明日の こぶしファクトリーを祈念する4th リリースイべント in 東京ドームシティ ラクーア

2017年6月10日、東京ドームシティは、ラクーアガーデンステージにて、こぶしファクトリーの4thシングル『シャララ!やれるはずさ/エエジャナイカ ニンジャナイカ』のリリースイベントとして、ミニライブ&握手会が開催されました。

集客の様子について述べているSNSのレポなどが出回っていたりしますが、3回まわしの3回とも、ガーデンステージ正面の2F通路の無料観覧エリアには、たくさんの人が集まり、優先エリア内も、前後左右の観覧者の頭だったり肩だったりが正しく邪魔になるほどの大入り満員といったところ。何より、同日に研修生発表会もあり、別グループのリリイベも関東圏で行われていたりとDD系ヲタが分散しかねない状況の中、十分な集客力を示した こぶしファクトリーのリリイベであったかと。

美しくなった藤井梨央

ミニライブの後には、4thシングルを予約購入する条件で、握手会に参加できます。
つばきファクトリーの握手会を、いつのまにか当たり前のように思ってしまっていた投稿者としては、その速度にも、メンバーとの応対のきっかけをつかめないところにも戸惑った次第ですが、それでも、こちらの一言に、ちゃんと応じてくれようとするのは、こぶしメンバーの愛らしさが感じられるところです。

何より、先だって こぶしファクトリーとハロプロからの卒業を表明した藤井梨央さんのことを。

ステージの上の藤井ちゃんは、美しかったです。
なんだか、かつてのような敢えてはっちゃける「おふざけ」が少なくなった分だけ、藤井ちゃんが美人であることは、むしろ恐いくらい目立つようになっています。ステージでパフォーマンスしているときも、横顔のアゴのラインがスッと端正で、うっかりすると見惚れるほど、造形として美しい。
こぶしファクトリーの「おふざけ担当」「悪ガキ担当」という立場から距離を取ったせいか、髪を少し染めて、前髪も作って、そうして佇む藤井ちゃんは、真面目に美しいです。
さらには、握手の距離で間近に接するに、目の中の瞳の色が薄くて、少し茶色っぽい瞳の色で、愛らしく少し厚めのおちょぼ口で、藤井梨央さんは、とても美しいです。
やがて、このまま5年ほど経てば、藤井さんが敬愛する大先輩にも匹敵しかねぬ域に達するかもしれないほど。いや、ほんまに。

こぶしファクトリーにおいては、もしかしたら資質に反して、ひょっとして空気を読んで敢えて勤めてくれていたのかも知れない「コミカル」な役どころから距離を取ったものかどうか、それはわかりませんが、そうした役どころの影で目立たなかった吃驚するような美しさを隠さなくなった藤井梨央さんは、同じように美しい薄い色合いの瞳の奥で、アイドルとしての自分を応援してくれているファンに、そんなファンの前にアイドルとして立つ自分に、何を思うのでしょう。

たとえば、握手ということで言えば、藤井ちゃんの握手は、かつての強めのグリップもどこへやら、最近では(卒業発表以前から)心ここにあらずといった感じで、魂が抜けたような元気のない様子で、表情も乏しいことが、あちこちから伝えられてはいました。
それでも。

それでも、早い流しのペースの中、頑張って藤井ちゃんに「これからも、元気でね」と伝えようとすると、それまで全然こっちを見てくれていなくて焦点を結んでいなかった瞳が、スッと「あ、今まで白昼夢を見ていた」と言わんばかりに、急に焦点を結んで(だから、その瞳の奥に感情を備えた一個の人格が宿っていることまで実感できて)、ちゃんとこっちを見てくれて、「はい」とお返事をしてくれました。
3回目には、口元だけで、わずかに笑顔も作ってくれて。

美しくなったそのことを以て「惜しい」と言うことは簡単だけど、きっと、おそらく、卒業を決意して惜しまれること自体が、その美しさを開花させることに大きく影響しているんじゃないかなとも思えば、「惜しい」とは言えませんよね。
この先の新しい毎日が、夏以降の藤井梨央さんの第二の夢へ向う道が、充実した幸せなものであって欲しいと、心から願っています。

