はじめに 最後の℃-uteの日
語呂合わせから生まれた記念日としてライブやイベントが実施されていた「℃-ute の日」、来年6月に解散が予告され、最後の℃-uteの日となってしまった2016年9月10日に、品川はグランドプリンスホテル新高輪の「飛天」において、3回まわしの記念碑的イベントが、大々的に開催されました。
デコ出し なっきぃ の可愛さにはノックアウトされた投稿者です。こんばんは。
こちらに、3回まわしの3回とも参加してきましたので、さっそく、その様子を報告したいところですが、イベントそのものの仕様上、すべてを一個人が観察することは不可能であったこと以上に、℃-uteのレポのはずなのに、つばきファクトリーの記述が多めであったりとか、いろいろとイレギュラーなことも多く、読んで下さる方のご不興を最大限に低減すべく、最初にこの投稿記事の概要を。
読んで下さる方のご不興を低減することにも加え、一番に言いたいこと、だから一番に読んで欲しいことが記事末に位置することになるので、それまで我慢してお付き合いいただきたいという理由もありつつ、ざっと次のような構成でお送りする予定。
最初にイベントの概要を記述します。
それから、当日の投稿者の動きなど、参加者個人視点でいくつかの点を述べます。ここ、一部、苦言を呈しているかのような内容も含まれますが、それを記す理由はちゃんとあるので、批判的な記事だとの判断はお待ちいただきたく。
それから℃-uteのライブの概要から、当日の投稿者が観察できた範囲での印象深かった点を箇条書き風に列挙して、これをレポの本文として、最後に、ファンが「流れる」ということに込められた願いについて触れてみたいと思います、
- 9月10日は飛天で℃-uteの日 概要
- ロビーおよびメイン会場 会場の仕様
- あくまで投稿者視点から、入場までのひとコマなど
- ライブハウス飛天の間
- やっぱり℃-uteはライブこそ!直球勝負の℃-ute!
- ℃-uteメンバー 補遺
- つばきファクトリーに惚れ直す
- ファンが後輩に「流れる」ということに託された願い
毎度、冗長なレポですが、できましたら最後までお付き合いいただきたいです。
9月10日は飛天で℃-uteの日 概要
グランドプリンスホテル新高輪「飛天」において開催されたのは、ライブだけではなく、飲食コーナーやゲームコーナーに加え、これまでの℃-uteについての懐かしいグッズや古いアーティスト写真などを様々に展示したり、メンバーたちが思い思いに来歴などを語った大パネルであったり、ハロプロの後輩たちが℃-uteへの思いを綴ったメッセージボードであったりが所狭しと掲示される縁日イベント。
概要としては、ひなフェスに併設されるSATOYAMAイベントであったり、Berryz工房最後の四日間で異彩を放った、あの芝のプリンスホテルの後夜祭イベント(旧エンタメアライブ記事:『Berryz工房祭り』東京プリンス後夜祭 3/2 レポ なんちゅうイベントをやってるぅ YOU KNOW?)が最もイメージに近いでしょう。
ところが、「ああ、ああいった感じのイベントね」と思ってしまうと、実体と大きく食い違うことになります。基本線は上記の通りで、主催する意図としても、Berryzラストの後夜祭をイメージしていることは明らかですが、その規模、集まったファンの数において、はるかに上記を凌駕し、おそらくイベントをいざ開催してみて、上記の通りのイメージをなぞろうとしていた主催者側が一番に驚いて泡を食って(きっとバックヤードで右往左往して)いたのではないかと思われます。
基本線として、ひなフェス併設のSATOYAMAイベントやBerryz後夜祭のイメージをなぞりつつ、会場の規模、集まったファンの数において、量的に当初の想定を凌駕してしまった結果、質的にもまったく別のイベントと化してしまった「℃-Fes!Part2」でした。
ロビーおよびメイン会場 会場の仕様
会場の仕様は公式サイトからMAPが公開され、現場でも印刷された会場MAPが配布されていましたので、多くの方には承知のことかと思うんですが、イベントが終わると、最近ではあっという間に撤収されちゃうので、部分的に切り出してアップしておきます。
まずは、入場待機場所ともなったロビーの様子です。
つばきファクトリーによるミニトークイベントも、ロビーに設けられた特設会場にて。
① メイン会場でのゲームコーナーや飲食コーナーのチケット販売場所
後述の通り、入場列とは別に販売列に並んでいては、えらいこと入場が遅れるのは必定だったので、投稿者はいっさい並びませんでした。
