベント」が開催されました。
この2日間のハロプロ春のお祭りにともなって、つばきファクトリー SOUND+VISION Vol.1 の販促として、つばきファクトリーの握手会が開催され、こちらの握手会に2日にわたって参加してきたので、レポートさせてくださいな。

ひなフェスや、SATOYAMAイベントそのものについてのレポは別途、ライブそれ自体とイベント関連の諸々に別けて、改めてレポート記事として投稿させてもらうこととして、ここでは、その「ハロプロ最高!」としか言いようがない2日間から、つばきファクトリーの握手会のみを切り取って報告します。
ミニアルバムの購入にともなっての握手ということもあってか(一般のCDよりも若干高価であるからか)、一般のリリイベにおける流しの握手会よりは、微妙に長めの滞在時間が可能で、一言二言、言葉を交わすことができるくらいの時間はあったように思います。

つばきファクトリー 握手会周辺など

つばきファクトリー初のミニアルバム販促 握手会は、2日間にわたって実施されました。
19日は朝10時の一般の物販と同時に「握手券」の販売が開始され、握手会は、ひなフェスのライブの狭間になる午後の15:00からのスタート。20日は、なんと握手券の販売が朝7:30開始で、握手会は朝8:00から。
事前にスケジュールが公表された段階で、あまりの時間設定に、各地でさまざまに話題になった早朝からの握手会ですが、実際に始発の電車でパシフィコに向ってみると、朝7:00に到着した投稿者の前には、すでに長蛇の列。しかも「うわー、けっこう並んでるなあ」とか言いつつ自分も列に加わって、しばらくして、ふと後ろをふり返ってみると、自分の後ろにも、もっと大人数の列が出来ていたり。

ネット上の「まじですか」的な、半ば呆れた感じの反応とは裏腹に、どうも つばきファクトリーは大人気みたいです。そして、つばきヲタのみなさまの忠誠心は、この段階ですでに甚大なものがあるようです。

20日については、握手券の購入も「つばきファクトリー握手会」のみの販売でしたし、時間が時間なので、早朝のスケジュールに対応するということ以外には特に難しいこともなく、スムーズに購入から握手列へと問題なく物事は進行しましたけれども、19日には、ちょっとしたハプニングがありましてね。

19日の朝、SATOYAMAイベントの優先観覧エリアへの入場券をゲットした段階で、グッズ列とは別に「CD予約」列がいくつかできており、「モーニング/℃-ute/アンジュルム」の握手券付きCD予約列とは別に、もう一本CD予約待機列が作られておりました。その先頭にいたスタッフさんが持っているプラカードには「つばき」の文字がなかったので口頭で確認したところ、ちゃんと「つばきの列もこちらです」と答えてくれたから、そのまま最後尾に参加するわけですが、小糠雨に濡れそぼって待つこと1時間以上、ようやく移動を始めた待機列は、HMV の販売予約ブースへと流されます。その予約ブースには「エリック・フクサキ」などの掲示があって、非常に嫌な予感がします。
案の定、予約ブースに流された先頭グループから悶着があって、投稿者が並んでいた待機列は、「握手券付き予約ではない」CD全般の購入列だった模様で、それには「つばきファクトリー SOUND+VISION Vol.1」は含まれておらず、つばきファクトリーの握手券付きミニアルバムは、普通に一般のグッズとして販売しているとのこと。
そのまま、1時間半以上並んだ列が無駄になったどころか、改めてグッズ列の最後尾に並び直さねばならないことになりそうな流れに(そうしたなら、SATOYAMAイベントどころか、ひなフェスライブにも全然間に合わないくらいのグッズ列の人数)、さすがに現場スタッフが、あまりに不穏な空気を感じたのか、大慌てでブース内の物販商品をなんやかんやと融通して、そのままの並びで「つばき握手券付きミニアルバム」が購入できることに(急遽)なったという顛末なわけですけれども、そこで「つばき のミニアルバムをご購入の方~」とかスタッフが挙手を求めたところ、その列に並んでいるほとんどの者(含む投稿者)が挙手することに。

なんだ、つばきファクトリー、大人気じゃないですか!

