たくさん笑ってちょっぴり泣いて…”一家に一台!?” 田口夏実 ~【レポ】 2016.8.8 こぶしファクトリー 田口夏実 バースデーイベント~

はじめに

Berryz工房の『まっすぐな私』といえば、2013年の春ツアー「Berryzマンション入居者募集中」にて初披露された楽曲であり、その2013年の春ツアーには研修生として帯同していた田口夏実さんが「熊インポッシブル」と銘打った熊井友理奈さんのトークコーナーで、熊井ちゃんとの背丈の差を面白がられたりしていたことを覚えているベリヲタのみなさんも多いのではないでしょうか。

そんな たぐっち先輩こと田口夏実さんが、自身初となるバースデーイベントのライブコーナーで『まっすぐな私』を歌ってくれました。

「きっと、この情緒に踏み込みすぎる投稿者は、ここでまた『泣いた』とか言い出すんだろう」と思われた方、そう、そのまま終わっていれば、私は「時の流れを実感して思わず涙腺が緩んだ」と書くところでした。そのまま終わっていれば、ね。
そのまま終わらないのが、Berryz工房のコミカルなテイストを拡大解釈しまくっている こぶしファクトリー。最後にめっちゃ大笑いさせてもらいました。その意味で、確かに涙は流してきたところです。

ええ、こぶしファクトリーの田口夏実さんのお誕生日を祝うイベントが、8月8日の月曜日、半蔵門はTFMホールで開催されまして、そちらに参加してきました。

こぶしファクトリー田口夏実 バースデーイベント in TFMホール

7月21日に16歳の誕生日を迎えた、「一家に一台はこういうオモチャが欲しい」とされた弾みすぎるテンションを持つ こぶしファクトリーの突撃隊長、田口夏実さんをお祝いするイベントが、8月8日に開催されました。

投稿者は、こちらのイベントに2回目の公演のみ当選。
日が落ちても、日中の熱気が依然として強烈なアスファルトに炙られながら、半蔵門のTFMホールまで行ってきました。

入場前にいろいろ見繕っておこうと並んだグッズ列では、イベントの公演合間に物販会場に降臨する たぐっち先輩が。まー、その小っちゃいこと!
かつて2013年の段階で、バスツアーの物販会場に降臨した 道重さゆみさんに感激したものでしたが、昨今では、こうしたグッズの販売にあたってメンバーが降臨するのも定例化していますよね。
買ってーー」とか、親戚の姪っ子が甘えるような感じ(つまり、抑揚がフラットで「買ってくれることはわかっている」けれど儀式として甘えてみせていることを自覚しているおねだりという感じ)でグッズ列に声をかける田口夏実さんです。実際に、その呼びかけに応じて購入しようとするファンの差し出したクレカを読み上げるなど、数々の暴挙に及ぶ たぐっち先輩でした。
小ちゃくて可愛かったなーーー。

イベントは、MCとして上々軍団から鈴木啓太さんが参加。
上々軍団とかニレンジャーの川田さんって、メンバーを上手に持ち上げ、メンバーの魅力を上手に引き出した上で、適度にコミカルに場を進行させるから上手ですよね(※1)。

  1. 誰とは言いませんが、そういう進行役として呼ばれているのに、メンバーへのツッコミをドヤ顔で叩き込んだりするような、メンバーの魅力を引き出すよりも自分が面白いアピールが先に来るような人もいますからね。

投稿者が参加できた2回目の公演では、「田口夏実の田口夏実を自己紹介」なるコーナーにて、たぐっち先輩への質問と同じ内容をお母さんにもしていて、それをその場で たぐっち先輩の答えと照らし合わせるという趣向(1回目の公演では、メンバーに聴いていたみたいです)。

質問 たぐっち お母さん
家ではどんな子? なまけもの
よく馬鹿にされる
一家のバカ柱である、と
うらおもてのない子
直したいところは? 言葉使い
テンションの高低の激しさ
部屋をかたづけないと
たいへんなことになるよ!
最近の事件は? 犬の糞を踏んだ
フローリングのせいにした夏実さん
電子レンジに謎のスライムが
片栗粉じゃパンケーキはつくれませんよ!
自分の良いところは? スモール感
無理矢理ひねり出した
喧嘩中でも母の日や誕生日には
プレゼントをくれるところ
姉妹にしたいメンバーは? 藤井梨央
適度な距離が良いから
(関連後述)
藤井梨央 かしこい
和田桜子 ほんわか
「かしこさとほんわかをママは
求めてるんですね」と夏実さん

