はじめに 遠く2階席から
いや、いきなりで申し訳ないんですけども、本当に改めて『灰toダイヤモンド』って、やっぱり良い曲だと思います。
今回、それを別グループのメンバーがカバーしたことで、楽曲そのものの魅力が、より一層はっきりと感じられたというか。あらためて「この曲って、やっぱり名曲だよな」って確認できた気がします。個人的には『灰toダイヤモンド』って、まじめに近年のハロプロの中でもトップクラスの名曲だと思ってるんですよ。
で、その良さがちゃんと伝わるってことは、逆に言えば… というか同時に… そのカバーをした別グループのメンバーたちが、ものすごく丁寧に、ちゃんとリスペクトを持ってパフォーマンスしていたってことでもあるわけです。その “丁寧さ” までもが伝わった次第。
はい、2025年4月8日に、めぐろパーシモンホールで開催された つばきファクトリー、リトキャメの4人(河西結心、八木栞、福田真琳、豫風瑠乃)によるファンクラブイベントのことを言っています。
で、このイベント、どれだけ丁寧だったかっていうと、2階席から観ていた自分の位置からでも、パフォーマンス中の蹴り足のブーツの裏が見えるくらい、しっかりとしたダンスだったんですよ。
もちろん、2階席だったので、メンバーそれぞれの表情の細かい変化だったり、そこから感じ取れるような繊細な感情の動きみたいなものまでは、正直なところ、はっきりとはわかりませんでした。でも、それでも、そこまでの距離があっても、すごく丁寧にパフォーマンスしてるなってことが、動きひとつひとつから伝わってきたんですよね。そういうところって、遠くからでもちゃんと伝わるんだなって。
もっと率直に言うと、次の楽曲へ移るようなタイミングで、一列に並ぶフォーメーションがちょっと乱れたり、「あ、自分の位置ちょっとずれてるかも」って思ったのか、ぴょんと軽く飛び跳ねて立ち位置を直したり… そういう場面も、実際にあるっちゃあ、ありました。4人それぞれ、ちょっとずつ。ありましたけれど、でも、それだって、このイベントのために、4人でちゃんと位置やフォーメーションを確認して、流れを決めて、練習してきたんだな、ってことを感じさせるものでした。言ってしまえば、ちょっとした “ズレ” があったからこそ、その裏にある “ちゃんと準備してきたこと” が、より一層伝わってきたというか。むしろ、そういう部分にこそ誠実さが滲んでいたというか。
しかもですよ。つい先日まで「ひなフェス」で大忙しだったわけで、さらに今月末には、大事な日本武道館公演も控えている。その合間を縫って、このファンクラブイベントの準備をしてきたわけですよね。さらには、概要を後掲するように、イベントの構成自体も、トークパートはほとんどなくて、ほぼ全編を通して楽曲に全力投球のパフォーマンス中心の内容。楽曲数もかなり多めでしたし、そのことを考えればなおさら、”ちゃんと4人で、きちんと準備していた” ってこと、それだけで泣ける次第です。… 伝わりますでしょうか?
