道重さゆみ、パーソナルブック発売記念握手会で見せた、変わらぬ “さゆ” であり続けるための姿勢

道重さゆみが、5年ぶり2冊目となるパーソナルブック『SAYU~LOVE30~』の発売を記念して、2019年7月14日、新宿はブックファースト地下イベントスペースにて握手会を行った。

バスツアーを除いては、昨年の写真集発売記念の握手会から、およそ1年ぶりの握手会となる。

炎天下、道重への忠誠を試された昨年の握手会と同じ会場・同じ日程で開催された握手会であるにも関わらず、折からの雨のおかげか、新宿ブックファーストのイベントスペース前は涼やかな風も通り、かなり好ましいコンディションでの握手会となった。

そのように昨年とのコンディションの違いが明確だったからか、30歳を迎えた道重の、それでも変化しないところが目立ったようだ。

発売されたパーソナルブックには、自身の誕生日が含まれる7月の(道重にとっての理想的な仮想の?)カレンダーが掲載されており、そこには “りほりほと温泉旅行” というスケジュールが書き込まれている。また、公式のインスタグラムに寄せられたファンからの質問に答える企画では、道重のファンが良く知る事柄が改めて問われたものについても、すでに周知された答えを、しっかり律儀に繰り返してもいる。こうしたいくつかの内容から、ファンが感じ取ったことは、頑ななまでに “ファンがイメージする道重さゆみ” を裏切らぬ “変わらぬ道重さゆみ” が貫かれているということだ。

もちろん”変わらぬ道重さゆみ” は、そうしたファンのイメージを裏切らぬところだけではない。イメージどころか、リアルに現実の存在として、ファンとの握手に臨む道重の、あたかも時間が止まったかのような可愛らしくも美しいビジュアルには、モーニング娘。時代からずっと追い続けてきたファンからも感嘆の声が漏れていたとのこと。

ずっとモーニング時代から追い続けて新宿のブックファーストにもピンクの道重Tシャツで正装して訪れるコア層だけでなく、この日、道重との握手を希望したファンには、子連れの若い夫婦だったり、ダンディな紳士然とした男性や、若い女性なども多く、このパーソナルブック発売記念の握手会は異例の長時間に及ぶことになった。

通常、過去の例からすれば、ブックファーストであれ福家書店であれ書泉であれ、写真集やムック本の発売記念の握手会では、そのメンバーを問わず、おおよそ開始から1時間から1時間30分前後で、握手待機列にも収束が見えてくるのが通例だ。(ごく一部の例外を除いて|参考「元℃-ute 矢島舞美、異例の長時間に及ぶ発売記念イベントで見せた変わらぬ誠実さと癒やしの笑顔」)

しかるに、この日の道重の握手会は、定刻通り13時から開始され、途中2度の休憩を挟んで、なんと4時間以上継続することになった。事前に予約購入した分だけではなく、終了間際にその場で追加購入を促す段取りに混乱があったことや、大量に購入するファンが(案の定と言うべきか)現われたりしたことも影響したようだが、やはり、そもそも道重との握手を希望するファンの数が膨大であったことが大きい。自分の手持ちの握手券を使い切り握手会後に退出していく道重を見送ろうと “出待ち” していたファンにあっても、そもそも握手会が終わらず、いつまで経っても “出待ち自体が始まらない” という事態に困惑していたのではないだろうか。そんな長時間に及ぶ握手会も、最後に(握手会での衣装から私服に着替えた)道重がイベントスペース前に顔を出して、ずっと待ち続けたファンにご挨拶したことで、円満に終了した。

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さて、この握手会の顛末の記述を通覧してみて、あることに気がついた読者もいるのではないだろうか。ファンのイメージを裏切らず、愛らしく美しいビジュアルをキープ(どころか更新)し続けている “変わらぬ道重さゆみ” が、大きく “変わった” 点に。

そう、4時間以上に及ぶ異例の長丁場となった握手会にあって、その最後のご挨拶に顔を見せてくれた瞬間まで、ついに一瞬たりとも “道重さゆみの電池が切れなかった” ということに。

ずっと待ち続けていたファンの前に私服で登場して手を振ってくれた道重は、とても前日の13日に節目となる大台の誕生日を迎えたとは信じられぬほど、可愛らしく輝いていたと、新宿から多くのファンが伝えている。その変わらぬビジュアルや輝かしいまでの愛らしい笑顔に「さすが、さゆ」との声を上げるファンも多いが、それ以上にこの “電池が切れなかった道重さゆみ” からは、そうであるがために道重が、見えないところでしっかりと努力を積み重ねていることが読み取れるとする声も大きい。

2019年に30歳を迎え、30歳になったからといって特に変わらず、これまで通りで頑張りますとファンに微笑む道重は、その宣言を可能にするために、ファンに気取られぬところで、やはり律儀に研鑽を重ねているようだ。このことを踏まえた上で、改めてこの言葉を贈りたい。
さすが、さゆ

(文=椿道茂高)

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