「はっちゃけ」始めたからこそ際立つハロプロ愛 【レポ】カントリー・ガールズ山木梨沙バースデー・イベント in TFMホール

はじめに はっちゃけ始めたお嬢さま

カントリー・ガールズに選抜されて、ある意味で被害甚大だったかもしれない山木梨沙さん。

研修生だったころに『℃-ute DVD Magazine Vol.40』は「℃-uteータライザー」企画の司会進行役に抜擢されて、その清楚で美しいルックスを世のハロヲタに知らしめてから、その楚々として無垢な邪念のない様子こそ山木さんだったのに。その清楚さから「お嬢さま然」としていると見なされるだけではなく、リアルにお嬢さまであることが周知されたのがいけなかったのか。あるいは、経験豊富なプレイング・マネージャーと経験の浅い年下組を、上手に仲介しようとするあまり、「劇団ももち化」を受け入れてしまったことがいけなかったのか。いつの頃からか、その「楚々として無垢な」様子を、むしろネタの前フリとして、オーッホッホッホとばかりに「はっちゃける」ようになって【しまった】山木さんです。

そんな山木さんの19歳を祝うバースデー・イベントが、2016年10月14日の金曜日、TFMホールにて2回まわしのイベントとして開催されました。
昨年の18歳のバースデー・イベントにも参加して山木さんの愛らしさを堪能していながら、レポの投稿を怠ってしまったので、今回はちゃんとレポさせてくださいな。

昨年のバースデー・イベントでは、1回目と2回目の公演の合間に、物販会場に「買ってねーー」と降臨した山木さんでしたが、19歳の今年は降臨はなし。
それでも淡いグリーンでデコレーションされたバースデーDVDとか日替わり写真は入手してきましたけれども。
去年も、今年も、投稿者が当選できたのは2回目のみにて、投稿者が参加できた範囲でのレポとなることをご了承くださいね。(それにしても、2回目だけ当選ってパターンが多いような気がしてるのは気のせいかしら)

カントリー・ガールズ山木梨沙バースデー・イベント

上々軍団の鈴木啓太さんが客席を煽って温めてくれたところで登場してくる山木梨沙さん。ご本人曰く「私って面長だからな」とかおっしゃいますが、まあ、言うまでもなく、めっちゃ美形ですよね。
投稿者は、前から2列目どセンターで参加。TFMホールの2列目とか、そんなもん、修辞ではなく、まんま【目の前に山木さんがいる】んですから、なんだかあまりにも申し訳なくて、イベント中、ずっと脳内で「ごめんなさい、ごめんなさい、こんな私なんかが」と謝っていたのでご容赦ください。

つかみのトークで遺恨の伏線を 対 梁川奈々美

メンバーからの「おめでとうメール」の話題という定番の冒頭のつかみのトーク。
なんでも、ももち先輩こと嗣永桃子さんと新メンバーの梁川奈々美さんから、まだ「おめでとうメール」が着信していないんだとか。ももち先輩が、こうしたお祝いごとをスルーしがちな点については「まあ、わからなくもない」「むしろ、ももち先輩らしい」と語る山木さんですが、やなみんからのお祝い未着については、「23時59分を狙ってるのかな?」などとフォローしつつも、内心穏やかではない様子。
この、お誕生日お祝いメール未送信問題について、山木さんと梁川さんとの間柄がどう展開するのか、その顛末が披露されるのがラジオになるのかDマガになるのかは不詳ながら、今から楽しみですよね。
グループ全体というよりもメンバー相互の2者関係が、どれもこれも秀逸なのがカントリー・ガールズ。他のどんなグループにも負けず劣らず、グループ内のメンバー相互の2者関係が、その深淵さと豊穣さにおいてハロプロ内で圧倒的なのがカントリー・ガールズです。ここにも、嗣永さんの薫陶のよろしきを得て「劇団ももち化」の効用の程を確認できるところですが、その強みでもある「おしゃべり」が過ぎて、ツッコミの余地を(むしろ)与えまくりな梁川さん、この不始末をどう糊塗するのか、回転の速さにおいてはハロプロ屈指の山木梨沙さんを向こうに回して、さて、この顛末を、どう言い繕ってみせるのか、まったく楽しみですよね。

サプライズの真莉愛ちゃん

サプライズの動画メッセージは、モーニングから、LOVEリンな牧野真莉愛さんが登場。
映像の中で、「嬉しいです」とばかりにLOVEリンな振る舞いに及ぶ真莉愛ちゃんを受けきって、映像終わりに勢いでラブリン梨沙ちゃんをやり切る山木さんです。
山木さんは、真莉愛ちゃんとは道重さんの話題でよく話すそうで、昨今「道重さん関連では話題がいっぱいあるから」はやく真莉愛ちゃんに会いたいと言う山木さんでした。いや、何なら私たちに向かっても、道重さんトークを炸裂させてくれても良かったのに。

