継承を上書きする独自の味にいよいよ期待 【レポ】つばきファクトリー応援企画 ~キャメリア ファイッ!vol.1~ 2016.9.18 in はまぎんホール ヴィアマーレ

はじめに いよいよ個性鮮明な つばきファクトリー

メジャー・デビューが確定したことでいろいろと安心できた部分が大きかったのか、小片リサさんの表情がやわらかくなって、なんだか自然だなと思える笑顔が多くなると同時に、イベントなどのステージ上でも、これまた自然な感じで毒を吐く(?)ようになって、「ああ、これまでは肩に力が入っていて、いろいろ取り繕っていたんだなあ」と思い、小片さんの魅力が全開になるのはこれからなんだなと悟って、今後に希望しか持てない投稿者です。こんばんは。

8月のFCイベントで、9月から12月まで4ヶ月連続で開催されるとアナウンスされた、つばきファクトリーのFCイベント、その初回となるイベントが、2016年9月18日、横浜のランドマークタワーお向かいの「はまぎんホール ヴィアマーレ」にて、開催されました。
題して『つばきファクトリー応援企画 ~キャメリア ファイッ!vol.1~』。

こちら、3回まわしのイベントに3回とも参加してきましたのでご報告です。

今回のイベント、結論から先に述べると、つばきファクトリー新メンバー加入は大正解だったと思います。
冒頭で述べたように、メジャー・デビュー決定が、どこかメンバーたちにある種の安心感を与えたのか、これまでに比べて、ずいぶん伸び伸びとステージに立っているような印象がある一方、小片さんの毒舌だけじゃなく、谷本安美さんの敢えて空気を読まないぶっ込みだったり、山岸理子ちゃんの「ふわふわ、にこにこ」の可愛らしさだったり、浅倉樹々ちゃんのエースの気品に底を支えられた牙の剥き方具合だったり、新沼希空ちゃんの、どこを見てるのかわからない謎の目線と謎の表情(脈絡のないところで、ほっぺをプクーッとさせたりする)だったりが、いろいろと前面に出てきており、新メンバーが入ってきたことで個性を競い合うような機運が産まれているというよりは(あくまで個人的な観測ですが)なんだか後輩が出来て、どこか安心した結果、これまでの気負いというか、借りてきたネコ風味のおすましというか、そうした被っていたヴェールを、自分から脱いだような感じがあって、いよいよ個性の豊かさが際立ってきましたよね、つばきファクトリー。
岸本ゆめのさんだけは、従来通り、相変わらずニッコニコしながら、自分からスベってますけれど。

つばきファクトリー応援企画 ~キャメリア ファイッ!vol.1~

入場列に並んで会場内に入ると、物販コーナーを越えた先のロビーにいくつか催し物が。
1回目の公演前には、イベント中に使用するという小片リサさんへの質問BOXが置かれておりました。投稿者は「一回で良いから小片さんのドイツ語を聴いてみたい」と書いた質問用紙を入れたんですが、残念ながら選ばれず。
そのお隣には、つばきイベントの「スタンプラリー」が。
この9月のイベントでは、理子ちゃんと小片さんの自画像ということで、三色あったスタンプを、3回まわしのそれぞれで捺印してきました(下記)。望ましくはオレンジ色が欲しかったところ。

tsubaki20160918

このスタンプラリー、来月から12月までのすべてで実施される模様で、コンプリートしたら「嬉しい」らしいです(by MC 上々軍団 さわやか五郎)。
何か特典があるってわけではなくとも、五郎さんが「嬉しい」のならば、そりゃコンプリートしようかってところですよね。

降臨の期待と、美しかったキャプテン清水佐紀

イベントは、着席での観覧ですよとアナウンスされて、もしや降臨があるのではと期待も高まります。
「はまぎんホール ヴィアマーレ」は、会場の前半分の座席がフラットで、真ん中に通路をはさんで、会場後半分には座席に段差が設けられている形。全部フラットってわけじゃないので、山野ホールとか、ディファ有明を二回りほど小さくした感じ。
投稿者に届いた席次確認メールでは、このフラット部分の最後列あたりがご案内されていたので「あんまり良い席じゃなかったなあ」と肩を落としながら横浜に向ったわけですが、客席降臨があるとなると、通路間際のフラット部分の最後列って、むしろ超良席じゃないっすか。申し訳ない。

