元℃-ute の最年少メンバーであり、現在は経営者として活躍する萩原舞が、第一子を出産したことを報告した。予定日を一週間超過し、41週と1日での出産となった。
萩原は、℃-ute が解散してから、芸能界から距離を置き、実業家へと転身した。アイドル時代から、不特定多数からのコメントや反響に対応することに苦慮していたようで、解散後の SNS 運営においては独自のスタンスを貫き、不必要に多くの情報を発信することは控えていた。しかし、その一方で、結婚や妊娠といった人生の節目に関しては積極的に報告してくれており、今回の出産報告もその流れの一環であった。
彼女の発表によれば、出産は10時間に及ぶ長丁場となったものの、母子ともに健康であるという。さらに、単なる出産報告にとどまらず、妊娠・出産に伴う選択や状況についても詳しく共有してくれている。
萩原舞は、ハロー!プロジェクト・キッズの中でも最年少として6歳で加入し、ベリキュー(Berryz工房と℃-ute の総称)や℃-ute では常に「末っ子」として愛されてきた。2017年、℃-ute がさいたまスーパーアリーナでの公演をもって解散した際には、グループ在籍12年を経てもなお21歳と若く、当時、ますます美しさを増すルックスや、落ち着き始めた発声など、そのアイドルとしてのポテンシャルを惜しむ声が大きかった。
解散後は、実業家としての活躍の傍ら、上にも触れた通り、アイドル時代のファンとは一定の距離を置いた SNS 運営やイベント開催などを経て、しっかりと自分の生活の基盤を揺るがせにしない堅実な日々を送っていた。今回の出産報告もまた、彼女がこれまで大切にしてきたスタンスに連なるものだ。
上にも触れた通り、ハロプロキッズの最年少であった萩原が母になったということに加えて、何より印象的なことは、ハロプロキッズの仲間たちを超えて、多くのハロプロの仲間たちからの「いいね!」を獲得していること、そしてそのことが広くファンの眼に触れるところで行われていることだ。

最年少としてメンバーからも可愛がられた萩原舞が、先輩となってからも、懸命に(場合によっては自分よりも年上の後輩に対して)先輩らしく振舞おうとしていた萩原舞が、一足先に母となったことを、多くの仲間たちから祝福されている。そしてそれは、そのことを多くのファンが自ら確認できるところで行われている。
解散し、引退し、結婚し、出産しようとも、そのすべての経緯に重なって、末っ子のマイマイの思い出を、℃-ute の萩原舞を、今でも多くのファンが想起できる。… アイドルという活動は、長く愛され、深い影響を持ち続けるものとして、場合によっては、非常に “徳の深い” 活動だと言えるかもしれない。
ハロプロキッズに6歳で加入した末っ子萩原舞が、母となったことを、自らの言葉で伝えてくれた。それは、彼女にとっての新たな人生のスタートであると同時に、彼女を見守り続けてきた人々にとっても、感慨深い瞬間となったのではないだろうか。愛したアイドルの人生の節目毎に、愛した全ての思い出を蘇らせて。
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