夏のハロコン2025 が与えてくれた継承の感動に思う “良い人生”

ハロ!コン 2025 @ LaLa arena TOKYO-BAY 〔承前2〕

抽選で当たったメンバーによる “わがままリクエスト”、繰り返し16日の昼公演では、平井美葉さん、西田汐里さん(BEYOOOOONDS)、石井泉羽ちゃん(つばき)、斉藤円香さん(OCHA)のリクエストが実現しておりました。

わがままリクエスト 西田さん良かったね♪

MCとして「わがままリクエスト」のコーナー説明だけじゃなく、自分たちが、どいう「わがまま」を言ったかという「釈明」も含め、平井美葉さんと西田汐里さんが登場します。

平井さんの「わがまま」は、”音を楽しむ” というテーマで、ピアノに小林萌花さん、バイオリンに有澤一華さんに参加してもらったと言います。そして西田さん(西田さんも、すっかりお姉さんになっちゃって!)、「モーニング娘。さんになりたいって夢を叶えさせてもらった」と。

<↓ 平井美葉 わがままリクエスト>
17・『想いあふれて』(松浦亜弥)段原、平井、小林:ピアノ、有澤:バイオリン
<↓ 西田汐里 わがままリクエスト>
18・『リゾナントブルー』 西田汐里 with モーニング娘。’25
<↓ 石井泉羽 わがままリクエスト>コスプレで
19・『Love take it all』(℃-ute)石山、秋山、福田、石井
<↓ 斉藤円香 わがままリクエスト>
20・『ラララのピピピ』(道重さゆみ)伊勢、小林、斉藤
21・『YEAH YEAH YEAH』 全員

【平井美葉 わがままリクエスト】は、松浦亜弥さんの『想いあふれて』を、小林さんのピアノ、有澤さんのバイオリンの伴奏で、段原瑠々さんとのデュオでパフォーマンスします。ボーカリストとしての段原さんの卓越については、我々はよく知っているわけですが、その段原さんにボーカリストとして追従している平井さんにも、間奏部分での小林さんのピアノにも、有澤さんのバイオリンにも、眼を見張ったことは告白しなければなりません。驚くほど、美しい旋律と歌唱でした。

【西田汐里 わがままリクエスト】、モーニング娘。になりたかったから、モーニング娘。’25 全メンバーと一緒に『リゾナントブルー』を。
一部、漏れ伝わってくる噂によれば、この西田さんを加えた『リゾナント』のリハーサル… というか練習は、生田さん卒業武道館の翌日の午前中だったとか。いや、ほんまに過去最強ですな!

ってか、現在のモーニングメンバーも『リゾナントブルー』リリース時には、誰一人としてメンバーではなかったわけで、そんな正規モーニング メンバーと、そして西田汐里さんによるパフォーマンスが… 私の脳内に蓄積されている高橋愛さんらによる『リゾナントブルー』と比較して1ミリも劣っていなかったことは特筆したいところです。そして繰り返し、愛生ちゃんの「♪うおお、おおぉおぉお~」には鳥肌が。愛生ちゃん、ほんとに、すばらしい

【石井泉羽 わがままリクエスト】は、℃-ute 先輩の『Love take it all』を、Juice の石山咲良さん、つばきファクトリーから秋山眞緒さん、福田真琳ちゃん、そして当の石井泉羽ちゃんで。わがままな部分は、この4人で、耳と尻尾をつけて、レッサーパンダにコスプレしているところ。… って、泉羽ちゃん、この報告者が、真琳ちゃんが℃-ute の愛理さんに似てるんじゃないかと思っていることを知っているかのような采配です。マジか。

つま先固定で踵を左右に大きく振るフリつけなんかでも、真琳ちゃん、意外にも動きが大きくて、やっぱり愛理さんに… いや、怒らないで。ごめんなさい。
しかし、こうしてお姉さんたちと並んでみると、石井泉羽ちゃん、ちっちゃいね。

【斉藤円香 わがままリクエスト】は、道重さんの『ラララのピピピ』を、伊勢鈴蘭さん、小林萌花さんと一緒にパフォーマンス。3人とも “うさちゃん” の被り物をしているわけですが、さて、これをバックステージから牧野真莉愛さんは、どう見ていたのか。後日発売される映像化商品にバックステージの特典映像が付属していることを望みたいところ。

