はじめに
国際展示場の真正面、TFTホールにて、2016年12月25日、ハロプロの各グループによるクリスマス・イベントが開催されました。
この日、イベントを開催したのは、℃-ute、こぶしファクトリー、つばきファクトリーの3グループ。ホール1000 では、中島早貴さんがインフルに倒れるも驚異的な回復を見せて、見事にラストのクリスマスに5人そろった ℃-ute が、ホール500 にて こぶしファクトリーが、ホール300 にて つばきファクトリーが、それぞれクリスマス・イベントを三回まわし開催します。個々に Line Live も公開されたりしながら。
つばきのホール300 は狭かった模様で、各地で大落選祭りが繰り広げられた模様。
また、こぶつばイベントと ℃-ute イベントが、ちょうどハシゴできるような時間設定になっていながら、非常に余裕のないタイムスケジュールとなっており、こぶつば側で少しでも終了が押したら ℃-ute のオープニングに間に合わないような具合で、かけもちでイベントに参加した方は(気持ち的にも)大変だったんではないでしょうか。
投稿者は、まっすぐ つばきファクトリーにのみ専心して、正しくホール300 に3回入ってきました。また当日は、クリスマス・イベント終了後に、つばきファクトリーのデビューシングル予約販売握手会がありまして、当然のように、こちらにも参加してきました。
さすがに少しだけ苦言を 動かない物販列
具体的なイベントの内容に踏み込む前に、少しだけ周辺事情を。
ハロプロのイベントに併設される物販について、さすがに、少し考えたほうが良いと思います(to 責任者)。
物販といえば待機列が遅々として進まないことで有名で、もはやハロプロの風物詩として誰も話題に出さないレベルですらあり、「ライブの開演に間に合わない可能性があります」アナウンスも、当然のものとして受け入れられているほど。夏場の中野サンプラザや武道館など、熱中症の脅威も加わって、かなりの苦行となっております。多くのファンも、物販の列に並ぶ以上、この先数時間にわたって「試される」ことを覚悟しており、この辺りの事情は「そーいうもんだ」と飲み込んで甘受するのがヲタの節度とも見なされる、あたりまえの “イベントの風景” ともなっておりました。
それでも、さすがに少しは考えたほうが良い。
それでなくとも、この25日に先立つ数日にわたって、モーニング娘。とアンジュルムの合同イベントの場合であれ、カントリー・ガールズの現場であれ、物販のあまりのスローモーさについて、あちこちで火の手が上がっていたところではありました。しかるに、この日、3グループが(合同イベントでこそないものの)同じ会場で同時開催ってこともあって、物販の「遅々として進まなさ」具合たるや、とんでもないことに。
いつもならば、万が一売り場でキレてるファンがいたなら(いたことは皆無だけど)それを掣肘して嗜める側に回るべくイメトレを欠かさないわけですが、今般に限り、キレるファンの味方をしようと心中グツグツしていた次第。もちろん紳士淑女ぞろいのハロヲタのこと、それでも従順にレギュレーションに従うわけですが…いや、さすがに、これは、と。
2016年の Buono! 武道館で、炎天下、なんの配慮もケアもないまま、灼熱の武道館物販列に4時間並んで、しかしニコニコしていた私ですが、25日のTFTホールの物販のさまざま(そうなることがわかっていながら3つのグループのファンを、まとめて放り込んだこと{途中からグループごとに分岐していたとはいえ}/個々の売り場に配置されるスタッフの数が決定的に足りていないこと/各ホールに入場した後の物販がないこと…などなど)については、苦言を呈したい。
いや、上記にあるように、もっと酷い事例は体験していたりするわけで(直近では Buono! 武道館に加え、目立ったものとしては 9月10日の ℃-ute の飛天イベントなど)、実際に物販列で拘束されてる時間は、言うほど長いわけでもなかったわけですが、今般は、現場スタッフの「こんなもんでいいべ」的な感じが如実というか、そもそも物販周辺を “ちゃんと考えてない” 感じが伝わっちゃったというか、ね。
キャメリア ファイッ!vol.4 ミニミニ☆クリスマス会2
