川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず
『光のうた』の平山遊季さん、凄くなかったですか?
… なんか、つい先日も同じようなフレーズをタイプした気もしますが、平山さん凄いな!
アンジュルムについては、後半戦のグループ曲『アンドロイドは夢を見るか?』が、カッコよかった。テンポ速め、メロディはクール、どこかのSF作品を思わせるタイトルに最初は少し戸惑いもあったんですが、実際のステージで披露されると一気に持って行かれました。カッコよかった!
思えば、ハロプロ楽曲って「リリース前の断片的な情報ではピンと来なかったのに、MV公開やライブ初披露で一気に評価が跳ね上がる」ケースが最近多いですよね。ロージークロニクルの和テイストの楽曲なんかもその一例。これは演出上の “狙った落差” なのか、それとも事前の情報がやっつけに過ぎるってことなのかな。… 閑話休題。アンジュルムの『アンドロイドは夢を見るか?』が、かなりの良曲であったということでした。
これまでアンジュルムの素晴らしさを評するにあたって「強い」という形容を使用してきた報告者でしたが、それはひとえに『大器晩成』や『46億年LOVE』の印象に基づいたものだった次第です。もちろん、それらに準じる強力な楽曲も豊富だけど、だけど、『アンドロイドは夢を見るか?』で、いよいよ?ついに?アンジュルムの強さは次のフェイズに入ったようです。
そして。
そして前半戦の『光のうた』では、平山さんの凄みがどストレートに伝わります。
ひとえに『大器晩成』や『46億年LOVE』の印象に基づいて語っていたように、同様に、アンジュルムの “強さ” は、やはり、竹内朱莉さんの、室田瑞希さんの、笠原桃奈さんの、そして佐々木莉佳子さんの印象に基づいていたことは否定できない次第ですが、彼女たちが卒業してしまっても、しかし、平山遊季さんが堂々とアンジュルムの強さを引き受けています。… ってか、平山さん、凄くねえ??
そんなに背が高いわけでもないし、衣装のアレンジで露出が大きいわけでもない。なのに、もの凄く強いし、カッコいいです、平山さん。もちろん、美しいし、可愛いし、表情が愛らしいし、別のライブのバックステージ映像なんかでは、いろいろ前に出る他メンバーの様子を後ろで笑って見てる的な立ち位置が、これまた好印象だったりするんですけども、ステージでパフォーマンスしている平山さん、もの凄く強い!
平山さん(体調的なところが影響してか)全体曲にフルで参加できていないのが、実に惜しい。このうえ、後藤花さんを擁し、新メンバーとして長野桃羽さんが加わるとなると、アンジュルムはあと10年は余裕で戦えますね。すごいな。
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つばきファクトリーでは、ひなーずの最年長、石井泉羽ちゃんが、これまた素晴らしい。
もともと、それこそ造ったような、”コケティッシュ” って意味で可愛い造形が広く知られていた石井ちゃんですけども、ずっと以前からハロヲタだったという情報以上に、つばきのお姉様たちの様子も、バックステージ映像では他のグループの先輩たちの様子も、ほんとに嬉しそうに見ていて、そのまんまケラケラ楽しそうに笑っています。泉羽ちゃん、同じくひなーずの村田結生ちゃんがカメラに向かって話しているところに後ろから絡んで行って驚かせたり、ステージから引き揚げてくるタイミングで土居楓奏ちゃんに抱きついて嫌がられたりと、リーダー谷本安美さんの独特な性癖や、サブリーダーの小野瑞歩さんのウザ絡みなどを部分的に継承している風も感じさせながら、自由に、そして心からステージを楽しんでいるようです。
さらには、『お願い魅惑のターゲット』での小野田華凜ちゃん(ロージークロニクル)の歌声が通ることには驚かされました。いや、ロージークロニクル、可愛い子ばっかりで、とても困っており、植村葉純ちゃんが小っちゃくて、でもしっかり者で可愛くて、松原ユリヤさんが、凄い勢いで美人化しており、上村麗菜ちゃん、清楚で可憐なくせに、他のメンバーと一緒になってステージ裏で暴れたりしていて(しかし、そんなときでも表情は動かず可憐なままだったり)ファンを誘引する力はもの凄いものがあろうかと思っております。個人的には、先日の千夜一夜以来、画面の端にチラっと写っただけでも、すっかり村越彩菜さんを凝視するようになってしまっています。ひなフェスのバックステージ映像で、ソロの緊張から泣いてる上村さんに、駆け寄るでなく、遠巻きにしていながら、他メンバーが引き上げていったあと、そっと上村さんに寄り添っていた(のが、別メンバーに焦点が当たっている場面の背景で写っていた)のは印象的でしたね村越さん。
ともあれ、ロージークロニクルについては、現在、すでに(ロージーが結成される前からの)推しグループがあるファンが大半だからこそ、大きく揺れ動きながらも躊躇している者が多いと推測され、これが一気に思い切ったならば、いきなり、とんでもない動員を達成しちゃうんじゃないかと思ったりもしますが、そこで小野田華凜さんですよ。
