℃-ute 中島早貴BDイベント@2016/2/5 山野ホール レポ ~嬉しい気持ちは必ず伝わる~

はじめに

いつも、あんだけエモーショナルな投稿をしているから信じてもらえないかもしれないけれど、これでもレポするにあたっては、それなりに自分の中の気持ちを一旦は外部化しているため、タイプしてるときはけっこう冷静なのです。あえてエモーショナルなテキストをこしらえているというわけです。ええ、信じてもらえないかもしれませんが。
だから、逆に言うと「この気持ちを外には出したくない」「自分のものとして味わっていたい」から、レポしたくないような現場もあったりして。

これからレポしようとしている ℃-ute の中島早貴さんのバースデーイベントが、まさにそんな感じだったのでした。
なんか、めちゃくちゃ楽しかったです。そして、この楽しさを文字列に落とし込むことは、投稿者の力量では難しい。
なんだか、当の中島さんが、めっちゃテンション高くて、とても楽しそうで、イベント進行に出張ってくれたMCさんが口を挟む余地もないくらい早口で大きな声で、嬉しそうに喋り倒していて、ライブパートのリズム取りのぴょんぴょんした様子も大きめで、もーほんとに楽しそうで、そんな様子が伝わりすぎるくらいに伝わる楽しいイベントでしたよ。

いや、文章でお伝えするのは困難なんですけど、これ、どうお伝えしたもんか。
ほんとに、なっきぃ の様子から何から、めちゃくちゃ楽しいイベントだったです。

なっきぃ お誕生日おめでとう in 山野ホール 第2回公演

なっきぃ の22歳の誕生日を祝う幸せなイベントが、2016年2月5日の金曜日、代々木は山野ホールにて開催されました。
なっきぃ のお誕生日イベントは、夕方からの2回まわし。投稿者は、当選できた20:15 からの2回目の公演にのみ参加。なんでも1回目の公演には ℃-ute の萩原舞さんがゲスト出演したとのことで、帰宅後にその情報に接して、胸をかきむしって転げ回ったことをお知らせしてみます。

こうしたソロイベントって後日DVD化されるわけですけども、わたくし、長く続いた在宅時代に、そうしたDVDを鑑賞しては「あくまで固定のコアなファン向けだな」とか思っていました。ちょっとしたきっかけから、メンバーの生の迫力と現場の音の振動と、ステージが磨き抜かれた技の結晶であることに心を打ち抜かれて、ライブやコンサートなどの現場にようやく足を運ぶようになってからも、在宅時代の印象が邪魔をして、こうしたイベントへは足を向けてはおりませんでした。
…みたいな余計なことをレポに混ぜ込んでいるのは、こうしたソロのイベントに、私と同じような印象を持っている方も一定数いらっしゃるのではないかと思うから。

いや、DVD化されたものは、その楽しさにおいて数%、メンバーのきらびやかさや光り輝くオーラについては、さらにその数%(つまり0.0X%)、そして、そうした楽しさやメンバーの臨在感にも影響される現場の参加者たちの、ヲタたちの、嬉しげで楽しげな全体的な雰囲気においては、さらにその数%(つまり0.000X%)ほどしか再現されていないということを強くお伝えしたい。

DVDだったりアップされた動画だったりネットのレポを見れば、おおよそのところはわかるから。だから、そんな時間もお金も使うまでもないよ。

このようにお考えの方も多いのではと愚考するところですが、いや、実際、ほんまに、是非とも現場にいらしていただきたい。競争率がアップするから投稿者にとってはマイナスでしかないわけですけども、リアルのイベント現場って(現場によりますけど)ほんまに楽しいし、メンバーも、めっちゃ嬉しそうなんですから

めちゃくちゃテンション高くて嬉しそうな中島さん

これまで見たことないくらいテンションが高かった なっきぃ。

昨年末の有明での ℃-ute クリスマスイベント同様、上々軍団から鈴木啓太さんがヘルプMCとして登場。ところが、トークや企画部分で、鈴木啓太さんが口を差し挟む隙すらないほどに、なっきぃ がハイテンションで超早口で、しかも大声で話し続けます。
めっちゃテンション高めの なっきぃ です。

