アップフロントの YouTube 公式配信チャンネルが、レギュラー配信体制に復帰した。
従来 YouTube 公式配信チャンネルとしては、水曜日に『ハロ!ステ』、木曜日に『アプカミ』、金曜日に『tiny tiny』の3番組が配信されていたが、2020年の春先から新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、「出演者およびスタッフの健康と安全を考慮した」結果、一本の特別編成番組として取りまとめられ、簡易配信体制に移行していた(チャンネルとしては『ハロ!ステ』に一本化)。
それが、2020年8月12日の『ハロ!ステ』配信より、水曜日、木曜日、金曜日の3番組配信体制が復帰している。
それぞれ、『ハロ!ステ』のライブ映像やイベントなどのダイジェスト、『アプカミ』の楽曲製作の裏側、『tiny tiny』の突っ込んだ個別インタビューといった内容も(いまだ番組MCとなるメンバーや出演者がリモートで、ソーシャルディスタンスを維持した状態であることを除いては)簡易化以前のものに完全に復帰しており、ファンは、週の中盤から後半にかけて、忙しい毎日を送ることになりそうだ。
それでなくとも、この新型コロナウイルス感染拡大防止対策に則る形で、従来のようなイベントやライブに代替するかのように、リモートお話し会であったり、インターネットサイン会であったり、MV鑑賞会であったりと、Webを介したファンイベントが増えてきているところだ。このまま従来と同じ量の配信番組が投入されるとなると、パソコンの前から動けなくなるファンも出てくるのではないかと懸念されよう。
さて、そのように従来的なライブやイベントを代替するかのような(有料の/ファンクラブで募集される)Webを介したファンイベントが増えてきてもいるように、実際のところは、このコロナ禍については楽観できない状況が続いている。行政による緊急事態が解除されてからも感染者数は増加傾向にあり、世界的な情勢からは延期されたオリンピックの開催も楽観できず、そうした全体的な状況を読み解く基礎となるべきデータや専門家の見解すら大きくブレており、この先どうなるのか、まったく予断を許さない日々が続いている。
と、このように、うっかりすると前途を悲観したくなる情勢が続く中、そうした情勢に好転の兆しが見えたわけでもないというのに、公式配信番組が(出演者のソーシャルディスタンスに配慮しながら)従来の形に服したという点にこそ、アップフロントの決意が読み取れるとする向きもある。
事実、徐々に解禁され始めているリアル空間でのファンクラブイベントなども、「密」を避け、ソーシャルディスタンスに配慮し、ガイドラインに準拠した結果、たとえばお見送りの握手会などは開催されず、参加者も時に前が見えにくいフェイスシールドの装着が義務づけられたりと、いろいろファンイベントとしての快適性が犠牲にされている部分があると、現場からは報告されている。しかし、それらはやむを得ず妥協の産物としてそうなっているのであって、必ずやいつか、参加してくれるファンに十分に楽しんでもらえるイベントを目指していると、いつか必ず、従来に倍するライブやコンサートを開催してみせると、そうしたアップフロントの姿勢が、このタイミングでのレギュラー配信再開には込められているのではないかと。
現実には、まだまだ油断が許されぬ毎日が続くが、ゆっくりと従来の姿を取り戻しつつあることを、完全に従来の姿ではないまでも、それが目指されているのだと、この YouTube 公式配信チャンネルのレギュラー配信復帰は物語っているのかもしれない。
[siganture]
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