こぶしファクトリー リリースイベント in ラクーア

3回まわしで開催されたミニライブのセットリストは次のとおりです。

Berryz工房の楽曲がセトリに含まれていることだけじゃなく、こぶしファクトリーって、こうした場合のセトリ構成では、毎度、メロン記念日の色合いが濃いっすよね。「メロン記念日」→「Berryz工房」って脈絡で象徴されるものは何なのか、このあたりは、この先の こぶしファクトリーを見ていくにあたって、私たちにも課せられた楽しみな宿題となっているのではと思います。

【1回目セトリ】
01.エエジャナイカ ニンジャナイカ
02.闇に抜け駆け
03.さぁ!恋人になろうさ(メロン記念日)
04.TEKI アルバム辛夷其ノ壱より
05.サンバ!こぶしジャネイロ
06.シャララ!やれるはずさ
【2回目セトリ】
01.エエジャナイカ ニンジャナイカ
02.闇に抜け駆け
03.ドスコイ!ケンキョにダイタン
04.行け!行け!モンキーダンス(Berryz工房)
05.かっちょ良い歌(ハロー!プロジェクト モベキマス)
06.シャララ!やれるはずさ
【3回目セトリ】
01.エエジャナイカ ニンジャナイカ
02.闇に抜け駆け
03.さあ、早速盛り上げて 行こか~!! (メロン記念日)
04.押忍!こぶし魂
05.一丁目ロック!(Berryz工房)
06.シャララ!やれるはずさ

最後のご挨拶で整列したときに、隣に並んでいた井上玲音さんに倒れかかる藤井ちゃんだったり、それなのに広瀬彩海さんからは井上れいれいだけが叱られたり、握手会の最後の大ループのタイミングで、何故か異様にテンションが高いトレイニー組だったりと、変わらずコミカルなところも見せてくれた こぶしファクトリーですが、ミニライブのパフォーマンスは、キレッキレで、実に見応えがありました。

すでに『サンバ!こぶしジャネイロ』や『押忍!こぶし魂』が鉄板化しつつあること、こうしたリリイベの現場で披露される『サンバ!こぶしジャネイロ』や『押忍!こぶし魂』といった楽曲が、すでに「待ってました」という感じで迎えられていること、すなわち、こぶしファクトリーと客席のあいだで、ちゃんと「あうんの呼吸」が醸成されつつあることは、刮目です。そう思って見れば、広く こぶしファクトリーが知られていないことが、いかにも惜しい。

また『かっちょ良い歌』が、ちゃんと響いてくること、モベキマスの時代には誰一人としてメンバーではなかったはずの こぶしファクトリーにあって、そんな こぶしメンバーが披露する『かっちょ良い歌』が、モベキマス時代をリアルに体感しているヲタに、ちゃんと響いてくることは、その楽曲の持つすばらしさ以上に、しっかりとその楽曲を披露するメンバーたちの力量をこそ評価すべきではないかと。その意味でも、こぶし がハロプロの外には部分的な知名度に留まっているのは、いかにも惜しいです(市川キャスターには感謝したいですよね)。

さらには、あれこれと何かと厳しいことを言われることも多い昨今のハロプロですが、現場からの声として、ひとつ声を大にして言いたいことは、こぶしファクトリーが披露する『一丁目ロック!』の凄まじさです。
ステージでメンバーが『一丁目ロック!』を奏で、それに応じて客席からの大コールが響きわたります。「いっちょめの路地ぬけ」「うぉう、うぉう、おーーー!」って、あの大コールは、どんな現場で、何度接しても、揺れるその形が実感できるってほど、魂から揺さぶられます。ほんまに。
そして、上段で述べたことを繰り返せば、そのように客席から本気のコールを引き出すほど、かつてのベリヲタたちから、ちゃんとコールを引き出すほど、しっかりその楽曲が成立するほどのパフォーマンスを見せてくれるのは、これは こぶしメンバーの力量だし、かつてのベリヲタたちが Berryz工房の『一丁目ロック!』を懐かしく盛り上がれば盛りがるほど、それは正しく こぶしファクトリーの手柄でもあります。