加えて、いろいろな見切りが必要で、自分なりに的を絞って目的とするものを狙いに行かないと(たとえば、降臨する特定のメンバーにずっとついて行く、ライブを堪能するために場位置取りに命をかける、つばき狙い…などなど)漫然と流れていては多くの機会を失する羽目になるイベント仕様であってみれば、投稿者は早々にゲームを切り捨てていたので、こちらの詳細は不明。
②、③ ゲームコーナー
ロビーのゲームコーナーでは、メイン会場でのイベントがスタートする前には、研修生やつばきメンバーによる降臨があったみたいですが、この「メイン会場でのイベントがスタートする前」というタイミングでは、基本的に多くの参加者が入場列で待機しており、上述のとおり、投稿者は早々にゲームを切り捨てていたので、痛恨ながら不明。
④ グッズ販売コーナー
メイン会場に入ってからのことを考えれば、上述のとおり、各自狙いの目的を果たすため、自己責任による、かなりシビアな見切りが要求されるイベント仕様であってみれば、投稿者は物販すら切り捨て。
3回目公演が終わってから、のこのこやって来ると、ほぼ SOLD OUT という始末。
⑤ ミニステージ
つばきファクトリーによるミニトークが開催されたのが、こちら。
3回公演のそれぞれで、メイン会場で、それぞれ℃-uteのライブが終わるくらいのタイミングで、つばきファクトリーによるミニイベントがスタート。このイベントのために、メイン会場から移動していく つばきメンバーの模様を間近で観察できるかどうかも、各自の会場内の位置取り次第であって、このあたりも非常に緊張感が強いられたところ。
入場列で延々待機して、チケットを確認してもらって入場できても、そこは上記のロビーに通されるだけで、さらにロビーでも入場待機整列エリアで放牧され(しかもここは空調も甘く)そこから改めてお届けされたチケットに記載された整理番号が読み上げられてメイン会場に通されるというレギュレーション。つまり「入場待機列」は、入場に当たって2段階ほど手前の手順となるわけですが、この待機列と同じレベルで「物販列」やロビーでの「ゲーム参加チケット販売列」などが作られていたので、従来のライブ会場などと同じ感覚で「物販列」や「販売列」に並んでいると、入場がとんでもなく遅れることになったかと。
整理番号に従った呼び込みは、律儀に番号を読み上げていて、この「呼び込み」だけで、かなりの時間を費やしていた印象(つーか何千人いたのかと)。
そして、なんだか微妙なレギュレーションによって、ようやく入場できたメイン会場は、こんな感じで。
① ゲームコーナーや飲食コーナーのチケット販売場所
もろもろ売り切れが続出。
上記のとおり、公演の変わり目で安易に外に出るのも躊躇されるイベント仕様な上、ホテルのレセプションフロアであってみれば、アクセス容易な範囲に自動販売機などもなく、この飲食コーナーの飲物チケットが早々に売り切れるのは、熱中症対策的に、やや致命的。
しかも、こんな位置にあるもんだがら、出入り口を塞ぐような形で、毎度、ゲームのチケットを入手しようとする参加者さんの長大な列が出来てしまうので、移動の妨げになること甚だしかった。
(なんとロビー側のチケット販売所で購入しようとするなら、いったん外まで出た上で、別途形成されている販売列に並ばねばならず、しかもその場合、メイン会場の正規チケットを持っていても再入場不可という、非常に謎なレギュレーション)
② パネル掲示
℃-ute 各メンバーのソロパネルや、ハロプロメンバーたちの ℃-ute へのメッセージが書かれたボードが掲示。
しかし、上述のような謎レギュレーションと謎仕様により、ようやく複数の関門を突破してメイン会場に呼び込まれてみれば、多くの場合、そこはすでに参加者で埋め尽くされ、自由に会場内をさまようことは難しい状況。そうでなくとも、メインのライブのための位置取りのためにも、会場に呼び込まれライブが始まるまでの間は、他の掲示物を自由に見て回ることはできない感じ(もちろんレギュレーション的に不可というわけではいのだけど、そこは自ずと、暗黙の制限がかかっている感じで)。
ライブ後は、℃-ute メンバーが個別のブースや催し物、ゲームコーナーなどに降臨することもあり、そのタイミングで、ようやく参加者は会場内を自由に遊弋できるような感じだけど、今度は逆に、そうなっちゃうと、メンバーの動きに応じた参加者の大移動の波に抗して、ゆっくり掲示物を見ている余裕もないって始末。
