小片リサ 楽曲テイスト増幅器?変幻自在な歌の魅力
先程述べたことを繰り返しますね。
『部屋とYシャツと私』のカバーで、つばき結成時の “薄幸そう” ってイメージが思わぬ形で活きて、楽曲の押し出しにも大きく貢献していたこと、しかしながら同時に、『私がオバさんになっても』の、初々しさの中で、交替する世代それ自体を切なく表現すること、そのことを体現するかのような、愛らしい表情が実に魅力的であったこと、この相反するかのような魅力が同居していることを、さっき述べました。
小片さんは、1月のコットンクラブ公演に続いて『ルビーの指輪』をカバーします。
小片リサさんが歌う『ルビーの指輪』が “渋い” ことに改めて驚きつつ、「♪そうね 誕生石ならルビーなの」といったあたりのフレーズの継ぎ目の鼻濁音というか、鼻の奥を音響のための器官として使っているというか、独特な音質に、やっぱり驚きます。小片さん喉と口だけじゃなく、空気の通る器官は全部使って歌っているようです。そして、どこかダークな雰囲気も、すっかり堂に入って、はっきりと令和の時代に『ルビーの指輪』を蘇らせています。
かと思ったら、他の登壇メンバーと一緒になって『青空がいつまでも続くような未来であれ!』を、ほんとに嬉しそうに披露します。いや、この曲の振り付けを、あの手を振り回すようなジェスチャーを、嬉しそうな笑顔で小片さんが… もう可愛くて可愛くて、ひっくり返りそうでした。
どこか低めなダークな雰囲気は、小片さんがパフォーマンスすることで加速するようです。かと思えば、嬉し気で楽し気な、私たちがハロプロのステージで馴染んだ、心から沸き立つような浮き立つような雰囲気もまた、小片さんがパフォーマンスすることで、楽しさや嬉しさが倍増するようです。
このうえ、アンコールの『いのちの歌』の哀切さについては、言葉を加えるまでもありますまい。
小片リサさんは、そのルックスが、とても “すっきり整っている” と思います。そして歌声が “透明” だとも。
その整った透明さは、どうやら、楽曲のテイストに応じて変幻自在に変化して、楽曲の持つ色合いを増幅するようです。
思わぬ楽曲テイスト増幅器として、今後の小片さんのステージにも注目です。だって、1月のコットンクラブで、どこか恥ずかしそうにしていた小片さんは、4月になって、あんまり恥ずかしそうじゃなかったですからね。
そうそれは、小片さんの清楚で控えめな整い方を見て、小片さんにアイドルとして真摯に恋していたファンすら、その歌に接して、自分が観ている演者は屹立した “歌い手” なのだと気づいて、自分の想いを振り返るほどに。
小片リサ「bon voyage!」 in COTTON CLUB 2022年4月12日(火) |
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01・『Far away』 |小片リサ 02・『SEXY』 |小片リサ 続く楽曲のイントロに重ねてご挨拶 03・『ルビーの指輪』|小片リサ 04・『部屋とYシャツと私』(平松愛理)|小片リサ 05・『ロマンス』(岩崎宏美)|小片リサ 06・『私がオバさんになっても』(森高千里)|小片リサ 07・『フラリ銀座』(モーニング娘。)|小片・田﨑・長谷川・米村・窪田 08・『恋はマグネット』(カントリー・ガールズ)|小片・田﨑・長谷川・米村・窪田 09・『笑って』(つばきファクトリー)|米村・窪田 10・『ラブストーリーは始まらない 2022 Ver.』(Bitter & Sweet)|田﨑・長谷川 11・『涙の糸』(Bitter & Sweet)|田﨑・長谷川 小片さん赤い衣装で ダンスパフォーマンス 12・『雨音はショパンの調べ』 |小片・米村・窪田 13・『愛が止まらない~Turn it Into Love~』 |小片リサ・田﨑あさひ ちょっとトーク(小片リサ、田﨑あさひ) 14・『ないものねだり』(Bitter & Sweet)|田﨑・長谷川 15・『誰にもナイショ』(Bitter & Sweet)|小片・田﨑・長谷川 16・『たそがれマイ・ラブ』(大橋純子)|小片リサ 17・『真夜中のドア ~stay with me』|小片リサ 今日の感想(小片リサ、田﨑あさひ、長谷川萌美、米村姫良々、窪田七海) 18・『青空がいつまでも続くような未来であれ!』 (モーニング娘。)|小片・田﨑・長谷川・米村・窪田 ↓↓↓↓↓アンコール↓↓↓↓↓ 19・『いのちの歌』|小片リサ |
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