つばきファクトリー 握手会 抗えない魅力

投稿者は、Berryz工房(めっちゃ)、モーニング娘。(そこそこ)、℃-ute (最近、めっちゃ)個別握手会に参加して、その握手の場面で、あまりにもメンバーが「普通に話をしてくれる」ことに驚いております(別途記事化したいところ)。投稿者が「握手会」という類いのイベントに足を踏み出す切っかけが、道重さゆみさんの卒業発表だったり、Berryz工房の活動停止発表だったりしたためもあって、勝手な思い込みではありますが、「握手は気持ちを伝えに行く場」的な想いばかりが前のめりに先走ってしまって、メンバーが案外普通にニコニコとお話してくれることに、逆に面食らったことを覚えています。

一方、投稿者のかつてのベリヲタ仲間は、Berryz工房が活動停止して以来、それぞれに、Juice=Juice、カントリー・ガールズ、こぶしファクトリーへと、順調に「流れて」おりまして、彼ら・彼女らの報告によれば、Juice、カントリー、こぶし といった若いグループは、ときに過剰なほどに積極的に(それこそ「客商売」における「応接」というイメージで)ファンに対して、いかにもフレンドリーに接してくれるそうです。
これは投稿者の経験としても、植村あかりさんや山木梨沙さんの場合などから、うなずけるところです。ももち先輩は貫禄があって、ドM心が刺激されますけれども。

ファン側、というか投稿者の側の、空回りしたうえに、若干うわずった「気持ち」は、どちらかといえば少々重く、もっと露骨に言えばキモく、握手ってものはそんな大それたことじゃなくて、ハローの握手会では、メンバーたちは、それぞれに軽重の程度はあれ、基本的にフレンドリーにファンとお話しを「普通に」してくれるのが、どうやらデフォルトみたいです。

さて、そんな中で、お久しぶりとなったファンとの握手での つばきファクトリーはどうであったか(あくまで投稿者の接触の範囲のみであることにご注意ください)。

握手会の つばきファクトリー全体の印象

まだ握手会というものに(ファン以上に)慣れないということもあってか、「フレンドリーにメンバーの側から話しかけてくる」といったことは(まだ)ありません。かといって、握手を怖がっているとか嫌がっているといった様子は、もちろん感じられず、握手会でファンの人に会えて嬉しいけれど、どうして良いのかわからないで戸惑っているような、なんだか嬉し恥ずかしドキドキな感じのメンバーたちです。
この「嬉し恥ずかしドキドキな感じ」は、握手の距離でメンバーに接するファンの側の気持ちでもあるかと思うのですが、これがファンとメンバーのお互いが嬉し恥ずかしドキドキな感じなわけで、なんだか全体としてとても初々しく、投稿者は自分でも「なにを言い出したんだ、こいつは」と思うところがないわけではないところですが、お互いにどうして良いのかわからない中で手探りで落しどころを見つけていくような、なんだか歯がゆい嬉しさにあふれた全体の印象でした。

これまで つばきファクトリーについて投稿して公開いただいた記事において、何度も形容したように、初々しい透明さ が再確認できる握手会でしたよ。

握手会の つばきファクトリー メンバーのそれぞれ

握手の並びは、19日も20日も、岸本ゆめのさんからスタート。握手のラストは、19日は小片リサさん、20日は浅倉樹々ちゃんでした。

岸本ゆめのさん、まっすぐこちらの目を見てくれます。これ、ほんとに、まっすぐ。
19日は「応援してます」って言ったんですが、そうすると、ほんとに嬉しそうに「はいっ!ありがとうございます!」って言ってくれました。ほんとに嬉しそうなことに加え、他のグループでの握手でも、同様の会話になった経験はあるわけですが、その「ありがとうございます」の前に「はいっ!」って元気なお返事がついていて、これがその嬉しそうな様子と合わせ技で、非常にこちらの気持ちに響きます。ほんとに響きます。
20日は「デビュー待ってますね」って言ったところ、19日の経験から、同じように元気に返してくれるかとばかり思っていたら、急に笑顔を消して、真面目な顔をして、そしてやっぱりまっすぐこちらの目を見て「がんばりますっ!」って。
このことから、ちゃんとこちらの言うことを、しっかり聞き分けているんですね、きしもっちゃん。嬉しそうに、あるいは真面目に、まっすぐこちらの目を見ていた岸本ゆめのさんのキラキラした眼に、危うく取り込まれるところでした。可愛かったし、ロングの黒髪をストレートに下ろしたところは、美しかったです。