投稿者が確認できたところでは、ようやく つばきファクトリーの小片リサさんの、初めて購入したCDが『まっさらブルージーンズ』だったという新事実をゲットできたのが唯一の成果ってことで。
③ ゲームコーナー、④ なつかしグッズの展示コーナー、⑤ ℃-ute のシングルやアルバム、ポスターなどの展示コーナー、⑥ 飲食コーナーなど、こちらは上記の通り、ライブを終えてから、ようやく個々のコーナーに参加者の注目が向くような感じで、ゲームコーナーにメンバーが降臨したり、飲食コーナーでメンバーが飲食物の配布のお手伝いにやってきたりする都度、えらいこと参加者大移動が起り、なかなか自由に会場内を動けない。
つまり、それほど参加者が多くて、飛天の間であってすら【狭かった】ということが大きいかと。投稿者が思うには、どうやら、「最後の℃-uteの日」というものを、主催側こそが過小評価していたのではないか。
投稿者は、再入場不可という謎レギュレーションにも関わらず、ライブを鑑賞した後は、ロビー側の つばきミニトークコーナー狙いだったので、上記の状況に巻き込まれて動きが取れなくなることは最小限でしたが、それでも「動けない」というストレスは相当なものがありました。
位置関係的には上の通り。メイン会場はめちゃくちゃ大きくて、それこそSATOYAMAイベントのパシフィコ展示ホールレベルはあったのではないかと。
しかし、繰り返し、それすら「最後の℃-uteの日」にとっては【狭かった】。
しつこく繰り返し、どのくらいのチケットを発券しているか把握していたはずなのに、「最後の℃-uteの日」というものを、主催側こそが過小評価していたのではないか。
あくまで投稿者視点から、入場までのひとコマなど
上に、会場の模様を記述する中でも、入場列の意味が薄い、物販などにかまけていると入場が決定的に遅れる、飲物の準備が甘い、チケット購入列の位置が会場内の移動の邪魔になる、謎レギュレーションなど、あちこち不満を感じた部分を散りばめました。
長い入場列が出来ていて、それに対するサービスとして、つばきファクトリーや上々軍団、研修生たちなどが、精一杯、参加してくれた人を楽しませようとしてくれる場面もあったんですが(ほんとうにありがとう)、そうであっても多くの参加者がロビー待機場所に通されてしまった後だったりして、メイン会場への呼び込み待ち中に、あちこちから歓声が上がるのが聞えても、何が起っているのかわからないでその場から動けない人が大多数だったり、どうにも謎な運営でした。
「そんなの、ライブやイベントに参加するにあたっては、最初っから覚悟しとかないとダメでしょ!」と思う方も多いでしょうし、投稿者も普段はそう考えてるんですけど、今回に限っては(以下略)。
その一例として下記のエピソードを。
会場で接触できたヲタ知人によれば、入場待機列は、グランドプリンスホテル新高輪の周囲に「無慮、数キロってレベルで」作られていたとのことですが、投稿者は1回目のイベントに入場してから(上記のとおりの事情で)一切ホテルの外には出ずに3回目までを通します(不正に1枚のチケットで3回のイベントに入ったって意味じゃないから誤解なきよう。イベントの入れ替えのタイミングで、ホテルの外に出て食料を調達したりせず、「待ち」を最短にすべく、速攻で次の入場列に並んだという意味。文字通り、飲まず喰わず)。そして、1回目に参加するために品川に到着した午前10時半くらいの時点では、スムーズにグランドプリンスホテル新高輪の玄関までたどりつけたものの、そこでスタッフに「入場列は地下駐車場につくってるから、そっちへ行って!」とぞんざいに言い放たれて、しかも地下駐車場が何処かの案内もなく、経路の途中にスタッフが立っているってこともなく。
しょうがないから投稿者を含む数名の参加者さんが、グランドプリンスホテル新高輪へ車両を出し入れしているホテル側の警備員さんに「地下駐車場ってどこですか?」と確認するも、その警備員さんから「こっちに聞かれても困るんだよ!あんたたちで、もう何組めだと思ってるんですかっ!あんたたちがどこで待機してるかなんて、こっちは何の説明も受けてないから知りませんよっ!警備のスタッフもいないしっ!」と私たちが叱られる始末(← まじです)。
いや、あんまりこういうことは言いたくないんですけど、明らかにレギュレーションにマズい部分があったと思うし、すでに述べてきたことと併せて、「最後の℃-uteの日」というものを、主催側こそが過小評価していたのではないか。
ライブハウス飛天の間
