松浦亜弥、11月に楽曲配信リリースで、いよいよ表舞台に返り咲き!?

半年前には実に久しぶりとなるCM出演を果たしていたが、それは、この布石だったのかも知れない… と、普通なら書くところだが、今般に限っては周到な布石を打ってのプロモーションというわけではなさそうだ。

かつて一世を風靡し、今尚、多くのファンに憧憬され、現在のハロー!プロジェクトも、彼女なかりせば、少なくとも大きくその形を変えていたであろうとされる(この形容がまさに相応しい →)往年の大スター松浦亜弥が楽曲をリリースするようだ。

Aya Matsuura
New Single「Addicted」 2022.11.25 配信スタート

Lyrics, Music and Arrangement : Keita Tachibana
Produced by Keita Tachibana

その楽曲はパートナーである w-inds. 橘慶太の未発表曲で、配信でのリリースとなるようだ。未発表曲であったことから、松浦による歌唱でありながら松浦からの告知が見られない点まで、橘慶太の SNS 上で経緯が語られている。

松浦亜弥は、モーニング娘。と並んで黄金期のハロプロを牽引したアイドル。
2013年より無期限活動休止に入っておりアップフロントクリエイトとの契約も終了し、現在は3児の母。2022年の1月になってマシュー南が配信開始した『Matthew’s Matthew マシュー南の部屋の中のマシュー』の初回ゲストとして出演したことで、多くのファンを驚かせていた。続いて4月にはコーヒーの新CMに登場し、変わらぬ美しさで往年のファンを悶絶させていたのは記憶に新しいところだ。

この松浦の楽曲リリースに、もちろんのことファンは沸いているが、そのリリース経緯や形態から、今後も、かつてのような形でタレントとして松浦が芸能の表舞台に復帰するかどうかはわからない。

逆に、多くのOGたちが、改めて芸能事務所に所属しようとしまいと、YouTube などを舞台に、独自の発信を個別のファンに向けて続けていく活動を展開していることからすれば、大々的に芸能活動の表舞台に復帰というわけではなくとも、マイペースに、届く者にだけ届く形で、私生活にも影響のない範囲での活動が期待できると見る向きもある。スタッフを抱えて大きくプロモーションするとなれば、それなりにスケールしなければ収益化は難しいが、個人で独自のチャンネルでならば、無理のない範囲で固定の少数のファンであっても、十分にペイするというわけだ。

かつて、インターネットが黎明期から普及期にさしかかろうとする時期に、一部に “評判” 資本主義なる議論を展開する識者もあったことを記憶している方もいるのではないだろうか。工場や莫大な資本といった大規模な経済活動を展開するための初期的な資本がなくとも、株式や証券といった広く社会から資本を調達する手法が取れなくとも、個人の才能と制作物で、それこそ個々人の “評判” で、小さい規模ながら、個人が生活していくには十分な収益を得られるような社会になったと。その基盤となるのがネットである、と。

現状、怪しげなサロンは跋扈し、SNS も収益の基盤というよりも時として人を傷つける基盤となりつつあるが、たとえば松浦のような一世を風靡した往年のタレントにとっては、やり方次第で、いくつもの商機があるといったところだろうか。

繰り返し、その後の展開があるのかどうかも現時点ではわからないが、松浦亜弥の動向には、タレントのエンタメ情報という以外の観点からも、注目だ。

(文=椿道茂高)

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