はじめに 卒業セレモニー
己の欲するところに従うてその矩を踰えず
Juice=Juice の植村あかりさん、あたかも思いつくままに客席に向かって自由に話しているかのようにして、ご挨拶をしてくれます。それによれば、植村さん、今回が10回目の武道館だったそうです。そして、今回が一番にお客さんが入ったと云う公演なんだそうです。そうしたあれこれを、ほんとに普通に隣に座っている友人に語り掛けるかのように、ある意味ラフに、そして自然に、ご挨拶してくれる植村さんです。
“ある意味ラフに、そして自然に” といえば、アンコールの後の卒業セレモニーでのお手紙朗読。それに先立って、スラっとした白のドレス?スーツ?に着替えて『Brilliance of memories』を歌ってくれた植村さんは、マイクスタンドにマイクをセットしたり、マイクスタンドに添付されていたお手紙(風の用紙)を取り外したりする際に「順番まちがえちゃった」とか言っております。なんでも、卒業するのは初めてのことだから「初めてを経験中です♪」と、懐かしい曲名をもじりながら。
そのまま続けてお手紙を朗読するんですが、なんだかたどたどしく、それは、いかに植村さんといえど、自身の卒業にあたって、いろいろと感情も乱れ、涙が出そうになったりしているんだろうと、そう客席からは見えるようでもあったけれど…
実は、このパート、全然 “お手紙朗読” ではなく、植村さんは、白紙の紙をあたかもお手紙であるかのようにしているだけで、ソラで、何を読むでなく、そのまま思いつくままに客席に向かって自由に話してくれていたのでした。私たちが、”あれ?あーりー泣きそうなのかな?” と思ったのは、いろいろ頭の中で(その場の即興で)文章を組み立てていたからなんですね。
で、”お手紙朗読” と見えたものが終わって、自分が読んでいたと見せかけていた紙をペラっと、じゃじゃじゃ~~んって感じで、カメラに向かって見せてくれる植村さん、当記事のアイキャッチのとおり、そこには『あーりーがとう』の一言だけが。
この演出の一部始終について、会場のモニターを見ていた武道館の客席からも、ライブビューイングや生配信を見ていたファンからも、ちゃんと文字がスクリーンに表示されて(ちゃんと表示できるだけの大きさ・太さで)良かったと、なにやら胸をなでおろすかのような感想が相次いだ点も含めて、というか、そこまで含めて、植村あかりさん、あからさまに自由です。
お手紙朗読風の即興ご挨拶を終えて2曲を披露してくれて(セトリ後掲)メンバーからの植村さんへのメッセージが語られるパートへと、セレモニーは進行しますが、植村あかりさん、自由だというなら、このパートでも輪をかけて自由です。
江端妃咲さんが、この日の武道館が、それに先立つ春ツアーと違う部分があると言うにあたって、同じ内容を繰り返してしまったと自分で自分に突っ込んで、続けて「最初に私のことをエバと呼んでくれたのは植村さんでした… ですよね?」と自信なさげにしていると、横からリーダー植村さんは「しっかりしろ!」と重ねて突っ込みます。
何より、なにやら感動的な植村さんとのエピソードを語ろうとしていた有澤一華さんですが(感情が乱れすぎて、ちゃんとした文章にできず、はっきり伝わっていない点もまた感動的だった次第ですけども)、一生懸命語る有澤さんの傍らで(セレモニー中のご挨拶中だというのに)当たり前のように、そのまんま水分補給している植村さんです。
それも、ライブ中の MC パートでありがちな、そっと隠れて水分補給… ってのでは全然なく、そのまんま、普通に整列している中で、ストローでチュウチュウしながら(そして語ってくれている有澤さんの方を見ながら)すとんと直立して水分補給しています、植村さん。
植村あかりさん、自由です。
そして、自由にそのまんまの植村さんでいて、自然に振舞っていて、その全部が、ひとつとして嫌味なく、そのまんま愛らしい以上に、客席への感謝も、グループへの愛も、ちゃんと伝わってくるってことを改めて強調したいところです。孔子様すら70年生きなきゃ到達できなかった境地に、植村さんは到達しているかのようです。
セレモニーでの自由さ、そして自由であるからこそ伝わってくるものについて、どうしても我慢できないので、5年前の初代の卒業時のレポを引用させてください(↓)。往時も、卒業セレモニーのセオリーからはみ出しまくりの植村さんだったのでした。
そういえば、ご挨拶のトークの中で、初代のリーダーについて、うっかり「タヌキ」と言いそうになってるところもありましたね、植村さん。
ハロプロの歴史の中で屈指の美人であり、そのビジュアルの強力さがファン界隈に限定されず広く認知された植村あかりさんは、その自由さ、天真爛漫さによってこそ伝えられる内面の美しさでも愛されていました。上に掲示した5年前の初代卒業時の自由さに比べて、昨今ではどこか落ち着いたかのように思っていたけれど、やっぱり自由でした、植村さん。
ああ、また本編に触れる前に長くなっちゃった。
Juice=Juice Concert Tour 2024 1=LINE 植村あかり卒業スペシャル
そんなわけで、ついに Juice=Juice から結成時のオリジナルメンバーがいなくなる日がやってきました。
2024年6月14日の金曜日、唯一の Juice オリメンであるだけでなく、その美貌で界隈を超えて知られ愛された 植村あかり さんが、日本武道館でラストのコンサートを迎えます。
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この2024年にデビューすると予告されている研修生ユニットのオープニングアクトから。