って、「メンバーの降臨があるかしら?うふふふ」などと思いつつ、腰をひねって、着席のまま、すぐ後ろの通路を振り向く練習などしつつ開演を待っていたら、そんな投稿者の目の前を、なんだかめちゃくちゃ美しいものが駆け抜けていきます。「遅刻しちゃったファンかな。それにしても、最近は、どこの現場でも、若い可愛い女性ファンが増えたな」などと脳天気なことを考えていたら、なんとそれは清水佐紀さんでした。
3回まわしのイベントの3回とも、なんだかわりと普通に客席を堂々と通って佐紀ちゃんが登場(退場)したので、少しびっくりでした。道理で、美しいと思ったわけです。
Berryz工房のラストの四日間、あの短くボブ風にしていた髪も伸びて、ほんとに綺麗なお姉さんになっていました。相変わらず、小っちゃいけど。ジーンズにスニーカー姿が、ほんまに可愛かったけれど。

イベントのおおまかな構成など

イベントは、すでに触れたとおり上々軍団からMCとして、さわやか五郎さんが出張ってくれます。

上に挿入したスタンプラリーの結果からもおわかりの通り、メンバーたちはバスガイド風の衣装で登場。冒頭のMCにて、バスガイド風にこのイベントや会場のことを紹介せよとの無茶ブリがあって、1回目公演では希空ちゃんが無難にこなすも、2回目公演では樹々ちゃんが、隣に立っている岸本さんに向って観光地の名物風に「ゆめの像」とか紹介したり。

そんなイベント構成は次のような感じ。
「セルフプロデュース自己PR」→「チームワークファイト」→「ミニミニ ライブ」→「お見送り会」。

セルフプロデュース自己PRは、メンバーの人柄をもっとファンのみなさんに知ってもらおうということで、自己紹介に加えて、セルフプロデュースの自己PR企画。「自己紹介→自己PR→メンバーからの突っ込み・質問」という流れ。自己紹介部分は「最近の贅沢」とか「カバンに絶対入っているもの」といったお題に答える型式にて。
自己PRの概要は下記の通り(※ 個別に印象深かったところはメンバーごとの部分で後述)

第一回公演 第二回公演 第三回公演
小野瑞歩
フルート演奏
新沼希空
フルートはゆずって フラフープ
小野田紗栞
そろばん
「静かに!」からの謎コント
小片リサ
QA BOX
浅倉樹々
コスプレしながらキーボード演奏の替え歌
秋山眞緒
ダンスしながら自己紹介
岸本ゆめの
自己紹介ネタトーク
山岸理子
リコーダー&ダンス
生着替え
「こんなハイレベルだと思わなかった」
谷本安美
紙芝居風自己紹介
画伯的大事故

自己紹介へのメンバーからの突っ込みや注文は、まだお互いの突っ込みが重なったり被ったりすることが多く、五郎さんも取捨に困っていた様子もあって、まだ発展途上な感じ。でも、冒頭で述べたとおり、回を重ねる毎に明らかに個性が鮮明になっていってるのが肌感覚でビンビンきてるので、こうしたメンバー相互の突っ込みは継続して欲しいところ。

チームワークファイトは、「バラマキチャレンジ」。
通路にバラマかれたクイズ問題を、メンバーが客席通路に降りて拾ってきては回答するもの。9人を2チームに別けて、120秒×2回で、15問の正解があればご褒美という仕様。

ミニライブは、こんな感じ。

第一回公演 第二回公演 第三回公演
独り占め 気高く咲き誇れ! 青春まんまんなか!
21時までのシンデレラ

『21時までのシンデレラ』については、思わず涙腺がゆるんだことに、自分で驚きました(後述)。

お見送り会は、超高速。何かしら発言してる間に4人くらいメンバーを通り過ぎる感じで、まともなコミュニケーションは期待できず。それでも、お見送りの距離で、超間近に見ることが出来たメンバーたちは、とんでもなく可愛かったです。

