一年の総決算はライブで!~℃-ute からバトンを継いだ Juice=Juice~ 【レポ】 Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2016 ~Goodbye&Hello~

はじめに

2016年12月31日、ハロプロの聖地、中野サンプラザで、2016年を送り2017年を迎えるカウントダウンライブが2部構成で開催されました。

年をまたいで2部構成のライブ、すべてを合わせれば、およそ8時間にも及ぶという過酷なライブであるにも関わらず、ファンクラブ先行での申し込みは大落選祭りであった模様。中野サンプラザの現場では落選祭りになるとわかっていたかのように、全国各地の映画館でのライブビューイングも盛況です。
それもそのはず、1部、2部を通じてMCは活動停止中 Berryz工房から熊井友理奈さんが担当し、同じくMCとして、カントリー・ガールズPMである嗣永桃子さんが登壇するとあっては、2017年6月をもって嗣永さんの芸能活動からの引退も告知されているわけですから、場合によっては、熊井ちゃんと ももち の絡みを目にするのは最後になるかもしれないと、応募が殺到したのも無理はないところです。
が、そんな思惑を知ってか知らずか、カウントダウンのライブでは、同じく2017年6月をもって活動に区切りをつける ℃-ute のみならず、現役のハロプロメンバーたちの、凄まじいばかりの迫力のステージが繰り広げられたのでした。

あとは後日発売される映像作品を待つだけなので、セトリは記事末に。

挿入:ポンコツなのに仕切り役 飯窪春菜

ライブの冒頭、MCを務める上々軍団や熊井ちゃんたちが出演メンバーをご紹介するところで、指差しで数えないとモーニング娘。の人数がわからない飯窪春菜さん。メンバー数を把握できていないサブリーダーですが、なんだか「いやいやこれは違うんです」的なことを、実質的に意味のある言い訳が出来ないまま、慌てた態度とリアクションのみで危機回避を完遂するところは、実にさすがです。

ってか、この機会にしっかり主張しておきたいんですが、飯窪さんって可愛いですよね。握手会でも、わりと積極的に、はるなん側から話しかけてくれますしね。

どちらかというと「美人」という認識のされ方が強めな感じですが、その割には後輩に見本として披露するくらい(これは冬ハロコン2017.1.4 の夜公演だったか)ガチんこの変顔をしてくれるところも含め、その顔立ちは、むしろ「可愛らしい」と思っている投稿者です。
モーニングのDマガでも、年の離れた若い同期にいろいろと突っ込まれるスキだらけのところは活写されていますが、年の離れた若い同期だけではなく、ケータリングのお料理たちにまで攻撃される飯窪さんです。カメラに向かって話しながらスープをすくっていて、熱い汁が跳ねて「あついっ!」と悲鳴を上げたり、お目当てのメニューがすっかり売り切れていたり、なにかとケータリング周辺でスキだらけの脇をさらす飯窪さん。その都度、「いやいやこれは違うんです」的なリアクションでその場の展開は収拾されますが、落ち着いてよくよく思い返してみると、サブリーダーにして最年長者であり、モーニングのツッコミ役で仕切り役を自認する飯窪春菜さん、むしろかなりポンコツです。
お弁当つくり企画が好評だったハロプロDマガVol.49 でも、ちゃっちゃと仕上げているようでいながら微妙なクオリティのお弁当だったり、ヤングタウン土曜日でも、わりと「素」で恥ずかしがっていたり笑っていたり喜んでいたりして、ハロプロの企画やヤンタンでのノリを、わりとそのまま「外」でも発揮しちゃってスベったり痛いことになったり。
トークが達者で、褒め上手で、周りがよく見えているという自他ともに認める立ち位置とは裏腹に、案外、いろんなレベルでポンコツだったりしますよね。そんなポンコツなところも、「実はポンコツ」だとバレそうになるたんびに「いやいやこれは違うんです」的なリアクションで危うく乗り切るところも、投稿者は、飯窪春菜さんを可愛らしいと思っています。

このように少しゆっくり注目してみれば見事にポンコツであるにも関わらず、ツッコミ役で仕切り屋さん的な立場をキープしているのは驚くべきことです。「ツッコミ役で仕切り屋のポンコツ」とは、いろんなポンコツを輩出してきたハロー!プロジェクトにあっても、かなり珍しいのでは。

