【レポ】浜浦彩乃BDイベント in 牛込箪笥区民ホール 〜ピンクの稲妻に打たれたのは何時か?〜

おっはまー!!!唐突ながら、一句詠ませていただくのであります!

全身に ピンクの稲妻 纏わせて

本来の誕生日より2日早い4月24日に、こぶしファクトリーの浜浦彩乃さん(以下はまちゃん)の16歳のバースデーイベントが、神楽坂にある牛込箪笥区民ホールにて行われた。約1時間にわたって、MCの鈴木啓太さん(以下啓太さん)の助けを借りつつ展開されたはまちゃんワールドは、普段のライブでは見ることのできぬ、これぞバースデーイベントというモノであった。冒頭の句で詠んだように、はまちゃんの愛らしさの向こう側にある、普段は見え隠れしているに過ぎない、衝撃的なシーンにお目にかかることができたのだ。というわけで、いろんな意味での衝撃が、“ピンクの稲妻”として会場を伝播したこのイベントの模様を、第3部を中心にお届けする。

オープニングトーク

「本日最後の3公演目、みなさん燃え尽きる準備は出来てますか!?ね、はまちゃんも燃え尽きるつもりみたいなので・・・」と啓太さんが舞台袖でスタンバイ中のはまちゃんを一瞥、状況を確認すると、「あ、うんうん、って頷いてますけどね。」と実況した。無論、客席からはまちゃんは見えない。それでもこの時点で、舞台袖でスタンバイする姿さえかわいいと想像し、確信するファンの歓声は高まり、そんな中、本日の主役 はまちゃんが登場した。

サプライズでファン有志からのアルバムが渡されるとすぐさま、涙を浮かべた。毎回のことだが、はまちゃんは信じられないほど、サプライズへのリアクションが早い。トークの話題は小さい頃の思い出へ。小さい頃は食べ物に関して、「なんでも言ったらなんでも出てきた」とはまちゃん。「へーじゃあ、ビーフストロガノフとか?」との啓太さんの問いかけには「ナンデスカ?」と謎の関西弁(?)のイントネーションで聞き返し、笑いを誘った。ビーフストロガノフを知らなかったのは無理もないが、なぜ、突然あのイントネーションになったのかはおよそ見当もつかない・・・。(と同時にそこに強く惹かれる)

浜ちゃんの1日

コーナー企画その1、「はまちゃんの1日」。第1部、第2部のテーマはそれぞれ、「ライブのある日」、「OFFの日」、第3部は、「お仕事のある日」を紹介した。このコーナーのためにはまちゃんが用意したお手製紙芝居をめくりつつ、1日の流れを大まかに紹介するという企画だ。

しかしながら会場はまず、その大雑把な絵にどよめいた。基本的に、はまちゃん自身はピンク色で描かれており(そこもすでにツッコミどころだが)、こぶしファクトリーのメンバーはメンバーカラーで色分けされた棒人間。これまでに独特な描画センスを披露してきた先輩ハロプロメンバーとは、一線を画する世界観だ。

極め付けは、最後の1枚で、夕食なのか就寝なのか、ピンク色の人間(=はまちゃん)がベッドに入りながら何か口にしているような謎の絵であった。この絵をめくった瞬間何か紙面左上に書いてある文字を隠すはまちゃん。実はこれ、第1部の使い回しだったのだ!余計な言い訳は一切なしで、「(新しく絵を描くのが)めんどくさくなった。」ときっぱりと言った。きっぱりと。

あとは蛇足ながら、はまちゃんが常に携帯しているアイテムは「嗣永さん(カントリー・ガールズPM嗣永桃子さん)のファイルと豆乳」などなど、このコーナーで明らかになったプチ情報を、どうしても伝えたい必死な筆者から、あとちょっとだけ、いくつかのお知らせを。

このコーナーの紙芝居の表紙には、はまちゃんオリジナルのハートが描かれていたのだが、啓太さんの指摘でこれがカエルに見えるとの指摘が。山菜のわらびのぐるぐるを2つ突き合わせたような図形の中ににこにこマークを描いたような形は確かに、ぐるぐるの部分が目、にこにこマークの目が鼻の穴に見えて、カエルに見えた。ファンも納得のリアクションをすると、「『あー・・・!』じゃないですよ!」と、あくまでこれはハートだと主張。結局はこれを「浜ハート」と命名することで決着。「浜ハート」誕生の瞬間であった。

これもまた蛇足ながら、「ハロプロ研修生の仲野りおんちゃんが全身ピンクのレッスン着をきている」とのリークもあり、デビュー時は自室に置いてるもの何から何までピンクで統一していたというモーニング娘。OG石川梨華さんのエピソードが脳裏をかすめたファンも多かったのではないかとも、念のためお知らせしておく。

大佐への挑戦状

コーナー企画その2は、「大佐への挑戦状」。1,2部では「大佐の挑戦状」として、はまちゃんからファンへ課題が与えられ、それをクリアするとファンにご褒美があるゲームコーナーであった。3部では逆に、はまちゃんが、“はまちゃん願いをなんでも叶える券”の獲得を目指し、客席参加型のゲームに挑戦した。

ゲームの種目は借り物競争であった。はまちゃんの名前「あ・や・の」のそれぞれがあたまに付くモノを借りるべくバスケットをひっさげ、客席にはまちゃんが降り立った。ゲームがスタートした。