そんな「とんでもなく可愛かった」メンバーたち、何度か述べているとおり、ゆっくりとではあれ、明らかに鮮明になってきた個性も前に出て来ていて、とても楽しいイベントでした。

そんな具合に「個性が明らかになった」とか言っちゃいつつ、個々のメンバーたちの様子は、投稿者が受け取った限りで、以下、こんな感じ。

ほんわか無双 山岸理子

理子ちゃん、ほんとに美人さんになりました。いや、以前から美人になるだろうと予測してはいましたが、その予測が現実のものとなるのが早すぎです。
フラット部分最後列から見ていても、すっきりし始めた顔立ちに、大きな目がくりくりしていて、めっちゃ可愛いです。それにメンバーたちが、ステージ上であれこれしているのを心から楽しげに、ニコニコしながら見ています。理子ちゃん、「あはは」と隅っこで笑っているだけで、ほんわかした雰囲気が会場を支配していて、まさに「目立たないけど場の空気を支配する」恐るべきリーダーです。可愛いし。
セルフプロデュース自己PRの2公演目では、リコーダー演奏しながらのダンス披露で、ムーンウォークを披露するために、大胆にもステージ上で靴を脱いで靴下をはき始めるという生着替えを見せてくれただけじゃなく、他のメンバーが披露するセルフプロデュース自己PRについて「こんなレベルが高いとは思ってなかった」と、自分の演目の微妙さの逃げ道を探す理子ちゃんでしたが、そんな様子すら、ニコニコほんわかしていて。

さすが、ハロプロのユニットリーダーは伝統的に「自由」です。
客席最後列で見ていたであろう、自由なリーダーのその嚆矢であった清水佐紀さんの胸中や如何に。

美人さんでも毒舌はブレない 小片リサ

自己紹介で、「常にかばんに入っているもの」が香水、「最近した贅沢」がなくなってもいないのに高価なリップを買ったこと、「つばきNo1だと思うこと」が睫毛の長さ、「欲しいもの」がネコで、何かと道ばたでネコに遭遇するのでお持ち帰りしたいのだとか。やたら動物に遭遇するという、あちこちで披露した謎エピソード、その微妙なところをあくまで押す小片さんです。
New FesⅡで披露した落ちてたチャーシューに遭遇したエピソードが「嘘だと思われてる」と不満げな小片さん。はたまた、後述する谷本さんの画伯っぷりに、ほんわかリーダー理子ちゃんが「安美ちゃんの絵は憎めない」とフォローするすぐ側から「そお?」と言ってみる毒舌小片さんです(毒舌小片さんについて記事末参照)。
そんな毒舌度合いもキャラとして定まりつつあるかに思える小片さん、降臨した客席通路では、微妙な内股で、Dマガ Vol.1 のポンコツ具合も彷彿とさせ、冒頭でも述べたように、笑顔が自然になってきて、ほんとに可愛いです。
可愛く美しく女の子らしく、そして虚弱でポンコツでありながら、謎のキャラ押しで毒舌小片さん。とりわけ、外から見て、実に可愛く美しいのに、自分で演出しようとするキャラが謎押しってあたりのズレ方が、たいへんに魅力的ですよね。
次回までの宿題として、なんだかジャグリング風の課題が列挙されたりして、その一貫として「バルーンアート」が挙がって、「いやだ、風船嫌い」とか言ってた小片さんでした。

ええ、小片リサさんを推しています

あと、小片さんは「好きな文房具」に「0.3mmのシャーペン」を挙げていて、過去、文房具好きなハロメンとして ℃-ute 鈴木愛理さんとモーニングの鞘師里保さんが揃って「0.3mmのシャーペン」を挙げており、このあたり、最近の女子高生とかで、おっさんには窺い知れない謎の流行なんかがあるんでしょうか(詳しい方、情報プリーズ)。

