Juice=Juice、武道館ワンマンで“最強の今”を更新『盛れ!ミ・アモーレ』二度の爆発で会場を完全支配

21・『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』 

オープニングの段原さんから全員登場へ、ソロの歌割が、段原さん→井上さんと続いて、江端さんが続くのが鳥肌でした。いや、Juice=Juice、繰り返し、すでに起ち上げの頃のオリジナルメンバーは全員卒業していますが、その後の、どの時代のメンバーも、ちゃんと “妖艶” で、しっかり “目線が艶めかしくて” 驚きますよね。

強さを体現していたメンバーが卒業しても、やっぱり強いメンバーが育ってきているアンジュルムと同様、”色っぽくなる” メンバーを最初から厳選してるのかしら?

22・『Va-Va-Voom』 

武道館の各地から正面ステージに集合してきて、足を開いてしゃがむフリ、あれ、正面ステージ直近のアリーナ席のファンの皆さん、当日は、ちゃんと武道館から無事に帰ってこれましたか?
いや、べつに羨ましいとか、そういうことを言ってるわけじゃないのですけども。

23・『甘えんな』 

なんか、松永さんや石山さん、怖いくらい余裕だね。
もちろん、実際にはそんな “余裕” だなんてことはなくて、ギリギリまで練習も繰り返しながら緊張しまくりだったりするんだろうけど(あるいは、このくらいまでライブが進むと、もうアドレナリンが出まくってノリノリなのかな?)、ファンから見て、そう見えるだけの押し出しってことは、やっぱり卓越した技量を感じさせますよね。

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続くMCで、ソロコーナー感想に触れるメンバーですけど、聞いている限り、ソロの楽曲は、メンバーが自分で選曲したみたいです。と、そのことに驚くよりも、後半戦に向けて客席を煽って武道館を走る石山さんの、その雑な煽りに驚きます。”妖艶に表情を消してる” みたいなことも述べちゃいましたけど、パフォーマンス中は笑顔が少なめな石山さん、なんか、雑なところも含め、テトテト武道館を走り回ってる様子が、急に可愛いですね。

でも、これから起こる「すっごいこと」って何だったんだろうね?
ラストのコメントでも「でしょ?」って念を押してましたけど、その「すっごいこと」って何だったんだろうね?

24・『BLOODY BULLET』

だって工藤タコちゃん、意図して表情を消してても可愛いんだもん。
しかし、間奏でのダンス、他のメンバーが左右から参加してくる前の、段原さんと井上さんと、そして川嶋さんの3人だけって、これ、川嶋さんが段原さんと井上さんに負けてないのが驚異的です。いったいに、ハロプロの育成って、どんなだって思います。

25・『プラトニック・プラネット』

自分の歌割パートでの、それぞれのメンバーの振る舞いは、けっこう特徴的で、いろんなものが読み取れて面白いのだけど、井上玲音さん、客席に目線を配るでなく、あくまで自分のパフォーマンスに没入しているようで、そして、自分がパフォーマンスに没入しているところを披露することこそが一番にファンサービスであるとわかっているかのようで、実に見応えがありますね。

この点では、松永さんが、非常なスピードで井上さんの背中を追っているかと。

26・『あばれてっか?! ハヴアグッタイ』

背中を追ってるって点では、上にも何度か触れたけれど、遠藤リンゴちゃんが段原さんの背中を追ってるようですが、なんだか、段原さんの “円熟味” も、少しずつ遠藤さんに宿りつつあるね。

27・『明日やろうはバカやろう』

オープニングで松永さんが客席を煽りますが、個別ブースでなくとも、松永さんに「バカやろう」と罵られたら、そりゃ、とんでもないご褒美ですよね。

28・『CHOICE & CHANCE』

言うまでもなく Juice=Juice が誇る(ハロプロ全体を通覧しても上位に食い込む)名曲ですが、その Juice 王道の雰囲気の中に、オン眼鏡の林仁愛さんが溶け込んでいることに驚きます。
自分が選んで、挑んで、そして攫み取ってきた結果としての、メンバーとしての立場と、武道館というステージです。そこに屹立している自分の堂々たる押し出しが、すでに川嶋さんや仁愛さんからも感じられるのは、これはステージの魔法なのか、ハロプロの醍醐味なのか。

29・『Fiesta! Fiesta!』

再度、炎のエフェクト。Juice=Juice 満を持して鉄板中の大鉄板曲です。まあ、そりゃ盛り上がること!! 客席から見て、ステージの奥の方の並びに(場位置的に)なってしまっているメンバーすら、もう、全員が力強くてカッコいい!

「♪じょうねつを とき~ なはと~」の、「はなと~」の「は」が、勢いの余り、若干、声が割れることすら、定番の盛り上がりに組み込んで、実に激しい楽曲です。素晴らしい。

30・『盛れ!ミ・アモーレ』 2回目!

…って、思うじゃん?
上に述べたように、『Fiesta! Fiesta!』が、Juice 超鉄板の大盛り上がりって、思うじゃん?

本日二発目の『盛れ!ミ・アモーレ』です。ファイヤーボールを伴って二発目です。しかし『Fiesta!』より盛り上がったのでは?
ってか、『Fiesta!』→『ミ・アモーレ』という流れ、Juice=Juice は、ここへきて、とんでもない武器を手に入れました。『大器晩成』や『46億年』のアンジュルムに、ついに匹敵するかも知れませんな!

江端さん笛吹いてる??