わがままリクエストは以上で、次のシャッフルコーナー後編へ進む前に、いったん全員曲として『YEAH YEAH YEAH』が差しはさまれます。

え~~っと。
上に、ハロプロの楽曲はリリース当初は「?」と思うものであっても、やがて馴染むにつれて名曲であることが明らかになる場合が多いと述べたし、別の記事でも、そう述べたことはありましたけど… 『YEAH YEAH YEAH』だけは、2018年の初披露以来、今日に至るまで(以下数行削除)

シャッフルコーナー 後半戦

22・『好きかもしれない』(こぶしファクトリー)
   ↑ 野中美希、工藤由愛、豫風瑠乃、西﨑美空、相馬優芽
23・『アダムとイブのジレンマ』(℃-ute)
   ↑ 小田さくら、小野田紗栞、河西結心、清野桃々姫、植村葉純
24・『チョトマテクダサイ』(スマイレージ)
   ↑ 山﨑愛生、井上春華、川名凜、後藤花、松永里愛、島川波菜
25・『裸の裸の裸のKISS』(Juice=Juice)
   ↑ 弓桁朱琴、為永幸音、江端妃咲、斉藤円香、橋田歩果
26・『お願い魅惑のターゲット』(メロン記念日)
   ↑ 有澤一華、小林萌花、北原もも、小野田華凜
27・『MY BOY』(Buono!)
   ↑ 横山玲奈、平山遊季、窪田七海
28・『気まぐれプリンセス』(モーニング娘。)
   ↑ 橋迫鈴、川嶋美楓、秋山眞緒、前田こころ、平井美葉、里吉うたの

シャッフルの後半戦は、こぶしファクトリーの楽曲『好きかもしれない』からスタート。この重厚な楽曲を、野中美希さん、工藤由愛さん、豫風瑠乃ちゃん、西﨑美空さん、相馬優芽ちゃんがパフォーマンスします。
オープニングを野中さんが担当していますが、もちろん加入から11年経ってるわけですから驚く方が間違ってるんですけど、野中さんこそ、加入時からの変貌が著しいメンバーですよね。そして、記事の初めの方でも触れましたけど、豫風瑠乃ちゃん、斉唱の勢いも、振り付けの脚技(外側に跳ね上げる)も、素晴らしい

それにしても、改めて、こぶし楽曲は名曲が多いですよね。いや「すごい」とか「素晴らしい」とか「眼を見張る」とか「腰を抜かす」以外の賛辞の形容を誰か教えて欲しいんですが。

そして℃-ute の名曲『アダムとイブのジレンマ』を、小田さくらさん、小野田紗栞さん、河西結心さん、清野桃々姫さん、植村葉純ちゃんで。

葉純ちゃん、心からこの先が楽しみすぎて、自分の寿命があと10年欲しいところですが、小野田さんも河西さんも、素晴らしいと思いながら… これは決して報告者の認知の歪みではないと思いたいところなんですけど、小田ちゃんが発声すると、ほんとに空気が変わりますよね。

その楽曲の愛らしさに今更ながら驚くのはスマイレージですけど、そのラインナップから『チョトマテクダサイ』を、山﨑愛生ちゃん、井上春華さん、川名ケロ凜ちゃん、後藤花さん、松永里愛さん、島川波菜さんで。

申し訳ない、たとえば後藤さんは、平山さんと並んでこの先のアンジュルムの枢要メンバーだと思ってるし、井上春さんの自信と共に増してきた愛らしさにも注目なんだけど、繰り返し、繰り返し、山﨑愛生ちゃんの魅力には抵抗できないところ。この楽曲の振り付けが、いかにも愛生ちゃんにピッタリであったりすることも、肌が真っ白なことも、声質が独特で異様に通るところも、どんな発声をしようとも常にニッコニコなところも、ああ、もう、愛生ちゃん、ほんとに魅力的ですよね。困ったもんです。小田ちゃんの「さくらのしらべ」みたいなソロイベントを愛生ちゃんで再現してみてはくれないかと。
ってか、モーニングのDマガでも、ハロプロ全体のDマガでも、いつも、何かしらモコモコしたものを「ふ、ふ、ふ」って笑いながらサワサワさすさすしてますよね愛生ちゃん。

Juice=Juice 楽曲からは『裸の裸の裸のKISS』を、弓桁朱琴さん、為永幸音さん、江端妃咲ちゃん、斉藤円香さん、橋田歩果さんで。すでに Juice 楽曲も、こういうところで持ち出されて “懐かしい” と感じられるようになったんですねえ。ところで、特に名前が挙がっていなくとも全メンバーが素晴らしいのは常に当然として、江端妃咲さん、なんか、言い方が不適切である自覚はあるんですけど、「良い女」になったなあ、と思います。

メロン記念日の超名曲『お願い魅惑のターゲット』をパフォーマンスしてくれるのは有澤一華さん、小林萌花さん、北原もも ちゃん、そしてロージークロニクルから小野田華凜ちゃん。
って、小野田華凜ちゃん、こんなに歌唱が優れたメンバーだったなんて、わたくし節穴でした。歌声が聴いていて心地良いですし、歌声が(そんなに声量を振り絞っているとも思えないのに)よく通ること!