迂闊に「天然」とは呼べない 新沼希空

さわやか五郎さんも思わずTシャツにプリントしようかというくらいの、「鳴くな 徳川 ホトトギス」というフレーズを世に送り出した希空ちゃん、いろんなことを実はちゃんと知っています。このフレーズにも明らかなように、正解でこそないけれど、織田・豊臣・徳川の、それぞれのホトトギスの句について(あやふやな)知識はちゃんと持っていることを示しています。このように、従来「天然」要素の濃さを指摘されてきた希空ちゃんですが、どうも、単なる「天然」ではない模様。
基本、ふわふわ、ぽわぽわした話し口調である一方で、時折、ものすごく鮮明にはっきりと発話する場面も散見されますよね。2015年のクリスマスイベントで、巨大あっち向いてホイ対決で、小片さんが「希空ちゃん、ほんとはもっと、ちゃんと話せるでしょ!」と言い放った通りに。同様に、どこを見ているのか定めがたい視線も、脈絡のないところで急にプクーっとほっぺを膨らませてみる表情の変化も、それはそれは可愛い希空ちゃんの魅力として盛んに指摘されるところですが、一方で、広い視野で会場を見回していたり、すっと表情を消して客席を見つめていたりします。
何より、上述のとおり、バスガイドの無茶ブリを、実に危なげなくこなす希空ちゃんだったりに顕著なように、時折示す物慣れた芸達者ぶりに、従来の「天然」との観測からの落差が激しく、認識が追いつかない次第。
細かいところに気づいて毒を吐くのは小片さんですが、毒こそ吐かないものの、ステージ上で展開しているあれこれの、メインで注目が集まっていない周辺的な部分に良く気がつくのが希空ちゃんです。気づいたら、メインどころで何が展開していようとも、そのまま発言しちゃうのも希空ちゃんですけれど。
どうにも、ただの「ふわふわした天然」ではなく、その奥に、まだまだ何枚もカードを隠し持っている様子です。

わたくし、個人としては前述の通り、小片リサさんを推している次第ですが、つばきファクトリーの今後の動向を見定めるに当たって、新沼希空ちゃんこそ、キーパーソンとなるであろうと見ております。

ただ、お見送り会で見せてくれた笑顔が、ほんとに可愛くて、この子だけは本当に喜ばせてあげたいと思うから、メジャー・デビューも決定して、おそらく来年には開催されるであろう個別握手会では、何度もブースに入ってしまうことは避けられず、今から戦々恐々としております。

ほんとは空気を一番に読んでいる 谷本安美

結成当初は、やはり北海道からの通いということもあって、他のメンバーよりもパフォーマンス的に一歩遅れがちだった安美ちゃんも、最近ではすっかり追いついて、つばきファクトリーはパフォーマンスの達成度的な部分での均衡も整い始めたように見受けられます…と、そんな風に概括してしまうのは簡単なんですが。
どうも、そうした見方を、実は誰よりも痛感していたのが、当の谷本安美さん本人なのではないかと。
というのも、「最近ではすっかり追いついて」というあたりの自信がそうさせるのか、空気を読まない風のぶっ込みも、このところ堂々とぶっ込んでいるように思えるから。そう思って見れば、かつては、その「空気を読まない」と言われるところも含めて、どこか自信なさげだったとは、今になってみて、思い至るところ。
「空気を読まない」とか言われつつ、痛いほど、そんな空気を読んでいたのが安美ちゃんだったのかも知れません。

事実、後述するような、新メンバーの無理矢理気味なはっちゃけや、やや攻撃的な樹々ちゃんの牙は、さもなくばステージ上の空気を回復不能なまでに殺伐とさせかねないところを、危うくすくい取って、「したっけ」とばかりに、上手に捌いているのは安美ちゃんでした(← ほんとう)。新メンバーが加入して、一番に、目に見える形で成長を示したのは安美ちゃんだったようにも思います。
そう思ってみれば、これまでのあれやこれやが何だか切なくて、いろいろ辛かったことも多かったんじゃないかなと。

しかるにセルフプロデュース自己PRの紙芝居風自己紹介で示した画伯っぷりだけは、申し訳ないけど、強烈でした。客席最後列で見ていたであろう元祖画伯である清水佐紀さんの胸中や如何に。