「一家のバカ柱」には笑いましたし、犬のウンコ事件でも、フローリングの色合いのせいで見分けがつかないのだと、なにやら一生懸命言葉をつないでいる様子が可愛かったです。

引き続き、お母さんからのメッセージとして、「誰もができることを我慢しなきゃいけない立場なのだから、周りのみんなを羨ましいと思うかもしれないけど、逆に誰もが経験できるわけではないことを、たくさんの大人の協力で経験できるのだから、誰もが羨む16歳になってください」と。
ご家族の理解と愛情に恵まれているのだなと思える一幕でした。

底流として確実に感動的なものがありながら、表面のコミカルさに注意が持って行かれて大笑いしていて、それに気づけない。そんな感じの楽しい雰囲気にあふれたイベントでした。

ライブのセトリは、こんな感じです。

1.もしも… (モベキマス)
2.ショートカット (スマイレージ)
3.大きい瞳 (モーニング娘。)
4.私がすることない程 全部してくれる彼 (Berryz工房)
5.まっすぐな私 (Berryz工房)

ハロプロのバラード曲を検索してヒットしたのが『私がすることない程 全部してくれる彼』だったのだとか。検索して聴いてみたら良い曲だったから選んだのだと。
ショートカット』は、自分がショートなので選びましたと。そして、いつの日にか、浜浦彩乃さんと小川麗奈さんと3人で『大きい瞳』を歌いたいのだとか。

田口夏実さんは感激屋さん

どうにも投稿者がベリヲタにつき、Berryz工房の思い出が時折顔を出すことにはご寛恕いただきたいとして、あれは Berryz工房の DVD Magazine Vol.42 だったか、Berryzラストとなる2014年の秋ツアー「Professional」を追ったバックステージ映像にて、ツアーラストの仙台公演前のリハーサル後、帯同していた研修生たちからBerryz姐さんたちにメッセージボードを送るという場面で、研修生たちを代表して姐さんたちに口上を述べる たぐっち先輩の姿が映像に残されています。そこで、活動停止を控えた姐さんたちに向かって、「あこがれでした」「いつまでもずっと大好きです」と述べて、言葉に詰まって、それこそ小っちゃい子供がイタズラを大人に咎められて不満たらたらで泣いてるような、そんな具合に顔を歪ませながら、涙を堪えようとして失敗していた たぐっち先輩です。

今回のバースデーイベントも、2回目の公演でライブパートに入る手前、ファンのみなさんからのメッセージをアルバムにまとめたものをプレゼントされ、びっくり驚きながら喜んで、うっかり道に飛び出そうとした小っちゃい子供が慌てた親御さんに叱られて、ビックリして泣いちゃったみたいな、そんな具合に顔を歪ませながら、涙を堪えようとして失敗していた たぐっち先輩です。

1回目の公演に参加していたベリヲタ仲間から聞いたところによると、ライブで客席で泣いちゃった参加者さんがいたみたいで(めっちゃ気持ちはわかります:後述)、それを見た たぐっち先輩が、泣いてる参加者さんの涙をもらったみたいで、もらい泣きで歌えなくなった場面があったとか。

どうも思った以上に、田口夏実さんは感激屋さんみたいです。可愛いですね。

脱線:たぐっち先輩の歌で泣きそうになる理由

田口夏実さんのイベントのレポからは若干ズレますけれど。
たぐっち先輩が一人でライブをしている、その様子に、思わず泣きそうになってしまうことは、とてもよくわかります。それぞれに泣きそうになるポイントは別々だったりするかもしれないけれど、でも私も泣きそうになったので、その理由をすこし。