Buono! の『MY BOY』は、横山玲奈さん、平山遊季さん、窪田七海さんの3人で。
ここでも、ほんとに少しは抑制しろよと自分でも思うんですけど、平山遊季さんに注目しないではいられない。パフォーマンスそのものよりも、パフォーマンスする際の自信に満ちた表情が素晴らしく、ステージに屹立して客席を睥睨する様子が、痺れます。どっちかというなら小さい平山さんですが、パフォーマンスが大きい。
いや、平山さん、ほんと、凄いな!

モーニング娘。プラチナ期からは『気まぐれプリンセス』を、橋迫鈴ちゃん、川嶋美楓ちゃん、秋山眞緒さん、前田こころ さん、平井美葉さん、里吉うたの さんで。
上に脚技の冴え具合について豫風瑠乃ちゃんに触れましたけど、『プリンセス』の左右の脚を入れ替える特徴的なフリ、橋迫の鈴ちゃんが激しい。アンジュルムに加入当初は、あんなに小っちゃくて細くて、果たして激しいアンジュルムで大丈夫なのかとすら思った鈴ちゃんでしたけど、すっかり強くなっちゃって、大迫力のパフォーマンスです。ハロプロって、すごいよね。

再度、各グループごとの楽曲披露へ

29・『薔薇より美しい人生』 ロージークロニクル 
30・『学校では教えてくれないこと』 OCHA NORMA 
31・『都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて』 BEYOOOOONDS
32・『大好きなのに、大好きだから』 つばきファクトリー
33・『盛れ!ミ・アモーレ』 Juice=Juice
34・『アンドロイドは夢を見るか?』 アンジュルム
35・『Teenage Solution』 モーニング娘。’25

ロージークロニクルは、やはり新グループだからこそ、まだよくわからないことも多いんだけど、メンバーの背格好も全然それぞれ異なっているのに『薔薇より美しい人生』のオープニングで、斜めにスパンっと手を上げるところ、腕の角度が揃っていて、こういうところはハロプロだなあと思います。村越さん、パンツの衣装もお似合いで、カッコいいですね。

OCHA NORMA の『学校では教えてくれないこと』、部分的に「パルプ・フィクション」の音楽に似てるところがあるよね。「♪お金の育て方を学びたい」とか、なんかストレートですよね。

さて、真琳ちゃんが愛理さんに似てると思ったのは、ドヤ顔の小鼻だったり声質だったり、そしてコミカルな展開に、本来ならば自分らしくないんだけどと言い訳を滲ませながら、敢えて乗っかってるようなところ、要するに全体的な雰囲気が似てるって思うんですけど、リーダー斉藤円香さん、まじめに顔が、顔面が似ています。嗣永桃子さんに。… なんか泣きそう。

そして、イントロが流れたら会場がどよめいたのが、BEYOOOOONDS の『都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて』。これ、ほんとに耳に残る楽曲ですよね。
前の人の肩に両手を置く電車つながりで登場してきた BEYOOOOONDS と入れ替わりで、ステージを下りていく OCHA NORMA も電車つながりだったのは笑ったけど。しかし、江口さん、脚長いなあ。江口紗耶さんが、あのスタイルで、ミニスカートの衣装で登場してくるのは卑怯だろうと。

つばきファクトリーからは『大好きなのに、大好きだから』が。
八木ちゃんのオープニングの斉唱は、八木ちゃんの推しでもあった小野田紗栞さんが引き継いでいます。もう、これだけでオジサンは泣いちゃいそうですけれども。淡いピンクの衣装カラーリングが、初々しい麗しさをこの上なく表現していて、ああ、やっぱり、つばき最高だなと思ったり。

つばき は、つばきの単独で見せてくれる『妄想だけなら』とか、カバー曲の『悲しみがとまらない』なんか、フォーメーションの迫力に驚くんだけど(サイドステップで5人が矢印状にセンターへ競り出して来たりとか)、この『大好きなのに、大好きだから』では、個々のパートの斉唱のつらなりの見事さに驚きます。つばき… なんか、いつのまに…