その人見知り属性から、テンションの高さによって他人を寄せ付けないように、いろいろと防壁を張り巡らせているのかなと最初は思ったけれど、途中で気がつきました。「あ、なっきぃ、楽しいんだ」って。

イベント中、何度も会場を見渡しては「めっちゃたくさん来てくれてる!」とか、「平日なのに!」とか、「後ろの方まで、たくさんいる!」と発言する なっきぃ。
きっと、ソロで2回まわしの誕生日イベントにファンの人たちが来てくれるか不安だったんだと思います。で、たくさんのファンが来てくれたから、山野ホールが満員だったから、なっきぃ、嬉しかったんだと思います

℃-ute メンバー5人中、3人が2月産まれ(2月5日:中島早貴/2月7日:矢島舞美、萩原舞)。過去のお誕生日イベントでは3人そろってのイベントが開催されていましたし、ソロでのイベントとなる場合でも(たとえば2015年の場合で)同日に回変わりでメンバーが入れ替わるような構成になっていたり、最終的に3人そろったイベントが別途あったりしたから、きっと中島早貴さん、ひとりぼっちで寂しかったんじゃないでしょうか。
イベントの告知の段階で、申し込むこちらの側でさえ「あれ? なっきぃ?」と思ったくらいでしたもんね。

その嬉しそうで楽しそうな様子から、本番が始まるまではドキドキ不安だったであろうことまで伝わってきて、そういったことが伝わるや、たくさんファンの人がお祝いに来てくれたことに、素直に なっきぃ が喜んでいることがわかって、会場も一気に幸せな雰囲気に包まれます。これ、マジです。信じてもらえないかもしれませんが。

歌唱力が特筆されなくとも ハロメンの歌の力

そんな なっきぃ は、松浦亜弥さんの『I Know』を歌いながらの登場です。

若干脱線ではありますが…今更ながら、松浦さんって偉大だったなと思いますよね。
投稿者の個人的な見方になりますが、ファンに向き合ってくれて、ファンを大切にしてくれて、そして地道なイベント仕事を嫌がらず、むしろ楽しみながら、パフォーマンスとアイドルとしての在り方に磨きに磨きをかけ続ける現在のようなハロプロの在り方が確立したことには、やっぱりベリキューの育成が大きく影響を及ぼしていて、その在り方が今の歴の若いユニットにも脈々と継承されていると見ています。ベリキューの育成というのは、小さい子供の選択に大人が責任を持つことだったり、思ったようには世間のメインストリームに大きく取り上げられなかった中での(スタッフ側も含めた)苦節の前半戦といったものが念頭に置かれています。ベリキューの育成が、そこでの経験が、今現在のハロプロの方向性を決定づけたと、そのように投稿者は感じていると。そんでもって、その(勝手に思い込んだ)方向性が大好物であると。以上は、あくまで個人的な見方。
ですが、それに先立つ黄金期ないしそれ以前の黎明期から、その楽曲のパワーは凄いものがあると、ほんとに今更ながら思いますね松浦さんは偉大です

しかるに、そんな松浦さんの楽曲を、堂々と楽しげに歌う中島早貴22歳です。
だって、その『I Know』が世の中にリリースされたその時(2002)に、キッズとしてハロプロに参加してきた なかさきちゃんです。初めての『がんばっちゃえ』MV撮影で、画像の外にいるスタッフさんを見上げて「おちゅかれちゃまでちた」とか言ってた、泣き虫で、お菓子を介してじゃなければキッズのみんなともコミュニケーションできなかった なかさきちゃんが、今、堂々と『I Know』を嬉しげに歌っています。

以前に投稿したレポなどでも、特にBerryz工房の熊井ちゃんに託して ”とりわけ歌唱メンとしてスポットが当たるわけではなくとも、あたりまえすぎて目立たないくらい、ハロメンの歌の力はすごい” と何度か述べてきましたが、中島早貴さんも同様。
むしろ なっきぃ は、時に、歌が苦手だということも、自ら述べたりすることも多いですけど、たった一人で、しかも『I Know』などという強烈な楽曲を、楽しげに、軽やかに歌いこなしています。何度見ても、すごいなと思う光景です。
上に述べたように、その黎明期から、実に名曲揃いのハロプロですが、一方で、メンバーは楽曲に試される部分もあるという点が見逃せないハロプロの醍醐味。その楽曲がリリースされた時には、小学校3年生でしかなかった女の子が、たくさんのファンを前に、自分を観に来てくれたファンを前に、楽しそうに難しくも力強い楽曲を歌いこなしている様は、改めて考えると、実に感動的なものですよね。よね?