コーナー企画 コラボバトル

コーナー企画第一弾は、ファンのみなさんと協力するコラボバトル。

コラボバトルその1として、抽選で選ばれた参加者さんと協力してお題を描く「5カウントイラスト」。山木さんと4名の参加者が協力して(数秒ごとの持ち時間で)お題の絵を描き、別の参加者が当てるというもの。お題は「ナース服の嗣永桃子」で、特徴的な髪型から嗣永さんの絵であることはすぐにわかるも「ナース」のヒントとして描かれた注射が(時間のなさから)マイクに見えてしまって「歌ってるももち」と答えられてしまい、残念ながら不正解。

コラボバトルその2として、これまた抽選で選ばれた参加者さんとクイズの答えを一文字ずつ答えていく「5文字ハロプロクイズ」。
Juice=Juice の金澤朋子さんの飼い猫の愛称、ももちだけに「桃」の英語スペルなど、順調な出題の一方、船木結さんのプロフィール上の特技、カントリー・ガールズのパープルカラーのメンバーを漢字でフルネームでなど、惜しいものもあったりしつつ、やっぱり出題される道重さん関連クイズ。道重さんのブログタイトルは?というお題に、参加者さんがミスってしまって、それに突っ込んで山木さん曰く「私に詳しくなるんなら、当然、道重さんのことは詳しくなっていてもらわないと」と。
こうして「山木梨沙傾向と対策」を明示してくれるのは、かえってファンとしても、ありがたいというものですよね。

コラボバトルのラストは、前の人よりもテンションを上げて発言しなければならないという縛りが厳しい「モッツァレラゲーム」を、セクシーなセリフで行う「セクシーモッツァレラゲーム」。
抽選で壇上にあがった参加者さんが、みんながみんな、高めのテンションでセクシーを実践する中、最終的に、激しくセクシーなセリフを、定番のセクシーポーズつきで、ステージの上手、下手、中央と、3回にわたって披露する羽目になった「山木・お嬢・梨沙」さんでした。
繰り返し、2列目どセンターで、山木さんのセクシーポーズを堪能していた私は、ほんとに、あまりにも申し訳なくて。ごめんなさい。

コーナー企画 教えて山木梨沙

コーナー企画第二弾は、ファンのみなさんの質問に答える「教えて山木梨沙」。

かつての「痛快!Berryz王国」名物コーナー(というわりには数回しかオンエアされてないけど)『教えて熊井ちゃん』の向こうを張って、こちらは、しっかり、はきはき、言語明瞭な『教えて山木梨沙』です。

いきなりの「カントリーのライブに来てくれない彼をどうすれば良いですか」という質問に、セクシーモッツァレラゲームの流れで、「セクシーに『来て♥』と囁けば良い」と答える山木さん。もちろん、セクシーポーズつき

料理絡みの質問で、「無洗米ウォッシャー」呼ばわりされる山木さん。
てっきり、カントリーのDマガVol.3 で、無洗米を一生懸命洗っていたエピソードについてのことかと思いきや、お米を炊くときに、お米プラス水で計量すべき分量を、お米だけで測ってしまって、えらいことになりかけたというエピソードまで追加で語ってくれます。
家事関連で意外なポンコツぶりを披露する山木さん、やっぱり日常の雑事は、執事がやってくれるからなんでしょうか。

道重さゆみさん以外であこがれの女性を問われ、料理の流れで、しっかりお料理ができるモーニングの石田亜佑美さんがあこがれだと。と、そこで、イベントにDVDのカメラが入っていることに思い至ったのか、急に「慌てた」風を演出しながら、あこがれの女性は ももち先輩だ、と。DVDが入っているから慌てて追加した、というに留まらず、その「DVDが入っているから慌てて追加」といった様子が、あえての、演じられたものであると、ちゃんとわかるようにしているあたり、山木さんの女優っぷりも板についてきました。

お嬢さまとして、ハロメンからメイドを選ぶなら誰にするかと問われて、ラブリンな牧野真莉愛さんと、Juice の宮本佳林ちゃんさんの名前を挙げる山木さんです。真莉愛ちゃんと仲良しなことは知られている一方、佳林ちゃんさんの名前が出たのは、ちょっと意外な気もします。山木さんと佳林ちゃんさんの間柄について、まだ私たちに知らされていないことも多いのかと、妄想も順調ですよね。

そんな「教えて山木梨沙」のラストに、あんだけDVDでお化け屋敷に取り乱していながら、「恐くて泣いたことはない」と言い切って、イベントはライブへと進みます。

山木梨沙 バースデーイベント ミニライブ セトリ

ミニライブのセトリは次のとおりです。

1.Fantasy が始まる(モーニング娘。)
2.愛して 愛して 後一分(モーニング娘。)
3.付き合ってるのに片思い(Berryz工房)
4.MY BOY(Buono!)
5.キャンパスライフ~生まれて来てよかった~(℃-ute)

