階下の店舗に影響が甚大だからと、たとえば 新宿ReNY のようにジャンプ全面禁止のライブ会場が、これまでも無いわけではなかった。
しかし、ついに、すべてのハロー!プロジェクトのライブやコンサート会場におけるジャンプ行為が禁止されることになった。長年ファンの間でも微妙な意見対立から燻り続けていたテーマに、ついに決着がつけられることにもなる。
2020年1月2日以降、各ユニットを含む全てのHello! Projectコンサートにおいて、
公式サイト ニュース詳細 コンサート・イベント中の禁止行為に関して
ジャンプ行為は禁止とさせていただきます。
従来から、コンサートホールやライブハウスにおけるジャンプ行為については、ファンの間でも論争になっていた。
客席の前方で、メンバーからの目線をもらおうとしてか、常にジャンプし続ける行為が “マサイ” と呼ばれ批判を浴びていたことは承知のとおり。他に推しのメンバーの歌割のタイミングや、推しメンバーの目立つタイミングでのみジャンプする “推しジャン” は認めても良いのではないかとする者あり、後ろの客やビデオシューティングの邪魔になるマナー違反だとする者あり、逆にライブの盛り上がりに華を添えるマナーであるとの珍説で、ジャンプ行為を推奨する者ありと、いくつかの見解に分かれて、ファンの間でも長年の論争のテーマではあった。
事務所としても「過度なジャンプ行為に関して」、状況を改善すべく注意喚起を続けてきたが、それでもジャンプするファンと周囲の観客とのトラブルが絶えないことから、今回の全面禁止に踏み切ったという経緯が、公式のアナウンスからは読み取れる。
この告知をもって、ファンの論争のそれぞれの陣営から、”当然だ” とするものから “極めて残念だ” とするものまで、幅広い反応が出ている。また、上述の “推しジャンは認める” という折衷派があったように、「過度なジャンプ行為」は禁止するにしても、楽曲に応じた(たとえば つばきファクトリーの『初恋サンライズ』におけるサンライズジャンプなど)いわゆる “統制されたジャンプ行為” は、今回の禁止事項に含まれるのかどうか、依然として議論は活発なようだ。
ただ、今回のジャンプ禁止のお知らせについて、ジャンプ禁止そのもの以上にファンの関心を集めている事柄がある。
2020年1月2日以降
告知の文言に上述のフレーズがあることによって、例年に比して、その告知が遅れていることから、開催そのもの、存続そのものが一部のファンから危ぶまれている冬のハロコンが、おそらく例年どおりに行われるであろう公算が強まったというわけだ。
…と、まさに、そんな予測が出ているところに、2020年の冬のハロコンのファンクラブ先行告知が飛び込んできた。
「Hello! Project 2020 Winter」が決定!一般発売に先駆けてファンクラブ先行受付を行います。
ファンクラブニュース FANCLUB NEWS 「Hello! Project 2020 Winter」FC先行受付のお知らせ
やはり、いろいろと例年とは異なるレギュレーションを検討していたことが告知の遅れに一役買っていたものと思われる。
大きくその編成が変化するであろうことだけでなく、コンサートそのもののレギュレーションも大きく変化させながら、それでも、多くのファンは、2020年もハロプロの順調なライブ・コンサート・イベントの開催を心待ちにしていることが、かえって明らかになったようだ。
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