はにかむドヤ顔 岸本ゆめの

大阪魂を前に出しすぎてスベりまくっていた岸本さん。しかし、そうしてスベったり、仕切りに失敗したりすることを通じて、まだまだ奥ゆかしくネコをかぶっていたメンバーたちの愛らしい一面を照らしていたのも岸本さんでした。
いろいろと気負いすぎて空回りするからこそ、メンバーの初々しさが際立っていたのも、それは岸本さんの手柄でした。
メジャー・デビューも決定して、何度も述べているように、メンバーの個々の押し出しも前に出てきて、それぞれのキャラも個性も鮮明になってきてみれば、いよいよ、そうしたメンバーたちに互して、大阪魂も光り輝こうというもの。
だって、何かしら自分から発言したり、誰かの発言に突っ込みを入れたりする、そうした一挙手一投足の都度、客席やMCからのリアクションが返ってくるまでの極短い一瞬一瞬に、必ず(短く意図しない)ドヤ顔が入る岸本さんですから。
髪を短く切って、ニッコニコな笑顔の可愛らしさが鮮明になってみれば、そこで挿入される細かいドヤ顔も、「ドヤ顔」と言ったときにイメージされるようなものではなく、きしもっちゃんの特有の表情として、ほんまに魅力的ですから。

しかるに、谷本さんのボブといい、希空ちゃんといい、そして岸本さんといい、髪を切って美しくなりすぎですよね、つばきファクトリー

攻撃的に示されるエースの自覚 浅倉樹々

ただ、そこでキラキラしているだけで圧倒的にアイドルだった樹々ちゃん、前髪をぱっつん気味にして、可愛さも増量中なところ、ここ最近は急速に、「そこでキラキラしているだけ」から、いろいろと意思を示すようになってきているように思えます。
セルフプロデュース自己PRでは、犬のコスプレをして登場。飼っている2匹の犬が、最近は犬同士で遊んでいて、私を混ぜてくれなくて寂しいから、私も犬になるのだという理由でのコスプレだとか。文節の切れ目で「~だワン」とか言っていて、非常に可愛いわけですが、これがたまに失敗していて、その都度、恥ずかしそうにしてるのが一層可愛いですよね。
バラマキチャレンジ ゲームで、控えてる側のチームのメンバーを「尊敬する順に並べよ」とのお題を拾ってしまった小片さん、待機組を順番に並べた結果が【山岸→小野→秋山→谷本→浅倉】。並べる途中も、小片さんに何やらアピールしていた樹々ちゃんでしたが、最下位の結果に、いたくご立腹です。他にも、自分が拾ってきた「岸本ゆめのにダメ出し」というお題に「アイドルらしくない」といった一言をぶっ込むなど(その後、岸本さん周りで何か騒動があるたび「アイドルらしくね」というネタとして使い回され、きしもっちゃん的には美味しかった模様)、なにかと意思が感じられる樹々ちゃんです。
でもって、その感じられる意思ってのが、どうにも攻撃的なんですよね。
…か、可愛いっすよね。

加えて、そんな樹々ちゃんの攻撃的な感じに巻き込まれてアワアワしてる谷本さんだったり(上記、小片さん尊敬順参照)、上手に乗っかってボケを節約する岸本さんだったり、ちゃんと他のメンバーが受け止めてくれているので、その呼吸も含めて、今後にめちゃくちゃ期待大ですよね。

同期があんな二人だから 小野瑞歩

一緒に新メンバーとなった2人が、後述するように、あまりに濃すぎるため、優等生である他ない瑞歩さん。
瑞歩の「ホ」は、稲穂の穂じゃなくて歩いて行く一歩の「歩」だと、力強く自己紹介。こんな「濃すぎる」2人と一緒で、優等生である他なくとも、一歩一歩、そのキャラを押し出してくれるでしょう。
だって、希空ちゃんがいるってのに、堂々と「特技はフルート」とか言い出してるわけですから、ただの優等生であるはずもありませんよね。
優等生然としたルックスも落ち着いた感じで美しいからには、その裏から飛び出してくるだろう「素」を、楽しみにしています。

