モーニング娘。’25、羽賀朱音・横山玲奈の卒業ステージ 言葉少なく横浜アリーナに漂った静かな余韻

モーニング娘。’25 コンサートツアー秋 ~Movin’ Forward with Hope~〔承前〕

OA・『記念日未満』(ロージークロニクル)

小っちゃくて可愛かった植村葉純さんが、どんどん美人さんになっていくので、このまま上村麗菜さんとのツートップ体制ならば、ひょっとしたらロージークロニクルは天下を狙えるかと思うんですが、個人的には村越彩菜さんが、すげえ可愛いと、小野田華凜さんが、めっちゃ可愛いと、そう思うのでした。

ってか、どうします?
他のグループのファンだったご同輩の皆さん、どうしてます??

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オープニングのメンバー紹介エフェクト、年を追うごとにスタイリッシュになってるなあと思いつつ、そんなスタイリッシュなエフェクトに負けぬほど、登場の隊列からのオープニングのダンスが… なんか壮大なイメージです。この辺りは、個々のメンバーの歴を度外視して、さすがモーニング!って思えるところ。

一番下手にいる山﨑愛生ちゃん、もとから超魅力的ですが、ちょっと見ないうちに、さらに、ますます、すっごい魅力的に。弓桁さん、さらに髪を短くしましたかねえ。

01・『ラヴ&ピィ~ス!HEROがやって来たっ。

この曲からスタートするなんて、なんか、ちょっと不思議。
ライブが十分に盛り上がってからの、この曲ならば、いかにも名曲だなって安心もできるんですけど、まだまだ暖まっていないどころか、オープニングのスタイリッシュさとの対比で、”おお、この曲か!” と、意味もなく驚いてみたり。キラキラしたイントロが流れ出した途端、会場の空気が一気に明るくなって、メンバーたちも、まるで曲そのものに背中を押されるように、パッと花が咲いたような笑顔に。

考えてみれば、この楽曲がオリジナルで発表された頃、「幼い」とすら言えないくらいな年齢だったメンバーたちが、こうしてステージの真ん中で嬉しそうに歌っている姿を見ると、なんだか感慨深くて胸が熱くなるのは… こりゃ、もう、モーニング娘。に限らず、ハロプロの醍醐味ってところです。しかし、櫻井さんも、愛生ちゃんも、めっちゃ魅力的。

そして何より小田さくらさん。…もう、圧倒的にお姉さん!
一瞬一瞬のシルエットの、その連続としての、ステージ上での立ち居振る舞いが、ほんまに美しい、小田ちゃん

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野中さんご挨拶のMCは、リーダー野中美希さん。
微妙に “ダミる” 感じで、そこはかとなく “裏返って” みたりして、個人的に、野中さんの声って、めっちゃ好きなのです。

02・『てか HAPPYのHAPPY!

2025年12月3日リリースの新曲で、つんく♂ さんの楽曲。モーニング的には、王道かつ尖ったビートの楽曲ですが、前の曲の愛らしいコケティッシュさからロックな雰囲気に変貌します。
ただ、その曲調といった楽曲側の特徴以上に、この楽曲が、いまのメンバーの存在感ありきで、メンバーたちの表情、歌い方、ステージの空気があってこその楽曲という印象。それは、新曲だから、まだ馴染がないという以上に、メンバーたちを前提に、つんく♂ さんが楽曲を作製していることが如実だと言うべきかも。

03・『明るく良い子

楽曲のエッジや力強さ、サウンドの特徴といったものよりも、何より、愛生ちゃんの晴れやかな歌割りこそがこの曲の大きな見どころ

ってか、この辺りで、愛生ちゃんの晴れ晴れとニコニコとしたステージ上の愛らしい姿に眼が釘付けになってしまって、もうそれしか眼に入らない始末。いかにも、信頼できない報告者であるわけですが、それでも、愛生ちゃん、ほんまにモーニングの主軸だわ!

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卒業ライブですよ♪一年ぶりの横アリですよ♪といった定番のご挨拶 MC ですが、ライブビューイングの皆さんへのご挨拶で軽く噛む 岡村ほまれ さん、諸々覚醒中です。

04・『セクシーキャットの演説

オープニングの愛生・櫻井ペアについては、このダンスの組み立てを考案したコレオグラファーさんに菓子折りもってご挨拶に行きたいくらいだし、全編を通じて愛生ちゃんの声が際立つこと!

