つばきファクトリー 八木栞、10周年記念の武道館公演~OUR DAYS~は、笑顔を絶やさぬ卒業式に

つばきファクトリー 10th Anniversary Concert at BUDOKAN ~OUR DAYS~ 八木栞卒業〔承前〕

定刻の、ほんの10分前くらいだったかしら、オープニングアクトは、ロージークロニクル『ガオガオガオ』です。
お姉さんグループの武道館公演にオープニングアクトとして登場していた つばきファクトリーを知っているからこそ、そんな つばきファクトリーが今回で5回目の単独武道館公演だってことを踏まえるからこそ、ロージークロニクルも、いきおい可憐に見えちゃうのは避けられないところです。オープニングアクトの頃の つばき 同様、もう、みんな可愛いので困ったもんです(小野田華凜ちゃんが気になっているのは固く秘する方向で)。

序盤から眼が足りない つばきライブのオープニング

自然発生的な つばきコールが、なんとなく被さってきた会場アナウンスにかき消される感じもあった後、今度はゆっくりと “ヤギシオリ” コールが響いたりなどしながら、やがてメンバーが登場してきます。メンバーカラーのバックライトに照らされながら、(正面のステージではなく)センターステージへと、ひとりひとり。

しかし、結成当初からしばらく、健気で初々しく瑞々しい透明な… って印象こそが強かった つばきファクトリーは、この登場時のBGMにも明らかなように、いつしか、堂々とハロプロの一翼を担う、麗しくも、しかし、厚みのある見事なパフォーマーへと(メンバーを入れ替えながらも)成長したようです。このライブ全体のオープニングが、非常に素晴らしかった。

そして、その登場時、みんながみんな、異様に気迫がこもっているのか、非常に(普段に増して)美しく、とりわけ髪形をおかっぱ風に整えて来た福田真琳ちゃんの美しさに、まだ開始して数分だというのに腰を抜かして座り込んでしまった報告者です。

そのまんま、センターステージの周囲に火花のギミックを伴いながら、一発目の『今夜だけ浮かれたかった』。
もちろん、あの大斉唱パートの小野瑞歩さん→小野田紗栞さんって流れは、まだ一曲目だっていうのに、いきなり鳥肌なんですけども、繰り返しメンバーがみんな気合いの入り方が違うって言ったように、もう幼いだけのような土居楓奏ちゃんまで、カッコいいのに驚きます。そのまま続けて二曲目は『ハナモヨウ』。遠く天空席からであっても、河西結心さん、怖いくらい気迫が伝わってきます。ってか、気迫を込めて真顔になったときって結心さん、美人さんですね!これまたビックリです。

すばらしいイントロに続けて三曲目『鼓動OK?』から四曲目『笑って』まで、オープニングから立て続けに4曲です。
ってか、軽く駆けだしたくなるような旋律の『鼓動OK?』ですが、一曲目(今夜だけ)から二曲目(ハナモヨウ)の重厚な流れの中での『鼓動』で急に笑顔になる感じが、とても素晴らしかった。中盤の、河西さん→真琳ちゃん→泉羽ちゃん→小野田さんって斉唱の連続パートは、実に素晴らしい流れでしたが、そのまんまニッコニコと正面ステージから左右のウイングに散って『笑って』へ。

いつも思うんですけどね、作詞・作曲だけでも特殊能力だと思うんですが、それに加えて歌割の配分だとかコレオグラファーだとか、楽曲作成って、どんだけセンスが問われる作業なのかと想像しただけで真っ青になるんですけども、しかし、こうしたライブの楽曲構成って、いったい考えてる人の脳内って、どうなってるんでしょうね。… 素晴らしい。

石井泉羽さん、ニッコニコだし、村田結生さん、きっと将来、一番の美人になりますね。
そして八木ちゃん… 美人さんだとばっかり思っていましたが、ほんまに、あどけなくて可愛らしいというか幼いというか、小鼻とおでこの対比が、めっちゃ可愛らしいですよね。って、豫風瑠乃さん、元々整っていたルックスがいよいよ輝き始めた感じ…
… って、そんなまだ4曲だけしか披露してないというのに、いくつ眼があっても足りないくらい。

今般の武道館は、わたくし(昨年の新沼希空ちゃん卒業公演のセンターステージ直下のアリーナ席とは打って変わって)遠く天空席だったんですけども、かえってステージ全体を見渡せたのが良かったと思えるほどです。

メドレーまでの疾風迅雷 前半戦

ご挨拶と自己紹介を終えて、次の楽曲のイントロで衣装の上着を脱ぎすてて… 初披露の新曲は昭和歌謡のカバー『悲しみがとまらない』。ここで、この日何度となくどよめいた武道館が、まず一発大きくどよめくわけですが、私もしっかり驚いてきました。