なんだか、Berryz工房 須藤茉麻さんから、つばきの安美ちゃんまで、ハロプロでは、何かと宜しくない性癖が定期的に発生しますが、先輩方との特段の接点もないところで(演劇関連で遠い遠い間接的な接点がありそうなことは、事情が確定してからってことで)いきなりロージーの小野田華凜ちゃんにそんな性癖が顕現しちゃってるのは、そこはかとない味わいがあるところですけど、華凜ちゃんの歌声がこんなに通るだなんて。なんか、素晴らしいですね。
そして、もちろん過去記事でも強調した通り、モーニング娘。’25 山﨑愛生ちゃん、つばきファクトリー 福田真琳ちゃんの(押し出しの差{愛生ちゃん、どこに居ても目に飛び込んでくる一方、真琳ちゃん、けっこう上手に大勢のなかに紛れてる}こそあれど)こっちの眼を持って行く力は凄いものがありつつ…
新しい世代の、新しいメンバーが、次々とそのポテンシャルを開花させて、ステージ狭しと躍動しています。なんか泣けてきませんか。
あくまで個人的に、この夏は(エンタメアライブへのレポ投稿でもおわかりのように)比較的OG現場に通っていた報告者です。これらOGへの報告者の忠誠は揺らぐものではないと繰り返し強調しつつ、それでも、若い世代がどんどん成長してこちらの眼を奪っていくのは、ほんとに素晴らしいと思います。
数年前となりますが、私が心酔するベリキュー世代から、すでに数世代後輩にあたるメンバーたちのステージに感動して、時代が移り変わっていくこと、それに伴って、どんどんと若いメンバーたちが成長し、場合によっては巣立っていくことに深い感慨を覚えたことがあります(こちらとかね → 「いつのまにか世代は巡っていたことに想いを馳せる M-line Special 12月のめぐろ公演」)。そういう移り変わりと継承が、目に見えるハロプロは、ほんとに素晴らしいと思います。鴨長明の『方丈記』じゃないけれど。そして、そういう経緯の中で、いずれ自分自身が滅びていくことも含めて。
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蛇足に蛇足を加えれば、こうした若いメンバーが、どんどん成長して、自らのポテンシャルを発現させて、ステージで躍動していくことに、どうしても “人としての美質” を見ちゃうのは避けられないところ。まだ若いのに、怖気づくことなく、決して楽しいことばかりではないと知りながらも、芸能という荒野へと飛び込んでいく。その志の背景には、幼い頃から「自分は愛されている存在なのだ」という確かな自覚を、ご家族から受け取ってきたことがあるのだろうと感じます。
昨今の日本社会では、このように述べただけでも、いろいろと誤解や差し障りがあることを自覚していますが、それでも、荒野に飛び込んでなお輝くメンバーたちの、その内心と履歴と、ご家族や社会を含めたその背景を思って、繰り返し “いずれ自分自身が滅びていくことも含めて”、ほんとうに素晴らしいと思うのでした、ハロプロ。
ハロ!コン 2025 @ LaLa arena TOKYO-BAY (千葉)
というわけで、告知のタイミングから、ファンの間では夏の開催が危ぶまれていたハロコン、2025年は3つの会場で開催されています(「ハロ!コン 2025、大阪・千葉・愛知の3会場で12公演開催決定!」)。もはやネタバレの恐れも気にしなくて良くなったタイミングですから、この夏のハロコンの感想を述べたいな、と。お時間頂戴しますね。
このうち、8月16日の土曜日に開催された千葉での公演は、新メンバーのお披露目とメンバーカラーの発表(と、新オーディションの告知)もありました。
もちろん、新メンバーの紹介も大事ではありますが、個人的には、この大仕事をMCとして段原瑠々さんが仕切っていたことで、すでに涙を耐えるのに苦労した次第です。ほんまに時間はどんどん経過しているんですねえ…
と、もちろん新メンバーの紹介は大きな話題ではありますが、それも含めて、やはりハロプロの全メンバーが一堂に会するお祭りです、ハロコン。なるべく広く全体を見たいと、そういつも思っているんですけど、上に述べたように、どうしても突出するメンバーが眼に飛び込んできますよね。
その点、今般、衣装チェンジ後の後半戦では、グループごとの衣装の基調がカラーできれいに分かれていて、比較的全体を見やすかったところ。… これまでもそうだったっけ?と、自分の記述に自信がないことはともかく、さすがにメンバーが増えているので、全員曲なんかでは、かなりファンからの目線が混乱・困惑しちゃう次第ですから、ありがたかったですよね。