そして、この楽曲、八木栞さんが卒業して、間奏のフォーメーションセンターでのダンスがどうなるかと思ったら、しっかり真琳ちゃんのソロダンスを、ちょっと下がった左右から河西結心さんと豫風瑠乃ちゃんが支えていて… 。
つばき… なんか、いつのまに…

Juice=Juice は、『盛れ!ミ・アモーレ』を。
Juice は妖艶ですけど、このラテンなテイストを押すんですかね。歴の順に、工藤タコちゃんから松永姐さんまで、順当に妖艶なグループの色に染まっていくのは、そのまま観ていたわけですが、先にも述べたように、川嶋さんから入江さん、江端さんまでが Juice 色に染まりつつあるのは、正直、驚きです。… あんなに “可愛い” だったのに、場面によっては、もう “怖い” んですよ。
 
そして、ある意味、アンジュルムの新しいレベルの強さを象徴しているのではないかと思えるのが『アンドロイドは夢を見るか?』。イントロから、もうずっと強いし、それが橋迫の鈴ちゃんや平山さんにこそ、なんかピッタリで。
ってか幾重にも重ねられる平山さんのアウトロの叫びのような発声も、素晴らしかった。

… ところで川名ケロちゃん、動いてるよね?確かに、しゃがむべきところで立ったままだったり、小刻みな場位置移動はスルーしたりと、制限されたパフォーマンスだったけど、大丈夫だったのかな。

モーニング娘。’25 は『Teenage Solution』を。
佐藤優樹さんのアレコレは、もう全面的に山﨑愛生ちゃんが受け継いだのかな。いずれにせよ、声質も、声の通り方も、ダンスも、歌割も、ルックス的な押し出しも、愛生ちゃん、どセンターです。これまで、”あんまりにも細すぎるから折れちゃいそうで、怖くて見てられない” のが唯一の欠点だった愛生ちゃんですが、上にも述べた通り、長い手足に、すこしだけ、良い感じにお肉が乗って、ちょっとだけ、女性らしくもなって、もはや山﨑愛生に隙はありません。… なんか他のメンバーに申し訳なく思うほど。

それでは皆さんご一緒に♪

最期に全部の出演者を呼び込むのは、モーニング娘。リーダーの野中美希さん。
野中さん、難しい時期だけど、すごい堂々とリーダーやってます。野中さんが、こうしたMCで発揮する声が、なんか良いですね。

ハロプロの全メンバーで『でっかい宇宙に愛がある』と、そして『ALL FOR ONE & ONE FOR ALL』を披露して、大団円です。いずれも、こうしたハロプロ全メンバー出演の大きなお祭りライブの〆として馴染んだ楽曲だからこそ、多くのメンバーが、憧れ、夢見ていたであろうことを思えば、こうしてステージの上で、今、メンバーとして歌っていることの感慨は… とか思ったけど、みんな、ほんまに嬉しそうにニッコニコなんですもの!

界隈で話題にもなった、つばきの石井ちゃんがハイスピードで演出のシャボンを捕まえていたのも『でっかい宇宙に』で、グループごとにステージの各地に散ったときでしたね。ほんとに自由に、楽しそうにしてるのね。その隣で、リーダー谷本さんは(石井ちゃんが3つのシャボンを潰してるあいだに)ゆっくり一つだけシャボンを突いてましたけども。

ってか、やっぱり林仁愛さん、メガネかけたまんまだね。愛生ちゃん、ニッコニコだね。

川の流れは絶えずして あるいは 良いもの観れた人生

わたくし、モーニング娘。の道重さゆみさんと、Berryz工房の熊井友理奈さんが可愛いなと思っただけなんですよ。もう23年前ですけど。道重さんと熊井ちゃんについては、いつしか、可愛いってだけじゃなく、人としても尊敬し愛するようになりましたけど、それが、いつの間に、こんなことになったんだろうと思います。

道重さんと熊井ちゃんを見つけた頃は、影も形もなかったメンバーたちが、こんなにも楽しそうに、嬉しそうに、ステージを縦横に駆けています。記事の冒頭で『方丈記』に託して、移り変わりながらも、それでも着実に(ってか移り変わるからこそ)受け継がれていくものを観ていられることについて述べました。それを観ている私自身が、いずれ消滅することをも含めて

改めて思います。
こんなに楽しそうな嬉しそうなステージを見せてもらって、ああ良いもの観れたなあと思って消えるなら、それはそれで極上の人生だったかも知れませんな。

(文=kogonil)

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