遠い2階席だったから細かいところまでは見えてないと言ったけれど、それでも2点だけ強く印象に残ったところを。
まずひとつ。
2曲目の『Just Try!』を終えてご挨拶するところで、八木ちゃんが水分補給で4人揃ってのご挨拶に間に合わなかったという場面。
というのも、その “間に合わなかった” 八木ちゃんの慌てた様子もさることながら、その直前に、八木ちゃんがまだ戻ってきていないのに、段取り通りに進めようとしちゃってた河西さんに対して、八木ちゃんが軽く「ペチッ」と叩こうとする、そんなやりとりが。その一瞬のやりとりが、なんというか、すごく良かった。
自由に動いてて “間に合わない” ところも、河西さんに向かってペチっとツッコミ入れようとしてるところも、どこかマイペースで、でも妙に自己主張は強めで、それでいて他のメンバーたちからは若干スルーされがち、みたいな… そんな八木ちゃんの雰囲気ありまくりでしたし、一方で、「あっ、八木ちゃんまだ戻ってないけど…進行しなきゃ!」って感じで、ちょっと融通が利かない感じで段取り優先しちゃう河西さんの様子も、なんというか、冠番組などでの “結心さんっぽさ” がにじみ出てて。求められてないのに、なぜか解説しようとしちゃう、あのテイスト満載で、珠玉だったというわけです。
もうひとつは、エンディング。
ラストのラストで、なんだか泣きそうにしていた瑠乃ちゃんだったんですけど、それを見た3人のお姉さんたちが、(はける順番とかタイミングの話とは別に)なんとな〜く、わちゃわちゃっとイジってた場面がありまして、そのイジりに対して駄々っ子瑠乃ちゃんがプンスカしてるようなところが見えたんですけどもね。… ええ、こちらについては、多くを言うまでもありますまい。
つばきファクトリー 河西結心・八木栞・福田真琳・豫風瑠乃
FCイベント2025『~リトキャメ・ファイッ!vol.2~』
何の話をしているかと言うと、それは、2025年4月8日の火曜日に めぐろパーシモンホール 大ホール にて開催された、つばきファクトリー 河西結心・八木栞・福田真琳・豫風瑠乃FCイベント2025『~リトキャメ・ファイッ!vol.2~』について、でございます。
こちらの「開場18:55、開演19:40」となる2公演めに参加してきましたので、遠い2階席からながら、わたくしの主観経由ではありますが、その模様をご報告です。
事前に連絡されていた電子チケットでは、ギリギリまで当日の座席番号がわからなかったんですけど、すでに繰り返している通り、わたくしは遠く2階席。にもかかわらず顔写真の登録とか、しんどいなあ… などと思っていたのがいけなかったのか。夜公演が少し遅めの開演だったから、都立大学駅から降りて、のんびりラーメン喰ってたら、会場に到着した頃には、さっくりとグッズが完売しており、痛恨のミスから始まったのでした。申し訳ない。
そんなわけで、参加できた2公演めの概要を下記に掲示しますね。
つばきファクトリー 河西結心・八木栞・福田真琳・豫風瑠乃FCイベント2025 2025.04.08(火) 東京都:めぐろパーシモンホール 大ホール 『~リトキャメ・ファイッ!vol.2~』 開場18:55 開演19:40 |
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01・『七分咲きのつづき』(つばきファクトリー) 衣装が麗しい! 八木ちゃん、あれ?ちっちゃくない? 02・『Just Try!』(つばきファクトリー) ◆ ご挨拶 水分補給で「リトキャメです♪」に間に合わない八木ちゃん ◆ ご挨拶を優先した結心さんをペチっと♪ 03・『サマー・チャレンジャー』(つばきファクトリー)真琳ちゃん内股 04・『本気ボンバー!!』(Berryz工房) サインボール投げ入れ 05・『有頂天LOVE』(スマイレージ) 06・『愛おしくってごめんね』(カントリー・ガールズ)八木&豫風 07・『ロボキッス』(W(ダブルユー))八木&結心 08・『SEXY SNOW』(W(ダブルユー))八木&真琳 09・『恋ならとっくに始まってる』(アンジュルム)八木栞 10・『WINGS』(Little Mix)真琳ちゃんの英語が! 11・『好きすぎて バカみたい』(DEF.DIVA) 12・『GIRL ZONE』(BEYOOOOONDS) 13・『次々続々』(アンジュルム) 瑠乃ちゃんと八木ちゃん、ちょっと場位置移動で衝突?? 14・『灰toダイヤモンド』(BEYOOOOONDS) 2階席からでもブーツの靴の裏が見える! 15・『ハルウララ』(こぶしファクトリー) 『うるわしのカメリア』レッスン映像 → 初回の武道館のリトキャメ映像… からの… 16・『うるわしのカメリア』(つばきファクトリー)当時の衣装で! 17・『青春の花』(こぶしファクトリー) ◆ 泣きそうになって3人からイジられる瑠乃ちゃん エンディング 秘蔵映像(ヤギカメラ… など) |