たとえば、ベリキューの12人とか、モーニング娘。の6期メンバーとか、その歩みにずっと併走してきたファンであれば、その推しの魅力に加えて、ずっと併走してきた歩みの歴史が積み重なって(あるいは、その来歴が推しの魅力そのものともなって)いろんな場面で、うっかりすると涙腺がゆるむこともあろうと思います。
たぐっち先輩も、研修生だった頃から(千奈美ちゃんと一緒に、SATOYAMAロケでお祭りを盛り上げに出かけた先で、モロキュウとか作って販売していた頃から)考えれば、それなりの来歴を積んでいるとも言えるけれど、でも、こぶしファクトリーとして歩んできた道はまだ1年と半年くらいなので、そうした思い入れがあるから泣けるとするのはやや無理がありますよね。

6期の『大きい瞳』は、めっちゃ良い曲です。イントロだけで泣けます。でも、それは、亀井絵里さん、道重さゆみさん、田中れいなさんというモーニング娘。6期メンバーが、あの衣装で、あのタイミングで、横浜アリーナのセンターステージで歌ってくれたという鮮烈な記憶があるから、そうした状況的な文脈が背景となって楽曲の魅力を増しています。
いきなりバースデーイベントで急に歌われても、「おおっ、これを歌うか」という驚きだったり、「やっぱり良い曲だ」という楽曲に対する思い入れはあっても、それだけで泣けるってわけでもない。

Berryz工房の『まっすぐな私』は、むっちゃ良い曲です。2014年12月5日、翌日から八王子~仙台とラストツアーの日程を控えつつ迎えたコットンクラブでのディナーライブにて、しっとりと落ち着いた雰囲気の中で Berryz工房が歌ってくれた『まっすぐな私』は、今に至るも、投稿者にとって個人的「魂に響くハロプロシーン」のベスト5に入るレベルのものでした。そういった楽曲に絡む思い出や、小学生の頃から、まさしく「必死」に「まっすぐに」生きてきたメンバーたちが、すてきな女性に育ってから歌うからこそ響きに響きまくった、という背景もあるでしょう。繰り返し、ライブに選曲されての驚きや楽曲単体への思い入れはあっても、後輩がいきなり歌ったところで、それだけ泣けるというには、何かが足りないですよね。

それでも泣けるのはどうしてか
きっと、先輩たちの楽曲を、あの名曲を、後輩が歌っているという、そのこと自体が、時間が流れていく諸行無常の中でも何事かが確実に(形を変えてであれ)受け継がれていくことを表現していて、だから泣けるんじゃないかなと。
加えて、そんな楽曲を選んで歌ってくれる後輩が、小っちゃい、小っちゃい悪ガキたぐっち先輩であって、しかも、低めに安定した声室と音階で、田口夏実さん、かなりな歌姫っぷりをも発揮するとなれば「受け継がれていく感」も一層染みるってところなのではないかと思うのでした。

無理がありますかね?(← 若干自覚アリ)

コミカルという伝家の宝刀 方向を見定めないで振り回されるけど

そんな具合に、目の前で展開していることから思わずいろんな想像が羽ばたきかねなかったライブを終えて、たぐっち先輩はご挨拶もないままに、急ぎ足で袖にはけていきます(次のコーナーの準備のため)。入れ替わりで鈴木啓太さんが登場し、イベントはラストのコーナーへ。

ラストのコーナーは、題して「サンバ、落とすんじゃねーろ」。
サンバの派手派手しい飾りつけを頭につけた たぐっち先輩の、そのお飾りに透明な(台所用品としての)ボール状のものが装着されており、そこにピンポン玉を入れて、その状態で『サンバ! こぶしジャネイロ』をしっかり踊り切って、ピンポン玉が10個以上残っていたらプレゼントがもらえて、10個未満だったら罰ゲームという趣向です。

結果は、いうまでもなく罰ゲーム。
なるべく頭を固定してダンスしようとした田口夏実さんが、首を固定して動こうとするあまり、『サンバ! こぶしジャネイロ』のダンス中、終始、極端な変顔を披露し続けることになっていたのは、もうすでに十分罰ゲームじゃねぇかって客席が等しく抱いたであろう印象は、きれいにスルーされつつ。

罰ゲームの準備に取り掛かるということで、ステージ上には大きなブルーのビニールシートが搬入されて来て、たぐっち先輩にはレインコートが渡されます。「私、これ何だか知ってます」と言いながら従順にレインコートを着込む たぐっち先輩です。
そう、パイ投げですね。
そして、田口夏実さんへパイ投げのこんもりしたクリームを投げつける役として登場してくるのが浜浦彩乃さんと小川麗奈さん。浜ちゃん、めっちゃ楽しそうですし、小川レナコさん、めっちゃニコニコしてます。