お叱り覚悟でぶっちゃけると、他のハロプログループに比べて、モーニングの近年の楽曲… ってか、ここ10年くらいの楽曲については、正直、あんまり関心しないものも多かったんだけど、しかし、今になってみると、ほんまに飛び跳ねる躍動的なイタズラ子猫のような、そんなテイストも満載の櫻井梨央、山﨑愛生というメンバーを得て、これまでのあらゆるモーニング楽曲が新しい息吹を吹き込まれたようです。まじで。

05・『HEAVY GATE

ごめんなさい、いい加減、自分でも “しつこい” 自覚があるので、この辺で控えますが、それでもこの曲の愛生ちゃんについて。

他の楽曲に比べても、この曲では、あまり愛生ちゃんが前に出てることは少ないのに(… ということは、他の楽曲では、愛生ちゃんが前面に押し出される場面が多かったってことでもあるわけですが)、それでも愛生ちゃんの印象が大きいです。というのも、声が、愛生ちゃんの声が、めっちゃ通るから。

06・『地球が泣いている

懐かしい曲である分だけ、イントロ、良い感じで盛り上がりますよね。
そう思えば、楽曲の編成(イントロに印象深い旋律を持ってくるか、サビに回すか)って辺りも、10年前(この曲は2012年の曲)と現在では、個々にテイストが違っていますね。

そして、そう思って見れば、リリース当時からのメンバーは小田さくらさんのみ(小田ちゃんも、当時は加入が発表された段階)。それが、こうしてパフォーマンスされているのを改めて鑑賞してる自分が不思議。いかにも積み上げてきた歴史の厚みってところですが、若い17期も、すでに十分、こうした楽曲を堂々とパフォーマンスしてるのは、アップフロントの裏方にも歴史の厚みを感じるところ。

07・『ロマンスに目覚める妄想女子の歌

先ほどまで、やたら15期メンバー山﨑愛生さんについて、声が通ることを称揚しておりましたけれども。この楽曲で声が通るというなら、リーダー野中美希さん。実に独特の声質ながら、耳に心地好い。

卒業と加入を繰り返し、メンバーが変遷して、安定したと思われた歌割やフォーメーションも変化を余儀なくされて… そうして、ある時、急に、時と処と歌割を得たメンバーが活き活きと目立ち始める… ってのも、やっぱり醍醐味です。

08・『What is LOVE?

こうした中堅どころのキメ曲を多数保有しているのがハロプロの旗艦たる強みです。
野中さんの短い “come on!” が渋いです。今になって、帰国子女のネイティブ具合も水を得た魚のようです。… って、そう思って見れば、いろいろとメンバーの変動があった上で、改めて今になって、いろんな意味で自分を出せるようになってきたのかも知れません、野中さん。

中盤のフォーメーション、前衛に櫻井さんと愛生ちゃんが迫り出してくるので嬉しく思っていたら、ラスト近辺の「♪たったひとりを~」の井上春華さんに持って行かれた。

インターミッション Final Masterpiece ~ねちんふぃるむ~

BGMは『Loving you forever』なんだけれども、これは現在のメンバーでの再REC版であるとのこと。
現在のメンバーの再REC版となったのは、羽賀ちゃんがスタッフさんにお願いしたからだということ… そういった背景が明かされたのは、ライブの終盤のご挨拶でのことだったけれど、そんなことを知らないこのタイミングであってすら、十分、涙腺には厳しかった次第。

羽賀ちゃんが撮影したというメンバーの写真、愛生ちゃんの笑顔がまぶしいし、メガネのらいりーが可愛いし、そして… 小田さくら先輩、美しいね。

09・『Give me 愛』 小田、ほまれ、愛生、井上

衣装チェンジで登場してきた4人による歌唱ですが… 可愛い可愛い愛生ちゃん、笑顔を消したら、怖いくらいに美しい。笑顔が似合わぬ楽曲(この『Give me 愛』なんか典型じゃない?)にあっても、いくらでも戦える愛生ちゃんです。

ほまれさんも魅力的な美少女に脱皮し、井上さんも自信満々で、そして小田先輩は言うまでもなく大迫力のモーニングを背負う卓越したパフォーマーなんだけど、しかし、これらの精鋭を向こうにまわして、この楽曲を引き受ける愛生ちゃんが、怖いくらいに美しかったことは記録のために明記。

10・『大きい瞳』 野中、牧野、羽賀の12期

わたくし、12期は不遇だと、そう思っていたんですよ。
こちら(「「お願いだからDVDにしてください!」ハロプロ商品化希望映像 5選」)の「その4:12期メンバーのがんばり」の項目を参照して欲しいんですけど、12期は、個々に頑張ってきたけれど、そのスタートのタイミングから、他の “期” に比べてビハインドが大きかったと思っていたんです。

しかし、これは泣くって!
12期でそろって『大きい瞳』はズルいって!
6期の道重さゆみさんに忠誠を誓う報告者も、この12期による『大きい瞳』には泣かされるって!

それにしても、野中美希さん、ほんまに魅力的なメンバーになりましたねえ。客席に向ける目線の優しいこと!