さて、ホール300 にて3回まわしで開催された『つばきファクトリー応援企画 ~キャメリア ファイッ!vol.4 ミニミニ☆クリスマス会2~』は、9月から毎月連続で開催されている「つばきファクトリー応援企画」の第四弾であり、昨年12月に福生市民会館 小ホールにて開催された「ミニミニ☆クリスマス会」の第2弾という位置づけ。
メンバーたちは、みんな可愛らしいサンタさんのコスプレで登場(トナカイ不在)。
MCは、ニレンジャーの川田さんです。℃-ute と こぶしファクトリーに上々軍団がスケジュールを抑えられてしまったための人選だとか(3公演目に川田さん本人によるトーク)。
3回まわしのイベントは、3回とも同じ構成にて、その概要は次のとおり。
キャメリアサンタ みんなのお願い叶えます |
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事前に募集したメンバーへの無茶ぶり・質問などをBOXからランダムに抽選 |
キャメリア チームワークファイト |
ゲームに協力して挑戦することで、一層強い絆を 1公演、3公演では「うずまきしりとり」、2公演は「ものまねファイ」 うずまきしりとり:うずまき状に配置されたマス目を、しりとりの要領で埋めていく。途中配置された「つ」「ば」「き」を上手に使って ものまねファイ:ジェスチャーゲームの要領で、誰かのモノマネをして他のメンバーに答えてもらう |
ハンドベル披露 |
前回のイベントでの宿題 1公演「諸人こぞりて」、2公演「きよしこの夜」、3公演「ジングルベル」 |
ミニライブ |
1.ジングルベル(客席降臨あり) 2.白いTOKYO 3.うるわしのカメリア |
「みんなのお願い叶えます」とチームワークファイト
企画物である「キャメリアサンタ みんなのお願い叶えます」や「キャメリア チームワークファイト」では、これまで以上にメンバーの個性というか「素」が表面化しつつある様子が見えて、非常に楽しいものとなりました。
ちゃんと「はっちゃける」小片さんとか、けっこう放り投げるリーダー理子ちゃんとか、勝気な一方でメンバーからイジられる浅倉樹々ちゃんとか、微妙に流れが読めないまんま、それでも強引に突っ切る小野田さんとか、たいへんに楽しかったし、何よりも、ずーっとお隣の谷本安美ちゃんと手を握っていて、企画の流れ上、それが不可能な時も、お隣のメンバーのどこかしらに触れている新沼希空ちゃんが可愛く、見てるだけで満たされるステージでしたよ。
宿題だったハンドベル披露
ハンドベル披露は、まさか公演ごとに違う曲を演じるとは思ってませんでした。
ところどころ微妙でしたが、忙しい最中、3曲も練習していたのは驚きです。
全部の公演で、最初のトライは「なかったこと」になって、「もう一回!」と再チャレンジして「見事に一発で決めてみせる」体裁に持っていったのはお約束でもありつつ、再チャレンジにあたってハンドベルをほっぺたに当てて気合を入れていたのか照れ隠しをしていたのか(不明)謎の「嬉しそうな様子」を見せてくれた小片さんが可愛かったし(小片さんって気持ちの弾み具合こそが可愛いよね)、あらぬ方向を見つめていた理子ちゃんの集中具合が可笑しかったし、自分のやらかしにも、メンバーのやらかしにも敏感に反応して含み笑いを噛み殺そうとしてる希空ちゃんが悶えるほど可愛かったです。
胸にしみたミニライブ
ミニライブは全部の公演でセトリは変更なし。
『ジングルベル』では客席降臨が。イベントの冒頭にも降臨があって、都合、イベント中に2回降臨することになります。床がフラットなホールなので、下手に降臨したなら、ほんとに降臨間際の席以外には “メンバーが見えなくなるだけ” になっちゃいかねないところ、細かい通路も全部使ってホール内をメンバーがぐるぐるしてくれます。
ホール300 では、最後列であってすら、しっかりステージが見えるくらいだったんですけど、やっぱり降臨して「すぐ、そこ」を歩いてるメンバーってのは、腰が砕けるほど可愛いですよね。
「ジングルベル」と連呼するサビを上手に合わせられなくて、無駄に数小節ほど余計に歌うことにもなっちゃいましたけど、去年のミニミニ☆クリスマス会でも同様のことがあった際には挙動不審なほどオドオドしちゃってたメンバーたちが、今は自分たちの失敗を自分たちで笑えるほどの余裕も見せつつ。
