OCHA NORMA、初の武道館は “心揺さぶる演出” と “ハロプロらしさ全開” の構成で魅せた!

OCHA NORMA 2025 LIVE at BUDOKAN ~#OCHAnnel~〔承前〕

ファンの琴線に触れる演出

ようやく他の先輩グループに伍して単独武道館のステージを踏んだ… おそらくその想いは、メンバーだけでなく、ずっと OCHA NORMA をサポートしてきたスタッフにも共有されていたものと見えて、ステージの演出のあれこれが、非常にファンの琴線に触れるものとなっておりました。結成からこれまでの印象的な場面のVTRをつないでみたり、初めてもらった研修生内ユニット時代の楽曲を、印象的な仕方で披露してみたり… それは、ずっと OCHA NORMA を応援して、武道館までの日々を並走してきたファンにとってこそ、嬉しい演出だったかと思います。

そう、ファンの気持ちを汲み取って、ファンの琴線に触れる演出
その意味でこそ、実にハロプロらしい、きっちりした武道館公演だったとも思います。その “きっちり” 具合は、しっかりと MC や VTR で区切られてブロックに切り分けられたステージ構成(前ページ、セトリ参照)にも明らかだったかと。

オープニングアクト ロージークロニクル

オープニングアクトは、ロージークロニクルで『未来ハジマリ』。
まったく、OCHA NORMA の武道館公演だというのに(個人的に?)ロージークロニクルは可愛すぎるので、困ったもんですよね。もちろん、わたくし、道重さんと熊井ちゃんに忠誠を誓っている つばきファクトリー推しなので、そうそう簡単に末っ子グループに目移りしたりはしないのですけれど、しかし、体調不良で村越彩菜さんが欠席していたのは痛恨でした。
だから目移りしないってば!

まったく、植村葉純さん、顔立ちが美しく整っていて、親戚ではないかと噂もあった同じ名字で同じ出身の Juice=Juice 3代目に匹敵しかねない美形でありながら、ちっちゃくて可愛いよね。松原ユリヤさん、なんか、見るたびに、どんどん美人さん度合いを増していて、ほんまにアップフロントの上層部の慧眼には腰を抜かします。上村麗菜さん、ますます可憐ですが、ますますダンスの細部の勢いが凄くて目が離せません。小野田華凜ちゃん… 、すんません、やっぱ目移りしたかも。

まったく、OCHA NORMA の武道館公演だというのに、ロージークロニクルは可愛すぎるので困ったもんですよね。

#OCHAnnel ある意味ハロプロらしい、はっきりした構成

本編の OCHA NORMA 公演、繰り返し、個々に差しはさまれる演出が素晴らしかっただけじゃなく、全体的な構成も、きっちりしていて、なんだか手堅くセオリー通りって感じの、はっきりした構成でした。

オープニングVTR では、OCHA NORMA の、いろんなVTRをつないで、これまでの来歴を映像で紹介するような流れから、個々のメンバー紹介へと移ります。で、個々のメンバーの紹介パートでも、現在の肖像と氏名を大写しでスクリーンに表示するだけでなく、印象的な過去VTRからの抜粋も絡めて。たぶん、ずっとずっと OCHA NORMA を応援してきたファンは、これだけで涙腺がヤバかったんじゃないかと思うのですよ(私も2023年だったか、つばきのツアーで、インターミッション的に、つばき結成からの編集VTRが流れたとき、自分でも驚いたんですが、急に涙があふれて来てビビった経験あり)。

オープニングは『お祭りデビューだぜ!』。
正面のメインステージではなく、いきなりセンターステージにメンバーが陣取っていて、和風な楽曲テイストと、ギッラギラな衣装のギャップに軽く一撃されたところで、メンバーたち、開始早々、客席を煽ります。

この客席煽りなんですけれど、リーダー斉藤さん、今まで、なんか無理やり大声で怒鳴ることで “煽り” としていたようなところが散見されましたが、このところ、この種のステージから客席への働きかけについても、熟してきている感じがいたします。