2017年も、綱渡り的なお姉さん的立場をどこまで守れるか、ポンコツと仕切り屋の奇跡の同居を前代未聞の新キャラにまで高められるか、飯窪春菜さんの動向には大注目です。

Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2016

さて、そんな2016年の集大成でもある「Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2016」、その「集大成」感に引きずられて、Juice=Juice はドラマ主演も武道館も…、カントリー・ガールズは色々あったけど…、こぶしファクトリーは初のアルバムを発売して…などと、それぞれに2016年のあれこれを振り返りたいところ。その振り返りを踏まえた上での2017年を展望したいところです。
が、そんな陳述的な静かな述懐を許さぬのが、ライブの迫力、ハロプロの実力というもの。
「Hello! Project COUNTDOWN PARTY 2016」のステージは、怒涛のライブで息を継ぐ暇もないほど。実に、すばらしかったです。
今後、映像商品が発売されたら全曲レビューをしたい、それほど名曲だらけでお送りされた渾身のライブでした。

ハロプロは、やっぱり2017年も最高の模様。

countdown02

ステージ構成の概要(セトリは記事末に)

第1部では、ハロプロに所属する各ユニットが対バン形式で、ユニットごとのパートを担当して入れ替わりで登場します。それも、2016年中にリリースした楽曲のお披露目というだけではなく。
前半では【Juice → つばき → こぶし → カントリー】の順で登場し、カントリー・ガールズが終わったところで休憩タイム。
モーニング新メンバーのメンバーカラー(加賀楓:イタリアンレッド、横山玲奈:ゴールドイエロー)や、ハロプロリーダー人事(新リーダー:和田彩花、サブリーダー:譜久村聖)などの告知を経て、後半では【モーニング → ℃-ute → アンジュルム】の流れ。ハロプロリーダー人事の内容を受けてのことか、モーニングをも ℃-ute をも差し置いて、第1部のトリはアンジュルムです。

第2部では、前半部分に18歳以上のメンバーによるシャッフルパートが置かれ、過去の様々な楽曲が現在のメンバー(+α)によって奏でられます。後半は、Buono! を含め、21時以降も出演できるメンバーばかりのユニットによる対バン形式で【Buono! → Juice → ℃-ute】の流れ。(このあたり詳細なセトリは記事末参照)

℃-ute など、第1部では近年の楽曲にフォーカスしていましたが(ってか “盛り上がり” を他のユニットに譲った?)第2部では鉄板中の鉄板を固め打ちしてきました。
このあたり、物販から考えれば下手をすれば12時間以上の長丁場だというのに、やはり ℃-ute によってもたらされる鉄板の大盛り上がりは「さすが」の一言です。

もはや伝家の宝刀化 モーニングOG

そしてやっぱり言及したいのはサプライズゲストのこと。

第1部では、6期メンバー藤本美貴さんが登場。藤本さんによる『ロマンティック浮かれモード』の盛り上がることといったら!
それまで、穏やかにフリコピするなりペンライトを曲にあわせて上下させるなり(地蔵なりマサイなり)思い思いにステージを楽しんでいた客席のそこここで「ヲタ芸」が復活し、アウトロのコール「大の大人が」までワンセットで。
これは、すさまじかったです。
投稿者個人としては、『ロマンティック浮かれモード』といえば、2011年秋の「ベリキューアイランド」での岡井千聖さんこそが浮かんでくるわけですが、そんな投稿者であってすら、藤本美貴さんの『ロマンティック浮かれモード』には、いろんなものを刺激されて涙腺ピンチな次第。

補足的に、藤本さんの降臨で復活するあたり、ヲタ芸を自家薬籠中のものとしたヲタたちが依然として現場に生息していることが明らかであってみれば、彼ら・彼女らは、昨今のステージにおいては、意図してヲタ芸を「封印」していることも明らかで、このあたりには、月日の流れと諸行無常に感じ入る以上に、ヲタの「意思」みたいなものまで感じ取れて、感慨深いものがありますよね。

第2部では、4期メンバー石川梨華さんが登場。
石川さんは、現役メンバーと一緒になって、たくさんの曲を歌ってくれました(詳細は記事末セトリ参照)。タンポポの『恋をしちゃいました!』については、熊井ちゃんも一緒にパフォーマンスしてくれて、まことに見ごたえのある場面でした。
って、石川先輩が出てきた後、『シャボン玉』が始まって・・・しばらくは「も、もしかしてっ!」って思ったよ。ええ、思いましたとも。あーびっくりした。

