ヤングタウン土曜日を攻め続けるアップフロント、佐藤優樹に続いて梁川奈々美を送り込む!

モーニング娘。10期メンバー飯窪春菜が胃薬を飲んで挑んだヤングタウン土曜日は大成功のうちに放送を終えた(出演:飯窪春菜・横山玲奈・佐藤優樹/2018年6月9日放送分)。

これまで現役モーニング娘。メンバーで唯一、ヤンタンに登場していなかった10期メンバー佐藤優樹が、いよいよ登場するとあって、飯窪が胃を痛め、関係者一同が緊張して当日を迎え、多くのファンが固唾を呑んで放送を待っていた2018年6月9日放送のMBSラジオ、ヤングタウン土曜日。
自由奔放すぎる上に、意図せず “言ってはいけないことを言ってしまう” かも知れない佐藤が、お笑いモンスターたる大御所の明石家さんまの前に出て、どんな事故が起こるかもしれないと恐れられ、同時に、もし良い方に転がれば、とんでもない面白い放送になるだろうと期待もされたからである。

放送中、明石家さんまが低い声で「なに笑ろてんねん」とか「いま、話ししてるから」と発言する場面もあって、緊張が走り、飯窪が涙を浮かべる場面もあったが、結果的に “良い方向に転がった” と見る者が大部分となったようだ。
終始、明石家さんまも村上ショージも多いに笑い声を響かせ、そして佐藤優樹の「げははは」という笑い声も頻出する、楽しい放送となった。事前に、事務所関係者や飯窪らからも佐藤について聴かされていたであろうし(村上「あ、君がそうか!」との発言あり)それだけでなく、リスナーの寄せる投稿にあっても、”ついに”、”いよいよ” といった文言が踊ることから、すぐに明石家さんまが「あ、そう受け止められてんねんな」と悟るところもあり、投稿されるエピソードも秀逸で、実際に、大変たのしい放送となった。

佐藤の注意散漫な様子も(前室でスイカを食べる村上に注目していたり、なにやらメモを取っている様子に放送中なのに注意を引かれたり)飯窪やさんまの上手なフォローもあって楽しい一場面に昇華されていたし、佐藤の受け答えも話しの流れを乱すようなことはなかった。むしろ、佐藤の、常人とは異なるものが見えているようなところ(さんまを「恐い」と指摘するところなど)が、良い意味で、佐藤の特長としてクローズアップされるだけでなく、さんまが “佐藤はホメ言葉に弱い” と一瞬で見抜いて、何度か繰り返しのパターンとして定型化させ、適宜、佐藤を黙らせるところもさすがであったし、『ヤン娘。はいやせません』のコーナーでは、さんまが注意散漫な佐藤に過剰にかまってしまって飯窪がお題を読めないといった場面もあって、近来希なほどの名場面が多数産み出された。
佐藤優樹のヤングタウン土曜日初出演は、多くの関係者をハラハラさせながら、結果的に大成功に終わったと言って良いのではないだろうか。
それは、明石家さんまの卓越した話芸と、村上ショージや飯窪らの懸命のフォローもあって。

しかし、関係者の焦燥とファンの戸惑いは、これで終わったわけではない。
レギュラーアシスタントの飯窪春菜(10期)・横山玲奈(13期)が演劇女子部「ファラオの墓〜蛇王・スネフェル〜」に出演するため欠席する次回の放送(2018年6月16日放送予定)には、6月の武道館で卒業が予定されている尾形春水(モーニング娘。’18)、岸本ゆめの(つばきファクトリー)、そして、あの梁川奈々美(カントリー・ガールズ/Juice=Juice)がキャスティングされていることが明らかになった。

『ヤン娘。はいやせません』のコーナーで、前向きすぎる意気込みで爪痕を残した(2018年3月3日放送分)岸本の再登場に期待できるだけではない。
関係者の焦燥とファンの戸惑いが続くのは、年齢や経歴に見合わぬ饒舌と語彙力で一時は “嗣永桃子の一番弟子” とも言われた梁川とお笑いモンスター明石家さんまとの邂逅こそは、場合によっては佐藤の場合を凌ぐ事故につながり兼ねない可能性があるからでもある。

明石家さんまが、”もっと売れると思ってた” との発言を繰り返し蒸し返しては嗣永の名前を今でもよく出してくれているように、梁川とのトークの接点はいくつも想定できるが、なにしろ、梁川本人が自ら持て余し気味な梁川の饒舌であるからには、オチの無いままに延々と続く怒濤の饒舌に、いつ何時「そんなん、いらんねん」が飛び出すか、今から不安視されてもいる。加えて、梁川が登場するときには、飯窪はいない。

ヤングタウン土曜日のゲストに、ある意味、チャレンジの姿勢を崩さないアップフロントだが、トークが危うい方向に流れないよう、(佐藤の場合で証明された)熟練のリスナーによる投稿に、次回も期待したいところだ。

(文=椿道茂高)

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