31・『Goal~明日はあっちだよ~』 

アンコールの一発目は、Juice=Juice 名曲中の名曲です。やっぱり異常な名曲です。

大きなハートマークを作ろうとするけれど、井上先輩がそれに応じてくれないのでスネる松永さんという非常に得難い場面が見れたことは魂に刻むとして、上に『CHOICE & CHANCE』でも触れたように、自分が選んで、挑んで、そして攫み取ってきた結果としてメンバーとして武道館に立っている彼女たちが歌い上げる『Goal~明日はあっちだよ~』は、実に感動的で、そして “正しい” 楽曲ですよね。素晴らしいな。

※ Juice として加入歴的には、井上さんより松永さんの方が先だったりするけど、やはり、こぶしファクトリーの時代もカウントしちゃうので「先輩」って書きました。

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ここで、お終いのご挨拶。この日のライブの感想を一人ずつ語ってくれます。

林仁愛 初めての武道館のパフォーマンス、出る前まで不安だったけど、出てからは楽しくて!
みんな、これで長生き出来ますか!
川嶋美楓 Juice=Juice として活動が楽しくて幸せです
もっといろんな景色を見れるように頑張ります!
遠藤彩加里 ここに11人で立てたことが嬉しいです
みなさんも熱々だと思いますけど、寒暖差に気をつけて!
石山咲良 水飲んどいてって言ったでしょ!
ブログのコメントでも、皆さんからいただける一つ一つが私の活力になっています
こんなにたくさんの方が Juice を見たいと思ってくれて嬉しい
江端妃咲 リハーサル前に上の方まで行ったんですよ、めっちゃ高くて怖かった(笑)
次はもっと大きなステージで
前髪、ほんとは、こんなに短くないですよ!笑うと浮いてくるの!!
入江里咲 今日は、スマイル・クイーンになろうと思ったの!
私も皆さんからもらえるものがたくさんあります!
有澤一華 (入江さんへ)また、わざと噛んだのかーー!!
時間と一瞬をめぐる哲学的な独白、自分を生きることと孤独についての哲学的な主張をする有澤さん
松永里愛 たくさんのアイドルの中から Juice を見つけてくれて、会いに来てくれて、ありがとう
これからもファミリーのみんな、一緒に音楽作ってくれますか!?
工藤由愛 ゼロ距離でパフォーマンスしてるつもりです
ミ・アモーレのスタート、まさか私で始まるなんて!
井上玲音 音楽だけなら YouTube とか、あるのに、ちゃんと足を運んでくれて…
わたし、あなたに、そう伝えたいの!
段原瑠々 無我夢中で楽しんでたら、ブチギレてきた。仁愛を食べそうになった♪
そんなことが起こるのもライブだな、って♪

32・『KEEP ON 上昇志向!!』 

ご挨拶のMC後なので良い感じのクールダウンかと思ったら、そのまま上を向いて進み続けろ的な楽曲で、改めてビックリしたり。

仁愛ちゃんがフォーメーションから離れて一人だけウイングに向けて走って行ったのは、あれは、進み続けろ的な歌詞を真正面から受け止めた結果だったのかしら。

33・『Magic of Love』 

オリジナルメンバーから継承した名曲だけでなく、ハロプロの大先輩からグループを超えて継承した超名曲まで、現役メンバーは余裕で自家薬籠中に。
もう何度も何度も聴いてきた楽曲なんだけど、ほんとに最高です。

Juice=Juice、いま “最強の瞬間” を武道館で証明した夜

延々とライブの流れに沿って個人的な感想を述べてきましたが、改めて自分の印象をなぞってみて思うのは、武道館を満たした熱気と歓声の中心に屹立する Juice=Juice が、いままさに絶頂期を迎えつつあるのではないかということ。

それなりにハロヲタDDとして耳に挟んでいた評判を、「凄い、凄い」と事前に聞かされていた期待を、あっさりと越えてきたばかりか、あの鉄板曲である『Fiesta! Fiesta!』の爆発力をも凌駕するほどの盛り上がりを、最新曲『盛れ!ミ・アモーレ』が叩き出したわけで。ライブの初っ端で盛り上げにかかっただけではなく、『Fiesta!』に続けて終盤にもう一度繰り返し披露された瞬間、武道館の空気は完全に Juice=Juice のものになったのではないか。それこそ、この報告者である私を含め、他のグループのファンであっても、武道館公演だからと会場の風景になるべく駆けつけた多くの(必ずしも Juice=Juice に専心するばかりではない)ファンにとってすら、武道館が、あくまで Juice=Juice によって支配されていたことが明らかだったかと思うのです。

以下、記事の冒頭で述べたことの繰り返しということにもなりますが…

それは、楽曲の強さだけでも、歌やダンスの巧みさだけでもないし、まして “歴代のDNA” を受け継いでいるというだけでもない。ステージに立つその瞬間、各メンバーが自分の美しさ・表現力・色気・技術を最大化することで、最大化しようとすることで、メンバーが自分の魅力を最大化しようとしているということが、そのまんま客席に伝わることで、その “最高形態” が更新されるということが大きい。

新しい若いメンバーですら魅力的であるというのは、若く経験の浅いメンバーであっても、ステージの上の自分が、自分史上最高の自分であることを信じていることによるのではないでしょうか。

武道館という大舞台を前にしても、誰ひとりとして臆さず、むしろその広さを楽しんでいるかのような余裕。そしてファイアーボールが炸裂する楽曲から、静かに落ち着いた妖艶な楽曲まで、その自分史上最高の自分であることを疑わぬ自分としてステージを支配する。

その意味でこそ、オリジナルメンバーのいない “新時代” の Juice=Juice は、しかし、そのステージでの風格は、もはやハロプロの王者の貫禄だと言って良いのではないか。

果たして、しっかり伝わったか疑問なしとしないけれど、繰り返し、その意味で、やっぱり、こう言いたいと思うのでした。ハロプロ最高!って。

(文=kogonil)

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