バランスよくお姉さんグループの楽曲からチョイスするあたり、山木さんのハロプロ愛がうかがえるセトリになっているかと思います。

加えて、選ばれた楽曲は、どれをとっても簡単には歌いこなせない曲ばかり(ほんま、カラオケでうっかりハローの曲を入れちゃったら、えらい目にあいますよね)。オリジナルのグループの個々の歌姫メンバーと比べちゃうと、必ずしもそれに匹敵するとまでは言えないものの、かなり歌いこなしている山木さんです。
ハロプロを愛する一人の女の子が、ハロプロに入って、こうした楽曲を選んで、そして、それらの難しい楽曲を歌いこなしているという、この一連の流れに、投稿者などは「いったい、俺は、何を見せてもらっているのだろう」と思わずにはいられなかったり。

山木梨沙さん、ありがとう。ありがとうね。

ウエルカムボードとお土産と

最後に、参加者全員におみやげが。

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お土産で配られた山木画伯の作品

イベントには、山木さんお手製のウェルカムボードが掲げられていたんですが、それをポストカードに仕立てたものを全員に、と。

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実際の会場入口のウェルカムボード(投稿者撮影)

上々軍団の鈴木啓太さん、このプレゼントは「お嬢さまのはからいによるものだ」と。山木さん、その煽りを受けて、「よくってよ」と。
しかも、よくってよ、と言いながら、やっぱりセクシーポーズつきで。

「はっちゃけ」の背後に見えるハロプロ愛 山木梨沙19歳

以上、カントリー・ガールズ山木梨沙さんのバースデーお祝いイベントの模様をお伝えしてきましたが、楚々として凛としたお嬢さま然とした山木さんが、劇団ももち化がいけなかったのか、空気を読みすぎる回転の早さがいけなかったのか、いつしか、すっかり「はっちゃける」ようになってしまいました。
ところが、この山木さんの「はっちゃけ」は、注意深く見ていると、ある特徴が見て取れるように思います。

今般、短い間に、都合3回にわたって披露してくれたセクシーポーズですが、これが1回だけなら、山木さんがセクシーポーズを披露してくれたってことだけで嬉しくなって、気合を入れて「ふぅ~~!」と煽って帰ってくるまでのことなんですが、3回も重なると、その披露してくれるセクシーポーズが【定形をなぞった同じもの】であることがバレてしまいます。むしろ、一回セクシーポーズをしてみて会場が沸いたもんだから、その後も、調子に乗ってセクシーを繰り返しちゃった、みたいなところも見えちゃいます。

これ、決して意地悪に評価してるんじゃなくて、言いたいことは、乱発すればそれだけ、むしろ “山木梨沙さんがセクシーポーズに慣れていない” ことが明らかになってる、ってこと。

また、DVD収録が入ってるから敢えて「あこがれの女性」として嗣永さんを挙げてみたり、おめでとうメールが来ていないことで梁川さんに遺恨を残してみたり、そういう「はっちゃけ」も、あるいは別のグループで、ハロプロのどこかで、見たことがあるような場面だったりします。
下手をすれば、私たちヲタ以上に、ヲタヲタしくハロプロを愛していた山木さん。わずか3年前の「ひなフェス」では、「れいなだよ!れいな!」とかファン丸出しで、パシフィコ横浜でペンライトをふっていたという山木さんです。頭の良い山木さんにしてみれば、自分が観る側として、長らく親しんでいた「場面」を模倣してみせることなど、難しくもない振る舞いなのでしょう。
でも、そうやって「模倣」が繰り返されれば、それだけ「どこかで見たような場面だな」と、わかりやすくなってしまいます。

これも、決して意地悪に観察してるんじゃなくて、言いたいことは、乱発すればそれだけ、むしろ “山木梨沙さんが「はっちゃけ」の場面に慣れていない” ことが明らかになってる、ってこと。

清楚で凛とした美しいルックスが印象的だったリアルお嬢さまである山木梨沙さんは、たまさか選抜されたグループのプレイング・マネージャーとして就任してきた嗣永桃子大先輩の薫陶のよろしきを得て、生来回転の早い順応性に富む優れた資質を持っていたせいもあって、すっかり劇団の女優化が進み、あれよあれよという間に、「はっちゃける」お姉さんになっていました。
けれども、注意深く見てみると、その「はっちゃけ」そのものから、実は、本来的に、それらの「はっちゃけ」に馴染んでいないところが逆に照らし出され、あらためてお嬢さま然とした楚々とした姿こそが本物であったことが、かえって印象深く示されてしまう山木さんです。

繰り返し、下手をすれば、私たちヲタ以上に、ヲタヲタしくハロプロを愛していた山木さんです。“育ちの良いお嬢さまが、あえて演じる「はっちゃけ」” とは、ある意味で、ハロプロの最良のエッセンスでもあります。

今やハロプロ発祥の頃からの空気を知っている唯一のお姉さんメンバーである嗣永桃子さんの背中を間近に仰いで、19歳を迎えたハロプロを愛するひとりの女の子が、この先のハロプロをどのように継いでいってくれるか、やっぱり楽しみでなりませんね。

間近に3度も、そのセクシーポーズを拝見させていただいた同志(投稿者もオリジナルは道重さんを愛する「さゆヲタ」ですから)の活躍を、今後共祈って止みません。

(文=kogonil)

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