Juice=Juice、13th シングル発売とサプライズ発表の裏側でエイプリルフールの大ネタに挑む

ハロー!プロジェクトのアイドルユニット Juice=Juice は、13th CDシングルを2020年4月1日に発売したが、この発売日をめぐって、実はこっそりとお茶目な悪戯(いたずら)が仕込まれていたようだ。

ハロプロ公式サイトのリリース一覧で、『ポップミュージック/好きって言ってよ』のジャケット写真が4月1日のみ、下記のものに差し変わっていたのだ。

メンバーの稲場愛香、新人さんの工藤由愛松永里愛の3名が謎の被り物をしているジャケット写真に差し替えられていただけでなく、派生的にメンバーの宮本佳林の “はっちゃけぶり” もブログで確認できる。

宮本については、ハロプロ全体のエースとも見なすファンも多く、その愛らしいルックスからも、ストイックな生活態度からも、一時期は “アイドルサイボーグ” とも言われた宮本だが、ある時期からライブの現場では、時に “何を言っているのかわからない” と評されるほどの激しい客席煽りといった “壊れっぷり” でも知られる。そんな宮本の、このブログでの愚痴は、その “壊れっぷり” の一端を示すものでもあろう。

エイプリルフールが終わった現在は、該当のページに訪問しても、通常のジャケット写真が表示されるのみだ。ハロプロにおいて、4月1日にこうしたエイプリルフールのネタをWebサイトに投下したのは今回の Juice=Juice が初めてなのではないかと見られる。それも大々的に全グループではなく、Juice=Juice のみひっそりと敢行するあたり、グループ毎にスタッフの自由裁量がある程度任されているものだろう。

だが、このエイプリルフールのちょっとしたお遊びは、いろんな意味でかすむことになる。

コミカルな楽曲も数多くリリースするハロプロであるからには、この “おふざけジャケ写” が本物のジャケ写だと思われてしまったこともあろう。稲場が、謎の被り物であるにも関わらず、はっきりと “あざとい” 可愛さを前面に出し過ぎてしまったこともあろう。それぞれのメンバーのファンから、この被り物をしたジャケ写こそ欲しいと思われてしまったこともあろう。

だが、この企画が地味に終息してしまった理由の第一は、そこらのエイプリルフールネタなど、軽く吹き飛ばす大きなサプライズがあったことによる。

この13th CDシングルが発売された2020年4月1日には、Juice=Juice は、YouTube の公式チャンネルで、新型コロナウイルスの影響で中止となった「13thCDシングル発売記念 ミニライブ&お見送り会」の代替イベントとして無観客ミニライブを配信することになる(【4/1(水)18:30~ミニライブ生配信】Juice=Juice「ポップミュージック/好きって言ってよ」発売記念 無観客ミニライブ)が、サプライズは、その配信中にもたらされた。

そのサプライズの詳細は別記事にゆずるが、この大きな衝撃のため、むしろ、そちらがエイプリルフールネタなのかと思われてしまい、ジャケット写真を使ったお遊びの印象が薄れてしまった次第。

しかるに、ボケているのに、それが正しく “ボケ” として伝わらなかった辺りにこそ、ベースとしてのステージパフォーマンスが磨き抜かれている一方で、ところどころ(アイドルなのに)笑いを貪欲に取りに行くというハロプロのスタンスが広くファン層に受け入れられている証だったのではないかと、そう言ってみたくもなる顛末であった。

(文=椿道茂高)

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