1分もかからなかっただろうか。「“あ”から!あめ、あめ、あめとかアフロでもいいよ、あ、空きビン?や、矢島さん!の、の、ノリがいい人!ノリがいい人!」とおしゃべりしながら、前方の1ブロックを回る間に、あれよあれよと3つの借り物が揃ってしまった。あきびん・やじまさん(の生写真)・ノリがいい人の3点だ。

揃った3点の品物をバスケットから取り出し確認するはまちゃんは、矢島さんの写真を見るなり「今日私のバースデーイベントですよ!?」とご立腹気味だったり、自ら召喚した“ノリがいい人”のノリの良さアピール(具体的には、ふうううぅぅとステージ上で叫ぶ、はまちゃん最高コールを先陣を切って始める、など)にピンポンの効果音が鳴らないと見るや「もっとノリがいいよっていう方〜?」と地獄のような問いかけをしたりと、ファンの忠誠心を確かめた。

筆者の直感では、早ければ来年のバースデーイベントにもはまちゃん以外のグッズを身につけていないか、“手荷物検査”が課されるのではないか。はまちゃんは自ら高いハードルを設定し、私たちファンにそのハードルをクリアすることを期待しているのではないか。はまちゃんのファンでいるには、覚悟がいる。はまちゃんを応援するとは、そういうことなのだ。

ライブコーナー

披露したのは全5曲、どれも最高であった。パフォーマンスを終えるごとに、選曲の理由を説明したのだが、「アイサレタイノニ…/モーニング娘。Q期」では、要所でみせるキメのポージングにこだわったという。洗練された浜シルエット(=はまちゃんのシルエット)はこの曲で、水を得た魚のように、躍動した。

セットリストは以下に。

セットリスト

第1部
1.OSOZAKI娘/真野恵里菜
2.秘密のウ・タ・ヒ・メ/Berryz工房
3.パン屋さんのアルバイト/Berryz工房
4.co・no・mi・chi/Buono!
5.キャンパスライフ〜生まれて来てよかった〜/℃-ute

第2部
1.co・no・mi・chi/Buono!
2.アイサレタイノニ…/モーニング娘。Q期
3.Ah Merry-go-round/Berryz工房
4.安心感/Berryz工房
5.お願い魅惑のターゲット/メロン記念日

第3部
1.OSOZAKI娘/真野恵里菜
2.アイサレタイノニ…/モーニング娘。Q期
3.TODAY IS MY BIRTHDAY/Berryz工房
4.パン屋さんのアルバイト/スマイレージ
5.キャンパスライフ〜生まれて来てよかった〜/℃-ute

はまちゃん願いをなんでも叶える券を発動

借り物競争の“の”で「ノリのいい人」を客席から募るという発想など、頭のスミにさえこれっぽっちも無かった多くのファンは、はまちゃんの願いとは何だろうかと想像したところで予測はほぼ不可能。そう悟った頃にはすでに、はまちゃんの予測不可能さは、快感にすらなっていた。

案の定、予測したように、予測不可能な事態は的中した。5~6人のスタッフにより、ステージの半分以上をカバーするほどの大きさの、ちょうど山手線の1車両の1/3ぐらいの、巨大なブルーシートがステージ中央に広げられたのだ!はまちゃんはというと、当初は準備されていた内容については知らなかったようだが、「あ!わかったわかったわかった!アッハハハ!」と、突然の大爆笑で啓太さんのもとへ駆け寄っていき、「(アレですよね・・・?)」と確認した。

・・・なんと、パイ投げをするという。率先して、スタッフのもつレインコートに袖を通しにいく。フードまでしっかりかぶり、完全防備のはまちゃん大佐だ。

はまちゃん側の準備がひと段落すると、パイの投げ手が紹介された。「パイ投げの名人あの方」という胡散くさい触れ込みに「名人!?」とステージ下手へと注がれた視線の先には、こぶしファクトリーのたぐっちこと田口夏実(以下たぐっち)さんの姿が。開口一番、「私なら許されるであろう私が(投げます)!」と「投げるのは初めて」だという「名人」。

たぐっちはパイを投げ、命中させた。盛り上がる客席からは「もう一回!」コール、それに続く「田口!」コールが発生した。「マイクおきなさい!」とはまちゃん。これを避けたいたぐっちは、ステージ袖マネージャーに「いいの?」とわざとらしく確認したが、すでにクリームまみれのはまちゃんの両手にパイが(倍返しだ!)。

エンディング

たぐっちに逆襲の2発をかました時、たぐっちの顔にもうひとおし、クリームをパイの皿もろとも押し込んだのが、たぐっちの心に火をつけたか。パイ投げのコーナーをまとめにかかるコメント中もたぐっちは、散りぢりになったはずのクリームを集め、はまちゃんの顔につけた。

そんな“妨害”にも負けず、なんとかコーナー締めくくったはまちゃんは、タオルで顔を拭きつつ、イベントに集ったファンへの感謝を述べた。

終演後のお見送り会ではパイ投げのクリームをさっぱりと落として、元どおりのかわいい笑顔でファンを見送ってくれた。急いで顔を洗い、お見送りしてくれたはまちゃんの、まだ乾ききらずまとまった前髪に、はまちゃん大佐への忠誠心をより一層強くしたファンは多かったに違いない。

***

Happy birthday はまちゃん!16才の1年間も健康で素敵な年になりますように!

 

(文=puke)

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