ご挨拶のMCに続いて、正面スクリーンに<PARTY TIME>と表示され、最初のブロックへ。

明るい曲調で(直前のご挨拶で「ついに初の武道館です!」とか言ってたことも加味されて)なんだかメンバーも嬉しそうな『ヨリドリ ME DREAM』から、『ウチらの地元は地球じゃん!』では、セリフパートで、「ウチらの地元は武道館!」とか叫んだりして、しばし、初武道館であることが強調される感じで。

続く4曲目『学校では教えてくれないこと』(← ところどころパルプフィクションに似てるよね)から5曲目『ちょっと情緒不安定?…夏』まで、ざっと明るく楽し気なアップテンポな曲調が続きます。『ちょっと情緒不安定』では、この公演中に何度かあった 澪心ちゃん → 西﨑さん という斉唱重ねの、一発目を堪能することができました。

いや、繰り返し公演中に何度か堪能したわけですが、まずもって筒井澪心ちゃんの斉唱の迫力に驚いて… んで、わあ澪心ちゃん凄いなって脳にフレーズが浮かびかけたところで、その驚きを含めて全部、西﨑さんの引継ぎ斉唱が攫って行きます。この 澪心ちゃん → 西﨑さん という斉唱重ねは、この先も OCHA NORMA の強力な武器になるかと。

その後、VTRで間をつないで衣装チェンジして、『わかってるっつーの!』から、急に雰囲気が変わります。
このブロック、続く『ウットーシー!』から『黙ってついてこい!』まで含めて、非常に怖い雰囲気でメンバーがパフォーマンスしており、個別系イベントの現場でメンバーに怖い顔で叱ってもらうのを趣味としている報告者としては、非常にご褒美パートとなったところ。

なんとなくだけど、OCHA NORMA って、曲名=サビフレーズ ってパターン多め

続くMCで会場を改めて煽るメンバーたちですが、序盤を終わったばかりなのに、なんかボルテージ高めです。後日の映像化商品を楽しみにしたいところですが、リハーサルなんかで、会場煽りテンション高めで、みたいな指示があったりしたのなら、やっぱり手堅くセオリー通りって感じが強めですね。

続いて正面スクリーンに<UNIT SONG SHOW>と表示され、メンバーが個々に分かれての楽曲披露となります。
斎藤円香さん、広本瑠璃さん、窪田七海さんの3人で『イージーイージー』を。きゅるるん窪田さん、なんか楽しそうで良い表情してます。って、元々お顔のパーツの個別の主張が強めでもある窪田きゅるるんさん、ステージで嬉しそうにしていると、ほんとに表情が活きますね。

中山夏月姫さんと西﨑美空さんの2人で、これ難しい曲だと思うんだけど『1/2』を。中山さんと西﨑さんの “しっとり” に驚きます。直前まで、きゅるるん七海さんの、ぱあっと武道館を照らすような明るい表情に接していたところから、中山さんと西﨑さんという OCHA NORMA の美形ペアによる “しっとり” の落差にやられる次第。そこから、米村姫良々さん、北原ももさん、筒井澪心ちゃんの、 OCHA の華やか担当メンバーと思われる3人による『Peek a Boo』へと続いて、年少メンバーによる華やか担当だとばかり思っていたら、意外に妖艶で、これまたビックリです。

そして…
そして、『ミステイク』です。
最初、研修生ユニットのオリジナルメンバーでの披露かと思いきや、途中から他のメンバーも参加して、最終的に全員での『ミステイク』披露となります。多くは語る必要はなかろうと思いますが、事前特番のオリジナルメンバーたちの「人生の最後にはミステイクが流れてる」という発言を再度引用したいところ。

衣装チェンジの間つなぎVTRは、「コントやってみた」。
なかなか始まらないジャンケンからの広本さん野球ネタのオチってところですが、この微妙な感じもまた、正しく “ハロプロらしい構成” であったところかと。

衣装チェンジして、急にコケティッシュな雰囲気に変わっての『デート前夜狂想曲』では、メガネを装着した北原ももちゃんにノックアウトされた人々は多かったのではないかと。もちろん、私も。続く『素肌は熱帯夜』で、引き続き、きゅるるん窪田さんが良い表情するなあと思い、『Super Duper Sugar Power』がかなり難しい曲だと思って、やっぱりメンバーたちの、したがってハロプロのステージ技量を再認識させられたよね。そう思えば、きゅるるんさんの明るい表情も、あれはやはり、窪田さんの個性というよりも、卓越したステージ技量に分類されるべきかも。