さて、すでに延々述べてきたように、いろいろと謎仕様と謎レギュレーションの目立つイベントであって、メイン会場に入場できた段階で、投稿者は、かなり機嫌が悪くなっております。メイン会場に呼び込まれてからも、上述のとおり、自由に動き回ることもできないまま、何も始まらず(さすがに上々軍団の前説はあったけど)そのまま放置されたような状態がかなり長時間続いて「どーなってんだ!」的な不機嫌はますます募る始末。
と、そんな状態であってすら、いざ ℃-ute が登場して、一曲、二曲とライブを進めるに従って、さっきまであんだけ不穏だった不機嫌な空気は何処かに消えて、ライブステージに釘付けになるのは、【さすが ℃-ute】と言う他ありません。
誰の利益にもならない一参加者の不満を延々と述べてきたのは、このことが言いたかったから。
あんだけ不機嫌で、あんだけスタッフ側の謎説明にイラついていた私たちが、それでも、メンバーのライブに接するや、すべてを忘れて、メンバーたちを賞賛せざるを得ないこと、このことを強調したかったから。
そして、上述のとおり、自由な遊弋が不可能なくらい、飛天の間ですら狭いくらい、たくさんの参加者が詰め寄せた結果、飛天の間のイベントスペースは、もはや熱気から動線の不自由さまで全部込みで、さながらライブハウスのよう。
そんな最高すぎた「℃-uteの日」のセトリは下記。
第一回公演 | 第二回公演 | 第三回公演 |
---|---|---|
情熱エクスタシー | デジタリック→0 (LOVE) | 羨んじゃう |
僕らの輝き | 男と女とForever | 誘惑の休日 |
Yes!しあわせ | ベーグルにハム&チーズ | ほめられ伸び子のテーマ曲 |
君の戦法 (中島、岡井、萩原) |
Big dreams | EVERYDAY YEAH!片想い |
タイムカプセル | That’s the POWER | イメージカラー (矢島、鈴木) |
夜風のMessage | あったかい腕で包んで | 涙も出ない 悲しくもない なんにもしたくない |
美少女心理 | 憧れ My STAR | As ONE |
愛はいつもいつも | Midnight Temptation | これ以上 嫌われたくないの |
ザ☆トレジャーボックス | ダーリン I LOVE YOU | いざ、進め!Steady go! |
— | — | ある曲で、イントロから寸劇はさみでワンハーフ |
JUMP | SHINES | 忘れたくない夏 |
やっぱり℃-uteはライブこそ!直球勝負の℃-ute!
通常、こうした複数回まわしのイベントでは、ライブといってもせいぜい数曲で、一部分だけ回替わりを入れたりして、同じセトリを使い回すのが通例だったかと思います。
しかるに今回は、まったく被りなしの公演あたり10曲のセトリで、都合30曲を披露。
事前アンケートの集計結果から「9月5日の武道館で披露したシングル」分を除いてセレクトしたというセトリ、その武道館での全シングル43曲と合せると、℃-ute はこの短い期間に73曲におよぶ楽曲を披露したということになります。
そりゃ、どんな偉業かと!
メンバーも、ライブ中のMCであったり、ライブ後の各ブース遊弋中のコメントなどでも盛んに発言していましたが、フリ起こしが大変だったと。フリ入れじゃなくて、かつて一回覚えていたはずのフリ付けを改めて思い出す作業(ですよね?)にあたって、楽曲によってはフリV(フリ付けが確認できるVTR)がないものがあったりして、大変だったと。
繰り返し、短い期間に、無慮73曲分のパフォーマンスをやり切ったのは、ほんとうに凄いと思います。
このイベント中、来月からスタートする秋ツアーの件に加え、新曲リリースも繰り返しお知らせされました。と、いうことは、新曲のリリースのタイミングからすれば、すでにレコーディングやダンスレッスンなども始まっているのではないかと思われ、そうしてみれば(事実メンバーからも繰り返し言及されたように、とりわけ舞ちゃんが「頭めっちゃ使ってる」とドヤ顔だったように)、ここしばらく、いかにメンバーがたいへんなタスクをこなしていたか、想像もできませんよね。
しかも、単純に73曲をやり切ったというだけじゃなく、個々の楽曲に十分な見応えがあって、各公演のセトリ毎に、しっかり緩急のある構成を入れて。(上記セトリ一覧参照)
そう、どんなにイベント前に不快な思いをしていようとも、それらを一瞬にして吹き飛ばす、すばらしいライブ。まさに、これぞ ℃-ute の真骨頂といったところ。