弾む心と震える重低音 井上玲音

れいれいのボーカルが、かつての菅谷梨沙子さんばりに、凄まじい重低音のヴァイブレーションであることは、敢えて投稿者がレポするまでもなく、広く周知されていることでしょう。

同時に、井上玲音さんは、さすが末っ子らしく、とっても軽々と弾む心も持っているようです。3回まわしのリリイベの、その開始が宣言されてメンバーが登場してくるにあたって、つねにニッコニコしてるだけじゃなく、登場してくる数瞬前までお隣のメンバーと談笑していたかのように、大きな瞳をクリクリさせてメンバーとアイコンタクトしようと(目の奥でクスクス笑っているような)表情をしている れいれい です。
これは、可愛いです。

握手会でも、常連さんと思しきファンの方と、ケラケラ笑いながらお話ししています。
握手会ラストの延々続くループのタイミングで、何故か異様にテンションが高いリーダー広瀬さんが、謎のダンスを誰に披露するともなく踊り出す場面でも、そんなリーダー彩パンに、ちゃんと応じてあげて、同じようなテンションでつきあってあげるのは れいれい だけ。井上玲音さん、可愛いですよね。

その真面目さこそ こぶしの要石 和田桜子

何事であれスピーチさせたら延々話し始めてしまって、内容がちゃんとまとまっていなくて、お話しをちゃんと落着させられない和田桜子さん。言いたいことがたくさんあるんでしょうね。それも、真面目にちゃんと伝えなきゃと思うことが、たくさんあるんでしょうね。

ステージの片隅で、広瀬リーダーや井上れいれいが謎のはっちゃけを見せる一方で、ステージの別の隅っこでは、たぐっち先輩と小川ファイヤー麗奈さんが、誰にも注目されないままにじゃれ合っていて、時にそんな たぐっちとレナコのじゃれ合いに はまちゃんが巻き込まれ、ただ一人なんとかしようとする野村みな美さんは空回って…そんな、うっかりすると混乱の極みともなりかねないMCのご挨拶中の こぶしのステージでも、和田桜子さんがニコニコして泰然と佇んでいるだけで、なんだか大丈夫な雰囲気が醸し出されるのは不思議ですよね。

そのように慈母の微笑みを絶やさぬ落ち着いた雰囲気の和田桜子さんが、一旦口を開いてみたら、言いたいことが溢れてしまって、個々の言いたいことへの修飾が横溢しちゃって、お話しがまとまらない様子は、きっと、真面目にちゃんと伝えなきゃと思うことが、たくさんあるんでしょうね。

こぶしの悪ガキの最後の砦 田口夏実

と、「こぶしの悪ガキの最後の砦」だとか言ってるのは、貴重な相方である藤井梨央さんが卒業しちゃうからではなくて。そうではなくて、悪ガキであるはずの田口夏実さん、めっちゃ可愛く、むっちゃ美しく、麗しい女性へと成長・変貌中だからです。

いや、たぐっち、もちろんのこと、めっちゃ可愛いんですけど、きっと、すごく美人さんになりますよ。研修生時代から、Berryz工房の徳永千奈美さんや須藤茉麻さんと一緒にお祭のロケに出向いていただけじゃなく、初期の先輩から最初の「イケメン」メンバーまで、モーニングのお姉さま方とも、いろいろと絡みがあった たぐっち先輩です。思ってた以上に、ハロプロの歴史に随伴しており、私たちが知っている以上に、いろんなエッセンスを受け継いでいる田口夏実さんであってみれば、キャラやパフォーマンスが、ルックスに引きずられてしまうってことは考えにくいところではありますが、それでもその得難いキャラが失われるのではないかと心配になるほど、たぐっち、麗しい女性へと着実に変貌中です。

それでも、3回目の握手会のとき、暑かったせいか、冷えピタをおでこに貼り付けたまんま登場してきて、デコ冷えピタのまんま握手会を乗り切った田口夏実さんならば、お隣の小川ファイヤー麗奈さんの頭をタオルで抱え込んで、そのタオルを片手で(小川さんの)頭の上に持ち上げたまんま、お客さんとは(にこやかに)もう片手だけで握手する たぐっちならば、こぶしの悪ガキの最後の砦はあまりにも堅牢だと言うべきかと。