谷本安美さん、しっかりこちらの手を握ってくれる握力が強いです。一番、しっかり、がっしり握手してくれました。そして、握手のときに、何と言うのか、どこか切実な感じで、しっかりこちらを見てくれます。
この切なげな感じは、投稿者には覚えがあったりします。
Berryz工房が活動停止する直前の個別握手会やリリイベ、バスツアーでの握手会などで、投稿者は、すでに舞台を中心に活動を続けるとアナウンスされていた須藤茉麻さんには「お芝居、観に行くね」と言うのを常としていました。握手の場で、気持ちばかりが先走ってしまって上手に言葉が出てこないのは、ファンの側がそういうことに陥りがちですけれど、そんなときの茉麻は、いつも何か言いたげにしながら、切ない表情を浮かべていました(投稿者の思い過ごしでない限り)。
谷本さんの、切なげで切実な感じで、そして一番に強くしっかり握手してくれる様子は、そんなことを思い出させてくれました。
なんか、「大丈夫だよ」って言ってあげたくなったり。

浅倉樹々ちゃん、ものすごくキラキラしています。
これまで、つばきのクリスマス・イベントだったり、研修生発表会だったりで、アイドルをしていることが樹々ちゃんの個性だとか、そこに居るだけでアイドルだとか、そういうことを述べてきた投稿者ですが、そうした記述からは、もしかしたら、お仕着せの笑顔とアイドル仕草を型どおりに反復しているだけの個性と自発性に乏しい様子を、ことさらに糊塗しているかのような印象を持たれたかもしれません。だとしたら、それは投稿者の文章が拙いせいであって、樹々ちゃんは、ほんとうに、ほんとうにキラキラしています。
「型どおりに反復している」だなんて、とんでもなくて、こちらが何かしら声をかけると、眼の奥のキラキラが動くんですよ。
やっぱり、こう言いたいです。浅倉樹々ちゃん、逸材です

上に述べた、谷本さんの切なげで切実な感じと樹々ちゃんのキラキラした眼の奥が動く感じを合体させたのが、リーダー山岸理子さん。
谷本さんの切なげな感じが「悲しみ」の方向へ数歩進んだような切実さがあって、眼の奥のキラキラも、どことなく「泣きそう」な感じなんですよ、理子ちゃん。だもんだから、理子ちゃんには「応援してます。がんばってね」と、こちらも切実に話しかける他ありませんでした。
で、「がんばってね」って声をかけると、こんどは「嬉しくて泣きそう」な感じに眼の奥がうるうるするんですよ。
り、理子ちゃん、か、可愛かったですし、なんだかとても健気でした。

新沼希空ちゃん、めちゃくちゃ可愛かったです。
これは懸命に探してきたセリフを取って付けたというわけではなく、ほんとうに『サンクユーベリーベリー』の希空ちゃんがすばらしかったから、希空ちゃんには「サンクユー、すばらしかったよ」と話しました。あの舞台で、全般的に常に危うかった中、ついに涙腺の決壊を自らに許したのは、希空ちゃんの様子があまりにも透明だったからでもあります(投稿者の場合)。
そしたら希空ちゃん、「うっきゃああ」と「わちゃああ」と合成して均等に割り算したみたいな、よくわからない(でも喜んでいるらしきことだけはわかる)謎の奇声をあげてくれました。でもって、そのときの顔が、ほんとに嬉しそうな笑顔でしてね。
この子は、ほんとうに喜ばせてあげたいって、そう思えるような笑顔でした。
希空ちゃん、か、可愛いよね。