いすみ市での SATOYAMAイベントにて、高橋愛ちゃんのパフォーマンスに、「うわあ、やっぱり、すげえわ」と魂消たこともありましたが、やっぱり黄金期を経験したメンバーたちの圧倒的なオーラって、すごいです。
(「オーラ」ってあんまり使いたくないんだけど)
パフォーマンスのスキル的には、現役の方が、もしかしたら「優れている」部分もあるのかもしれません。が、その本人の代名詞的なキラーチューンを携えて、ここぞという場面で登場してくる先輩方には、そうした技術的比較論など軽く吹っ飛ばすような迫力があって、脱帽以外の言葉がありませんよね。

2017年は、道重さゆみさんにも期待させてほしいところです。言っちゃった。

COUNTDOWN PARTY 2016 補遺

望ましくない以上に投稿者としても長文のレポにはしたくないので、その他、印象的だったところを箇条書きにて。

  • こぶし歌唱力の大成長
    とりわけ浜浦彩乃さん。が、こちらは後日投稿予定のハロコンレポにて。
  • 気がついたら衣装長者
    つばきファクトリーはFCイベントで着用したバスガイドの衣装で登場します。
    2016年8月から連続しているFCイベントに参加している人はご存知でしょうが、このバスガイド衣装の他にも、テニスウェアであったり、OL風であったり、そしてデビュー曲3曲それぞれの衣装であったりと、つばきファクトリーがどんな衣装で登場してくるか、かなり楽しみですよね。
    みんな、メンバーも、衣装も、どれを採っても超可愛いし。
  • ちょっと目を離したスキに
    カントリー・ガールズといえば、ポニーテールの頻度を落として美少女化が止まらぬ森戸知沙希さんに注目ですが(含む投稿者)、加入時からぐんぐん背が伸びて、手足がすらっとして、気がついたら「えっ?誰だ、この美人は!」と驚くのが梁川奈々美さんです。
    山木さんに勝るとも劣らぬ「さゆヲタ」らしいので、このあたりも含めて、2017年注目ですね。
  • 欠かせぬ鉄板 『泡沫サタデーナイト』
    モーニングの『泡沫サタデーナイト』は、やっぱり、ものすごく盛り上がると同時に、なんだか(個人的に)ものすごく切ないですね。
    かつて鈴木香音さんが担当した間奏の煽りセリフ部分、これを譜久村聖さんがやるパターンと、まーちゃんこと佐藤優樹さんがやるパターンがあると思うんですが、どっちも素晴らしいですね。個人的には、まーちゃんの、少し(意図的にか)ダミ声混じりの煽りは、めっちゃ盛り上がり、フクちゃんの可愛らしさを隠せぬ煽りには、どれほど荒っぽく装おうとも、切なさが一層刺激されます。
    モーニングの『泡沫サタデーナイト』、いつの間にやら、とんでもない鉄板となっていました。
  • 美しかった小片リサ
    第2部のシャッフルパートの終わりの『かっちょ良い歌』、その前半部分、3階センターには、つばきの小片リサさんが。18歳以上のメンバーたちに混じって、堂々とパフォーマンスしていた姿は、やっぱり美しかったです。そして、MCで果敢に ももち先輩に絡んで行っては玉砕する姿も美しかった。
  • ついに羽化した「明日のエース」 牧野真莉愛
    そして、「約束された明日のエース」と言われ、どうやら、ついに「約束された明日」がやってきたのは牧野真莉愛さん。背も高く、スタイルもよく、そのスタイルに振り回されるのではなく、しっかり自分の身体を「操って」ダンスする様も、可愛らしい表情も、いよいよモーニングのセンターとして、エースの王冠を戴冠しつつあるかのよう。
  • 可愛い妖艶 譜久村聖
    モーニングでは、フクちゃんこと譜久村聖さんから目が離せませんよね。いや、まったく、きちんと激しくダンスしながらも、どんな風に振舞っても、いろんな意味で可愛らしさを隠せぬところは驚愕ですよね。可愛らしさを隠せない妖艶さという、これまたレアな資質が全面開花かと。
  • モーニング娘。多士済々
    いや、モーニングは、さすがにすごかった。
    小田さくらさんのボーカルは、「あ、小田ちゃんの声だ」と認識する前から心が震えるレベル。ボーカル以外のパフォーマンスもバランスが良く、凸凹したメンバーの間を上手に繋ぐ最強のバランサーでもあって、その上でのこのボーカルです。小田さくら恐るべし
    ボーカルにおける小田ちゃんに、ダンスの面で匹敵し凌駕するのが石田亜佑美さん。ボーカルに小田ちゃん、ダンスに石田さんを左右に配して、可愛らしさを隠せない妖艶さを持つ譜久村リーダーに、真莉愛ちゃんとエース候補の切磋琢磨に13期の加賀楓さんと来るわけですから、2017年もモーニング娘。からは目が離せませんね。
  • 矢島リーダーは絶対
    年越しのカウントダウンについては、昨年も、ハロプロリーダー矢島舞美さんのご指定で「五郎丸ポーズ」で2016年を迎える羽目になったハロプロメンバーと私たち。2017年を迎えるにあたって、今回、矢島の舞美さんがご指定したのは、℃-ute 内で流行っているという「おったまげ〜!」ポーズ。
    なにかと微妙な形で新年を迎えることになった次第ですが、ハロプロに関わる者にとって、矢島リーダーの言うことは絶対!ですからね(岡井さんも嗣永さんも、そう言っています)。
  • 呼び込まれなかった夏焼雅
    これは、最前近くの席で下手側だった人は、下手の袖裏に、ちらっと Buono! の衣装で雅ちゃんが控えていたのが見えた方もいたかも。
    投稿者は、それって次の出番に対して順当に待機していたものかと思っていたんですが、あれは全員で年越しのカウントダウンする場面に呼び込まれるのを待っていたんですね、雅ちゃん。あとから、「あーインスタ用の写真撮ってた」とか言ってましたが、呼び込まれなかったことにスネる雅ちゃんと、その雅ちゃんがスネてるのを持て余す嗣永さんと愛理さん、2017年開始早々、いきなり良い物を見せていただきました。