いきなりのドS 小野田紗栞

実は研修生として加入してすぐに「可愛いな」と思ってはいたのです。そんな小野田さんが、かくもドSだとは。
たとえば2回目公演にて、上述のとおり、コスプレして犬になりきっている樹々ちゃんに向って、「三回まわってワンと鳴け」と。諾々と従っている樹々ちゃんが、最近、むしろ各方面に牙を剥くようになってきたことを考え合わせるなら、小野田さんのドS具合も際立ちます。
自身のセルフプロデュース自己PRは3公演目で、そろばんの披露。ステージ上でのそろばん披露に、たとえばMCが速いペースで問題を読み上げていくといった演出があるわけでもなく、何が展開しているか客席からはよくわからない地味な絵柄に「ぱちぱち」というそろばんの音のみが微妙に響くという構図。そこで、小野田さんが必至に計算中、間を持たせようとメンバーたちが空気を読んで、いろいろとトークを試みるも、計算に一心不乱な小野田さんは「うるさいっ!」と一喝。そこで、こそこそ小声で囁くように話し出すメンバーたちと、その真ん中で、何度か失敗して計算を最初からやり直す小野田さんという、謎コントが展開する羽目に。メンバーたちの小野田さんへの気の使いっぷりも面白く、こんな短期間で、かくも錬られたコントが自然発生するはずもなく、おそらく小野田さんのSッ気は【真性】のものであろうと思われます。

いろいろ舞い降りる天然 秋山眞緒

小野田さんがドSなら、秋山さんはド天然ってことで。
希空ちゃんが、単純に「天然」とは呼べない、実は複雑なキャラであることを明らかにする一方で、ド直球な天然というか、子供らしい「イタさ」全開のキャラが、つばきファクトリーに舞い降りました。妹か弟が欲しいという可愛らしい自己紹介に続けて、その理由が斜め上で、自分が末っ子だから常に年上に泣かされているのが不満で、一度下の子を泣かせてみたいからだと、臆面も無く。
しかも、℃-ute 萩原舞さんが封印してからさまよっていたらしき徳川家康の霊が、こんなところに降臨していたという驚き。徳川家康を持ちネタにするのは秋山さんが継承してくれたみたいです。個人的には、それは継承しなくても良かったのではと。

つばきファクトリーによる『21時までのシンデレラ』

前述のとおり、ミニミニライブでは、回替りでオリジナル曲をやる一方、通しで披露されたのが Berryz工房の『21時までのシンデレラ』。
これには、2つ、驚かされることがありました。

ひとつは、「俺って、こんなに Berryz工房が好きだったんだ」ってこと
いや、そりゃベリヲタを自認してもおり、もちろん Berryz工房大好きです。もはや、私の人生の一部ですらあります。でも、つばきファクトリーのイベントで、イントロが流れてきた瞬間、一瞬フリーズするほど、一瞬いろいろ身構えてしまうほど、それほど Berryz工房の楽曲に反射的に反応してしまうほど、自分はかくも Berryz工房が好きだったのだなと、今更ながら、驚かされました。自分でも、びっくりした次第。

そして、もうひとつは、つばきファクトリーの「味」が心地良かったこと

わたくし、とくにエンタメアライブにレポを投稿していませんが、実はちょこちょこと、こぶしファクトリーのリリイベにも顔を出しています。先だってのラクーアなんかも、ずっと優先席に陣取っていた次第。そこで思うのは、かつて「ひなフェス」のレポでも、研修生発表会のレポでも述べたとおり、こぶしファクトリーが、あの Berryz工房の再現困難なテイストにギリギリまで迫る最優秀のコピーであるということです。
一方で、つばきファクトリーは、あくまで「つばきらしい、ほのかで、おしとやかな、控えめな味」が(全然控えめでもなんでもなくて、思い切り)Berryz工房の楽曲に染みています。
「愛して(Love)、愛して(Love)」「半年で(Love)、どのくらい(Love)」といったところの「(Love)」のところで、後列がウルトラセブンのワイドショットか、ウルトラマンエースのメタリウム光線みたいにするフリがあるじゃないですか。あれがね、やっぱり Berryz工房と、つばきファクトリー、全然ちがっていて。形は一緒なんだけど、どことなく違うことが鮮明でね。
でも、なんか、つばきファクトリーが歌ってくれる Berryz工房の楽曲って、なんでだか、ほんとに心地良くて