自信がないので小さな声で言いますが、全部の楽曲がフルでの披露だったようにも思います。
℃-ute 11年の厚み たとえばメンバーたちの身体制御など
ライブスペースは、かなり高めに設定されており、飛天の間の隅っこから見ていても、十分にメンバーのパフォーマンスは見えます。
投稿者は1回目の公演では、流されるに任せて飛天の間の飲食スペース間際まで押し込まれてしまって遠目にライブを眺望することになりますが、それでも十分、堪能できます。3回目の公演では、整理番号の関係で、飛天の間の入口近くに陣取り、やっぱりライブを遠目に見ることになりましたが、床がフラットなのに、それでも十分に鑑賞できます(ほんまステージが高いんですわ)。
しかるに、2回目の公演では、投稿者は優先エリアに入ることができて、しかもなかなか順番も早め。通常のライブハウスなら、ほとんど かぶりつきの位置取りながら、飛天の間では、逆にステージが高すぎて、フラットな視線であればメンバーの足元ばかりが見えているという始末。
でも、そのおかげで、これまで気づけていなかった実に繊細な技の冴えに気づけた次第。舞美ちゃんとか なっきぃ とか、細かく踏んでるステップ毎に、体を旋回させる際の支点として、つま先の付け根のところじゃなくてカカトに体重をあずけていたり(これ、試してみると、どうやってんのかホントに謎です。すげえわ)、いろんな仕方で自在に自分の身体を制御してるんですね。
9月5日の武道館では、ほぼ後ろ姿を鑑賞することになって、その ふくらはぎ の躍動を詳細に観察できたわけですが、℃-ute の目の覚めるようなパフォーマンスが、かくも繊細にして合理的な細部の制御から組み上げられていることを偶然から観測できて、ようやく「最後の ℃-ute の日に間に合った」気持ちで一杯です。
ただ、せっかくの「℃-uteの日」だったのに中禅寺ナキ子さんについてだけ、不明なままで終わったのは解せませんが。
℃-ute 11年の厚み たとえば自在な鉄板構成など
ライブそのものも、しっかり緩急のある構成であると書きました。
ライブの締めは、それぞれに、『JUMP』、『SHINES』、『忘れたくない夏』であり、各公演のライブの終わりに、それぞれ相応しい楽曲が配されるだけじゃなく、全体を通じて最後の3回目公演のラストに『忘れたくない夏』を配するあたり、練られているというも愚かな最高のセトリです。
もちろん、ライブの終局に向かう直前には、それぞれに、『ザ☆トレジャーボックス』、『Midnight Temptation』、『いざ、進め!Steady go!』という最強の盛り上がり曲が配されています。
シングル43曲を除いて構成したセトリにあたってこの編成。
いかにも鉄板曲が豊富すぎて、いちいち言葉にしなくても、そこに感じられたのは℃-ute 11年の厚みでした。
そして、懐かしい楽曲でフリ起こしが大変だったという以上に、ライブ中のMCであったり、ライブ後の各ブース遊弋中のコメントなどでメンバーが盛んに発言していたのが、「この曲、久しぶりですけど、みなさん知ってましたか?」ということ。
この飛天の間の℃-uteライブが、生のライブパフォーマンスとしては最後となる、そんな楽曲もあったことでしょう。
奇跡の12人から10年を経て
特筆すべきは、上記、セトリ一覧において「イントロから寸劇はさみでワンハーフ」とした部分。ここにブチ込まれたのは、Berryz工房の『スッペシャル ジェネレ~ション』。
イントロが流れてきて、3回目公演のラストを飾るのがこの曲か!と思わせておいてから、「おいおいおい」とのセルフのツッコミが入って、「これは DJまいまい の失敗でした」という、かつての懐かしのイベントネタの再現が軽くインサートされつつ、「じゃあ、気を取り直して」と、改めてラストの楽曲に移ると見せて、そのまんま『スッペシャル ジェネレ~ション』をハーフでやり切ります。
会場も(私も)「ここは ℃-ute 現場でしょ?」って問いかけがアホらしいほど、かつての Berryz現場の「スッ!ペッ!」って大コールが響き渡ります。℃-ute が、Berryz工房の『スッペシャル ジェネレ~ション』を、奇跡の12人、恐るべき子供たちと言われたキッズたちが、Berryz工房の『スッペシャル ジェネレ~ション』を。
「最高!」って、こういうときに使うべき言葉だったんですね。
そして、スペジェネを終えてから、おもむろに『忘れたくない夏』。
繰り返し、「最高!」って、こういうときに使う言葉だったんだなって。