そんなわけで、このあたりで、なっきぃ お誕生日イベント第2回公演のセトリを。

1.I Know(松浦亜弥)
–ご挨拶MC
–サプライズ動画(譜久村聖)
2.男友達(モーニング娘。)
3.キラキラ(aiko)
–中島早貴スライドショー
–QAコーナー
4.恋ING(モーニング娘。)
5.My Days for You(真野恵里菜)
6.スクランブル(High-King)
7.ライバル(Berryz工房)

そんな なっきぃ は、メンバーカラーの青一色の、パーティードレス風の衣装で、22歳だから、少し大人っぽくと、肩から二の腕にかけてと胸元までがシースルー。
「みなさんも、こういう なっきぃ、嫌いじゃないですよね?」という鈴木啓太さんの問いかけに、「それ、ふぅ~~って言うしかないじゃないですか!もはや『ふぅ~』待ちですよね」と、照れくささ混じりで苦言を呈する なっきぃ ですが、もちろん客席からは全力の「ふぅ~」でしたとさ(← なっきぃブログ風)。

岡井さんと遊びに行かなきゃ ℃-ute はメンバー好きすぎ

お誕生日にメンバーから、それぞれお祝いメールをもらったという中島さん。それでも岡井さんからメールが届かず、どうしたのかな? それでも、岡井さんなら有り得るか、などと思っていたところ、長文で中島さんへの想いを綴っていた岡井さんブログ(「Happy birthday ふおおおおおお♡なっきい!岡井千聖」)を発見して、ほっこりしたのだとお話してくれます。

数年前は、何かっていうと、いつも岡井さんと遊んでいたけど、最近遊んでないから、むしろ逆に誘って良いのかわからなくなってると言い、底知れぬ深い人見知りっぷりを知らしめる中島さん。かつて、岡井さんと一緒にお酒を飲んだときには、なんだか感極まって二人して泣いてたそうですよ。
(ちょうど帰宅して聴いていた舞美ちゃんのラジオに、タイムリーなことに「酔っ払っての℃-ute会議」を要求する視聴者さんからのお題が届いていて、それに絡んで、酔っ払って二人で泣く中島さんと岡井さんの話をしてくれていました。このエピソードは、舞美ちゃんの口からも裏付けられた結果に。)

鈴木愛理さんはボイスメッセージをくれた模様。
ところが(今年のものか、過去のものか記憶が定かじゃないけど)そのボイスメッセージは、最初のものを途中で送ってしまったものか、ぶつ切れで何本も届いたのだとか。自分はそういう失敗をするのが嫌なので、ボイスメッセージは送らないのだとお話ししてくれた中島さんでした。

イベント中、ずっと嬉しそうだった なっきぃ ですが、℃-ute メンバーのことを話すとき、それでなくとも高いテンションがもう一段跳ね上がる感じで、一層楽しそうです。
一番のお姉さんグループになったのだから、私たちがハロプロを引っ張っていかなきゃいけないという自覚を、折に触れては自ら語ることも多い ℃-ute ですが、でもやっぱり、メンバー好きすぎです。

もっと厳しめのツッコミにしようと思ったけれど

なっきぃヒストリーとして、幼少の頃からの写真をスライドショーでお送りするコーナーでは、「2回目の時の写真、お母さんに話し聞いてくるの忘れたんですよね」と、映し出される写真についてのエピソードを自ら語れない中島さん。赤ちゃんの自分の写真を前に、新米パパさんとして、鈴木啓太さんに「これは首がすわっているから○ヶ月くらい」とか専門家としての見立てを要求していた なっきぃ でした。

