熊井友理奈&ミニーズ。『コンプレックスにサヨウナラ!』販促握手会に見る未来への “新しい試み”

長身で知られるハロプロOGである熊井友理奈と、現役ハロプロメンバーでも背が小さいことでも愛されている4名(モーニング娘。’18 の13期メンバーから横山玲奈、14期メンバーでカントリー・ガールズ兼任の森戸知沙希、アンジュルムから上國料萌衣、カントリー・ガールズ/アンジュルム兼任の船木結)の「ミニーズ。」による身長差にフォーカスした企画ムック『コンプレックスにサヨウナラ!』が発売された。

熊井友理奈&ミニーズ。?が、凸凹身長差の悩みを写真と文章で面白おかしく紹介。公式サイト ニュース詳細 熊井友理奈&ミニーズ。? (横山玲奈、森戸知沙希、上國料萌衣、船木結)身長差悩みあるあるWorld「コンプレックスにサヨウナラ!」全特典画像決定!!

この発売に伴い、販促握手会が、10月15日(月曜日)と10月18日(木曜日)に開催された。月曜日には、新宿のブックファースト イベントスペースにて、熊井友理奈およびミニーズ。からは横山玲奈と森戸知沙希が参加して、木曜日には秋葉原の書泉ブックタワーにて、熊井友理奈および上國料萌衣と船木結が参加しての握手会となった。
熊井は両日ともの参加となっていて、月曜の握手会の前日までは泊まりがけのファンクラブツアーを実施していたことから、ファンならずとも驚く声が出ていたことは既報のとおり。

いずれも、握手の並びは中央に熊井、その左右に小さい現役メンバーが配され、身長差が際立つ並びとなっており、パーティションから熊井の頭頂部だけが見えていたなどの報告もあって、ムックの企画趣旨に正しく沿った握手会となった。

また、この販促の握手会については、参加するファンの視点からは、それぞれに戸惑うところもあったようだ。もちろん、熊井友理奈、横山玲奈、森戸知沙希、上國料萌衣、船木結の、それぞれのファンが握手会場に参加していたのは言うまでもないが、やはりミニーズ。の4人については、所属グループのリリースイベントなどに参加すれば、ずっと効率の良いコスパで握手できる一方、Berryz工房が活動停止してからは純粋に握手会という形で熊井に会える機会が少なくなっているという事情から、これらの握手会に駆けつけたファンは、相対的に熊井ファンが多めだったようだ。とりわけ新宿ブックファーストの握手会は、最後にループするファンの大部分が熊井ファンだったと見られている。
そうした熊井ファンにしてみれば、左右に配された(つまり熊井と握手する前に握手して、熊井と握手してから握手する)ミニーズ。メンバーと、どう握手の間を持たせるかということが喫緊の課題となったようだ。また、横山玲奈、森戸知沙希、上國料萌衣、船木結をお目当てに参加した者にとっては、馴染みのない(中央にそびえる)熊井と何を話せば良いか困惑したともいう。

それでも、この企画ムックの販促握手会は、”新しい試み” として今後に期待できるものともなったとする向きもある。

その一証左として、新宿、秋葉原の両握手会場で当欄記者が接触できた “熊井ファン” の感想を、いくつか拾ってみよう。

  • 横山玲奈さん、めちゃくちゃ可愛かったです。
    よこやん、実際にリアルで逢ってみると可愛い、可愛いとは聴いていましたが、ほんとに可愛くてひっくり返りますね。一生懸命、笑顔を作ってくれていて、その “笑顔を作ってくれている” ことがわかっちゃうことまで含めて、その健気さも響きます。横山さん、可愛かったなあ…
  • 森戸知沙希さんって、愛らしいだけじゃないんですね。
    熊井ちゃんにガッついて話し込んで、それで森戸ちゃんの前に流れてきて、話題がなくて、”おつかれさま” とか、”ありがとう” とか言ってるうちに、この人は熊井さんのファンであって私のファンではないって認識したみたいで、話題がなくて困ってるのを、ちゃんと森戸ちゃんの方からフォローしてくれるようになりました。
    なんだか、すごく自信を持って “自分のファンじゃないのに握手する人” を流しているっていうか、森戸さんは自分が可愛いってわかってるっていうか、ナチュラルな芸能人オーラというか…あのクールな目線が癖になりそうです…
  • 上國料萌衣さん、さすがのアイドル性にびっくりです。
    話すことがなくて、”握手してくれて、ありがとう” って定型でお茶を濁そうとしたら、それを全部見透かされて、それでも “握手してくれて、ありがとう” って定型を言うしかないってのが面白くて仕方ないかのようにクスクス笑いながら “こちらこそ” って、すごく余裕があって。なんだか、精神的に、ものすごい大人を感じます。上國料さん、うっかりすると、気持ちが揺らいじゃいますね
  • 船木結さん、会話のレスポンスがすばらしすぎます。
    メンバーに対して言いたいことを言い切れなくて、剥がされながら、言いたいことを最後まで終えられないまま、その場を去って行くのは、握手会ではありがちですけど、メンバーが話してることを最後まで聞き届けられないまんま流されていくってのは初体験でした。はじめましてのお客様に対しても、ふなっき、トークが弾みすぎです。さすが、嗣永さんの遺伝子を継ぐ者ですよね

繰り返し、上に採取できた参加者の感想は、熊井ファンによるものであることを明記したい。当欄記者が接触できなかっただけで、おそらくモーニング娘。のファン、アンジュルムのファンとしてこの企画イベントに参加していて、熊井友理奈の美しさに肝を潰した者も当然あっただろう。
そう、この『コンプレックスにサヨウナラ!』の企画によって、グループの垣根どころか、OG/現役の枠すら越えての握手会が実現し、その結果として、もちろんハロプロファンとして知ってはいたけれど、その魅力に接する機会を持てなかったメンバーの愛らしさを改めて知ることになったファンが続出したというわけだ。

この企画ムックの出版の第一報の段階から、身長差という以外の様々な切り口でOGと現役を跨いだ様々な企画を期待する声があったが、そうした企画が実現すれば、愛着のあるグループやメンバーに、ある意味で、落ち着いて居着いてしまっていたファンが、ハロプロ内のこれまでご無沙汰だったグループやメンバーの魅力に気付く大きな切っ掛けともなりそうだ。

その意味で、新宿と秋葉原で開催された熊井友理奈&ミニーズ。による『コンプレックスにサヨウナラ!』発売記念握手会は、ハロプロ全体の明日へ繋がる “試み” となったのではないだろうか。

(文=椿道茂高)

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