ライブではなく、イベントなのに、飛天の間には、鳴り止まない「℃-ute 最高コール」が響いていたのでした。
℃-uteメンバー 補遺
最高すぎるライブ、そのことだけで十分かとも思いつつ、投稿者が観察できた範囲で、当日のメンバーたちの面白かった場面をいくつか。
わたくし、℃-ute のライブ後は、つばきファクトリーを追っかけてしまったことから、このあたり、網羅に程遠いどころか、℃-ute のレポとしてはいけないレベルなので、みなさま、どうか他のソースもご参照いただけますよう。
- 昔の衣装をくんくんしてた舞美ちゃん
会場内の展示スペースでは、昔の衣装も展示されています。衣装によってはクリーニングに出せないものがあって、ものによっては「臭いはず」と言い出す岡井さんに、「大丈夫。本番前に確認したから、臭くないよ」とフォローするリーダーです。匂いを確認しなきゃと、少なくともチェック項目として「匂い」を念頭に置いていたことを意図せずバラしてしまった舞美ちゃんでした。
- 矢島舞美さん安定のクラッシャー
1回目の公演は、会場への呼び込みが終わってからも、延々とライブが始まらず、開始時間が遅れまくり。ようやく登場してきた℃-ute が、最初のMCにて、「お待たせしました。ごめんね」として申告した理由は、なんと舞美ちゃんのクラッシャーによる遅延だったとのこと。
この日のために準備されていた(黒を貴重とした花柄の、ベトナムの民族衣装アオザイ風)衣装のチャックが壊れて着れなくなったとか。岡井さんの予備の(胸元に赤の花をあしらったシックに淡いブルーのワンピースのフレアスカート風)衣装を着て登場してきた舞美ちゃんでした。
本来のアオザイ風の衣装は(めっちゃ美しい)2回目公演以降で、復活(と、思いきや、あれは中島さんの予備衣装だった模様:ソースは舞美ちゃんブログ)。
- 『君の戦法』で凸凹の意味 そして間違う舞ちゃん
『君の戦法』のフリつけの意味を初めて知ったという なっきぃ。それじゃ『大きな愛でもてなして』のフリの意味を2015年に知ったリーダーを笑えないのではと思いつつ、MCで、その初めて知ったフリつけが凸凹の漢字を模しているところを再現しようとして、いきなり間違える萩原さん。めっちゃ可愛かった。
- そこ、かまって欲しくて帰ろうとしない!
ライブが終わると、メンバーが各ブースへの降臨準備に入り、それまでライブに集中していた参加者も、各自の自己判断で、それぞれに最良の成果をゲットすべく、様々に動き始めます。一方、ライブステージでは、上々軍団に ℃-ute メンバーが一人残って、しばらくトークを続けます。
そんなライブ終わりのトークの場面、せっかく自分がトークしているのに、それぞれに動き始める参加者に向かって岡井さんが述べたのがタイトルの言葉。
他にも、自虐的にネタを話しながら、客席に向かって「なんで笑ってんのよ?」と、一段ひねりを加えたツッコミを入れる岡井さんでした。
- 急に始まる「お・か・い・ち・さ・と」での、あいうえお作文
岡井さんがMC中、なんだか急に「おかいちさとの “お~”?」とか、いきなり始まる「あいうえお作文」。
メンバーみんな、岡井さんのこと大好きなんですね。しっかり急なフリに応じ切った岡井さんでしたが、どうにも、帰さないだの、帰るときはさっさと帰るだの、お酒の席での話題が多め(笑)。
会場で販売されているドリンクについても、コップの淵をつかむ岡井さんの飲み方がイケてるとメンバーたちが話題に。
- 話題を戻す岡井さん
昔の懐かしい思い出も、盛んに語られます。ちゃんとできずに叱られた、かつての ℃-ute の日、帰りにメンバーでうどんを食べたとか。
「うどんと言えば」とか言って、愛理さんが「めっちゃ揉めたよね、ラーメン」と、この飛天の間の飲食コーナーを準備する際のエピソードへと話を転がします。で、一通り愛理さんが【嬉しそうに】顛末を語り終えるのを待って、「で、思い出話だったよね」と話題を戻す岡井さんです。
- 今日も なっきぃ は塩対応
3回目の公演で、舞美ちゃんと愛理さんが2人で『イメージカラー』を歌い終わると、いったん引っ込んでいた3人が戻ってくるや、1回目の『君の戦法』よりも盛り上がっていたんじゃないかとご立腹な中島さん。それを受けての岡井さんの一言。
結果、自分から言い出したことで後に引けず、『君の戦法』のセリフパートを再演させられて照れる中島さんでした。
- 自虐な岡井さん
上述のとおり1回目の公演では岡井さんの予備衣装を着用した舞美ちゃんですが、バックステージでは、いろいろ(壊してしまった自分の衣装の代わりに)試して試着していた模様で、そのいちいちがお似合いで美しいと、引き比べて「私はダメだあ」と落ち込む(そう言いながら舞美ちゃんを持ち上げる)岡井さんです。
