握手スルーしていた私が握手に並ぶようになった3つの理由 【レポ】つばきファクトリー リリースイベント in イオンモール名取

はじめに

来月2月22日にメジャーデビューを控えているハロプロの末っ子ユニット、つばきファクトリーのトリプルA面シングル『初恋サンライズ/Just Try!/うるわしのカメリア』のリリースイベントが、非常に精力的に続いています。
1月9日の成人の日には、宮城県名取市のイオンモール名取にて、3回まわしのリリイべで、ミニライブ+握手会が開催されました。

このイオンモール名取でのリリイべの、愛らしいメンバーの様子を、可能な限りお伝えすると同時に、メンバーたちが示してくれた気持ちを受け取った証として(← おおげさ?)、後半では、根強い「接触イベント否定」について、個人的に思うことを追記しちゃったりして。

なにかとゆるいイベント仕様

2017年最初のリリイべ、アイドルのイベントとしては、何かと【ゆるめ】で物事が進行します。それが私たち参加者への信頼を物語っているなら嬉しいことですけれども。

上から見ていたメンバーたち

イベント開催前に、優先エリア入場と握手会参加のためCDの予約販売があるわけですが、その販売開始を待って自然と待機列を作るファンたちというお馴染みの場面で、会場となったイベントスペースの吹き抜けを見上げると、3階からメンバーがこっちを見ています。
まだ、きっと会場に入りたてと思しき私服で。

投稿者に確認できたのは、リーダーの山岸理子ちゃんのみですが、3人ほど固まって、私たちを見下ろしていました。で、ファンの人に気づかれたとわかった瞬間、ぴゅっと引っ込みます。ほんとに音がするくらい「ぴゅっ」っと(笑)。
なんだか小動物のようで可愛かったです。
しかも、理子ちゃんはこの日、下ろした髪を入念に巻き巻きしていて、本人がさっと引っ込んだ後、巻き巻きのウェーブが「ふわっ」と一瞬あとに残って、なんだか、とっても可愛かったです。

ファンの脇からエスカレータで堂々登場

3階から理子ちゃんが覗いていたように、どうやらメンバーの控え室は3階に準備されていた模様。
で、イベントが開催される度、スタッフに引率されたメンバーが、エスカレータで堂々登場します。それも、ファンのみなさんが控えているスペースのすぐお隣の。
スタッフさんに引き連れられてぞろぞろとメンバーが降りてくるのが丸見えで、これまでも「ステージの裏にメンバーが待機したな」ってことがわかることはあっても、こうまであからさまに堂々と移動する様子がはっきりしてたのも珍しいかと。

いずれも、会場となったショッピングモールの仕様上やむを得ない次第だったかと思うものの、なんというか、うっすら「このリリイべに集まってくれるファンの人たちは大丈夫だ」的な信頼が見えるように思うのは、そりゃ思い込みも過ぎるというものですかね。
あ、ですか。
ですよね。

会場の仕様とミニライブセトリ

イベント会場は、まったくのフラット。
メンバーたちがパフォーマンスするステージすらありません。私たちが入る観覧エリアと地続きです。スタッフさんがビニールテープで場位置をバミる、その目印で境界線を無理やり作るような感じ。

床がフラットだからか、なるべく後ろの方も見えるようにとの配慮で、優先観覧エリアには3段階の高さ調節が導入されます。中間あたりにイスが配置され、およそ30脚ほどの着席観覧エリアが設けられます。そのイスのエリアの前は床に直に座るように指示され、イスの後ろが立ち見エリアです。
優先観覧エリアには整理番号順に呼び込まれるわけですが、投稿者は、一部と二部ではイスに着席できて、三部では、地ベタ直座りエリアの3列目くらい。この地ベタ直座りが、実に見通しが良かったことは意外でした。

メンバーたちは新曲『Just Try!』のへそ出し衣装にて。
そんなミニライブは、こんなセトリで。

第一部 第二部 第三部
うるわしのカメリア 私がオバさんになっても 青春まんまんなか
17才 うるわしのカメリア 17才
初恋サンライズ 初恋サンライズ 初恋サンライズ
独り占め Just Try! うるわしのカメリア
Just Try! 17才 Just Try!