そして、OCHA NORMA バージョンだという『Hello! 生まれた意味がきっとある』が披露されます。モーニング『Happy大作戦』、℃-ute 『最高ミュージック』、つばき『最上級Story』は、その最高峰であるとして、時折ハロプロ楽曲に散見される、非常に “正しい楽曲” の一角かと。… 良い曲ですよね。

なんか晴れやかな曲だなあと、『友達天体図』でこちらの心も晴れやかになったところで、インターミッション的なVTRを挟んで、メンバーたちによるダンスパフォーマンスへと流れます。

ダンスパフォーマンスは、武道館の各所に配されたサブステージに散ったメンバーが、”米村・北原 → 広本 → 筒井 → 西﨑・窪田 → 斉藤・中山 → 全員” という流れで披露されますが、こちらも、ダンスの個々の振り付けから、武道館の各所への配され方、そして複数のメンバーごとに分かれてからの全員へという流れも含め、実に、やっぱり、どうしたって、ハロプロらしいと思えたところです。

続いてのブロックの冒頭、『女の愛想は武器じゃない』では、澪心ちゃん → 西﨑さんと連続する斉唱重ねを再度堪能して、『ちはやぶる』へ展開。楽曲の流れが「急に強いな」と思って見てるこっちの気持ちも調整難航中。

ラヴィ・ダヴィ』での西﨑さんのドヤ顔に魅入られて、それこそ “近寄ったら危険だ!” とアラートが鳴るほどビビりながら、続くブロック区切りでは、澪心ちゃんの語り、窪田さんのきゅるるんビーム、斎藤(上手)・広本(センター)・中山(下手)のコール&レスポンス合戦など超盛り沢山なMCを経て、ステージはラストスパートへ向かいます。

新曲となる『想定内!』では、確かにアップテンポで楽しい楽曲なんだけど、タオルを準備する手順も、タオル回してって客席への指示も、やっぱり、”タオルを回すアガる曲だよ” ってのが押し出されるハロプロらしいプロトコルが、なんだか微笑ましかったりします。

やっぱり「曲名=サビのフレーズ」パターン多めだと再認識した『宇宙規模でダイスキ宣言!』から『Good Luckの胸騒ぎ』へと、ラストスパートに相応しい楽曲の連続ですが、記事の冒頭に触れたとおり、この『Good Luck』での会場からのコール&レスポンスは、この日、武道館に集まったファンが、生粋のOCHA NORMA 推しばかりであったことを示すに十分な迫力とタイミングと声量であったことは、銘記したいところです。

ライブ本編のラストは、『恋のクラウチングスタート』。
この楽曲について、自分が「やあ、まってました♪」的なことを思ってしまったことに自分でビックリです。この楽曲中、米村さんが「デビューから3年、ついに武道館に立てました!」と叫ぶように発声していたこともまた、銘記したいところです。

アンコールからフィナーレへ

アンコールの一発目も、この日の武道館で初披露となる新曲『今日を胸に飾って』です。
ソロパートの連なりが素晴らしい楽曲かと思いますが、そんなソロパートの連続で構成されるような楽曲を披露して、メンバーへの個々の注目が高まっていたところでの本日の感想MCです。

筒井澪心 スタッフさんが「ここまで連れて来てくれて、ありがとう」って!
北原もも 今日という日を迎えられたことが… ずっと見たかった景色を見せてくれて、ありがとう!
47都道府県ツアーの流れで… 「日本武道館に~?」 きたはらーー!!
西﨑美空 楽しかったですか?
そんなにアイドルとして上向きじゃなくて… (若干、言いたいことに混乱して…)ちょっと、まってね(笑)
中山夏月姫 単独で立つまでに、すごく大変なこともあったんですけど… きっと、いろいろ乗り越えていけると思います!
窪田七海 みなさんがいたからこそ立てた武道館です
呂律が?噛んだ?と突っ込まれて…
「私の次に皆さんが可愛いから」 みんなでキュルルン!
米村姫良々 窪田さんのキュルルンの後で、困ってる米村さん
アイドルで良かったなって(泣きそうになってメンバーから突っ込まれてる米村さん)
武道館まで時間がかかってしまったんですけど、ここからももっと高い所に進んでいきます!
広本瑠璃 泣かないんだ♪
そう簡単に立てる場所じゃないから、スタッフさんやメンバーが頑張ってくれたから、立てたこと、伝わっていたら良いな
斉藤円香 応援する側だった私が武道館に立ててること
いろいろ人数が変わってきたけど、こうして武道館に立てて本当に嬉しいです!

