Juice=Juice 植村あかり卒業スペシャル 〜愛された末っ子がリーダーとなってつなげた Story〜

Juice=Juice Concert Tour 2024 1=LINE 植村あかり卒業スペシャル〔承前〕

オープニングアクトを終えて、武道館は「あーりー」大コールに包まれます。
そのコールに応えるかのように、順番にメンバーが川嶋さんから登場してきたのは述べた通り。メンバー全員が、その気合の入り方が凄かったんですけども、段原瑠々さんと井上玲音さんは、本気で、なんだか迫力が違っていたのも、述べた通りです。

もちろん石山咲良さん美人さんです。これまで石山さんのことは、ずっと、植村さんに似てる似てると言って来ましたけども、そんでもって、やっぱり似てますけど、独特の雰囲気も醸し出しているようです。江端妃咲さん、髪を切って、妙に妖艶です。つばき の豫風さんと同期だったはずなのに、なんか急に大人です。といったようなことを全部のメンバーについて思いながら、それで井上さん、段原さんが登場するや、その圧巻の存在感(段原さんなんか不敵に笑ってるんですよ)に物理的な圧を感じるほど。

… かと思ったら、そうした後輩たちの後にひかえて、どかんと真ん中に登場してきた植村あかりさん、美しくて、そして目の奥から、すでに述べた自由な奔放さが放射されているかのような表情で、圧倒的に眼を奪っていきます。この辺り、10年選手のステージ技術といったところかとも思いますが… でも植村さん、ほんま美人。

正面のステージに三列でメンバーが整列して… そしてイントロが響いたところで武道館は大歓声です!

01・私が言う前に抱きしめなきゃね

先に投稿して公開いただいた つばき武道館レポ(→ こちら)では、つばきの楽曲が、リリース当初は初々しく透明な印象であったものでも、ライブで繰り返されるにつれ、力強く成長してきたと述べました。

楽曲の成長が、つばき において見やすかったのはメンバーの変化が少なかったからなんですけど、Juice=Juice の場合、ほとんどのメンバーよりも楽曲の歴の方が長いって例も多いというのに、長年舞台にかけられてきたから楽曲に味が染みているのか、歴こそ若くとも、Juice のメンバーは、歌いこなすだけじゃなく独自に味を出すだけの力量を備えているのか、いずれにせよ、ほんまに素晴らしいです。イントロだけで大歓声です、繰り返し。

行くよー!と声をかける植村さん、嬉しそうな笑顔です。
入江里咲さん、メンバーの中に並ぶと小っちゃいのに、目立ちます。
石山さん、ウェーブした髪形もあって、”植村の後の Juice の色は、私!” って主張しているかのよう。… 総じて、一発目から全部、持って行かれます。

決めどころの段原さんのカッコ良いこと!

顔面国宝? いいえ顔面世界遺産です井上玲音

井上玲音さん、これまで普通に世評を踏襲して「顔面国宝」だなどと記してきましたけど、スクリーンに抜かれるアップを拝見させてもらって(ぶっちゃけ、この日の主役の植村さんに次いで、スクリーンに抜かれる率が多くなかったですか?)国宝レベルじゃ収まらないと思いました。顔面世界遺産かと。

それはルックス的に顔面が整っているってだけじゃないですよね。
楽曲の迫力ある斉唱部分などで、表情を歪めて、鼻筋から眼頭のあたりにギュッとシワがよっているような時ですら、メンバーとアイコンタクトして、ふと表情から緊張感が抜けるような時ですら、井上さんは美しい

わたくし、当欄の別記事で何度も言及しているように つばきヲタですけれど、ずっとライバルであった こぶし組のみなさんの慧眼に敬服する次第です。

02・Borderline

川嶋さん可愛いし、上に述べたように井上さん美しいし、石山さんも強力に主張していますけど、こういうアップテンポながら独特の妖艶さを滲ませる Juice ならではって楽曲にあっては段原瑠々松永里愛 ラインの、妖艶さと言うべきか、軽やかな色気と言うべきか、フィジカルの細身なバランスと言うべきか、もう形容の言葉がないんですけど、じつに見応えがあります。

松永さんの「♪きっとできるさの」とか「♪わたし かわれるはずでしょ」といったフレーズには、なんだか非常に引き付けられますが、上に述べたことにも関連するのか、松永さん、全然若いはずなのに、なんだかずっと年上のお姉さんに言われているようで、不思議です。