3曲目の『初恋サンライズ』が固定で、他は曲順をいろいろ変えてきます。
固定の『初恋サンライズ』では、特定箇所でのジャンプを指示されます。「みなさん、いっしょに飛んでくれたら嬉しい」と。で、直に地べたに座り込んで足もジンジンしてきたタイミングで起立が強制されるという、おっさんヲタの下半身に厳しい仕様のイベントでもありました。

ジャンプをめぐるあれこれ(マサイ推奨じゃないよ)

さて、この盛り上がるサビの部分で、「みなさん、いっしょに飛んでくれたら嬉しい」というのが、一部に誤解されて「つばきはマサイ推奨」みたいに取り上げられていますが、むしろ特定の箇所以外では、おとなしく座ってろってことでもあって、マサイどころか、推しジャンすら、まったく推奨したわけではないので、無理やり誤解する向きには「それは違うよ」と。

この『初恋サンライズ』のジャンプするタイミングをレクチャーするにあたって、今般最大の見所が発生したわけですが、それは後述するとして。

今回の見所その1:希空ちゃんイジり

毎回かわりばんこの全体MC、今回のイベントは、全体の仕切りは浅倉樹々ちゃん。
そして、このリリイべでは、前々日のハロコン途中からインフルで離脱した新沼希空ちゃんが参加していません。

MCをやった樹々ちゃんが、毎回「私たちはほんとうは9人です」って、「新沼希空ちゃんって子がいます」って言ってましてね。
いやこれが、グループ名の「つばき」の由来説明など、MCをつとめるにあたって定型文として暗記したであろうところと比べると、なんだかとても切実で。あんだけ「いやー樹々ちゃんには無理と思う」とか言われたり(参考:ハロ Dマガ Vol.52)、大事な場面で微妙に後回しにされたり(参考:キャメリア ファイッ!vol.4 ミニミニ☆クリスマス会2)してるのに。
まだ自分たちを知らないでミニライブに足を止めてくれたかも知れない通行客を意識してか、「私たちはほんとうは9人です」、「新沼希空ちゃんって子がいます」って言ってるその仕方が、あまりに一生懸命で健気で。

言ってる樹々ちゃんも、その場にいない希空ちゃんも、なんだか、あまりにも可愛らしかったです。

そして、みんなで、いない希空ちゃんの暴露話をしてましたよ。

第一部 第二部 第三部
パジャマを着たまま ご飯を食べるのが超早い 意外と社交的

でも、その暴露話も、むしろ徐々に「暴露」がトーンダウンしていく様が、どことなく「つばきらしい」感じがして微笑ましかったところ。

第一部での暴露では「パジャマを着たまま」と、この辺りは、まだ暴露らしいネタが放り込まれます。
なんでも、女子力高めで私服もおしゃれな希空ちゃんですが、ときどき私服の下にパジャマを着たまま現場に来ることがあるんだそうで。特に寝坊して大慌てで出てきたってわけでもないそうで、「あれはもしかしたら(私たちには伺い知れないハイレベルの)オシャレなのでは」と谷本さん。
パジャマ着たまんまだよ、と突っ込まれた時の希空ちゃんの反応を見てみたいですよね。

第二部では、「ご飯を食べるのが超早い」んだとか。
なんでも、岸本さんが、いろいろ準備して、自分が食べるものを整えて(ケータリングですかね?)さあ食べようと席に着いたような時には、すでに食べ終わっているのだとか。ご飯だけじゃなく、あんだけ「ふわふわ」してるようでいて、意外と準備したりするのは早く、ちゃっちゃと動くんだそうですよ。

そして第三部では、「意外と社交的」と、それ暴露でも何でもないですから的な話題に。
ハロコンの現場では、研修生時代の同期といったところに留まらず、つばき以外のハロプロメンバーに、率先して、積極果敢に話しかけるのが希空ちゃんなんだとか。

今回の見所その2:小片リサ イジり

さて上述の、『初恋サンライズ』のジャンプするタイミング、それが小片さんのセリフパートの後ということで、小片さんのセリフである「こんな気持ち…初めて」を、タイミングをつかむための練習のため、曲の流れの中でのセリフではなく、いわばシラフで、無理やり言わされることになる小片さんです。
もう、ノリノリで、その小片さんのセリフ前の歌詞を嬉しそうに歌い出す谷本安美ちゃんも可愛かったんですが、みんなの練習のために、いわば犠牲にされた小片リサさん、マイクを通さぬ声で「なんで私ばっかり」って、こそっと。