個人的には、やっぱり西﨑さんに引き寄せられるものがあった次第ですが、公平なレポを心掛ける立ち位置からは、ここでも窪田七海さんに殊勲賞を与えたい。自分が自分の得意技を(その繰り返しが “しつこく” なる頻度であることまで含めて)どこまでも押し出すだけに留まらず、なんと、会場の皆さんが私の次に可愛いからって、武道館の客席に “きゅるるん” を強要する始末。さすがです。

なんだか、きゅるるん七海さんのおかげで、こちらの気持ちまで晴れ晴れしたところで、明るく楽しい雰囲気のまま『シェケナーレ』でフィナーレです。

嬉しそうに武道館の客席に手をふりながらメンバーたちが引き上げていった後のメインスクリーンには、メンバーからのメッセージが。

たとえ最初に思い描いた通りでなかったとしても

以上、OCHA NORMA 初となる武道館ライブ、その一部始終を記述してきました。

冒頭、武道館へ向けた特番にも触れ、ライブ当日については西﨑さんの魅力から、窪田きゅるるんさんのアイドルを “演じる” 見事さまで、印象に残ったところを述べる形になりましたが、最後に、中山夏月姫さんに触れさせてください。

記事の前のページでも触れましたけれど、中山さんについては、研修生としての最初のお披露目(こちら → 研修生発表会 2017 3月)の頃から見ていたせいもあって、この日の武道館で、嬉しそうに、あの特徴的な笑顔で会場に手をふってステージを後にした印象が鮮烈でした。

もちろん、なんだかんだ、多くのメンバーについては、その研修生加入の最初から見てるってのは同じなんですけども、当時、お披露目されるにあたって出身地なども紹介されて、「おお、石川の子か」って、なんか当時から印象に残っていたので、その研修生時代だけでなく OCHA NORMA が結成されてからも、モーニングの加賀楓さんから加賀市観光のイベントを引き継ぐところなんかも、なんとなく、ずっと見ていたんですけどもね。

あの時、ちょっと恥ずかしそうにモジモジしていた、あの幼い女の子が、今、こんなに嬉しそうな笑顔で、美しく伸びた髪を颯爽と翻しながら、武道館の客席に手をふっています。

いや、なんだかんだ… ってことを続ければ、道重さゆみさんだって、オーディションの合宿審査でスタッフさんを見上げて「マラソンって、何キロ走るんですかあ?」って言ってたころから、実に実に美しく大人な年齢になるまでを見せてくれたし、Berryz工房の熊井友理奈さんも、オーディションで(まだそんなに背が高くないときに)「くまいちゃんです」って(当時流行っていたギャグのパロディとして)やっていた頃から、かくも美しい大人の女性に成長するところまでを見せてくれて、つい先日は、最高に怖い可愛いチェキを撮影してくれました(参考)。そりゃ、20年以上見てるわけですから、“あの時の、あの小さな可愛い子が、こんなに大きく、こんなに美しくなって、こんなにも見事なパフォーマンスを” なんてのは、何度も何度も、あの子やこの子についても、見て来たわけです。

それでもやっぱり。
あの時、ちょっと恥ずかしそうにモジモジしていた、あの幼い女の子が、今、こんなに嬉しそうな笑顔で、そして、当たり前のように、ステージから客席へ手を振っています。

きっと、これまでの歳月、思った通りのことばかりではなかったと思います。辛い事や、嫌な事も、少なくなかったろうと思います。なのに、それでもあの幼かった小さな女の子が、今、こんなにも嬉しそうな笑顔で美しくパフォーマンスして、晴れやかに客席に手を振っています。

今回は OCHA NORMA でしたけれど、ええ、やっぱりこう言わせてください。
ハロプロ最高!って。

(文=kogonil)

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