良い感じで形ができてきたカウコン

かつての「アップフロント大集合のお祭り騒ぎ」といった趣からすれば、あくまで「ハロー!プロジェクト」のメンバーたちによる年越しライブといった形にまとまってきて、それは見方によっては “小さくまとまった” と感じられるかも知れませんが、投稿者としては良い感じに形ができてきたように思います(個人の見解です)。
ハロコンのように、ハロプロ総出演的に登壇するお祭り感はありながら、ハロコンよりも時間が長い分、個々のユニットの単独レベルのパフォーマンスもしっかり堪能でき、かつ、お久しぶりのOGなども登場してくれて。
普段は自分の推しグループに専心しているファンにとって、バラエティに富んだ他ユニットの良さを味わえてハロプロ全体を見渡せるわけですし、「最近のメンバーはよくわからん」と言う古参ファンにとっても、懐かしいあの楽曲が、手を変え品を変え、様々に復活するのを目の当たりにして涙を流せるわけですし。

年末の恒例のカウントダウン、ハロプロの枠内に収まった「こじんまり」感とも相俟って、ハロプロの総決算として、1年にわたって磨きに磨いた成果を叩きつける最後のステージとして、「あくまでライブ」、「やっぱハロプロはライブな」という明確な主張も伴いつつ、良い感じの形ができてきたと思っています。

そして、昨年に引き続きMCを勤めてくれた熊井友理奈さん
テレビタレントやモデルとして、ヲタ相手のアイドル商売から一番に遠いところへ、一番に飛び出して行ったかのようでありながら、今でも一番近いところでハロプロに寄り添ってくれています
恒例になったハロプロのカウントダウンライブは、MCにOGから熊井ちゃんが遊びに来てくれるのも恒例になると良いですね。

℃-ute からバトンを継いだ Juice=Juice

そして、どうしたって言及しないではいられないのが Juice=Juice。
Juice=Juice は、℃-ute が解散したら一番のお姉さんグループになるとか、同じ5人組だとか、単独武道館達成の感動とか、そういう外形的な類似点以上に、℃-ute からバトンを継いでいると思います。