もちろん個々のメンバーごとに細かい意匠が異なっていて個性も強調されながらも、モーニングがレッド基調、アンジュルムが淡いブルー基調、Juice=Juice は妖艶なパープルで、つばきファクトリーは儚げな淡いピンク基調、BEYOOOOONDS がグリーンをベースに、OCHA NORMA は鮮烈なオレンジ基調、そしてロージークロニクルは目立つイエローベースです。
こうしたグループごとの違いがしっかり押し出されると、お目当てのメンバーへの視線も、素早くチューニングできるので、ありがたいですよね。と、そんな、観覧したライブのセトリを掲示して、個々に(あくまでも個人的にですが)印象的だった点を。まずは、いったんページを切り替えて。
ハロ!コン 2025 LaLa arena TOKYO-BAY (千葉) 2025年8月16日(土) 12:00開場 13:00開演 |
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オープニングVTR 01・『ハロー!ヒストリー』 全員 02・『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』 全員 MC:段原瑠々、伊勢鈴蘭/新加入メンバーご挨拶 03・『夏のイナズマ』 ロージークロニクル 04・『あるべきキミであれ』 ハロプロ研修生 05・『女の愛想は武器じゃない』 OCHA NORMA 06・『シークレットサマー』 つばきファクトリー 07・『最KOO DE DANCE』 DJ KOO with BEYOOOOONDS 08・『四の五の言わず颯(さっ)と別れてあげた』 Juice=Juice 09・『明るく良い子』 モーニング娘。’25 10・『光のうた』 アンジュルム ▽▽▽▽▽▽ シャッフル・ユニット ▽▽▽▽▽▽ 11・『書いては消しての “I Love You”』(カントリー・ガールズ) ↑ 羽賀朱音、櫻井梨央、入江里咲、遠藤彩加里 12・『恋の呪縛』(Berryz工房) ↑ 伊勢鈴蘭、段原瑠々、石山咲良、石井泉羽、西田汐里、岡村美波、村越彩菜 13・『Missラブ探偵』(W ダブルユー) ↑ 谷本安美、村田結生 14・『恋するエンジェルハート』(美勇伝) ↑ 牧野真莉愛、土居楓奏、松原ユリヤ 15・『Fantasyが始まる』(モーニング娘。) ↑ 岡村ほまれ、松本わかな、福田真琳、江口紗耶、米村姫良々、筒井澪心、上村麗菜 16・『彼女になりたいっ!!!』(ハロプロ研修生) ↑ 下井谷幸穂、井上玲音、小野瑞歩、高瀬くるみ、広本瑠璃、中山夏月姫、吉田姫杷 △△△△△△ シャッフル・ユニット △△△△△△ MC:平井美葉、西田汐里 <↓ 平井美葉 わがままリクエスト> 17・『想いあふれて』(松浦亜弥)段原、平井、小林:ピアノ、有澤:バイオリン <↓ 西田汐里 わがままリクエスト> 18・『リゾナントブルー』 西田汐里 with モーニング娘。’25 <↓ 石井泉羽 わがままリクエスト>レッサーの耳をつけて♪ 19・『Love take it all』(℃-ute)石山、秋山、福田、石井 <↓ 斉藤円香 わがままリクエスト> 20・『ラララのピピピ』(道重さゆみ)伊勢、小林、斉藤 21・『YEAH YEAH YEAH』 全員 ▽▽▽▽▽▽ シャッフル・ユニット 後半▽▽▽▽▽▽ 22・『好きかもしれない』(こぶしファクトリー) ↑ 野中美希、工藤由愛、豫風瑠乃、西﨑美空、相馬優芽 23・『アダムとイブのジレンマ』(℃-ute) ↑ 小田さくら、小野田紗栞、河西結心、清野桃々姫、植村葉純 24・『チョトマテクダサイ』(スマイレージ) ↑ 山﨑愛生、井上春華、川名凜、後藤花、松永里愛、島川波菜 25・『裸の裸の裸のKISS』(Juice=Juice) ↑ 弓桁朱琴、為永幸音、江端妃咲、斉藤円香、橋田歩果 26・『お願い魅惑のターゲット』(メロン記念日) ↑ 有澤一華、小林萌花、北原もも、小野田華凜 27・『MY BOY』(Buono!) ↑ 横山玲奈、平山遊季、窪田七海 28・『気まぐれプリンセス』(モーニング娘。) ↑ 橋迫鈴、川嶋美楓、秋山眞緒、前田こころ、平井美葉、里吉うたの △△△△△△ シャッフル・ユニット 後半△△△△△△ 29・『薔薇より美しい人生』 ロージークロニクル 30・『学校では教えてくれないこと』 OCHA NORMA 31・『都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて』 BEYOOOOONDS 32・『大好きなのに、大好きだから』 つばきファクトリー 33・『盛れ!ミ・アモーレ』 Juice=Juice 34・『アンドロイドは夢を見るか?』 アンジュルム 35・『Teenage Solution』 モーニング娘。’25 出演者紹介 36・『でっかい宇宙に愛がある』(モーニング娘。)全員 37・『ALL FOR ONE & ONE FOR ALL』 全員 |
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