オープニングは つばきファクトリーのナンバーから『七分咲きのつづき』です。
上にも書いた通り、今回のイベントは楽曲パフォーマンスをとにかくたくさん詰め込んだ構成になっていて、余計な演出やトークの挟み込みは、ほとんどありません。いわば、”歌とダンスで勝負!” みたいな内容だった次第。…なんですけど、いざ始まってみたら、ふわふわしたパステルカラーの衣装に身を包んで登場してきた4人が、なんかもう、異様なくらい “麗しい” んですよ。柔らかくて優しい印象の衣装が、4人それぞれに似合っていて、視覚的にもすごく華やかで。で、その衣装の雰囲気が『七分咲きのつづき』という楽曲の持つ、どこか健気で儚い空気感と完璧にマッチしていて…もう、オープニングからいきなり心を持っていかれるというか、それなりにこうしたイベントやライブには足を運んでいますが、「あ、今日すごいもの観るぞ」って直感したりなど。
つばきファクトリーの、いろんな時代を思い出したり…
衣装の影響かもしれないんですけど、髪をまとめている八木ちゃんが、それまでの印象とは違って、なんか、ちっちゃく見えます。髪をまとめていたこともあって、輪郭がスッキリして見える分、なんだかキュッとコンパクトな印象で、それがまた新鮮でした。
続けて、そんな麗しい衣装なのに、つばきのメジャーを飾った楽曲ともいえる『Just Try!』。
これはリリース当時、何度もリリイベに通った身としては思い入れの強い楽曲なんですが、印象的な振り付け(歌割のメンバーを左右から挟んでヘドバンするパート)を、今回たった4人の編成で忠実に再現してくれます。
八木ちゃんが水分補給のせいでご挨拶に遅れて、段取り優先の結心さんをペチっと叩くような仕草をしたのは『Just Try!』の後です。メンバー揃っての挨拶が少しズレたその場面、詳細は前述の通りですが、ここでも時間をかけたMCは挟まず、「私たち、このイベントでやりたい楽曲がたくさんあるので!」とばかりに、すぐに次のパフォーマンスへ。終始テンポよく、楽曲中心の構成で進んでいきます。
… って、披露する楽曲も全部自分たちでセレクトしたのだとしたら、すでにオープニングの『七分咲きのつづき』と、グループにとっての記念の『Just Try!』を選んでいることで、もはやこの段階で脱帽なんですが、3曲めが『サマー・チャレンジャー』で、これはもう完全に、個人的な印象なんですが… この曲って、リトキャメの4人が加入してからのつばきファクトリーを象徴するような、そんな印象があります。もちろん楽曲自体もその時期にリリースされたものなんですが、つばき恒例の夏の灼熱イベントが、やっぱりリトキャメ4人が加入してからのものであることも併せて、もはやこの曲は “リトキャメっぽい夏曲” って感じがすごく強くて、なので、オープニングからの3曲、『七分咲きのつづき』 → 『Just Try!』 → 『サマー・チャレンジャー』という流れが、つばきファクトリーというグループの持ついろんな顔を、バランスよく象徴してくれているようでした。
そして、4曲目に披露されたのが、Berryz工房の『本気ボンバー!!』。さらに続くのが、スマイレージの『有頂天LOVE』。
これらの楽曲を、リトキャメの4人が「歌いたい!」と思って自ら選んだのだとしたら… これはもう、感情がいろいろ忙しくなります。
このセレクトに対して、「ああ、なんてリトキャメの4人って愛おしいんだ…!」と感じるべきか、それとも「こういうセンスの育ち方をするのか…ハロプロの育成って、やっぱすごいな」って感心すべきなのか。いや、どっちなんでしょうね? そのあたりは、読んでくださっている皆さんに判断を委ねたい気持ちです。なお、『本気ボンバー!!』のタイミングでは、客席へのサインボールの投げ入れが行われたりなど。
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楽曲披露のパフォーマンスメインのイベントでもあり、しかもファンクラブイベントの夜公演だけの参加ということもあって、短く終わる予定だったレポが長引いてしまったので、いったんページを切り替えつつ…

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