鈴木愛理ソロデビューアルバム『Do me a favor』が期待できる理由

元℃-ute にして、この夏にソロの単独武道館公演をひかえる鈴木愛理のソロデビューアルバム発売が決定した。『Do me a favor』と題し、2018年の６月６日にリリースとなる。
2017年から2018年にかけてのハロプロ カウントダウンライブにゲスト出演してアルバム製作中であることをアナウンスして以来、続報がなかったところ、タイトルや発売日どころか、非常に詳細な内容まで含めて、その発売決定が告知されている。
鈴木愛理の公式個人サイトには、楽曲の構成順こそ未定だとの断りが入っていながらも、収録曲のラインナップや、その楽曲の提供陣などについて、かなり詳しい情報が掲載された。

この鈴木愛理のソロデビューアルバムは、元℃-ute ファンを越えて期待が高まっている。
それは、告知された綺羅星の如き済々たる楽曲提供の陣容によるものだけではない。公式の個人サイトの告知文には、次のような文言が確認できる。

Buono!の流れを汲むPopRock系統のバンドサウンドナンバーと、℃-ute時代をさらに進化させたDanceナンバーの2Wayの全15曲で構成。
　AIRI SUZUKI official site　DISCOGRAPHY

そう、鈴木愛理というアーティストの活動は、まったくのソロ歌手として新しい展開だけが目指されているのではなく、鈴木愛理のこれまでの（Buono! や℃-ute としての）歩みをしっかりと踏まえたものとなることが、公式に宣言されているということになる。これは、Buono! や℃-ute を応援してきたファンにとって嬉しい方向性ではある。

しかし本誌専属ライターは、これは単純に従来の方向性を踏襲するというだけのものではないと言う。その根拠を問うてみた。

「2018年３月現在、モーニング娘。OGである道重さゆみさんが丸の内の COTTON CLUB で『宿命』公演を開催しています。この公演は、一部、かつてのモーニング時代の道重さんの代名詞のような楽曲も歌ってくれていますが、10曲近い新曲が投入されています。その中には、つんくさんの作詞作曲のものも散見されます。
そして、この単独 COTTON CLUB 公演のためだけに投入された “新曲” が、そろいもそろって “スルメ曲” というか、ファンの琴線に触れる、名盤だらけなのです。
それは、単純に楽曲としての質が高いというだけではなく、ある種の “ボケ” というか “ネタ” から伝説の由来ともなった、あの、どこまでも可愛いという “道重さんらしさ” が徹底的に踏まえられていると同時に、ソロとして再生してから独特な新ジャンルとしての展開をも見据えた “道重さゆみの来し方行く末” が表現されているという点で、この公演だけのために投入された新曲たちの輝きは、まさに群を抜いています。
ここに、単に音楽性といった意味に留まらぬ、アップフロントの楽曲製作の底力を感じます。

このように、”これまで” を踏まえて “これから” を展望するという意味で、すでに “道重さゆみ” という先例があるわけですから、鈴木愛理の新曲に、鈴木愛理のソロアルバムに、期待しないわけにはいかないでしょう。」

６月６日にリリースされる鈴木愛理のソロデビューアルバムは、そんな COTTON CLUB での鈴木のソロ公演にて会場予約が可能だとのことだ。

（文＝椿道茂高）

Do me a favor(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付)

価格： ￥ 3,780
出版社/メーカー:
発売日: 2018/6/6

「Do me a favor」収録曲(曲順未定)