つばき希空ちゃんの武道館(→ こちら)でも思いましたが、同じ苗字の植村葉純さん、美人さんですけど、ちっちゃいですよね。そして上村麗菜さん、きっと数年後には美人さんになりますね。
こうした研修生のパフォーマンスを見ていて、やっぱり老人の繰り言に属するものであると自覚しつつ、いろいろ思い出しますよね。それは、まだ結成まもない Juice=Juice が、℃-ute のお姉さまのステージのオープニングアクトをつとめていたこと。
℃-ute のお姉さまたちが、大きなステージに立って、そしてリハーサルをして、スタッフさんたちに「本番よろしくお願いします」ってご挨拶しているところを、植村さんたち若き Juice=Juice メンバーは、客席から見学していました。あの日、客席から先輩たちのお仕事を見ていた幼い子が、今、武道館を背負って堂々と主役を務めて、そして卒業して行きます。
この日の武道館でも、植村さん、かつての自分のことに触れて「東京に出て来て迷子になってた」こともご挨拶で話してくれましたね。植村さんが迷子になって、慌てて駆け込んできて焦って泣いちゃって、℃-ute のお姉さまたちに頭をなでられている映像は、℃-ute のDVDマガジンにも残されていますが、きっと多くのファンが同じシーンを脳裏に蘇らせていたことでしょう。あの日、迷子になって電車を間違えて、遅刻しそうになって泣いていたのは、幼いとか、東京になれてないとか以上に、やっぱりステージへの責任感があったのではないかと思えるし、それは、今の “自由だけど愛が感じられる” ところにも通じているようです。
… ネットの一部には、”こうした卒業セレモニー的なあれこれを、アップフロントはいつまで続けるんだ?” 的な苦言というかクレームも散見されないではないけれど、ずっと見てきた者としては、こうして受け継がれていくこと、あの日の幼かったメンバーが堂々と大舞台で主役を張って後輩たちを従えていること、こうしたことの全部が、いろんな付随して思い出されることも含めて、やっぱり、ありきたりかも知れないけれど、感動的ですよね。
とか思っていたら、川嶋美楓さんから順番に若いメンバーから先に、一人ずつキメキメでメンバーたちが登場してくるんですけど… (言うまでもなく全員が素晴らしい上で)… 植村さんが卒業して行った後の Juice を牽引することになる段原瑠々さんと井上玲音さんのオーラが凄まじいんですよ。こういうところを見せられると、自ずと襟元を正して、ステージに向ける視線にも熱が入ろうというものです。
と、まずは、具体的に本編に触れる前に当日のセトリと概要を。(その下でページを切り替えますね)
Juice=Juice Concert Tour 2024 1=LINE 植村あかり卒業スペシャル 日本武道館 「開場17:00/開演18:00」 |
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OA・『女で地球は回ってる』(ハロプロ研修生ユニット’24) 葉純ちゃん、ほんまに、ちっちゃ!&上村さん美人さんだね♪ 「あーりー」大コール それにしても、段原さんと井上さんのオーラが!! 01・『私が言う前に抱きしめなきゃね』 02・『Borderline』 髪を切った江端さんが! 03・『トウキョウ・ブラー』 MC 美楓ちゃん武道館のパフォーマンス、初めてだよね? 04・『ロマンスの途中』 05・『好きって言ってよ』 06・『イジワルしないで 抱きしめてよ』 07・『おあいこ』 衣装チェンジ VTR ツアー中の回替わりデュエット曲コーナーの編集VTR 08・『ポツリと』 (あれ?美楓ちゃん、いる??以下、少々自身なし) 09・『愛・愛・傘』 10・『銀色のテレパシー』 素晴らしい!! 11・『FUNKY FLUSHIN’』 ↓↓↓Juice=Juice メドレー↓↓↓ 12・『天まで登れ!』 13・『五月雨美女がさ乱れる』 14・『伊達じゃないよ うちの人生は』 15・『CHOICE & CHANCE』 16・『大人の事情』(NEXT YOU) 17・『チクタク 私の旬』 18・『アレコレしたい』 ↑↑↑Juice=Juice メドレー↑↑↑ MC 石山「サイド、さぼってない?」 Juice 円陣に、みなさんも参加して「We are Juice=Juice Family!!」 (美楓ちゃん、いるじゃん!!あれえ??) 19・『ナイモノラブ』 20・『プライド・ブライド』 21・『Fiesta! Fiesta!』 ちょっと凄まじかった 22・『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』 23・『GIRLS BE AMBITIOUS』 (植村卒業版?) 24・『Magic of Love』 (これ、ほんまに好い♪) 植村に抱き着く他のメンバーたち はけるよーー!! ↓↓↓↓↓アンコール↓↓↓↓↓ 25・『Brilliance of memories』 (植村あかり) 卒業のお手紙朗読 「順番まちがえた、卒業式初めてだから、はじめてを経験中です♪」 実はお手紙は白紙で、読むのではなくて自分の言葉でメッセージを話していた植村さんでした 26・『続いていくSTORY』 (これは卑怯!) 27・『Wonderful World』 (植村さんに松永さんがキス!) MC メンバーから植村さんへ 28・『Goal ~明日はあっちだよ~』 ↓↓↓↓↓ダブル・アンコール↓↓↓↓↓ ステージ一周 & メンバー呼び込み動画と記念撮影! |
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