3回まわしのリリイべにて、小片さん、3回とも言わされてました。
後になればなるほど、小片さんを説得するくだりすらも省略され、『初恋サンライズ』のジャンプするタイミングをレクチャーするといった説明すら省かれて、いきなり小片さんのセリフ前の歌詞を歌いだす安美ちゃんに、その様子を受けて、もう「しょうがない」とばかりに、恥ずかしがって躊躇するところをすっ飛ばしてセリフを言わされる小片さんでした。

しかも、今日はセミロングをストレートに下ろしていて美しさも倍増でしたよ。

握手再考(個人の考えです)

イベント終わりは握手会です。今回の握手の順番は、こんな感じで。

第一部
【小片 → 谷本 → 岸本 → 秋山 → 小野 → 浅倉 → 山岸 → 小野田】

第二部
【浅倉 → 山岸 → 小野田 → 小野 → 秋山 → 谷本 → 小片 → 岸本】

第三部
【岸本 → 小野 → 山岸 → 秋山 → 浅倉 → 小野田 → 谷本 → 小片】

※ 新沼希空ちゃんはインフルで欠席

さて、そんな楽しくも愛らしく、まことに癒され、つばきファクトリーを応援しないではいられないリリイべですが、必ずセットでついてくる握手会について、すこしだけ個人的所感を。

もちろん、握手会への参加は任意です。ミニライブの観覧はフリーなので、ミニライブを堪能しても握手会に参加したくないと思えば、対象商品を予約購入しなければ良いだけの話です。
さらには、1月9日のリリイべでは、しっかり優先観覧エリアに入りながら(私のお隣だったからね)、握手会には参加しないで去っていくファンの姿もあったりして、優先観覧エリアに入っている以上は、ちゃんと対象商品を予約購入して握手会への参加の権利を確保しながら、敢えてそれを行使しないという選択をしてるわけですよね。

握手会に参加しない理由

なんでこんな話を始めたかといえば、実を申せば、このような、リリイべのミニライブは堪能するものの握手会には参加しないといった態度は、かつての私のものでもあったから。
依然として根強い「接触イベント忌避」論といったものがあります。そして、投稿者である私も、実は、こんだけあれこれ握手レポを投稿しておきながら、かつては握手会否定論者だったのでした。

握手否定論の最大にして唯一の根拠は、メンバーへの負担を看過できないという点にあります。握手はしんどいです。メンバーにとって、非常に負担が重い

身体的にも、あるいはライブ後の疲れている状態で、あるいは次にライブを控えて、いろいろ準備しなきゃいけないタイミングで、延々とファン対応に駆り出されるわけですから、めちゃくちゃ負担です。ライブの合間に、しっかり休めないことから、うっかりするとケガの遠因にもなりかねません。

精神的にも、何を言い出すかわかったもんじゃない謎の大人たちが、入れ替わり立ち替わりやってくるだけでも充分キツいのに、それが何百と続き、日によっては何千と続き、ようやく握手の列が途切れたかと思うや、延々ループを続ける奴が必ず出てきて(握手券を何枚持ってるんだかわからないから)終わりが見えない。しかも、中には握手会の機会を捉えて、メンバーに文句を言ったり説教したりする奴も現れる始末。投稿者が体験した例では、℃-ute の鈴木愛理さんに対し、その直前のステージでのMCについて「あれはダメでしょ」と(親しい間柄だからと冗談めかして言うわけでもなく)どこから目線なのか謎の説教をかますヲタに遭遇したこともあります。にこやかにスルーした愛理さんはプロでした。その直後に流れてきた投稿者を、そんな謎のヲタがいたことの影響をまったく感じさせない笑顔で迎えたことも、愛理さん、プロでした。その愛理さんに説教かましたヲタには、思わず後ろから「おめぇ、ちょっとパシフィコの裏、こいよ」と言いたいところでしたが、ごめんなさい、わたくし、まだ手元に握手券を複数枚抱えていたもので、ループのために握手列に並び直すことを優先してしまいました。…と、話が微妙にズレていますが、このように、精神的にも、非常に負担が重い。

