アンジュルム 川名凜、1stフォトブック発売決定 カエル愛を詰め込んだ結果、写真集の概念を変える一冊に

アンジュルム の三色団子の一角、川名凜 が、自身初となるフォトブックを発売することが発表された。アイドルのフォトブック発売と聞けば、ファンの関心はまずビジュアル面や撮影ロケーション、衣装などへ向かいがちだ。しかし今回の作品は、それらを超えて “川名凜という人物そのもの” を凝縮したような一冊として、発表直後から大きな注目を集めている。

KADOKAWA公式オンラインショップ『カドスト』では6月5日より予約受付がスタート。発売日は8月5日で、A4判96ページのボリュームとなる。

【カドスト限定特典付】アンジュルム川名凜1stフォトブック ケロちゃん カエル大好きノート 5,500円

アンジュルム川名凜1stフォトブック ケロちゃん カエル大好きノート 3,850円

商品紹介によると、カエルのコスチューム姿での撮り下ろしをはじめ、両生類研究者との対談からカエルを食材にした料理企画まで収められた、とてものことにフォトブックという設定に収まる内容ではない “カエル愛” が過ぎたものとなっているようだ。ちなみに「100問100答」の収録については特典版にしか記載がないので、通常版には含まれないのかもしれない。

川名といえば、ファンの間では「ケロ」、「ケロちゃん」、「ケロンヌ」の愛称で親しまれる存在だ。もはやニックネームというより半ば公式設定に近く、ライブ前の円陣でも自らを「ケロ」と呼ぶことは有名。公式プロフィールにも趣味として「カエルグッズ集め」を挙げており、その情熱は加入当初から一貫して変わらない。

川名は2020年にオーディションを勝ち抜きアンジュルムへ加入。以降は着実にパフォーマンス力を高め、グループの中心メンバーの一人へと成長してきたが、加入当初から広く喧伝された “カエル好き” の熱量も、メンバーとしての技量と足並みをそろえて成長してきた。

加入当初は、その大きな瞳や柔らかな表情から、ファンが川名の愛らしさを表現するにあたって、そのカエル好きをネタにして「どこかカエルっぽい」と冗談交じりに語られる程度であったが、それはあくまでも序の口で、いまや多くのファンが、川名を可愛いと感じるからこそ、なんと川名が愛する両生類まで可愛いと感じ始める始末。自らのファンの自然や生物に対する感受性すら、左右するに至っている。

ハロー!プロジェクトのファンのなかには、メンバーの個性をファンも愛し、その興味関心ごと共有していく傾向がある。鉄道、昆虫、ゲーム、漫画… などなど、メンバーの好きなものがファンの話題として広がっていくことは珍しくない。そして川名の場合、その対象がカエルであることが極めてユニークだ。

写真集に関しては、ファンの耳目は多くの場合 “水着の有無” に集中して、写真集を出すことについての “メンバーの覚悟” を問うような論調も強い。しかし今回のフォトブックは、そうした文脈とは明らかに異なる位置にある。というのも、これは、あくまでも川名の独特なキャラクター性を最大限に活かした企画だからだ。ファンが見たいのは、単なるビジュアルの消費ではなく、”川名凜という人間の好きなもの”、”夢中になっているもの” そのものでもある。それはアイドルの魅力が、その人にしかない個性や情熱によってこそ成立することを改めて示している。

そして、この “メンバーの好き” を徹底的に掘り下げたフォトブックが支持を集めるのであれば、今後はメンバーそれぞれの個性を前面に押し出した企画がさらに増えていく可能性もある。

川名凜の1stフォトブックは、一人のアイドルの記念作品であると同時に、推しの好きなものを一緒に好きになるというアイドル文化の幸福な循環を象徴する一冊になりそうだ。

(文=椿道茂高)

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