11・『Rockの定義』 横山、櫻井、弓桁

かと思ったら、6期田中れいなさんの代名詞たる楽曲が。

たとえば上にも散々述べてきたように、メンバーの好い所を褒める場合、声が良いとか、歌唱が素敵とか、パフォーマンスが大きいとか、佇まいが美しいとか、笑顔が可愛いとか… いろいろ述べてきた次第ですが、櫻井梨央さんについては、どうしたもんかと。

もちろん、眼の表情や眉をしかめるにあたっても左右で独自に眉毛が動いてるとか、口元の表情が変幻自在すぎるとか、いろいろ注目ポイントはあるんですけど、櫻井さん、「言葉にならぬくらい」ってのがそのまんま、いかにも魅力的です。昨今のアンジュルムの平山さんなんかも同様なんですけど、個々の要素に還元して代表させられない独特の魅力で、眼を奪って行きます。

櫻井さんと、そして愛生ちゃんで、これ、ほんまに、明日のモーニングは盤石です。

12・『Only you』 野中、羽賀、ほまれ、愛生、井上、弓桁

イントロに入る前のピアノソロ、ちょっと、びっくりしませんでした?

長い歴史のなかで、いくつものライブで繰り返される楽曲にあたって、メンバーが変遷しているからこそ、歌割やフォーメーションが変化して、だから、ある時、急に活き活きと処を得て瑞々しく魅力を放つメンバーが出てくると、そういったことを上に述べましたが、それはメンバーだけじゃなく、ライブの中でセトリに組み込まれるアレンジにおいても同様かと。

13・『 ボン キュッ! ボン キュッ! BOMB GIRL』 野中、小田、牧野、横山、櫻井

小田さくら先輩は、動きの一瞬一瞬が美しくて、その一瞬の連続としてパフォーマンスが端正であると、ずっとそう思ってきたし、上でも、そのように述べたんですけども、この『ボン キュッ!』での小田ちゃん、ちょっと元気すぎやしませんか。

この楽曲については、驚くにあたっても左右の眉を別々に動かす櫻井さんが、あまりに見事なガニ股であったことをピックアップしようと思ったけれど、しかし、小田ちゃんの元気さに持って行かれた感あり。

14・『時空を超え 宇宙を超え

長い歴史のなかでアレンジ次第で楽曲の印象が変わることに触れましたけど、かくも透明でサラサラとした流れるような軽やかさでこそ界隈に知られるこの曲が、なんと力強いこと!

これは、この先のモーニング娘。が、メンバーの魅力が育ってきたことから盤石である以上に、どんな具合に楽曲のポテンシャルを引き出してくるのか、そっちも楽しみです。

15・『LOVEマシーン

アンジュルムや Juice=Juice が、どれほどの鉄板曲を持っていようとも、モーニング娘。には『LOVEマシーン』があると思える楽曲。鉄板過ぎる次第ですが、それこそ、どの時代の、どんなメンバーによって奏でられようとも、『LOVEマシーン』は『LOVEマシーン』であることが、あまりに明らかかと。
これまた、愛生ちゃんの声がほんまに通ること!!

16・『インスピレーション!

この辺りは怒涛の展開で、広い横アリのステージを縦横に駆け巡るメンバーたちは、ほんまに “体力オバケ” であることが実感できるところ。この曲でもまた、愛生ちゃんの声は、非常によく通るんですが、個人的には、終盤にかけてのリーダー野中さんのハミングというか、旋律を声に乗せて重ねていく様子が美しかった。

17・『Go Girl 〜恋のヴィクトリー

前曲から怒涛が連続して、体力オバケ具合も亢進中。
記事冒頭で、横アリのステージ設営の厳しい点について触れましたが、その分、回廊も長くて、ぐるぐる巡回するのも大変だろうに…

18・『What’s Up? 愛はどうなのよ〜

直前の曲まで広い会場を巡回していたのに、この曲の冒頭で正面ステージに整列して、そのイントロの見事なダンスを、息も乱さずやってのけるところ。

もちろん、メンバーの体力から技量まで、称賛の言葉を惜しむものではありませんが、セトリの楽曲構成からステージの使い方まで、ライブ演出全般に関わるスタッフワークをこそ心から称賛したい。

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ここで、MC として、次の新曲への導入をリーダー野中さんが。しかし、野中さんの声質、ほんと好き。なんか伸び伸びとお喋りしてるようなところも含めて、このところ、急に好き♪

19・『私のラミンタッチオーネ(Lamentazione)

急にバラードかと思ったら、かなり複雑な転調をするので、かなりひっくり返った新曲です。

その曲中の転調など、やっぱり曲調の如何を問わず、どんなところでも愛生ちゃんの声が通るのが、ほんまに異様です。美しい高音というわけでも、重々しい低音というわけでもなく、ほんまに独特な愛生ちゃんの声としか言い様がないのに、実に耳に残る。すごい武器ですよね。

後半にかけての井上春華さんのソロセリフから、愛生ちゃん歌割パートに続けて ほまれさんの歌割へと連続するところ、実に見所です。

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続く MC では、愛生ちゃんによるニューシングルの紹介ですが、愛生ちゃん、「YouTube にあがっておりますので」の後、ちょっと噛んだ?? んで、噛んだことを、そのまんま、誤魔化したよね(笑)

… といった辺りで、続くメドレーから、もう一度ページを切り替えて。

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