チャオベッラチンクエッティ、8月2日の豊洲PIT単独ライブをラストに解散!

アップフロントクリエイト所属のアイドルグループ、チャオ ベッラ チンクエッティが解散する。結成12周年の記念日となる8月2日に豊洲PITにて開催されるライブを以って解散することが、2018年4月24日、公式に発表された。

チャオ ベッラ チンクエッティは、2018年8月2日に豊洲PITで開催致します、
単独ライブをもって解散することと成りました。
UP-FRONT CREATE 公式NEWS チャオ ベッラ チンクエッティに関しての大事なお知らせ

チャオ ベッラ チンクエッティは、岡田ロビン翔子、諸塚香奈実、後藤夕貴、橋本愛奈の4人組アイドルユニットで、ハロプロエッグ出身。2006年に『THE ポッシボー』の名前で結成されたが、2015年にイタリア語の造語で「美少女5人組」を意味する現在のグループ名に改名していた。

公表された解散理由によれば、今後の各自の展開を見据えた上で「グループに甘えずにけじめをつけたい」という、前向きで決然とした理由での解散であるようだ。
その前向きな意気込みはメンバーそれぞれのブログでも明確に綴られている(岡田ロビン翔子「大切なお知らせ」/諸塚香奈実「皆さまへ。」/後藤夕貴「ファンの皆さんへ」/橋本愛奈「ご報告。」)。

チャオ ベッラ チンクエッティは、吉川友やアップアップガールズ(仮)と組んで「チーム負けん気」という企画ユニットを結成し、チャオ ベッラ チンクエッティ(THE ポッシボー)としても、「チーム負けん気」としても、毎年春と夏に開催されるSATOYAMA イベントなどにも積極的に参加していた。また、モーニング娘。現役メンバーがレギュラーアシスタントを務めているだけでなくアップフロント関連の女性タレントが頻繁にゲスト出演する明石家さんまのラジオ『ヤングタウン土曜日』にも、定期的に出演しており、その経歴から、NICE GIRL トレイニー経由のハロプロメンバーとの関連などもあって(こぶしファクトリー広瀬彩海、井上玲音、つばきファクトリー小片リサ:こぶし広瀬はブログに「先輩」への思いを綴り、井上もブログでトレイニー時代に言及している。つばき小片も解散発表当日はブログを更新せず翌日になって切々としたブログを綴っている)、エッグ時代を知らないハロプロのファンにとっても親しまれていた。

一方、チャオ ベッラ チンクエッティに親しんでいたファンの中には、「チャオベラは、ずっと続くと信じていた」との声も聞こえる。それは、上述のとおり「ハロプロのファンにとっても」と記述したように、チャオ ベッラ チンクエッティが、ハロプロエッグ選抜メンバーで結成されながらハロプロから離脱し「NICE GIRL プロジェクト!」に参加してアップフロントからTNXに事務所を移籍したりと、その激動の履歴を歩み抜いてきたからでもある。また、メンバーの変遷にも見舞われてもいて、直近では、2015年に『チャオ ベッラ チンクエッティ』という現在のグループ名に改名した直後のタイミングで、当時エースとも見られていた秋山ゆりかが卒業するなど、結成以来12年、何度も活動継続の危機を乗り越えてきたことから考えれば、ファンも戸惑うところがあるのだろう。

奇しくも、チャオ ベッラ チンクエッティのラストとなる8月2日は、2014年に中野サンプラザで Berryz工房の無期限活動停止がアナウンスされた、その日でもある。いずれも、その転変の履歴であったり、そのキャラの濃さなどから、それぞれに、ファンによって、アイドルの枠を超えて「ずっと続く」と信じられていた点でも、奇縁が感じられる。

公式にアナウンスされたところによればメンバー全員が何らかの形でソロ活動を継続するようだ。
解散の知らせを受けて、ネット上ではメンバーのスキル、とりわけ橋本の歌唱力を惜しむ声が出ている。実際、ハロプロエッグの選抜メンバーで結成されたグループでもあり、その経験値も含めてステージングのスキルは刮目すべきものがあるが、この点では、公式のアナウンスに従い、今後のソロ活動に期待できそうだ。

公式のアナウンスに「メンバーそれぞれの将来について、本人達と何度も話し合いを重ねて参りました」とあるように、急な告知に感じられても、メンバーたちが真摯に自分たちの今後の活動を考え、その結論が、ソロ活動に重点を移していくものであるならば、ポジティブに受け止められる側面もあるのではないだろうか。
旧名の『ザ・ポッシボー』が『the possible』で「可能性」を意味するように、メンバー達の今後の可能性に期待したい。

(文=椿道茂高)

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