自分を褒めながら自虐な岡井さんに、どうして良いかわからず、とりあえずニコニコしてる舞美ちゃんが可愛くて。
- キス魔 舞ちゃん
ラスト、岡井さんの頬に長時間深めのキスをする舞ちゃん。すっかりキスマークが頬にくっきり残ってしまった岡井さんですが、この日に限らず、舞ちゃんはキス魔なんだとか。そんな話題が展開する中、「キス魔は舞ちゃんだけど、舞美ちゃんは、口にしようとするよね」と、思わぬ暴露が。
- 清水佐紀さん、舞美ちゃんといっしょにステージに一瞬登場
清水佐紀さん、ずっと舞美ちゃんと一緒に動いておりまして。久しぶりに、佐紀ちゃんを間近にいっぱい見れて嬉しかったけれど、3回目公演で、なっきぃ がトークしてる後ろで、ステージを普通に通り過ぎていく(ステージを通り道として使用してる)佐紀ちゃんは、トーク中の上々軍団に「話す?」とフラれて、「話さない」と、そうお話してくれました。
つばきファクトリーに惚れ直す
各公演、メイン会場でライブが終わったくらいのタイミングで、ロビーの特設ステージでは、つばきファクトリーのミニイベントが行われていました。
1回目の仕切りは、岸本ゆめのさん、2回目の仕切りは、小片リサさん、そして3回目だけの参加となったリーダー理子ちゃんが、その3回目の仕切り。
特設ステージにメンバーたちが登壇してきて、「つばイイ話し」(℃-ute さんの良い話をする、メンバー自由に挙手制で)「℃-uteさんでQ」(℃-uteメンバー直々に作ってくれた問題に答える)「℃-ute古今東西」(時限式風船爆弾つき)といったコーナーで構成されます。
髪を切ってボブ風の希空ちゃんが可愛くて、前髪パッツンにした(?)樹々ちゃんが美人さんで、ポニーテールに、℃-Fes ポロシャツにベージュのロングスカートという出で立ちで登場した小片さんが美しすぎて、つばきファクトリーに惚れ直した投稿者です。
惚れ直す前から十分惚れていたので、投稿者は、このミニステージを狙って、ライブ終わりにダッシュでメイン会場を後にしていたわけですが、それでも着席しての観覧が不可能であったくらい、最初っから ℃-ute をまるごと諦めて、つばき特設ミニステージの最前にずっと陣取っていた猛者もいた模様です。つばき、大人気です。
なお、長蛇の入場待機列のために、さわやか五郎さんのピアノ演奏にのせて踊っていたのは、希空ちゃんと小片さんで、曲は『桜チラリ』だったようです。投稿者は、その頃、メイン会場に流されており観覧できず(人生レベルの痛恨)。
- BGMに合せて踊るつばき
このロビーの特設ステージでも、ちょっとした隙間で、BGMに ℃-ute 曲が流れたりすると、それに合わせて小さく、そっと踊ってる つばきメンバーです。やっぱり研修生として課題があったりするんでしょうか、みんな、ちゃんと ℃-ute 曲を踊れるんですね。
メイン会場での ℃-ute ライブも、会場のゲームコーナーの後ろで並んで見学していたメンバーたち、ライブに合わせて、やっぱり、小刻みに ℃-ute 曲をダンスしています。
いろいろ…期待したいですね。
- 毒舌小片
クイズ「℃-uteさんでQ」で、舞ちゃんから、「今朝、何を食べたか」との出題。これが「なっとう」→「おしい!」→「なっとう巻き」と展開する中で、「まぐろ巻き」との発言が飛び出しますが(不正解)、それに対して小片リサさん、「それ鉄火巻きでしょ」と冷静な突っ込みを。
- 毒舌小片2
クイズ「℃-uteさんでQ」で、すでに間違えだとわかっている答えを谷本さんが繰り返してしまう場面が。
そこで小片さんが放った一言。「人の話聞いて!」
- 毒舌小片3
「つばイイ話し」にて。自分は面白いと思ってもスベることが多いと述べる岸本さん。でも、矢島さんはいつもニコニコして笑って聞いてくれてると。小片さん曰く、「私たちは笑えないですけどね」
- 風船を怖がる小片さん
時限式風船爆弾つき「℃-ute古今東西」で、異様に風船を怖がり、1回目公演では、自分の手元から風船爆弾を渡してしまってから、仕切り役の岸本さんの後ろに隠れていた小片さんです。
- くろっき小片さん
夏焼雅さんのWeb配信番組「Girls Night Out」のお料理コーナー講師の黒木さんの名前を出す小片さん、マニアックなハロプロヲタクぶりに注目されていますが、メジャー・デビューも決定したことだし、実はあのコーナーに出演(まだ放送されてないけど録画はされてる状態だったり)したら嬉しいんですが。