押しも押されもせぬ こぶしの看板 浜浦彩乃

ラクーアのジェットコースターが一番苦手だという浜浦彩乃さん、ものすごく目立ちますよね。背がものすごく伸びているのも、久しぶりにリリイベの現場でリアルに目にしてみると、改めて吃驚です。まだまだ Berryz工房の熊井友理奈さんほどではありませんが、そりゃ、どこぞのレコード会社の社長の呪いとまで言われるくらい。
そして、その身長の伸びに、まったく負けていないルックスの押し出しは刮目です。
はまちゃん、どこからどう見ても、こぶしの看板です。

このところ、灰汁の強い押し出しの強烈なメンバーが、あちこちでいろんなことを炸裂させるので、その意味で前に出てくることが少なくなっていた はまちゃんですが、やっぱりそのルックスは目立ちます。結成されてからグループ名が正式に「こぶしファクトリー」と決定するまで、一部で「はまちゃんズ」と呼ばれていたことも、今更ながら納得です。
それは、研修生としての経歴の長さだったり、それに関連して、グループの結成を℃-ute矢島舞美さんから告げられたとき思わず泣き崩れた姿など、こぶしファクトリーが、ある面で、浜浦彩乃さんが背負った物語と同一視されるような背景事情が豊富だったためでもあるんですが、結成して活動開始してから間もなく2年半を数え、個々のメンバーのキャラも立ち、結成までの はまちゃんの物語に匹敵する「こぶしファクトリーの履歴」も順調に詰んできて、それでもやはり、こぶしファクトリーは、ある意味で正しく「はまちゃんズ」である側面も大きいのは否めないところかと。

浜浦彩乃さん、こぶしファクトリーの看板として、ものすごく目立ちます。可愛いし美しいし背も伸びているけれど、それ以上に、こぶしファクトリーの看板として、その存在感が、ものすごく目立ちます。

何も演じていないところが、かえって驚異 小川麗奈

小川ファイヤー麗奈さん、パフォーマンスがキレッキレです。それも、客席から見ている限り、非常に自然に、肩に力が入っていないで、とっても楽にナチュラルにパフォーマンスしているようでいながら、しかしキレッキレです。赤のメンバーカラーは伊達じゃないといったところ。また、ニンジャガールズの衣装で、この肩パットあたりにメンバーカラーがあしらわれている衣装が、めっちゃカッコ良くて。

小川レナコさん、めっちゃ美人です。客席から見ている限り、特に表情を決めたり、角度を意識したりしているわけでもないのに、ほんとにクールビューティーです。とりわけ演じ込んだり作ってみたりしているわけでなく、なーんにも考えないで(← あっ!)、そのまんま自然にしていて、しかし、めっちゃ美人です。

そして、特に取り繕うわけでなく自然にしていて美人でキレッキレな一方、田口夏実さんや浜浦彩乃さんに、ちょっとチョッカイを出されたら、とたんに破顔して、ケラケラ笑って、せっかくの美しいビューティーなルックスを崩しまくります。その落差に、やっぱり、なーんにも考えてないところがよくわかったり(← ああっ!!)。

各方面に大きなポテンシャルを秘めた 野村みな美

Berryz工房の『行け!行け!モンキーダンス』、サビのダンスで、気怠い感じで力が抜けたように左右に流すフリがあるじゃないですか。ここ、野村みな美さん、髪を振り乱して眼を閉じて陶酔してるような表情が、すばらしかった。
そこだけじゃなく、激しく場位置を移動しながら展開されるパフォーマンス、野村みな美さん、刮目です。他のメンバーと同様に、どんどん美しく成長している一方で、肢体と顔のバランスだったり横顔だったり、特徴的なところでネオテニー気味に幼さが残っていることが目立つ野村さん、めっちゃ可愛いのに、パフォーマンス中に見せる陶酔したような表情が、めっちゃ大人で、そのギャップに驚きます。