もう不安にはなりません|入江里咲

入江さんについては、事務所のエライ方と帰りが一緒になった際に「どうして私を選んだんですか」と問いかけたエピソードや、加入当初、なにかと苦戦していたことを、しっかり先輩に見てもらっていて思わず泣いちゃったエピソードなど、印象深いことがたくさんあるわけですが(いずれも入江さん千夜一夜レポを参照)総じて、自信が持てずに不安になって、それでも必死に頑張っている健気さに打たれるものでありました。

でもね。
どの楽曲にあっても、それこそ妖艶な雰囲気を出さなきゃいけない楽曲であれ、激しく凛々しい表情が相応しい楽曲であれ、入江さん、ずっと嬉しそうにニコニコしています。自信に溢れて。もう、それだけで、なんか泣けてきそうな笑顔です、入江さん。

03・トウキョウ・ブラー

新曲ですが、やっぱり Juice=Juice の楽曲だけあって、歌われている内容も旋律も、かなり妖艶な度合いが強めです。
そして不思議なのが、自信ありげに微笑んでいる入江さんも、他のメンバーの歌割をそっと口ずさんでいる遠藤彩加里さんの外した視線すらも、全部、妖艶です。入江さんは、あくまで微笑んでるんですよ? 遠藤さんなんて、あんなに、あどけない若いメンバーですよ? なのに、全部が妖艶に見える Juice の魔法ですね。また、サビの歌唱で松永さんの歌声がまた… また形容の言葉を考えなきゃですけども。

メンバーそろって外にはね上げる足技なども、もうね「妖艶」じゃ追い付かないんですけど、私が思いつく形容の言葉だと品位を下げかねないので、お察しください。あのね、衣装が悪いと思います。

*****

3曲を終えてご挨拶と自己紹介です。
自己紹介で、急にみんな可愛くて、歌唱中の妖艶さは何だったのかと思いますよね。ただし、ここでも、一貫して妖艶(← 繰り返し、言葉のセレクトは、ほんとはもっと違うものを使いたい)なのが松永さんと石山さんです。

はじめての武道館だよってことで、植村さんに話をフラれて(「武道館のパフォーマンス、初めてだよね?」)ニコニコ応じる川嶋美楓さん、可愛いですね。

こんな逐一感想述べてて、どう記事を構成するつもりだと自分でも思いますが、楽曲の妖艶さが抜けて急に可愛くなったといえば、入江さんのところの里咲ちゃん、か、か、可愛いですよね。

04・ロマンスの途中

ご挨拶に移って楽曲が抜けると、妖艶さが消えて急に可愛いと述べました(ただし、松永さんと石山さんだけは、一貫して、ずっと妖艶だとも)。で、楽曲がスタートすると、またもや急に妖艶です。

言うまでもないことですが、もうオリメンは植村さんだけなのに、なのに、この楽曲で「やっぱり Juice=Juice を見に来てるな自分!」って思えるのは、繰り返し、それは楽曲の力なのか、楽曲をパフォーマンスし切るメンバーの力量によるのか。

Juice=Juice は、そのグループの結成時点から妖艶だったと言うべきなのか、この楽曲においても、目のやり場にこまりますよね(やっぱり衣装が悪いと思う)。

05・好きって言ってよ

懐かしいラインナップが続きます。

懐かしいからこそ思います。上に「楽曲の力なのか、楽曲をパフォーマンスし切るメンバーの力量によるのか」と述べましたが、あるいは、アップフロントの育成の実力をこそ言うべきかも知れません。

これまで幾人かのメンバーが、ハロプロどころか、アップフロントそものもを抜けて、しかし、別のステージへと活躍の場を移すことがありましたが、しかし、このようなステージを、かつての感動をつねに呼び覚ましながらそれでも刷新していく、これら懐かしい楽曲と入れ替わったメンバーによって繰り広げられるステージが、こうも続くのは、ハロプロにあってこそ、って思います。