このクリスマス・イベント、「最後列であってすら、しっかりステージが見えるくらいだった」と書いたとおりの広さのホール300、ちょっと振り返ると、仮設のPAブースの後ろに、すぐそこに、活動停止中Berryz工房の清水佐紀さんが。
当日は、このTFTホールに向かうにあたって、駅からホールまで、ファンと並んで歩いて来たとも、TFTビル内で迷子になってファンに案内されたとも SNS上で話題だった佐紀ちゃん、つばきの Line Live にも、しれっと参加しちゃってたハロプロ・アドバイザーです。
そんな佐紀ちゃんが見ている目の前で、つばきファクトリーが歌った『白いTOKYO』。
いうまでもなく、オリジナルの ZYX メンバー清水佐紀なわけで、つばきメンバーたちも、佐紀ちゃんも、通常業務という以上の思い入れはない可能性が高いけれど、この佐紀ちゃんの見てる前で楽しげに『白いTOKYO』を歌う つばきファクトリーという構図には、おじさん、かなり心の敏感な部分を刺激されて厳しいものがありました。
すばらしかったです。
そして、そんな具合に、良い感じに心が揺れやすくなった頃合で、新曲の『うるわしのカメリア』。
この、コケティシュというべきか、可愛らしく弾むようなリズムで、大正期の蓄音機風なテイストを効かせた愛らしい一曲、よく目にするフレーズですけれども「メンバーたちの愛らしさとも相俟って」というのが、まさに文字通り。
久しぶりに、手放しで喜べる「可愛らしい」楽曲です。
楽しげに歌っている樹々ちゃんも希空ちゃんも、可愛らしすぎて。
個性もだんだん際立ってきたメンバーたち
たとえば、新沼希空ちゃんは、相変わらず謎を深める一方です。
事前募集の質問「クリスマスのプレゼントで驚いたものは?」に答えて「現金」と。だって去年のミニミニ☆クリスマス会でも、ジェスチャーゲームのお題の「お年玉」に対して指で丸を象る「現金」のジェスチャーを繰り出してMCのさわやか五郎さんに軽くたしなめられていたというのに。「頭良さそうな言葉」というお題に「グルコサミン」と答えてステージ上でドヤ顔してるし。
さっきも書きましたけども、ずーっと安美ちゃんと手を繋いでるし、それが不可能なときは、なにかしら隣の人に触ってるし。希空ちゃん、可愛いですよね。
でも、そうした個々人の個性以上に、メンバー相互の関係性も、徐々に味が染みてきました。
そうした「メンバー相互の関係性」について、小片リサさんと浅倉樹々さんについて今回はご報告。
「小言姉さん」なところが面白がられてる小片さん
小片リサさんはメンバーには「りさまる」どころか、「まるちゃん」呼ばわりされてるんですね。
希空ちゃんと安美ちゃんが手をつなぎながら、ステージ上でメンバーに降りかかる難題に対して、「それは、まるちゃんに」とか言っては、小片さんが「なんで私ばっかり!」と微妙に「ご立腹」と「嬉しい」をミックスしたような対応を。
いや、これまで、言いにくいことであっても歯に衣着せぬズバズバ毒舌娘であることを指摘してきましたし、こうしたイベントだけでなく、Dマガなどでも、体力測定の細かいレギュレーションにうるさかったり(つばきDマガ Vol.1)、お弁当つくり企画で完成披露後に後づけでオカズを追加しようとした希空ちゃんに「あとからってズルいよ」と細かいところに突っ込んだり(ハロプロDマガ Vol.49)、激辛カレー実食で辛くない「ご飯」ばっかり食べてると攻めてみたり、ヘビをけしかけてみたり、何かと樹々ちゃんに辛くあたったり(つばきDマガ Vol.2)と、うるさい姐さんポジションなのかなと思いきや、意外にも、そうした毒舌で細かくうるさい厳しい側面が、メンバーには面白がられている模様。
きっと我々ファンには知りえない部分で、可愛らしい部分が楽屋ではモロバレだったりするんじゃないでしょうか。
長年の謎であった「ドイツ語」についても、1回目の公演で、事前に募集された質問によって、ついに披露することに。
Guten Tag(こんにちは)に続けて、「私はリサです」という意味で「Ich heisse Risa」というべきところを「Ich habe」って言ってたようにも思いますが、ここは私の聞き間違いかもしれないので、後日DVDを楽しみに。
チームワークファイトの「うずまきしりとり」で、ゴールのマス目にも書き入れなきゃいけないことをよく理解していなかったらしく、一文字足りない樹々ちゃんに 「ゴールできないじゃん」と、小片さん、やっぱり樹々ちゃんに厳しいです(笑)。