- お尻を愛する谷本安美
愛理さんの話題で、お尻に触る件についてトークが展開し、どのようなお尻が好みであるかについて、実際にお隣の並びだった秋山眞緒さんの身体で実演しようとする安美ちゃん。その実演にのっかって、お尻を差し出して、触らせようとする秋山さん。止めないメンバーたち。
- 樹々ちゃんを追い込む希空ちゃん
罰ゲームとしてのモノマネで、「フクロウのマネをしている樹々ちゃん」のマネをする希空ちゃん。
オリジナルをと求められ、希空ちゃんの罰ゲームなのに「フクロウのマネ」を披露させられてしまう樹々ちゃんでしたが、公演の回がかわって、3回目公演で自分が罰ゲームをする羽目になった樹々ちゃんは、そのまま「フクロウのマネ」を披露しようとするも、そこで希空ちゃんが「猫のマネも」とかブッ込みます。さっきフクロウのマネはやっちゃったって楽屋でボヤいてたからと暴露する希空ちゃん。
そんな希空ちゃんに向かって、つばきのエース浅倉樹々さん曰く「あとで覚えとけ、おまえ」
- 噛み噛み理子ちゃん
クイズの正解に対して「ピンポーン」と言うべきところ、謎な噛み方をして、ここには記せない発言をしてしまうリーダー理子ちゃん。メンバーたちも、へたり込んで笑っちゃって、イベントが一時中断レベルの大事故です。
それでも、みんな気を取り直してイベントを進行させようとするんですが、そこで「なんでみんな何もなかったみたいに」と不満げな小片さん。いや、そこ拾っちゃダメだから。アイドルとして。
ファンが後輩に「流れる」ということに託された願い
つばきファクトリーの愛らしさを記述していて、思わず これが ℃-ute のレポなんだって忘れそうだった投稿者ですが、ええ、投稿者は、すっかり小片リサさんを推しています。変えるものじゃなくて増やすものですからね、推しは。
そんな具合に、「変えるものじゃなくて増やすもの」などと抗弁しつつ、これまで「流れた」と指弾されることに抵抗してきた投稿者です。いや流れたわけじゃないんだ、と。たぐっち先輩は可愛いけれど、希空ちゃんがめちゃくちゃ愛らしいけれど、小片リサさんをどうしても目で追ってしまうけれど、それでも道重さゆみさんを、熊井友理奈さんを、なっきぃ を忘れたわけでも何でもないんだって。
でも、ラストとなるであろう「℃-uteの日」に参加して、あえて投稿者は、認めようと思うのです。「流れた」と。
上に詳述したように、このラストとなる「℃-uteの日」のライブは、すばらしかった。細部の身体制御も、緩急のある見事なセトリ構成も、コミカルでツボを突いたトークの掛け合いも、すべてが11年の厚みを感じさせ、℃-ute は、まことに仰ぎ見るべき プロフェッショナルなエンターテイナーでした。
そして、そんな「達成」が、来年の6月で失われてしまうことを、やっぱり「惜しい」と思います。
一方で、私たちが「惜しい」と思うその気持ちだけで彼女たちの人生を縛るのは、いけないことだとも思います。
これまで、たくさんの人たちを、たくさん笑顔にしてきてくれたメンバーたちだから、私たちに幸せを届けてくれたメンバーたちだから、今度は、ちゃんと自分たちが幸せになって欲しいと。
だから、ほんとうに「惜しい」けれども、やはり、彼女たちがそれぞれに踏み出す次の一歩を、ちゃんと応援したいと思います。たとえ、その踏み出した一歩の先に、私たちが居ないとしても。
だから。
だから、思います。Berryz工房の、℃-ute の、奇跡の12人と言われ、恐るべき子供たちと言われたキッズたちの達成と、その達成が可能にした客席との呼吸を、だからこそ「継いで欲しい」と思うのです。
私たちにたくさんの幸せをくれたキッズたちが自分たちの道を歩み始めるならば、その道を全力で応援すると同時に、次に産まれてくる新しい後輩たちが、独自の形ではあっても、キッズたちの達成を次に絆いで欲しいと。
そして、キッズたちが守ってきたハローのステージに、今また新たな一歩で踏み出そうとする若い後輩たちは、ちゃんと「継ぐ」と言ってくれています。
ですから私は認めようと思うのです。「流れた」と。
小片リサさんが人生で最初に購入したCDは、『まっさらブルージーンズ』だったそうですよ。
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投稿者の私見では、過去最高の『まっさらブルージーンズ』
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