そんなスライドショーには、明らかに次の瞬間にはお腹を打って痛い目を見ることなる体勢での飛び込み写真が。そこには、幼い日のスクール水着姿の中島さんが映し出されていて、すでにネット上の各地で大盛り上がりの模様です。投稿者は、この眼で実見してきましたもんね(← 自慢)。

参加者からの自由記入の質問や要望に応じるコーナーでは、サッカー選手と同じ誕生日ってことで、無理からシュートを決めた際のゴールパフォーマンスを求められた中島さん、きっちりやり切るも、「みなさん無茶ブリが多いから来年はこのコーナーはなしにする」とか宣言します。そう宣言した後も「ま、質問なんかは受け付けますけど」みたいに、なんだか言葉を和らげてくれます。

サプライズのお祝いメッセージは、モーニング娘。’16 の譜久村聖さん。1回目の公演では、舞ちゃんサプライズ登場の他に、メッセージが Juice=Juice の宮崎由加さんからだった模様で、フクちゃんも、宮崎さんも、実はひそかに中島さんがあこがれだったと。
「『ひそかに』あこがれられてることが多いのは、後輩としても『ひそかに』にするしかないくらい、話しかけにくいオーラが出てるんじゃないの?」という鈴木啓太さんのツッコミに会場が沸いて、それに対して「知らないでしょ?」とご立腹の なっきぃ です。

こうした「無茶ぶり」や「知らないでしょ」という客席への叱責について、もっと厳しめのツッコミにしようと思ったけれど「来てくれた」から、やわらかめにしておいたと言う22歳のゾロ目の中島さんでした。

おわりに

とにかく、なっきぃ が楽しそうで、嬉しそうで、ハイテンションなイベントでした。
だもんだから、それが伝わるのか、客席の投稿者としても、楽しくて、とても嬉しいイベントでした。

上に『I Know』について少し述べましたが、なっきぃ は、真野ちゃんの『My Days for You』も歌ってくれました。「いつも見ててくれて、ありがとう」と、「いつも支えてくれて、ありがとう」と歌われる『My Days for You』を。
なっきぃ の誕生日を祝うために、たくさんの人が集まってくれたことに、ほんとうに嬉しそうにしていた なっきぃ。それは、レポを書くからといって、修辞的に、肯定的な言葉を探してきてるわけじゃなくて、ほんとに飛び跳ねるようにしてリズムを取って、普段にも増して早口で喋り倒すその様子から、ダイレクトに伝わってきました。なっきぃ、たくさんお客さんが来てくれて嬉しそうだ…って。
その上で、「いつも見ててくれて、ありがとう」とか歌われた日にゃあ、こっちは、こっちで、いろいろ耐え難いものがありますよね。よね?

イベントのラストに ℃-ute 中島早貴さんが選択してくれたのは、Berryz工房の楽曲でした。しかも『ライバル』。「弱気で後ろ向きな私」こそがライバルだったと歌い、そして、「未来は自分の手のひら」と歌う楽曲を、Berryz工房の『ライバル』を歌って ℃-ute 中島早貴さんのイベントは幕を閉じました。

Berryz工房の楽曲を選んでくれたことも、それが『ライバル』であることも、その『ライバル』の歌詞の内容が深読みさせることも、その歌詞の内容が当の中島早貴さんについて意味を持つ点にも、Berryz工房と ℃-ute の関係について意味を持つ点でも、この、たった一つの選曲について、思うことを書き始めてしまうと、長文となること以上に、あまりにも支離滅裂になりそうなので、これは自粛しつつ。

最初に言いましたよね?
この気持ちを外には出したくない」「自分のものとして味わっていたい」から、レポしたくないような現場もある、と。
それはまた、その現場から受け取った気持ちを、ついに言葉にはできないということかも知れないなと思う投稿者です。

お見送りの なっきぃ は、やっぱり小っちゃくて、とんでもなく可愛かったですよ。

中島早貴さん、22歳の誕生日、おめでとう。
14年前に、私たちの前に姿を現してくれて、ありがとう …と、投稿者は思いましたとさ。

(文=kogonil)

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