それでも、3公演目だったか、演劇女子部「ネガポジポジ」を鑑賞したと思しきファンからの無茶ぶりで、「小片さんと樹々ちゃんが互いの好きなところを言い合って抱き合ったください」とお題を出され、そのまんま抱き合おうとした樹々ちゃんをかわして、正しく「ネガポジポジ」を再演して、ステージ上を逃げ回ってみせた小片さんです。
ちなみに樹々ちゃんの好きなところは「身長」なんだそうで、樹々ちゃんには「意外とやさしいところ」とか言われていました。「小片さんって、やさしいんだ」って以上に、樹々ちゃんの発言に「意外と」ってのが含まれてる辺り、なんだか二人のこれからの関係性も楽しみですよね。
メンバーに信頼されてない樹々ちゃん
「細かすぎて伝わらないモノマネ」というお題に、リーダー理子ちゃんに「自分が間違えたときの樹々ちゃん」として、口を真一文字に結んで頬を膨らませている様子を真似された浅倉樹々ちゃん。他にも、「うずまきしりとり」など、メンバーの連携が必要なところで後回しにされて、なかなかにメンバーから信頼されていない浅倉樹々ちゃんです。
クリスマスのエピソードを話すにあたっても、「私たちも将来プレゼントする側にまわって」などと口走り、未だサンタさんが実在すると信じている(という設定の)秋山眞緒さんに「する側とかないから!」、「なんでそんなこと言うん?」と泣かれ、なにかと「やらかす」樹々ちゃんです。
昨年のミニミニ☆クリスマス会では、これまでメンバーに秘密にしていたこととして「実は魔法は使えません」と告白していたことを受けて、「一年経って使えるようになった魔法は何か」と問われ、メンバーを止めておける魔法を披露しようと、メンバーの手を取って謎な形にさせる樹々ちゃんに、なに?なに?とか言いながらも、されるがままのメンバーたち、そしてオリジナルのメンバーたちが樹々ちゃんにされるがままなのに、頑なに抵抗する新メンバーに、樹々ちゃんが「メンバーを止めておける魔法」とか言った途端に動き出す「されるがまま」だったメンバーたち。
如何でしょう? なんだか良い感じに、メンバーの組み合わせで楽しめる「味」が、順調に染みてきたように思いませんか?
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他にも、おでこをメンバーに磨かれて「元から綺麗やしっ!」とご立腹な秋山さんなど、そのまんま書いてたら超長文になったので、小片さんと樹々ちゃんに絞ったことを念のため付言中。
イベント終わりの握手会
イベント終わりに、デビューシングル予約発売の握手会がありました。握手順は下記のとおり。
【岸本 → 小片 → 浅倉 → 小野田 → 山岸 → 秋山 → 新沼 → 小野 → 谷本】
ミニライブとセットの握手会と比べて、さすがに高速ですが、それでも他のグループの流し握手と比較すれば(投稿者脳内調べ)かなり「ゆるやか」だったかな、と。
小片さんと並んでいた樹々ちゃんに、小片さんを指しながら「【意外と】やさしいんだ」と言ってみると、ニコニコしながら樹々ちゃんは「【意外と】やさしいよ」と応えてくれます。
小野田さん、相変わらず握力が強いし、谷本さんもクロスで握手してくれるし、そしてやっぱり希空ちゃんは、なにやら「むにゃむにゃ」と困っていました。
おわりに ハンドベルの音色に託して
こぶしファクトリーのイベントに参加していたヲタ友の話を聴いたり、ネット上のレポで℃-ute のイベントの様子を知ったりするに、どうにも楽しそうで、3回まわしの個々のイベントの概要がいちばんに固定的だったのが つばきファクトリーだったのかなと思われるところ、それでも つばきファクトリーのイベントだけを狙ったことに微塵も後悔しておりません。ええ、客観性もへったくれも、ありません。
ハンドベルの、寒い空気を貫くような「透明」で鋭くも柔和な鐘の響きにも似て、つばきファクトリーは、いかにも初々しく透明で、鋭くも優しく、聖なる夜を暖かい気持ちで一杯にしてくれました。
その音色が相応しいだけでなく、いろいろ失敗しちゃって「やりなおし」になっちゃうところも含めて。
結論としては「ものすごく可愛かった」の一言に尽きるかなと。
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