かつて、バラードのカバーだけでひとシーズンのツアーをまるっと敢行してしまったアップフロントですが、こうした昭和後期の名曲を令和のメンバーたちがカバーするアルバムなんぞ売ってくれたら、食事を抜いても購入したいところ。… それほど、つばきファクトリーによるカバーの完成度が高いってことが言いたい次第ですが、しかし、これ、生配信されたCS放送を録画してる方がいらっしゃったら、何度もリピートしているだろうなとも思い、将来の映像化商品が楽しみでしかたないほど、全員が全員とも、どの場面も素晴らしかったんですが、個人的には天空席からは小野瑞歩さんと豫風瑠乃ちゃんの美しさが特筆されるべきかと。同じことばっかり言っていてすみませんが、ほんとに素晴らしかった。

続く『間違いじゃない 泣いたりしない』って中盤からのサビが実に上りますね。繰り返し、コレオグラファーさんとか、どういう理路とかセオリーがあって、楽曲の振り付けをしてるんだろう。八木ちゃん、整っていて美しい顔立ちなのに、楽曲に乗ってくれば来るほど、あどけなく可愛いのが目立ちます。やっぱり眼が大きく目立つからかな。一方の瑠乃ちゃんの美しさは数年後が怖くなるほどですが、真琳ちゃん、英語のラップ口調のところ、いつもメンバーに言われると照れたりして誤魔化すのに、ステージでは堂々と。

この日何度もどよめいた武道館だと先にも述べましたが、続く『独り占め』で、また何度目かのどよめきが。小刻みなステップが印象的ですが、ひなーずも、リトキャメも、きっちり足先まで見事です。… ここまで、何度か斉唱部分での小野瑞歩さんが強い印象を残してくれたことに触れましたが、『独り占め』に至って、いよいよ今般の武道館での歌唱面でのMVPではないかと。

八曲目には、『弱さじゃないよ、恋は』。
言うまでもありませんが、すげえ良い曲ですよね。うっかり聴いてると涙腺がヤバいことになります。この楽曲単独で、っていうわけじゃなく、つばきファクトリーが奏でるこの曲が、っていう意味で。それは、この日披露された44曲すべてに該当するものだから、困ったもんですが、低い音程での瑠乃ちゃんのソロパートに刮目です。

さっき、今般の武道館公演の歌唱面でのMVPは小野瑞歩さんであると述べましたが、斉唱面では小野田紗栞さんと豫風瑠乃ちゃんが争いつつ、やっぱり小さな体の動きであっても、その躍動感が突出しているのは秋山眞緒さんかと。

さらに九曲目もまた新曲から、あまり馴染のないところで『月夜のパ・ド・ドゥ』を。
上にも何度かコレオグラファーに触れましたが、衣装とも相まってか、今度は、異様に妖艶です。最年少の土居ちゃんすらも。可憐で初々しく透明なまま、堂々と厚みのある力強さに加えて、エ〇さまで兼ね備えられてしまっては、つばきファクトリー、隙が無いのではないかと。いや、実際、あの衣装で、あのダンス… アリーナ席であったなら、ぶっちゃけ眼のやり場に困ったであろうことから、遠く天空席であったことを感謝したいくらい。

メドレー前半戦 メンバーフィーチャリング

新曲だったよ、全シングルですよ、だからこれからメドレーですよ、前半はメンバーフィーチャーですよ… といったご挨拶を経て…

青春エクサバイト』ってイントロが良いですよね。
フィーチャリングの村田結生さんって、実はDマガの身長測定(← 遊戯施設の身長制限のため)でも明らかなように、実は、案外ちっちゃいのに、なんかステージでは大きく背が高く見える不思議。八木ちゃんも、そのダンスのパワフルさに触れたように、きっと数年後、パワー溢れるダンスで つばきを牽引するんじゃないかと。美人さんポテンシャルも大きいです。

石井泉羽ちゃんフィーチャリングは『アイドル天職音頭』ですが、泉羽ちゃん、表情が実に素晴らしい
かつて、ホックシールドら社会学者によって、労働問題のあらたな側面として指摘された “感情労働” ですが、もし石井ちゃんが、アイドルとしての労働にあって感情を管理した結果、この表情を作っているのだとしたら、実に末恐ろしいところ。八木ちゃんの初めてのバーイベで大器の鱗片を感じた(→「つばきファクトリー 八木栞、ふわふわすぎて末恐ろしいバースデーイベント2022 in 横浜」)ことからすれば、石井泉羽さんのケラケラ笑ってるのが数年後どうなるか、なかなか恐ろしいかも。

そして『I Need You ~夜空の観覧車~』フィーチャリングのリーダー谷本安美さん、わかっていましたが、美しいですね。
それまで他のメンバーと一緒に一列に正面ステージの段差に座って歌っているところまでは、周囲と馴染んで普通に安美ちゃんだったのに、そこから一歩進んで一瞬ソロとなる場面から、急に美しくて驚異的

