コロナ禍の渦中にあってイベントやライブを自粛しているハロプロだが、ファンだけでなくメンバー自身も在宅のまま、さまざまな試みが行われており、先だっては、TikTokアカウント開設の話題なども注目を集めたが、それぞれのグループが、公式のチャンネル(Twitter、Instagram、YouTube)を通じて、単なる動画にとどまらぬ多様な企画を試みている。
そんな中、ここでは 2020年5月12日 12時30分~に実施された、つばきファクトリー 岸本ゆめの の試みを取り上げたい。それは、下記に引用するように、公式のアカウントから事前に生配信を行うと予告されていたものでもある。
生配信の予告自体は岸本も把握していたようだが、実際の配信内容については当の岸本についてもサプライズとなったようだ。
つばきファクトリー の 岸本ゆめの は、この4月1日にバースデーイベントが企画されていたが、それは残念ながら(現在のステータスとしては振替公演模索中といったところだが)一旦、中止となっていた。今回の配信内容は。そのバースデーイベントを、サプライズで開催するというものとなっている。アップフロント社内の会議室と思しき場所に岸本が入室してサプライズスタート。企画それ自体は、その会議室らしき部屋の壁面に設置されたディスプレイに、つばきファクトリーのリーダー山岸理子がリモートでMCとして参加した。
生配信らしく撮影スタッフが見切れたりするなど、生のバタバタ感があったりする一方、不自然に編集されたかのような発話の途切れがあったりと、その場の手作り感が満載だった生配信企画だが、岸本が舞台となる小会議室風の部屋に入ってくる前から、ディスプレイにリモートで登場している山岸が、あまりにも嬉しそうに(配信が始まる前から)ニコニコしていたりと、どの細部を切り取ってもメンバーの魅力が溢れた動画となっており、直接会いに行ける現場が絶えて久しいファンにとって、実に嬉しい企画となった。
メインの企画は、リアルタイムで YouTube 公式チャンネルを視聴していたファンのリクエストから、山岸が5曲ピックアップして、その山岸セレクトの中から、岸本が選んで実際にリアルタイムでの歌唱を披露するという生歌企画。
YouTube チャンネルへのコメントとして寄せられたリクエストを選ぶにあたっても、 “ほわほわ” しすぎな山岸や、それに突っ込みたいんだけど、自分のお祝いをしてくれている手前、切れ味良く突っ込み切れない岸本など、配信動画の、ほんの一部だけを切り取っても、メンバーたちの愛らしさは充溢していた。
山岸がセレクトしたファンコメントからの選曲は、次の5曲。つばきオリジナル曲に加え、しっかりベリキューからのチョイスがあることに、改めて感じ入ったファンも多いようだ。
- 『独り占め』(つばきファクトリー)
- 『初恋サンライズ』(つばきファクトリー)
- 『ギャグ100回分愛してください』(Berryz工房)
- 『行け 行け モンキーダンス』(Berryz工房)
- 『羨んじゃう』(℃-ute)
山岸理子ちゃんがMCとして
つばきファクトリー オフィシャルブログ みんなありがとう嬉しい!岸本ゆめの
サプライズで20歳の誕生日をお祝いしてくれました
ゆめの誕生日をお祝いする
つばきファクトリー オフィシャルブログ “サプライズ!”山岸理子
サプライズでしたーーーー
上にも述べたような、常に “ほんわか” しすぎていて、あまりにも嬉しそうに(ディスプレイの向こうで)ニコニコニコニコしている山岸の愛らしさだけでなく、緊張感が伝わりながらも、堂々と配信していた岸本の舞台度胸も印象深く、さらにはマスクをとって私服で登場した岸本の(久しぶりとなった)美しさに改めて衝撃を受けたファンも多く、この配信企画は、その若干のドタバタめいた生感も含めて、大成功となったのではないだろうか。
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このように、動画配信という形ではあれ、メンバーの愛らしさや魅力を可能な限り伝えてくれようとする企画を、多くのファンは喜んでいる。
ここで取り上げた企画だけでなく、先日のアップフロント総勢121名によるテレワーク合唱団や、OMAKE CHANNEL で続々と公開される各グループの企画、同じくバースデーサプライズとしてはアンジュルムの船木結の動画などもあり、モーニング娘。だけに限っても、『みんなでWEBトーク』企画や、12期メンバー牧野真莉愛 の『牧野真莉愛 イラスト執筆現場に密着!!』、さらには、2019年秋ツアーのバックステージを追った DVD Magazine(MORNING MUSUME。’20 DVD MAGAZINE Vol.126 CM/Vol.127 CM)に収録されている利き水選手権が大評判だった15期メンバー北川莉央の『北川莉央の利き水チャレンジ』など、うっかりすると追い切れぬほどの多くの企画を矢継ぎ早に繰り出してくれるアップフロントだ。
コロナ禍の渦中にあって、ライブやイベントが開催できない一方、在宅であってもファンを少しでも楽しませてくれようとするその姿勢には率直に頭がさがる。
一方、本来ならファンクラブイベントとして開催されるはずだったバースデーイベントが、このように動画配信という形で行われて、しかし同時に、リアルのイベントに勝るとも劣らずメンバーの魅力を十二分に伝えられてしまうとなると、うっかりすると、続々と公開してくれる配信動画を追うだけで、ちょっとしたライブやイベントに参加したくらいに疲労困憊だ(満足度も高い)とする嬉しい悲鳴も聞こえてきそうだ。
ライブやイベントが開催できない “お家時間” の間も、さまざまにファンを楽しませてくれようとするハロプロだが、なるべく近い将来、ファンにもメンバーにも事務所にも、それぞれに望ましい形での落着を迎えたいものだ。
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