かと思えば、口を開けば、基礎的な「て・に・を・は」の部分でこそトチって、ちゃんとした日本語にならず、勝手にじゃれ合って戯けるメンバーたちを尻目にステージを進行させようとしては空回るところが可愛くて、ハロプロにあっては、自宅での自称が幼いメンバーこそ(参照:ハロプロ DVD Magazine Vol.54 /自宅での自称は「みぃ」とのこと)、ステージ上での意図せぬトチりを可愛く見せてくれるといった不文律でもあるようです。

健気な懸命リーダー 広瀬彩海

上に散々述べてきたように。個々のメンバーの個性が顕わになるに従って、勝手にステージのあちこちで自分たちだけで遊び始めてしまって、全体の進行に支障が出るレベルの こぶしファクトリーです。
井上玲音さんは一番に幼く自由ですし、和田桜子さんはニコニコして、ただただ佇んでいます。田口夏実さん、小川麗奈さん、浜浦彩乃さんたちの自由さ、傍若無人っぷりは、客席どころか同じステージに立っているメンバーすら置いていくほどのレベル。唯一良識を持っているはずの野村みな美さんは、懸命に調整してくれようとしますが、ほぼ役に立っていません(← あっ!)。
そんな こぶしファクトリーのステージを滞りなく進行させようと、くどいほど懸命にステージを回そうとするのはリーダー広瀬彩海さん。

傍らではしゃぐ田口夏実さんと小川麗奈さんを横目で見ながら、繰り返し「くどい」ほど懸命な口上を述べて、定型のお知らせを一生懸命話して、しかし健気に空回るのはリーダー広瀬彩海さんです。
かと思えば、ところどころ、めっちゃテンション高くて、握手の距離で、笑顔があまりにも可愛いことに驚かされたのも広瀬さんでした。

まだリーダーであることに気負いがあるようですし、最近のあれこれから、かえって重圧を感じているところもあるのかもしれません。でも、その気負いが肩から抜けたとき、いろんな魅力を全開にして見せてくれるのではないでしょうか。その日が一日も早く来ることを願っています。

そう、明日のこぶしファクトリーを、願っています。

これからの日々の充実を 藤井梨央と こぶしファクトリーと

藤井ちゃんいついて、美しくなったそのことを以て「惜しい」と言うことは簡単だけど…と書きました。
そう、こぶしファクトリーとハロプロからの卒業を表明している藤井梨央さんは、ほんとに美しくなりました。それを「惜しい」と言うことがあまり適切ではないと思えるのは、一人の女の子の決断を、ファンの態度として惜しむのではなく、大人の態度として、これからの日々の充実と新しい夢へと向う藤井さんの明日を祈って送り出すべきだということ以上に、美しさを増しているという変貌そのものが、その大人の態度で送り出すべき一人の女の子の決断それ自体に大きく影響されていることが明らかだから。

そして、こぶしファクトリーのミニライブに接して、いくつかの点で、ハロプロの外に向って、その知名度が限定的であることについて、いかにも惜しいとも書きました。

こぶしファクトリーと客席のあいだで、すでに「あうんの呼吸」が醸成されつつあることも。先輩の楽曲を披露するにあたって、先輩たちのファンであった客席に正しく先輩の楽曲を想起せしめ、懐かしい楽曲を改めて現場で甦らせることは、間違いなく現役の こぶしメンバーの力量によるものであることも。そして、こぶしオリジナルの楽曲が、徐々に「待ってました」とばかりに鉄板化しつつあることも。

しかし、これも同様に、ファンが「まだか」と次の曲を待ち焦がれるのも、その理由でもあるファンとの間の「あうんの呼吸」も、現役の こぶしメンバーの力量も、オリジナル楽曲の鉄板化も、ゆっくりと研鑽を培ってきたからこそのものである以上に、積極的に外に打って出ることを抑制して、ときには惜しまれるような、地道なハロプロとしての活動を優先してきたからこそ培われたことであることもまた明らかです。

藤井梨央さんの新しい夢へ向う道が充実したものであることを祈るように、惜しまれるほどの力量と鉄板曲を培って、今こそ、明日の こぶしファクトリーの日々が充実したものであることを切に願います。

みんな、とんでもなく可愛く、ものすごいポテンシャルを秘めていることは、現場で接する限り明らかすぎることですから。

(文=kogonil)

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