2018年8月4日(土)・5日(日)から11日(土・祝)・12日(日)にかけて茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で開催された『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018』の最終日に、ハロー!プロジェクトからモーニング娘。’18とアンジュルムの2組が参戦した。
2005年以来13年ぶりとなるササンオールスターズのグループとしての夏フェス参戦も話題となったこの2018年の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』。ハロプロからの参戦は、そのサザンがオオトリをつとめる最終日12日となった。
モーニング娘。’18は、1万人規模の LAKE STAGE、アンジュルムは、4千~5千人規模の BUZZ STAGE への参加。他にも多くのアーティストやアイドルが参加しているフェスのため、ハロプロのファンばかりというわけでもない半ばアウェイな現場で、しかし2組とも、集った多くの音楽ファンを沸かせて、そのパフォーマンスがハロプロを知らない者にも強い印象を刻んだようだ。
ひたち海浜公園の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』最終日に、それぞれのステージを盛り上げたモーニング娘。’18とアンジュルムの楽曲披露は次のとおり。
(公式のモーニング詳細ページおよびアンジュルム詳細ページも参照。個々の詳細ページでは当日のメンバーたちの勇躍する画像も豊富だ)
LAKE STAGE モーニング娘。’18 |
BUZZ STAGE アンジュルム |
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01.HOW DO YOU LIKE JAPAN?〜日本はどんな感じでっか?〜 02.恋愛レボリューション21 03.泡沫サタデーナイト! 04.ジェラシー ジェラシー 05.One・Two・Three(updated) 06.Help me!!(updated) 07.Are you Happy? 08.愛の軍団 09.わがまま 気のまま 愛のジョーク 10.What is LOVE? 11.LOVEマシーン |
01.ドンデンガエシ 02.泣けないぜ…共感詐欺 03.次々続々 04.メドレー (汗かいてカルナバル → ドットビキニ → 夢見る15歳) 05.夏将軍 06.大器晩成 07.友よ |
いずれも新曲から渾身の鉄板曲までを『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』のステージにぶつけた形だが、とりわけアンジュルムにあっては、最新曲の『夏将軍』から、鉄板中の鉄板である『大器晩成』だけでなく、メドレーという形ではあるが、かつてのスマイレージの楽曲も含めており、少ない曲数ながら、『ドンデンガエシ』から『友よ』までの楽曲も併せて、どこからどんな観点で評しようとも十全のアンジュルムとしてステージに挑んだようだ。
茨城県ひたちなか市といえば、SATOYAMAイベントでの自治体出展者としても常連で、アップフロントとは因縁浅からぬ土地柄でもあるが、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』については、アンジュルムこそ昨年に引き続きということになったが、モーニング娘。の参戦は初となる。どころかモーニング娘。’18は、大規模音楽フェスへの参加そのものが珍しい。しかし、オープニングの『HOW DO YOU LIKE JAPAN?〜日本はどんな感じでっか?〜』では、リーダー譜久村聖の「Say YEAH!」とのコールも、10期メンバー石田亜佑美の「Come ON!」との煽りも、いつにも増して気合いが充ち満ちていたとの報告もある。事実、12日だけに限っても多くのアーティストが登壇する夏フェスにあって、必ずしもハロプロのファンばかりでもないはずの会場を埋めた参加者たちは、メンバーの煽りに正しく呼応して、熱いステージを盛り上げていたという。
12日の現場からの有志の報告に、「モーニングが大盛り上がりだ」「アンジュルムがやったぞ」と、現場から離れたところでも多くのハロプロファンが歓喜の声を上げたが、そこは(繰り返し)フェスの現場であるからには、他の参加アーティストのファンこそ多く、礼儀として別の登壇者のステージも誠実に盛り上げるものだとする冷静な声も出て、一方的にいわゆる “大勝利” とする向きも沈静化する傾向にあった。しかるに、フェスの終了から数日を経て、むしろハロプロを知らず「モー娘って、まだやってたんだ」とするような層からこそ “凄かった”、”すばらしかった” とする声が出始め、それこそ「モー娘って、まだやってたんだ」が「モー娘って、こんなの(すごいことを)やってたんだ」に置き換わり始めるにつれ、国営ひたち海浜公園に集った音楽ファンにハロプロが刻んだ印象は明らかなものとなりつつある。
思えば、その圧巻のパフォーマンスを以て内外に知られ、2013年前後からその解散までハロプロを牽引し、多くの後輩たちから今尚多大な敬愛の情を伴って言及される℃-ute が、その研ぎ澄まされたスキルを知らしめたのは、対外的な対バンライブの舞台に上がり続けたことも大きな要因だった。音魂、音霊などのイベントも、こぶしファクトリーらの後輩に継承されているが、いよいよモーニング娘。’18 も、対外的に大きなフェスに参戦して結果を刻んできたということになる。「モー娘って、こんなの(すごいことを)やってたんだ」と。
20周年を迎えたハロプロは、21年目以降に向けて、いよいよ再び外へ向けて、つまりは客観的な視点に自らを晒し、内外から真の評価を勝ち取るべく、その歩を進めてゆく…ということなのかもしれない。「ハロプロはどんな感じでっか?」と。
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