それは、ハロコンも含めた、このような合同のライブにおいて、他のユニットも様々に魅力を出し惜しみしない中で発揮するその “存在感” において。
5人が達成したパフォーマンスのレベルにおいて。

こう述べることは、鈴木愛理さんにも、Juice の5人に対しても、ことによったら失礼にあたりかねないと自覚していないわけではないんですが、今の Juice=Juice の存在感について、次のように述べることを、どうか許容していただきたいと思います。
【鈴木愛理が5人いる】と

矢島舞美の舞踊のようで武道のような激しくキレキレなダンス、萩原舞の妖艶で上手に目線を外すダンス、決めどころがパッキパキな岡井千聖のドヤ顔、それらの特徴的すぎる特徴を「℃-ute の技」として上手にまとめあげている緩急の要である中島早貴の、そのバランス重視の卓越した技量…と、そうした中にあって、上手に力を抜いて、まさに観る者の心を撫でるように展開する肢体の流れるような滑らかさが特徴の鈴木愛理さんのダンスは、℃-ute のステージに、まさに「艶やかさ」を体現せしめていました。
そして、これがまた「上手に力が抜けて」いるものだから、艶やかといっても、濃くなく、くどくなく、ほどよく しなやかで、たおやかで、まことに控えめで。

そして、田中れいなさんの空気を切り裂くような透明な高音の伸びとも異なり、菅谷梨沙子さんの心を震わす迫力のバイヴレーションとも異なって、高音から低音まで、安心して聞いていられる耳が喜ぶボーカルです。愛理さんの声は、実に心地良く、そして息の量が多いというか、心地良さが途切れないまま旋律を奏でてくれます。

これが、Juice=Juice には、【5人いる】んです。

いかにも、プロのボイストレーナーとは、まことに凄まじいものだと思わないではいられません。5人のボーカルは、ほんとに素晴らしい。
Juice=Juice、5人が5人とも、まことに【歌える】ようになりました。

たとえば、『生まれたてのBaby Love』のアウトロ間際の高木紗友希さんの大斉唱には、真剣に心が震えます。そうした高木紗友希さんの影で、他の4人も、実に難しいメロディーラインを自在に音を高低させて見事に歌い上げます。宮本佳林ちゃんさんも、高木紗友希さんに負けず劣らず大斉唱ですし、金澤朋子さんもその2人に追従しつつ、宮崎由加さんも植村あかりさんも、実に聴かせるボーカルです。
繰り返し、℃-ute 鈴木愛理さんのような、耳が喜ぶボーカルが、5人います。
旋律のすばらしさによってではなく、歌詞の奥深さによってでもなく、ただボーカリストの喉の響きだけで感動できるとは、これは Juice=Juice だけに可能な稀有の技ではないでしょうか。

ダンスもまた実に端整で、あんだけ激しく動いている宮本佳林ちゃんさんすら、体幹がブレないし、正中線が揺るがない。その上で鉄板の『Magic of Love』を楽しげに。と、『Magic of Love』に言及しつつ、『Goal 〜明日はあっちだよ〜』あたりでライブが始まったばかりだというのにボロボロ泣けたことは自分でびっくり。
軽快な旋律と明るい曲調だからこそ、自分たちで希望して研鑽を積んできた5人が歌うからこそ、深く染み渡るものがあって、いや、ほんとに、いつの間にか Juice=Juice も鉄板だらけになってきました。

今般のカウントダウンにあたっては、他にもいろいろと印象深いところがあったものの、何よりも単独武道館を経て、この Juice=Juice の達成にこそ、一番感動させられた次第です。

*****

ハロプロには、毎年、辛いお知らせをアナウンスされて、いつも、それなりにダメージを受けているというのに。だからきっと2017年にも、厳しい告知に接して、その都度、こちらの魂の一部が削り取られることになるだろうと、ものすごい確からしさで予測できてるのに。どうして毎年、こんなに新年に希望しか持てないんでしょうね。

そんな2016年から2017年をまたぐハロプロのカウントダウンだったわけですが、ちょうど1年前の前回のカウントダウンライブは、モーニング娘。の赤のメンバーカラー鞘師里保さんの卒業の舞台でした。
カウントダウンから帰宅してPCを立ち上げるや、多くの人が「あれから1年だ」と、鞘師さんのことをツイートしていたことは、このレポを終えるにあたって銘記しておきたいなと。

(文=kogonil)