浜浦彩乃さんと小川麗奈さんから2発ずつ、計4初のパイ投げを喰らった田口夏実さんでした。しかも、投げられたパイが空中で放物線を描いて田口夏実さんの顔面に着弾するのではなく、そうではなくて、真っ直ぐに繰り出された腕から、そのまんまダイレクトに顔面にぐりぐりされる形で “押し付けられ、練りこまれる” ようにして田口夏実さんを襲うクリーム。「田口夏実の田口夏実を自己紹介」のコーナーで、姉妹にしたいメンバーはと問われて藤井梨央さんと答えていたため、小川レナコさんは、真っ直ぐ正拳突きをするかのようにパイを たぐっち先輩の顔面に叩きつけながら「私もお姉さんにしてよー!」と。容赦ない小川麗奈さんでした。(すぐ後に反撃くらってましたけど)

パイ投げを喰らいまくる田口夏実さんは、あの小っちゃい体でストンと棒立ちで、されるがまま(すぐ後に反撃しましたけど)。暴走するメンバーに「されるがまま」といえば、やっぱり投稿者が思い出すのは、嗣永桃子さんに無理矢理デコ出しさせられていた清水佐紀さんだったりするんですけど、加えて、そのストンと棒立ちな様子が、小っちゃくて細っそい田口夏実さんの様子とも相俟って、文字通り「されるがまま」な感じ。
その直前まで、いろいろ押し寄せる感情の波に涙腺を制御するのに苦労していたとは思えぬほど、大笑いしましたよ。今度は笑いすぎて涙が出てくるくらい。

イベント後のお見送りも、パイ投げされたまんまの被害の跡もそのまま、あちこちにクリームをくっつけた状態で、レインコートを着たまんま、参加してくれたファンのみなさんを見送っていた田口夏実さんでした。

まずいっすよね。こんなん、推さないわけにいかないですから。
だから、これ以上、現場は増やせないって言ってるのに!

年季の入った暴走 こぶしファクトリー

上に述べてきたとおり、いろんな意味で心動かされるイベントでした。そして、めちゃくちゃ楽しいイベントでした。

それなりに経験値のあるハロヲタとして、参加前に予測していた地点とは、全然別の場所に連れて行かれて放り出されたイベントでした。その放り出された、参加前には思ってもみなかった場所は、やっぱり嬉しくて楽しいハロプロの醍醐味が充溢する場所でした。

いろいろ心動かされる成分として、こぶしファクトリーの、田口夏実さんの「後輩」という要素が大きく効いているわけですが、それでも(何度か上でも触れてきたよに)案外、経歴的には【長い】たぐっち先輩です。公式プロフィールでは、ハロプロ加入は、こぶしファクトリーの公式な結成に当たる2015年1月2日(ハロコンで発表)だと記載されていますけれど、それに先立って何年もエッグとして研修生として、いろんなところに顔を出していました。もちろん、浜ちゃん大佐も、小川(ファイヤー)レナコさんも。

今、こぶしファクトリーという正規ユニットのメンバーとして、お誕生日をお祝いするイベントを開催したり、仲間のそんなイベントにサプライズで呼ばれたりして、いろいろ騒いでいる様子が実に楽しそうなのも、なんだか「現在の自分たちの立場は、ちゃんと自分たちで勝ち取ってきた立場なんだ」って自信に裏打ちされているようで、揺るぎなく楽しそうです。

うっかりすると、継承したってスピリットを拡大解釈して暴走させているやにも思えなくはないところですが、こぶしファクトリー、この先が実に楽しみですね。
とりわけ、やがて素敵な女性へと、きれいなお姉さんへと育っていくであろう、その先が。

*****

最後に、イベント終わりにお見送り会で、たぐっち先輩に「楽しかったよ」と声をかけた際の、田口夏実さんのお返事を紹介して、短いレポを終えますね。
筆者「楽しかったよ!」
田口「あー、いやいや」

(文=kogonil)

徳永千奈美さんと たぐっち先輩の里山ロケ
今となっては、本文の内容を受けて必見なので、重ねて、お薦めしてみるテストです。

なんとオススメするのは3回目!

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