明日の Juice のエースは私|江端妃咲

つばきの豫風さんと同期だったですよね?江端さん。なんか、急に大人で困ったもんです。

石山さんが植村さんに似てると言いました。あんまり「似てる」と強調すると、それは、それぞれの魅力を豊富に持つ双方に失礼ですけど、それでも思うに、これは事務所側の意図した采配だと思うんですよね、いずれ植村が抜けたあとを石山が補うって感じで。

そうした意図的な采配は外れることもあるけれど、Juice=Juice にあっては現在のところ成功しているようで、きっと江端ちゃんは、この日のバックステージの集合写真でもスベっていたオリメン(宮〇佳林さん)の後を継ぐべく配されたのではないかと。いや、悪ガキっていう “はっちゃけ” にも、その気質(なにかとスベる宮本〇林さんの気質)にも同質性がありますが、髪を切った全体の雰囲気もまた、なんか意図的なようでもあります。要は、総じて、江端さん、めっちゃ魅力的であったというわけです。

06・イジワルしないで 抱きしめてよ

ここまで懐かしい楽曲の連続ですが、嬉しいと言うか、勘弁してくれと言うか、なんかハロプロのファンで良かったなあ…と思うところですね。

元から妖艶だったのかと別の曲では思いますが、懐かしい曲を連続されると、やはり楽曲それ自体、メンバーの性質や成長に合わせて(楽曲を披露するメンバーに応じて)いろいろな顔を見せるのだなということがわかります。

なんかね、上に述べたことは、ハロプロ全体に該当するんだけども、だからもちろんモーニング娘。にこそ該当するわけですし、何度か言及しているように、つばきファクトリーでも強く感じられるところですが、Juice=Juice は、妖艶さって「軸」みたいなものがあるためか、一層、その楽曲とメンバーの相互作用が如実に感じられるなあって思うのでした。

ハロプロ的ステージスキルの結晶|段原瑠々

段原さん、素晴らしい。
フィジカルも、どちらかといえば痩身でスッと締まっている美しいフォルムに、ダンスの躍動感が凄まじく、そうかと思って注目してみると、躍動するばかりでもなく、す~っと力を抜いて軽やかに身体を揺らしていたりします。大人っぽく歌う歌詞でも、明るく笑顔で歌う歌詞でも、力強く斉唱する歌詞でも、どんな場合でも、表情のコントロールが完璧です。

それでいて、一貫して妖艶な松永さんや石山さん、ニコニコと可愛い入江さんや遠藤さん、そしてまだ幼い川嶋さんら、それぞれのメンバーの味わいを、楽曲披露のフォーメーションの中で、一切邪魔しないという(それでいて段原さんもちゃんと目立つという)見事な押し出しの緩急。

段原瑠々さん、ハロプロのステージスキルの結晶です。

07・おあいこ

新曲です。
だから、すっかり私の方の眼がそうなってしまっているのかも知れませんが、やっぱり妖艶です。二列になった前後の列が交差して前後を入れ替えるだけで、なんで、こんなに眼を奪われるのか。(衣装が悪いと思います!先生!)

メンバーが左右に分かれて、その中央を植村さんが割って前に出てくるところ、素晴らしい場面でした(これまた、フォーメーションの妙味なのか、そのフォーメーションを構成するメンバーの魅力によるのか)

フォーメーションの然らしめるところ、石山さん客席から視線を外して伏し目がちになっているところなど、異様に眼を惹きますね。

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衣装チェンジのインターバル VTR です。
この『Juice=Juice Concert Tour 2024 1=LINE』という春ツアー中の回替わりデュエット曲コーナーを編集した VTR が流されます。

  • 井上×植村『素直に甘えて』(Juice=Juice)|4/20 ハーモニーホール座間
  • 入江×植村『鳴り始めた恋のBELL』(音楽ガッタス)|4/21 ハーモニーホール座間
  • 松永×植村『ROCKエロティック』(Berryz工房)|4/27 NHK大阪ホール
  • 江端×植村『ヤッタルチャン』(スマイレージ)|4/28 NHK大阪ホール
  • 遠藤×植村『Mon Amour』(Juice=Juice)|5/3 東海市芸術劇場
  • 石山×植村『悲しきヘブン』(℃-ute)|5/5 TACHIKAWA STAGE GARDEN
  • 工藤×植村『愛のダイビング』(Juice=Juice)|5/12 仙台サンプラザ
  • 有澤×植村『メロディーズ』(GAM)|5/18 キャナルシティ劇場
  • Juice=Juice『25歳永遠説』(Juice=Juice)|5/26 NHK大阪ホール
  • 川嶋×植村『青春コレクション』(モーニング娘。)|6/1 沖縄コンベンションセンター劇場
  • 段原×植村『Summer Wind』(℃-ute)|6/8 JMSアステールプラザ