カウントダウン 第1部 セトリ

—– Juice=Juice パート —–
01. KEEP ON 上昇志向!!
02. カラダだけが大人になったんじゃない
03. Dream Road~心が躍り出してる~
04. Goal 〜明日はあっちだよ〜
05. 生まれたてのBaby Love
06. Magic of Love
—– つばきファクトリー パート —–
07. うるわしのカメリア
08. 気高く咲き誇れ!
09. 青春まんまんなか!
10. 独り占め
—– こぶしファクトリー パート —–
11. バッチ来い青春!
12. チョット愚直に! 猪突猛進
13. 押忍! こぶし魂
14. サンバ! こぶしジャネイロ
—– カントリー・ガールズ パート —–
15. ランラルン~あなたに夢中~
16. 恋はマグネット
17. ブギウギLOVE
18. どうだっていいの
19. 涙のリクエスト
—– サプライズゲスト藤本美貴 —–
20. ロマンティック浮かれモード
—– モーニング娘。 パート —–
21. セクシーキャットの演説
22. Tokyoという片隅
23. ムキダシで向き合って
24. Password is 0
25. The Visionn
26. そうじゃない
27. 泡沫サタデーナイト
28. 愛の軍団
29. わがまま 気のまま 愛のジョーク
30. ドッカ〜ン カプリッチオ
31. What Is Love
—– ℃-ute パート —–
32. 夢幻クライマックス
33. 人生はSTEP!
34. Singing 〜あの頃のように〜
35. Summer Wind
36. 何故 人は争うんだろう?
37. 愛はまるで静電気
38. アイアンハート
39. 世界一HAPPYな女の子 (ハロプロ全員)
—– アンジュルム パート —–
40. 次々続々
41. 愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間
42. 糸島Distance
43. 恋ならもうはじまっている
44. 忘れてあげる
45. 上手く言えない
46. 同じ時給で働く友達の美人ママ
47. 私、ちょいとカワイイ裏番長
48. スキちゃん
49. 大器晩成
—– 全員斉唱 —–
50. お正月

カウントダウン 第2部 セトリ

OA ランドマークタワーで秘密のデート さわやか五郎
—– シャッフル+楽曲遺産 パート —–
01.彼女になりたい!!!
譜久村、和田、竹内、勝田、室田、金澤、高木、宮本、植村、山木、小片、山岸
(18歳以上の研修生出身者による)
02.丸い太陽(太陽とシスコムーン)中西、宮崎、小片、山岸
03.恋にBooing ブー! (スマイレージ)和田、中西、竹内、勝田、室田
04.OH YEAH Lovelys
05. もしも…(ハロー!プロジェクト モベキマス )中島、譜久村、和田、嗣永
06.桃色スパークリング(℃-ute)嗣永、℃-ute
07.恋人は心の応援団(カントリー娘。)石川梨華、嗣永、山木
08.恋をしちゃいました!(タンポポ)石川梨華、熊井友理奈、岡井千聖
09.シャボン玉(モーニング娘。)石川梨華、譜久村、生田、飯窪、石田
10.ザ☆ピ~ス!(モーニング娘。)石川梨華、譜久村、生田、飯窪、石田
11.かっちょ良い歌(ハロー!プロジェクト モベキマス )全員
—– Buono! パート —–
12.Kiss! Kiss! Kiss!(Buono!)
13.ソラシド~ねえねえ~(Buono!)
14.Bravo☆Bravo (Buono!)
15.MY BOY(Buono!)
16.Winter Story(Buono!)
17.恋愛♥ライダー(Buono!)
—– Juice=Juice パート —–
18.如雨露(Juice=Juice)
19.アレコレしたい!(Juice=Juice)
20.明日やろうはバカやろう(Juice=Juice)
21.イジワルしないで抱きしめてよ(Juice=Juice)
22.Wonderful World(Juice=Juice)
—– ℃-ute パート —–
23.男と女とForever(℃-ute)
24.羨んじゃう(℃-ute)
25.夜風のMessage(℃-ute)
26.Crazy 完全な大人(℃-ute)
27.アダムとイブのジレンマ(℃-ute)
28.デジタリック→0(LOVE)(℃-ute)
29.Kiss me 愛してる(℃-ute)
30.情熱エクスタシー (℃-ute)
31.Danceでバコーン(℃-ute)

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