これまで散々「残念な学級委員長」だとか「薄い美しさ」だとか「前に出ようとしては途中で止めちゃう」だとか、その謎っぷりを描写してきた小片リサさんですが、少しわかりました。少し謎が解けたような。
あれ、周囲に「場の進行をチェックしてる大人」が居ると、小片さんの挙動が謎な方面にブレるんですね、きっと。いつもステージ袖まで目線を這わせてますし。
特に「場の進行をチェック」されるような場面ではなかったり、周囲にメンバーしか居なかったりすると、上述のような「謎」な感じはすっかりどこかへ消えてしまって、もしかしたらこっちが本来の小片さんなのかもと思えるような、堂々とした美人さんになります。
メンバーの中で一番に落ち着いていたし、こちらがかける言葉によって気持ちの揺れを外に出すこともありません。そして何より、一番に握手の場を楽しんでいたようです。
きっと つばきファクトリーとして場数を踏んでいって、こちらの小片さんが、自然にステージでも当たり前に前面に出るようになったなら、グループ全体として、つばきファクトリーは、大きく化けるのではないかと。
何より、握手の距離で接する小片さんは、真面目に美しくて、いろいろ持って行かれそうになりましたよ。すでに、かなり持って行かれているので、これ以上、持って行かれたらマズいですからね(やや投稿者本人が何を書いているか不明)。

つばきファクトリー SOUND+VISION Vol.1

握手会の対象商品である、初となるミニアルバムは、MV集となるDVDが同梱されています。これまで つばきファクトリーが歌ってきた楽曲(『青春まんまんなか!』『気高く咲き誇れ!』『17才』)について、新規に撮影した映像に、過去のオープニングアクトやハロコンなどで収録されていたステージ映像を併せて、MV化しています。

そして、アンジュルムの和田彩花さんと先頃勇躍海外に飛翔した鞘師里保さんが歌った『キャベツ白書』の、つばき版MVが収められています。

先般のクリスマス・イベントのレポでも、その歌声の透明感から、レパートリーにしっとりとしたバラードが加わったら耐えられないかもしれないと触れたように、つばきファクトリーの歌声は、とても透明です。樹々ちゃんの声をベースに、背景で理子ちゃんの声と希空ちゃんの声がハーモニーを奏でるなら、こんなに美しい重奏もないだろうとは、本気で思っているところですし、加えて、ハロプロの他のグループが、高音担当とか低音担当とか、コロコロしたピヨピヨ声とか、個性的な声質がバランス良く適宜分散配置されている一方で、つばき は、同質的な声質のメンバーが集められたかのような観もあり、実に声がそろっています。
℃-ute が「パフォーマンスがそろっている」のなら、つばき は声質がそろっている。

同じく Berryz工房のスピリットを継ぐとされた こぶしファクトリーが、バラバラな個性を狙って、あえてバラバラなメンバーが選りすぐられ、結成後もその「バラバラさ」をグループの味として意図的に打ち出している一方で、つばきファクトリーは、儚い透明さという点でも同質のメンバーを、そうと意図して揃えたかのようでもあります。

その上で『キャベツ白書』というわけです。ズルイよね。

さて、そのMVですが、実際に「お婆ちゃん」役の俳優さんも登場し、田舎の農家風のロケーションで、物語仕立ての映像となっております。
いってみれば「あまりにも、ベタに、そのまんますぎる」ようなMVとなっている次第ですが、これがね、また、すばらしかったりして。
そして、投稿者が思うに、その「ベタに、そのまんますぎる」ものが、それで絵になることには、やはり つばきファクトリーの初々しさと透明感が多大な貢献をしている、と強く訴えておきたい。

この『キャベツ白書』は、やばいです。

「ひなフェス」のライブでも、MCで「これからは私たちが歌い継ぎます」との宣言と共に披露された『キャベツ白書』、その歌詞には「今日からは私に任せて」「これからは、わたしたちが稲穂を守るから」ともあります。

透明で美しい均等なハーモニーを持った つばきファクトリー。これまでのハロプロにはなかったような健気さと儚さを持って、彼女たちが継いでいくと言う先に、どんな光景を見せてくれるのか、投稿者は心から楽しみになっています。

*****

これまでも薄々自覚していないわけではなかったのですが、もう「つばき推し」との立場を明確にすべきかと覚悟した投稿者でした。
慣れない握手会での個々の様子も全体の印象も、あまりに儚げで可愛らしくて。

もう、なんだか、ほんとうに、ごめんなさい。

(文=kogonil)

エンタメアライブでは、皆様からの投稿を募集しています。
詳しくはこちらを御覧ください『寄稿について

Sorry, the comment form is closed at this time.