こうしたメンバーの負担の重さを看過できず、いかに(我々が外から知りえない)収支決算的に旨みがあるイベントだとしても、中・長期的に、メンバーの消耗が激しすぎるから、握手はやるべきではないと、投稿者は、そう思っていたのでした。
ですから、自分自身も、リリイべのミニライブは観に行っても、握手会には参加せず、写真集のお渡し会なども忌避して、メンバーとの「接触の機会」はスルーすることで意思表明していたつもりだったりしたわけです。かつては。

それでも握手会の積極的な意義はある

それが、どうしてこのように握手にガッツくようになったのか。
それには順を追って、3つのプロセスがありまして。

まず、上記のように握手否定論者だった私が、握手イベントに参加するきっかけがあったこと。
第二に、接触イベントの現場で、メンバーに認知されるということが必ずしもヲタ側の勝手な自己満足ってわけでもない事例に接したこと。
そして第三に、握手の現場を踏めば踏むほど、ごく希ではあっても、ほんとうにメンバーとヲタの間で、しっかりと「真心の交流」が行われる例がないわけじゃないとも知ったこと。

あんまり冗長にならぬよう、順を追って説明しますね。

握手会に踏み出すきっかけ 「こうしちゃいられない!」

第一に、握手否定論者だった私が、握手イベントに参加するきっかけがあったこと。

それは、道重さゆみさんでした。
ハロプロ在籍10年選手だったのに「お誕生日のお祝いをしてもらったことがない」と、事あるごとに恨み節を響かせていた道重さゆみさんが、始めてお誕生日のバスツアーを企画してもらえたのは2013年のこと。
(メンバーのバースデーイベントが相次ぐ昨今からは隔世の感がありますね)

ようやく実現した自分のお誕生日企画を嬉しそうに告知する道重さんに、そりゃお祝いしないではいられないと参加したのが最初です。
(何故かそれ以前、℃-ute のリリイべで握手してたりするのは自分的にも謎)

その後、2014年になって、道重さんは卒業を発表するわ、Berryz工房は活動停止をアナウンスするわというわけで、「こ、こ、こうしちゃいられない」と、個別握手会からリリイべまで、前のめりになってしまいました。

自己満足を越える「認知」の意味

第二に、メンバーに認知されるということが必ずしもヲタ側の勝手な自己満足ってわけでもないこと。

そんな次第で、接触イベントにもすっかり慣れてしまった投稿者ですが、それでも、そうしたイベントに参加するのは、ライブの最前なんかよりも、ずっと近い距離でメンバーを見たいというのが第一義であって、メンバーに認知されたなら、かえって、こちらの自由なライブやイベントへの参加が妨げられる(下手に認知されたら、ライブに行かないわけにはいかなくなる)ことから、非常に淡白に、あくまで匿名的に、さらっと、さほど熱心ではないかのような、距離を置いた態度で参加していました。
が、しかし。

あれは、活動停止したBerryz工房須藤茉麻さんの舞台を観に行ったときのこと。
その舞台は、演劇女子部といったハロプロ関連のものではなく、まったくの外部のお仕事。だから客席も、共演するイケメン俳優のファンがいたり、上演される演目自体のファンがいたりと、ハロプロで積み重ねられてきた「お約束」を知らないお客さんが多数を占めています。そんな舞台に、やっぱり、Berryz工房の現場で顔だけ見知っていたベリヲタさんが、ちらほらと観劇しているわけです。舞台幕間のフリートーク部分で、茉麻は、舞台の上から、そんな懐かしい顔を確認しては、嬉しそうに微笑んでいたのでした。

思うに。
握手などの接触の現場で、「この人は私のファンなのだ」と認知されることは、ヲタの側の一方的な自己満足ってわけでもないのかもしれません。希なケースではあっても、認知されたヲタが繰り返し現場に行くことで、メンバーの側が元気をもらっている側面だって、まったくないわけでもないのだ、と。

握手会はメンバーの負担になるから望ましくないという意見も、それはメンバーへの愛情に裏打ちされています。だから、握手会には参加しないのだという選択をするファンもいます。メンバーを愛するが故に。
かつての自分もそうだったということもあって、この、メンバーへの愛に基づく握手否定論は、非常に理解できるところがあります。が、それでも。