オープニングの八木ちゃんが、あどけなさすぎて、その幼い造形は、この先の舞台女優の道にあたって “邪魔” になりかねないほど強烈であった『イマナンジ?』ですが、この曲のフィーチャリングは、それこそ上にも述べた “感情労働” としての表情管理まで含めて小野瑞歩さんの独壇場です。大人になったなあと… 。

個人的に つばきファクトリーの代名詞でもあろうかと思っている『春恋歌』(→「つばきファクトリー『春恋歌』が奏でる “春を迎える切なさ” は、つばきファクトリーそのものでもある」)でのフィーチャリングは、小野田紗栞さん。
ってか、さおりん、無理して強張っていたような “可愛い私ポーズ” が、良い感じに力が抜けて、真面目に可愛いです。笑顔よりも、スクリーンに抜かれたりする見せ場よりも、それらを終えて、ふと全体の中に埋没するかのような一瞬の小野田さん、めっちゃ可愛いから、みんな映像化商品で注目してね。

いきなり大人っぽく、ややダークな雰囲気ですらある『約束・連絡・記念日』では、最年少の土居楓奏ちゃんが前に出てきます。お姉さんたちが左右に割れてセンターで一人「♪だ~ か~ ら~」と歌う力強さは圧巻。いや、最年少で可愛いばっかりかと思っていたメンバーの思わぬ力強さを見せられると、脳内の期待との落差で、ほんとに驚くので、感謝していた天空席が急に危ない場所になったりして(物理的な落下の危険)。

やはり楽曲のオープニングでの八木ちゃん、美しいんだけど、そう、綺麗なんだけど、ほんと幼い印象で、可愛らしいなと思わないではいられない『デートの日は二度くらいシャワーして出かけたい』では、中盤から福田真琳ちゃんが突出してきます。真琳ちゃん、あんなに普段は “ふにゃあ” ってしてるのに、気合を入れると凄まじいパフォーマーで、そんなところも、個人的には元℃-ute の愛理さんに似てるなと。

しかし、この辺りのメドレー曲、オープニングは軒並み八木ちゃんに割り当てられてるんですけど、なんか意図的なんですかしら。そんな『でも…いいよ』(← 良い曲っすよね)で前に出てくるのは河西結心さん。先にも、おちゃらけを消した河西さんは美人だと述べましたが、『でも…いいよ』の曲調とも相まって、20歳そこそこの若い女性だとは思えぬほど。先の『二度くらいシャワー』の真琳ちゃんとも併せて、3年後の彼女たちが怖いくらい。しかも河西さん、高音のパートが伸びるね。

続く『ベイビースパイダー』では、難しい旋律ながらも豫風瑠乃さんが前に出てきます。
いや瑠乃ちゃん、パフォーマンスにあっても、ルックスにあっても、真面目にこの先数年のハロプロを牽引するのではないかと。可愛らしいコメントや、素直な子供らしさの一方での、ちょっと形容に困る妖艶さまで!

八木ちゃんフィーチャーは『意識高い乙女のジレンマ』です。
楽曲パフォーマンスだけじゃなく、中盤ソロでのダンスまで含めて八木ちゃんフィーチャリングです。さらには「♪私を二人にしてください」という歌詞も、新たなミュージカル女優という夢と、大好きな つばきファクトリーという、今般の武道館公演での卒業を踏まえたものとなっており、まさしく八木栞フィーチャリング『意識高い乙女のジレンマ』ってところ。

そして… 上にも何度か触れましたけど、八木ちゃん、整っていて美しいんだけど、それこそ、この先のミュージカル女優という新しい夢にあたって、かえって “邪魔” になりかねないほど、顔立ちがあどけなく幼いですよね。眼が大きいのが目立つって以上に、横顔のおでこの張り出しと対比的なチョコンとした小鼻と、ほんまに “あどけない” です。

満を持して初っ端から身体の躍動感を見せてくれる秋山眞緒さんは、フィーチャリング『抱きしめられてみたい』ってところで。
思えば、秋山眞緒さんこそ、かつて最年少だったんですよね。それが、ここまでの躍動感を見せてくれるとは。そりゃ瑠乃ちゃんや土居ちゃんの将来が楽しみな道理です。

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ここまでで、いったんメドレー前半戦は終了。ちょうど20曲です。
メンバー衣装チェンジのインターミッションとして、メンバーカラーをあしらったパステルカラーの水彩画のようなメンバー紹介ポートレートVTRが流れます。
BGMは『ふわり、恋時計』のインストロメンタル(ピアノ)アレンジ。
最期の、水彩画のような加工部分が、ラストで実写に切り替わるところ、八木ちゃんの(ほっぺをツツかれている)笑顔が、悲しいほどに見事な笑顔だったよね。

これまた、非常に美しかったので、是非、将来の映像化商品を楽しみにしてね、私も楽しみにするからね… って言い置いて、もう一度ページを切り替えて、次のページはメドレーの後半戦から。

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