研修生発表会で『Be 元気<成せば成るっ!>』をカバーしてくれたのもそうだったんですが、つばきファクトリーの Berryzカバーは、なんだか、とっても「つばきらしい」感じがあって、微笑ましく、そして寂しくて切なく、それらを全部踏まえて、とても愛らしい

すばらしかったんです。
ベタで申し訳ないんですが、つばきファクトリーには、ほんとに「『21時までのシンデレラ』を歌ってくれて、ありがとう」と言いたい。
繰り返し、客席最後列で見ていたであろう清水佐紀さんの胸中や如何に

継承を上書きする独自の味に期待を

このところ、℃-ute の解散のお知らせも手伝ってか、ひとつの時代の終わりを意識することが多くて、だからこそ、それでもその時代が築いてきたことを継承してくれる後輩たちに、継承してくれること、そのことだけで感謝したくなる程、いろいろとメンタルが弱っている雰囲気が充満しているハロー界隈です(投稿者だけかしら?)。

もちろん、これまで投稿して公開いただいたレポやコラムにある通り、そうした「継承」という構図には、いろいろと心の柔らかいところを刺激され続けていますし、よしんば私の解釈が一方的で過剰なものだとしても、私は、この継承という構図を、大事に丁寧に味わっていきたいと願っています。

でも。
それでも、ですね。
あまりにも明らかで、こう書くのも恥ずかしいくらいですが、つばきファクトリーも、こぶしファクトリーも、そうしたファンの気持ちを大事にしてくれて、先輩たちを丁寧に細心にコピーしようとすればそれだけ、そこに、どうしても、つばきの味が、こぶしのテイストが染みてきます。
だから、「継承」は、“決して十全に「継承」されることはない” ということまで含めて一層味わい深く、そして「継承」してくれようとする後輩たちに独自の味が染みてきていることが、同時に嬉しく、新しい時代の訪れを告げてくれているようですね。

まことに、ひとつの時代は終わるのではなく、正しく、移り変わっていくのだなと。
そうした一切を踏まえて、つばきファクトリーのメジャー・デビュー以降が、楽しみでなりませんね。

古参の先輩方に、かつてのモーニングの変遷だったりを、思い入れたっぷりに、じっくり語って欲しい気分です。

(文=kogonil)

参考:飛天の℃-ute の日における毒舌小片さん

  • 毒舌小片
    クイズ「℃-uteさんでQ」で、舞ちゃんから、「今朝、何を食べたか」との出題。これが「なっとう」→「おしい!」→「なっとう巻き」と展開する中で、「まぐろ巻き」との発言が飛び出しますが(不正解)、それに対して小片リサさん、「それ鉄火巻きでしょ」と冷静な突っ込みを。
  • 毒舌小片2
    クイズ「℃-uteさんでQ」で、すでに間違えだとわかっている答えを谷本さんが繰り返してしまう場面が。
    そこで小片さんが放った一言。「人の話聞いて!
  • 毒舌小片3
    「つばイイ話し」にて。自分は面白いと思ってもスベることが多いと述べる岸本さん。でも、矢島さんはいつもニコニコして笑って聞いてくれてると。小片さん曰く、「私たちは笑えないですけどね
  • 風船を怖がる小片さん
    時限式風船爆弾つき「℃-ute古今東西」で、異様に風船を怖がり、1回目公演では、自分の手元から風船爆弾を渡してしまってから、仕切り役の岸本さんの後ろに隠れていた小片さんです。
  • 噛み噛み理子ちゃん
    クイズの正解に対して「ピンポーン」と言うべきところ、謎な噛み方をして、ここには記せない発言をしてしまうリーダー理子ちゃん。メンバーたちも、へたり込んで笑っちゃって、イベントが一時中断レベルの大事故です。
    それでも、みんな気を取り直してイベントを進行させようとするんですが、そこで「なんでみんな何もなかったみたいに」と不満げな小片さん。いや、そこ拾っちゃダメだから。アイドルとして。

エンタメアライブ記事「ライブハウス飛天の間と継承に託された願い 【レポ】℃-ute 12年目突入記念 ~℃-Fes!Part2 9月10日は飛天で℃-uteの日~」より


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