Juice=Juice 宮崎由加、セカンド写真集『繋』発売記念イベントで見せた “あざかわ” の極致とは？

この６月で Juice=Juice とハロー！プロジェクトから卒業する 宮崎由加の、セカンド写真集『繋』発売記念イベントが、2019年５月22日の水曜日、秋葉原の書泉ブックタワーで開催された。

写真集発売記念握手会は、19時より秋葉原の書泉ブックタワーにてスタート。
会場となった９階フロアでは、握手のブースに向って蛇行した待機列が形勢され、その列中で握手待機中にもブース内でファンと嬉しげに会話する宮崎の様子を堪能できたという。

Juice=Juice リーダーの宮崎といえば、2019年現在にあって、ハロプロ内に複数名を数えることが出来る “あざかわ” の本家とされるが、従来から個別握手会などにおける “ファンの育成” 手腕（ファン対応の厚さ）においても知られており、今般の写真集発売記念イベントでは、その本領が遺憾なく発揮されたようだ。

宮崎が卒業するということで今回初めて宮崎との握手に臨んだファンは、次のように語っている。

ブースに入ってから自分の前で握手してる人の様子を見ていることも出来たんですが、やっぱり待機中に、いろいろ宮崎さんがファンの皆さんとお話ししてるのが聞こえてきて。それが、あまりにもフレンドリーなもんだから、正直、ビビりました。

さすが、ファンの顔は2000人くらいは覚えてると豪語するだけあって、「あれ？なんか感じ変わった？…あっ、髪、短くしたのか！」とか、一人一人のファンに向けて個別的に過ぎるんじゃねーかってくらいのフレンドリーさで、ぶっちゃけ驚きましたね。

宮崎は Juice=Juice に参加する以前も活動歴は豊富で、SATOYAMAユニットとして清水佐紀や光井愛佳と共に『GREEN FIELDS』を結成したり、地上波深夜番組の『ハロー！SATOYAMAライフ』のロケなどにも頻繁に登場していた。とりわけ、『ハロー！SATOYAMAライフ』では、当時の ℃-ute 矢島舞美や中島早貴と一緒になることも多く、市販の『ハロー！SATOYAMAライフ』のDVDに収められている未公開映像では、あまりに緊張してしまって自己紹介すらできずに固まって目が泳いでいる宮崎を、慌てて（むしろ “自己紹介なんかさせてしまって、ごめんなさい” とでも言わんばかりに）矢島と中島がフォローしている様子などが印象深い。

まだ右も左もわからぬ段階の活動の初期で、そんな風に経験を積んだことも良い基礎となって（おそらくは、清水や矢島との交流があったことも影響して）、Juice=Juice に参加してからは、宮崎は見事なリーダーぶりを示している。メンバー（宮本佳林）からも “ほんわか” した宮崎だからこそグループとしてまとまったと評されているように、ふわふわ、おっとりとした鷹揚なリーダーっぷりが際立っていて、ファンの印象としても、こうした “のんびり、ゆるふわリーダー” としてのイメージが強い。しかし実際には、初期の Dマガなどに残されている映像からは、意に沿わぬとなったら企画そのものを放り投げるような我の強いところ、最近でもラジオなどで明らかになったように、メンバーとの衝突も辞さぬほど、言うべきことをしっかり言うところなど、意外にも強めなところも示し続けている。

そんな意外に強めなリーダー宮崎が、 “あざかわ” の本家でもあることについては、その “あざとさ” の部分に秘密が隠されているのではないかと見る向きも多いようだが、実際に宮崎と握手してみると、意外な我の強さ同様、その “可愛さ そのものの強さ” にこそ由来していると合点がいくようだ。この点にも関連して、従来から評判の（上にも述べたような）“ファンの育成” 手腕も、「手腕」という語から連想されるような宮崎側の作為であるよりは、そのまま振舞っているだけであるにも関わらず、その ”強い可愛さ” によってファンが絡め取られていく側面こそが強く、その意味で文字通りの “あざかわ” であるという。計算高いわけではなく、自然な発露のままで超強力なのだと。

実際にセカンド写真集発売記念イベントに参加したファンの声をいくつか拾ってみよう。

困ったような顔をして、下から上目遣いに見上げられて…こんな子狸になら、喜んで化かされたい！

肝心の写真集の内容も、黒のセパレーツの水着だけじゃなく、旅館の畳敷きの室内で、浴衣で寝転がっている姿で、その浴衣の裾が、少し乱れていて…実に素晴らしい出来映えです！

Juice のステージを見てると、ゆかにゃ、けっこう背が高いなって印象だったりするじゃないですか。でも、やっぱり握手しに行くと、ちっちゃいですね。
しっかりお話してくれるだけじゃなくて、そうやってファンの一人一人と言葉を交わすのが、ほんとに嬉しそうで…
ハロプロを卒業してからも、こういう機会があれば良いなって思います。

Juice=Juice 宮崎由加は、６月17日に予定されている卒業ライブ以降も、タレントとして芸能活動を継続する。身近で接する “あざかわ” の強力さを武器に、宮崎のさらなる活躍が期待できそうだ。

（文＝椿道茂高）