敢えて挑発的な言い方をするならば、そこで握手会を忌避し、握手会に参加しないことによって示そうとするメンバーへの愛は、不在であるからには伝わらない道理であって、無いも同然ではないでしょうか。敢えて挑発の度を高めるなら、それこそ自己満足である、と。
握手会に参加して、それはメンバーへ負担をかけることにもなるけれど、それでも、その握手の現場で「楽しかったよ」、「握手できて嬉しいです」、「いつも、ありがとう」といった言葉を、直接メンバーに渡すことは、100回空振りするうちの1回でも、メンバーの耳元に残るならば、握手会を終えて「疲れたし、嫌な人もいたけれど、それでも「ありがとう」って言ってくれる人もいる」といった具合に(誰が言ったのかまでは覚えていなくても)わずかに好ましい影響を残すことがないわけでもないのかもしれません。
負担をかけることと表裏一体で、さらにかなりレアなケースではあるけれど、メンバーに直接、感謝と愛情を伝えることは、それほど忌避されるべきことなのでしょうか。

そして個人的な経験に限定する限り、「いつも、ありがとう」といったファンの言葉がメンバーの耳に届くことは、確かに稀ではあれ、「100回空振りするうちの1回」よりはずっと高い頻度で、握手会の現場で実現していることであるように思います。

岸本ゆめのさんの最後のご挨拶と樹々ちゃんの笑顔

そして第三に、「真心の交流」が行われる例もないわけじゃないこと。

もう、ずいぶん長くなっているので、簡潔に。

2017年1月9日の宮城県イオンモール名取で開催された、つばきファクトリーのリリイべ、3回まわしの3回目の握手会終わりのご挨拶で、岸本ゆめのさんは、こう言います。
ほんまに、簡単な言葉になってしまうんですけど、そうなっちゃうんですけど…ありがとうございましたっ!

きしもっちゃんは、「ありがとうございましたっ!」と力強く、勢いよく、そして長々とお辞儀しましたが、むしろ、その前段の「簡単な言葉になってしまうんですけど、そうなっちゃうんですけど」に注目したい。

それは、握手の時間で伝えられる言葉には限りがあるから、ほんとうに伝えたい言葉には握手の時間は短すぎるから、だから、それしか言えない「ありがとう」の背後に、もっといろんな想いが込められているのだとは、握手会に参加する私たち自身がいつも思っていることでもあります。
2017年1月9日、2017年最初のリリイべで、岸本ゆめのさんは、すこし戸惑いを見せながら、万感の想いを込めるかのように、「簡単な言葉になってしまうんですけど、そうなっちゃうんですけど」と、これから述べる感謝の言葉は、ありきたりな感謝の言葉ではないのだと、そのことをわかってほしいとでも言うかのように、「ありがとうございましたっ!」の前に、思いっきりタメを作ってくれたのでした。

握手会は、やっぱりメンバーに逢いに行けることは、嬉しいことです。
そして、どこの現場で、どんなことを話したか、その詳細にいたるまで覚えてるってわけじゃなくとも、なんとなく顔を見たことがあるといった程度であっても、それこそ私たちファンには知りえぬところで、いろいろと大人の事情に絡んで、精神的に凹んで疲弊しているようなときに、「あ、あの人、また来てくれてる」と思うことが、わずかにメンバーの力になっているかも知れないならば、その意味でも、握手会は嬉しいことです。

握手会は、ファンに見えないところで辛く苦しいこともたくさんあるだろうアイドル稼業の中で、唯一、直接の「応援の声」を伝えられる場として、やはり大事なイベントなんじゃないかと思うのでした。
あまりに頻繁に矢継ぎ早のイベントラッシュは、何かと厳しいけれども。

*****

握手の時間で伝えられる言葉には限りがあるからということで、あるとき浅倉樹々ちゃんの前に流れたときに、「ほんとは、もっといろいろお話したいんだ」とか言っちゃった時がありまして。そしたら樹々ちゃんは、さも良い事を思いついたとでも言うかのように、パアッと明るい表情をして「じゃあ、個別握手会とか!」と、にこやかに提案してくれました。
個別握手会も、充分短いんだけどもね。
ってか、つばきの握手会、十分、個別握手会レベルでお話しできてるんだけどね。

まあ、以上を要するに、「ものすごく可愛かった」の一言に尽きるかなと。
申し訳ない。

なんだか自分でもよくわからないけれども、ほんとうに申し訳ない。

(文=kogonil)


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