清水佐紀、小っちゃさに相応しいタンポポ色強めな カジュアルディナーショー ~おぱょ!と過ごす少し早いクリスマス2020~

MC佐紀ちゃん あれこれ もうすぐ三十路!

前ページで述べたように、実にすばらしいものとなったセットリスト。その素晴らしさを構成していたものには「小っちゃくて可愛い佐紀ちゃん」という要素が大きく関与しているわけですが、そんな佐紀ちゃんも29歳を迎えています。

もうすぐ30歳だってことに、いろいろ大騒ぎする清水キャプテンです。個人的には、道重さんとか三十路を越えて余裕で美しさを更新してるOGもいるので、そんなに大騒ぎすることもないだろうし、佐紀ちゃんならきっと可愛い三十路を迎えるだろうと思っていたところ、意外なお悩みが吐露されます。

なんでも、29歳になっても幼く見られることが悩みなんだとかで、30歳にふさわしいルックスになりたいんだとか。さすが、この辺りは「小っちゃくて可愛い佐紀ちゃん」の面目躍如といったところです。

その他、お芝居「岸和田少年愚連隊」での方言にチャレンジした話や、先日の熊井ちゃんのディナーショーでの、熊井ちゃんの選曲について(お互いのセトリは知らせ合ってるんですね)など、いろいろ語ってくれました。

先日の3人でのイベントについても、1人だと「ちゃんとやらなきゃ」と緊張する熊井ちゃんが、3人だとリラックスしていて、可愛かったとか。

仕切ろうとする佐紀ちゃんと、仕切られるリーさんとアラハタさん

そんな熊井ちゃんと大きく違うところは、ディナーショー中のMCの態度。
熊井ちゃんは、話そうとするテーマこそ決めてくるものの、話の流れ自体は、どことなく(その、くまくまとした)流れにまかせる形で、ピアノのアラハタさんやギターのリーさんの自由な応答に、熊井ちゃんも自由に合わせていくといったセッション風味で、だからこそ くまくま風味も強まる次第ですが、佐紀ちゃんはテーマだけじゃなく、個々の応答それ自体を仕切ろうとするんですよね。まさしくマスターオブセレモニーって感じで、よきタイミングで「○○さんはどうですか?」みたいに、ちゃんと司会をしてる。

で、この仕切ろうとする佐紀ちゃんに対して、(熊井ちゃんに対しては、ここで発言しないと空白が産まれてしまうという焦燥感からか、かなり積極的に発言するアラハタさん{時にはリーさんの発言を促したり、アラハタさんが司会してる風味もあったりして}が、佐紀ちゃんの指示に委ねているなど)バンドのメンバーさんたちが、きっちり従ってくれてる感じがありましてね。

今般のディナーショー、夏に引き続き、佐紀ちゃんのウクレレ弾き語りがラインナップに加えられています。
楽器を演奏しながら歌うってことの難しさを実感したと、そう語ってくれる佐紀ちゃんですが、そのウクレレ実演にあたっては、ギターのリーさんの暖かい支援が(夏のショー以降から!)あったのだとか。リハーサルではピアノのアラハタさんも助言を惜しまず、なんと昼公演と夜公演の合間にも、少しでもより良いものになるようにと、サポートしてくれたんだとか。

そうお知らせされてみれば、アラハタさんやリーさんが、佐紀ちゃんを見る目が、なんだかとても優しいように見えます。…というわけで、MCのトークを仕切ろうとする佐紀ちゃんを微笑ましく見つめて、佐紀ちゃんの仕切りに任せるアラハタさんとリーさんの優しさに改めて思い至る次第。

熊井ちゃんも含めて、アラハタさんも、リーさんも、ほんとうにありがとうございます。
そして、大人な二人に、それなりに屈託しているであろう二人のアーティストに、こうまで愛される清水佐紀と熊井友理奈という女性の魅力に、改めて思い至りますよね。

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コロナ禍の先行きも見えない状況下で、それでも足を運んでくれるファンに向けて、佐紀ちゃんは最後に「いっしょに頑張ろう」と告げてくれます。

上述のこと(それなりに屈託がある大人に愛されていること)に思い至ってみれば、佐紀ちゃんが言う「いっしょに」が改めて実感を伴って理解されるというもの。

ご同輩の皆さまも、苦しい時期を、なんとか「いっしょに」乗り切って行きましょう…と、そう思わせてもくれる素敵に愛らしいディナーショーでしたよ。

(文=kogonil)

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