ここから、衣装もシックで落ち着いたベージュの衣装にチェンジして、楽曲も、その雰囲気に合わせて。

(以降、ちょっと自信ないんですけど、ここからしばらく川嶋さんがステージに登場してないような気がします。最初は、なにかしらトラブルなのかと、やや焦りましたが)

08・ポツリと

それにしても、勢いのある速いテンポの楽曲で、衣装とフォーメーションの力も借りて、その上で「妖艶」だってのは、理解できるところなんですけど、こんなに落ち着いた雰囲気の中でも、やっぱり妖艶なのは、どうなんでしょう。

それはやっぱり植村さんの雰囲気に依存するところが大きいのかと思って、じゃあ、植村さんが卒業した後、松永さんと石山さんが、どこまでそれに迫れるのか… なんだ、まだこの先も、Juice の現場に足を運ばねばならないようです。

間奏で、松永さんと工藤タコ由愛ちゃんがペアで前に出てきてダンスするところは額に入れて飾っておきたいですね。松永さん、髪が乱れて、ほとんど顔が隠れているというのに、美しい

09・愛・愛・傘

ベージュの衣装が、レインコートだったんだって、ようやくわかった報告者です。お恥ずかしい。メンバーたちは傘をさして楽し気に歌います。

いや、傘をさしてチェックの衣装の上からベージュのレインコート風のウェアを身にまとって、「♪あいあいあいがさ」って歌うメンバーたちの可愛らしこと!
段原さんの笑顔や、遠藤さんが首をかしげるところなど、なんか、可愛いなあって思います。

あどけないばかりじゃありません|遠藤彩加里

加入してきたときの印象に引きずられて、遠藤さん、あどけない可愛らしい雰囲気だとばかり思っていたんですけど反省です。

いや、もちろん、とっても可愛らしいんですけど、意外に(← これは失礼であることを自覚しつつ)Juice=Juice の妖艶さにマッチしています。上に、入江さんが、メンバーの並びに入っちゃうと、案外、背が小さいことに触れましたけど、遠藤さんところの彩加里さん、けっこう背が高くてビックリなんですよ。その背の高さに加えて、それが “ひょろひょろ” してると感じられない肢体でもあって、松永さんや石山さんを一貫して妖艶であると記述してきましたが、遠藤さん、負けてないね。

10・銀色のテレパシー

Juice=Juice にも鉄板曲は非常に豊富で、その中でもとっておきのものが後半で何曲も繰り出されますが、ゆっくりと、落ち着いた雰囲気の中で繰り出されるに相応しい鉄板曲として、これほど素晴らしいものがありましょうか。アカペラのコーラスからこの曲のイントロに切り替わったとき、うっかり鳥肌が。

メンバーによって、楽し気な表情で歌っていたり、物憂げな表情で歌っていたり、いずれも実に相応しいのも不思議だし、嬉し気な入江さんに眼を奪われもしつつ、植村さんが楽しそうであることに気が付いて、何故か「ああ、よかった」と思って、急に泣きそうになって自分でビックリしましたけれど… 良い曲ですよねえ。素晴らしい。

11・FUNKY FLUSHIN’

アルバム曲です。
落ち着いた雰囲気から、少しずつ次のパートへ向けて、ゆっくり熱量を上げていくみたいで、楽曲の使いどころってあるんだなあと思わされます。

それに、気が付いてみれば、この前の曲からレインコート風の衣装を脱いでおり、チェックのベージュベースの衣装となっておりますが、やっぱり衣装がとっても悪いと思います、先生! 間奏部分の足技なんか、ミニスカートの衣装でやってはいけないと思います、先生!

間奏以降、メンバーの同期ごとに前に出てくる演出、とても良かったですね。
とりわけ、遠藤さんにグイグイ来られて困ってる風の石山さん、これまた額に入れて飾っておきたい。

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続いてライブはメドレーへと雪崩れ込みますが、レポ記事は、いったんページを区切ります。

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