病欠ゼロ! 2019年冬のハロコン、1月13日の公演をもって58名勢揃い ~20年の系譜を背負って~

モーニング娘。’19 から新グループの BEYOOOOONDS まで、総勢58名のハロー!プロジェクトのメンバーが中野サンプラザに勢揃いした(本来は59名となるが、モーニング娘。’19、12期の野中美希が留学中ということで欠場している)。

前日の12日の公演を欠席していた つばきファクトリー岸本ゆめのが復活したことにより、ついに病欠なしで全メンバーが勢揃いすることになった。

今日から復活しました!!!!!
ハロー!プロジェクトのライブ
楽しすぎたーーーーーー

つばきファクトリー オフィシャルブログ ご心配をおかけしました岸本ゆめのです

例年、中野サンプラでの公演を映像化のために収録している例に照らせば、この週末の公演がその収録に当ることもあって、ハロプロメンバーが全員集合している公演が収録されたであろうことは意義深いこととなった。

それは、いくつかのユニットについて、単独のライブハウスツアーを決行しながら、それらが映像商品として発売されない例などもあって、ハロコンの現場での躍動感溢れるライブシーンが映像に収められることが貴重なものだとファンからも歓迎されているというだけではない。

アンジュルム和田彩花を初め、卒業が予告されているメンバーにとって最後のハロコンとなったということもある。

さらには、5名もの新メンバーが参加して、このハロコンから本格始動したということもある。

なにより、新しく歴史を紡ぐべく参加してきた者、新たなステージへ向けて旅立つ者、それらが交差するこの一瞬の公演にあって、大きく人数を増やして、世代交代も明瞭なハロプロメンバーが勢揃いして映像に収まったことそれ自体が大きい。

この冬のハロコンでは、昨年の夏に引き続き、回替りでOGメンバーがゲスト出演している。中野サンプラザのラストとなるこの週末は、2018年の夏に引き続きモーニング2期メンバー、元℃-ute からの選抜メンバー、そして “太陽とシスコムーン” が登場していた。

ある場合にはイベントの企画の一貫として、あるいは正式に後継として引き継いで、現役のメンバーが歌い継いでいる楽曲のオリジナルを、現在のメンバーたちが瞳に刻むことができる、こうした貴重な趣向は20周年だからこそ実現できたことであって、2019年の夏以降は、現状のような規模で再現することは難しいのではないかと見られてもいる。その意味でも、上述のとおり、いろいろな経緯から自らもパフォーマンスし、さまざまなメディアを介して動画を鑑賞することこそあっても、在籍時期のタイミングから、リアルに接することが叶わなかったメンバーにとって、この20周年企画は印象深いものとなっただろう。

この冬ハローから本格始動した5名の新人を含めた(そして留学中の野中を含めた)今だけの59名が、次の20年の最初の一歩を中野サンプラザで踏みだす、その場面が、映像に収められたこと。常に新陳代謝するからこそ、常にその “途上” である “夢” が目指され、常に “未来” が開けている。このことを、これ以上ないほど見事に体現して、中野サンプラザでの公演が幕を閉じた。

(文=椿道茂高)

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